八幡平の紅葉の見頃は？おすすめの名所を紹介！ドライブにもピッタリ！

八幡平は奥羽山脈の北側に広がる山群で、山頂部がなだらかな高原のようになっている「日本百名山」の１つ。小さな山頂や沼が点在する八幡平は神秘的な自然に恵まれており、かつては楯状火山（アスピーテ）と呼ばれいたことも。十和田八幡平国立公園に指定されており、温泉地やスキー場も豊富。紅葉まつりなども開催され、も多くの観光客が訪れる人気スポットです。

豊かな自然の宝庫、大パノラマ八幡平。紅葉の季節、特に山頂へ向かう「八幡平アスピーテライン」と「樹海ライン」の二本の道路は両脇に綺麗な紅葉が広がり、あたり一面の山の紅葉を見ることができるので、紅葉ドライブに最適な場所です。また、八幡平アスピーテラインは、月刊誌『BikeJIN（ばいくじん）』（株式会社枻出版社発行）の読者＆達人が選ぶ人気のワインディングロード『2017絶景道ランキング』で第2位に選ばれています。

八幡平は岩手県と秋田県の両県にまたがっていて、岩手県側の国道282号線と秋田県側の国道341号線を結ぶ「アスピーテライン」（県道23号線）がちょうど山頂を横断する形で整備されています。車で移動する場合、岩手県側の松尾八幡平ICから山頂まで約50分、秋田県側の鹿角八幡平ICから山頂までが約1時間10分の距離となります。

八幡平はその地形上の特性から路線バスで山頂付近まで行くことができる、全国でもめずらしい山です。路線バスは、JR盛岡駅（岩手県北バス）、JR田沢湖駅・鹿角花輪駅（秋北バス）の3つの駅から山頂に向け運行されています。特に盛岡駅発の「八幡平自然散策バス」は山頂の散策路をガイドが案内してくれるプランがあり、観光バスのようなサービスを提供しています。

飛行機の場合は、秋田空港またはいわて花巻空港を利用します。都内からは新幹線の利用が多いものの、北海道や名古屋、関西方面から東北へのアクセスには飛行機も大変便利ですね。空港でレンタカーを借りたり、JRやバスを乗り継いで移動したり、それぞれの観光プランによって最適なアクセス手段を選びましょう。

八幡平の紅葉は、例年9月下旬～10月下旬が見頃です。まず山頂付近（標高1614ｍ）が色づき始め、9月下旬に見頃を迎えます。その後見頃は山の標高が下がるにしたがって後ろへとずれていき、10月下旬まで楽しむことができます。ただし紅葉は、気温や雨・温度差により時期がずれるため、実際に訪れる際は、出かける前に確認した方がよいかもしれません。

日々の天気やイベントのほか、紅葉の季節には色付きの様子を伝えてくれる「十和田八幡平観光物産協会」のツイッター。フォローしておけば紅葉の見頃やおまつりなどのイベント情報がわかって便利ですね！他にも大沼付近のライブカメラや、ホテルのブログなから紅葉の見頃シーズン情報をゲットする方法があります。

秋田県と岩手県をまたぐ名山八幡平を横断するアスピーテライン。岩手県側は岩手山を眺望しながらダイナミックで開放的な景色の中をドライブすることができます。全線３０キロを越える道路は、すばらしい紅葉の風景の連続です。ほぼ中央にあたる見返り峠に広い駐車場があり、そこから八幡平の山頂や八幡沼への遊歩道が整備されていて、観光の中心となっています。

アスピーテラインの秋田県側には、玉川温泉、後生掛温泉、蒸ノ湯温泉といった、複数の温泉地が点在しています。日帰りドライブで紅葉を楽しむのもよいですが、温泉地に宿泊してゆっくり紅葉を味わうプランも魅力的ですね。なおアスピーテラインは夜間通行止めとなります。スケジュールに余裕をもって計画的なドライブをお楽しみください。

玉川温泉のすぐ上から撮影した動画です。まさに紅葉真っ盛り、美しく幻想的な風景が眼下に広がっています。八幡平は火山帯独特の神秘的な自然の風景が広がり、数多くの温泉にも恵まれた天然のオアシスですね。

『日本の滝百選』と『岩手の名水二十選』に選ばれている不動の滝。高さ15mの滝が白い飛沫を上げて垂直に流れ落ちる様は圧巻です。この不動の滝は修験者の道場だったといわれており、森閑とした一帯は今なおその雰囲気が漂っています。瀬織津姫を祀る桜松神社の境内奥に位置しており、滝の中程には石彫不動明王が安置されています。

樹齢二百年を越える杉や松が生い茂る桜松神社の参道を進むと、２本の木が仲良く結びついた「縁結びの木」や石に積もった雪の解け方で豊凶を占う「三つの供石」も見ることができます。迫力満点の滝でパワーを充電した後はここでお願いごとなどしてみてはいかがでしょうか。

大沼は八幡平の中で最も大きな沼です。八幡平アスピーテラインの途中にあり、標高は944m。ミズバショウ、ワタスゲなどの高山植物の群生が見られ、秋はダケカンバ、ナナカマドなどの紅葉がとても美しいです。遊歩道やオートキャンプ場も整備されているほか、道路を挟んで、八幡平ビジターセンターがあります。

大沼は遊歩道が整備されていて歩きやすく、ゆっくり歩いて30分くらいで一回りできます。 このためドライブの途中で立ち寄るのにちょうどよいおすすめスポットとなっています。紅葉の季節は予想以上の美しさ。道路を挟んだビジターセンターでは動植物の情報をゲットすることもできます。

樹海ラインは、八幡平の樹海を通り抜け松川温泉と藤七温泉を結ぶ道路です。頂上でアスピーテラインとつながり、東八幡平から頂上まで八幡平を広く巡る絶好のドライブコース。県民の森などのアウトドア施設や温泉が点在し、岩手山の雄大な眺めや涼風の滝、太古の息吹（温泉の源泉）なども見ることができます。特に、紅葉の時期には素晴らしい景観を楽むことができます。

八幡平温泉郷から松川温泉にかけての渓谷は東北地方有数の紅葉スポットです。紅葉が見ごろとなるシーズンにはブナやナラの原生林におおい尽くