牛鍋を食べよう！東京や大阪のランチ有りの名店やおすすめの人気店情報等をお届け

「牛鍋」は、牛肉やネギ、割り下などを鉄鍋に入れ、煮込んで食べる横浜発祥の料理。明治時代に流行した鍋で、関東風すき焼きの原型でもあります。一方、牛肉を鉄鍋の上で焼いてから味付けする神戸発祥の料理は「すき焼」。溶き卵に絡めていただくのはどちらも同じです。東京や大阪で人気の牛鍋の人気店をご紹介しましょう。

1871年(明治4年)創業、湯島に店舗を構える「江知勝(えちかつ)」は、芥川龍之介や川端康成などの文豪や著名人が愛した牛鍋の老舗。国産黒毛和牛の牛鍋を味わうことができる人気の名店です。風情あふれる庭園を眺めながらいただく黒毛和牛の牛鍋は、伝統の割り下で煮込まれた関東風。

ブランドや産地にこだわらず、その時手に入る最上級のお肉を厳選、国産黒毛和牛A5ランクのお肉のみを使用。女将さんが前日から仕込む割り下を入れた鉄鍋に、牛肉と長ネギ、焼き豆腐、しいたけ、春菊、しらたきを入れ、サッと煮込みます。溶き卵に絡めていただく牛肉は、伝統を感じさせる老舗の逸品。

江知勝は、全席完全個室。各部屋に仲居さんが付き、食べ頃を教えてくれます。四季の移ろいとともに、鯉が泳ぐ池を眺めながら牛鍋を堪能できるお部屋も。「黒毛和牛すき焼コース」は、6480円(15名様以上のみ)、7560円、8620円、9720円、10800円、11880円、16200円のコースがあります。

「黒毛和牛しゃぶしゃぶコース」は9720円と10800円の2コース。「とりすき焼コース」は7560円。営業時間は17時から21時30分、定休日は日曜日・祝日・年末年始・夏期休暇・8月の土曜日。

住所:東京都文京区湯島2-31-23 電話番号:03-3811-5293

東新橋にお店を構える「すき焼 今朝(いまあさ)」は、1880年(明治13年)創業の老舗です。松坂牛のほかA5ランクの最高級黒毛和牛を、板前さんが丁寧に手切り。厳選した野菜とともに、しょうゆベースの秘伝の割り下で煮込んだ絶品牛鍋をいただくことができます。ランチあり。

永井荷風や獅子文六、古川緑波などの文豪に愛され、作品に登場してきた名店「すき焼 今朝」。新田次郎や坂本九も足を運んだと言われています。店長は5代目藤森朗氏。日本酒のほか、すき焼に合うワインを提供するなど、伝統を守りながらも新しい挑戦を続けるお店です。

11時30分から14時のランチは、「お昼のすき焼定食」・「網焼定食」・「鉄板焼定食」各2700円、本日の定食(限定・予約不可)1080円ほか。17時30分から21時30分のディナーは、「すき焼定食・竹定食」11880円、「すき焼定食・梅定食」9540円、「しゃぶしゃぶ定食(小)」11880円ほか。定休日は土日祝(12月の土曜日は営業)。

住所:東京都港区東新橋1-1-21 今朝ビル 2F 電話番号:03-3572-5286

1869年(明治2年)、伊勢重兵衛氏が創業した「伊勢重」は、小伝馬町にある東京最古の牛鍋の老舗。身体が弱かった同氏が、薬として牛肉を食べるようになったのが始まりとも言われています。現在の6代目社長は、宮本重樹氏。ランチメニューも人気です。

「伊勢重」では、松坂牛をはじめとするA5ランクの最高級和牛のみを使用。伝統の技を駆使して板前さんが手切りしたした牛肉は、和牛の芳香が残ったとろける味わいです。創業当時より使用している水火鉢に炭を入れ、創業以来伝承されている秘伝の割り下で煮込んでいます。

ランチは、「すき焼」Aセット2900円・Bセット3900円・Cセット5000円・Sセット6000円、「すうぷ煮」Aセット3500円・Bセット4500円・Cセット5600円・Sセット6600円、「ランチ御重セット」各種1250円ほか。「牛鍋ごはん」900円ほかテイクアウトメニューもあります。

ディナーは、「すき焼」Aコース4600円・Bコース5600円・Cコース7600円・Sコース9600円・SSコース11600円、「すうぷ煮」Aコース5200円・Bコース6200円・Cコース8200円・Sコース10200円、「飛び切り和牛の顔合わせ」A9400円・B12900円ほか。営業時間は11時から22時(「牛佃煮」は9時より販売)。定休日は日祝。

住所:東京都中央区日本橋小伝馬町14-9 電話番号:03-3663-7841

「牛弁慶(うしべんけい) 新橋本店」は、A4からA5ランクの国産黒毛和牛を使った「牛鍋」などが楽しめる人気の肉割烹です。りんごや長芋、玉ねぎなどをすり下ろし、氷砂糖で甘みを付けた割り下は、牛弁慶オリジナル。牛肉の旨味を引き出してくれます。牛鍋の元祖、味噌味も用意。牛肉は角切りと薄切りがあり、それぞれの味わいが楽しめます。

A4・A5ランクの国産黒毛和牛サーロインを使用した、人気の「牛鍋」は1人前3200円(税別・2人前より注文可)。A4・A5ランクの国産黒毛和牛サーロインと特選角切り三角バラ肉を使った「特選 牛鍋」は1人前4200円(税別・2人前より注文可)。新鮮な牛タンを好みの厚さに切ってもらえる「霜降り牛タン」もおすすめです。

ランチメニューは、「特上生タン炭火焼定食」1620円、「生タン炭火焼定食」1080円、「黒タンシチュー定食」1296円ほか。営業時間は、ランチは11時30分から14時。ディナーは平日・祝前日17時から23時30分、土日祝17時から23時。年中無休(年末年始は問い合わせ)。

住所:東京都港区新橋3-18-7 桃山ビル 1F

神田須田町にある「ぼたん」は、1897年(明治30年)頃創業の鳥すきやき専門店。戦災をまぬかれた1929年建造の建物は、都選定歴史的建造物に指定されています。鳥は店で解体し、ガスを使用せず備長炭と鉄鍋を使って煮ることで、伝統の味を守り続けています。池波正太郎が足繁く通ったことで知られており、鳥の味を堪能できる人気店です。

「鳥すきやき」はご飯と果物付で1人前7600円。追加メニューは、「鳥肉(おかわり)」2100円、「やき鳥」・「もつ焼」各700円ほか。営業時間は11時30分から21時、定休日は日祝(8月は2週間休業)。

住所:東京都千代田区神田須田町1-15 電話番号:03-3251-0577

1872年(明治5年)、肉屋直営店として創業した「いし橋」。ミシュランガイド1つ星獲得の人気店です。最高級の霜降り黒毛和牛のすき焼は、女将のみが受け継ぐ秘伝の割り下で煮た絶品メニュー。全室個室で、仲居さんが調理してくれます。「すき焼 霜降りのコース」1人前10000円(税・サービス料別)。営業時間は17時から21時30分、定休日は土日祝。

住所:東京都千代田区外神田3-6-8 電話番号:03-3251-3580

「武蔵別邸 厳流島(がんりゅうじま)」は、A5ランクの黒毛和牛をリーズナブルに味わえる、すき焼・しゃぶしゃぶ・焼肉のお店。「すき焼」は、綿あめの上に肉をのせ、その上から割り下をかける独特のスタイルです。ザラメの深い味わいが感じられ絶品。絡めていただく卵にもこだわり、コクがある「鳳凰卵」を使用しています。

中央区認可済みの「和牛ユッケ」も取り扱っています。2時間飲み放題付「すき焼コース」または「しゃぶしゃぶコース」4000円(税別)ほか、用途に合わせて選べるコースがいろいろ。食べ放題もあります。営業時間は17時から23時30分、金・祝前日は17時から翌5時。年中無休(年末年始は休業)。

住所:東京都中央区銀座7-2-20 パシフィック銀座ビル 5F 電話番号:03-5568-5555

大阪・心斎橋にある「北むら」は1881年(明治14年)創業のすき焼専門店。厳選した和牛ロースを特製鍋で焼く、割り下を使用しない関西風すき焼「精肉すき焼」9800円、「精肉水たき」9800円、和牛のフィレと野菜の鉄板焼き「精肉バタ焼」10500円ほか。サービス料別。営業時間は16時から22時、定休日は日祝。

住所:大阪府大阪市中央区東心斎橋1-16-27 電話番号:06-6245-4129

東京や大阪でおすすめの牛鍋の名店をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。日本人が肉料理を味わうようになった初期の頃の料理「牛鍋」。歴史ある名店で味わう牛鍋は格別です。ぜひ一度、牛鍋の名店に足を運んでみてください。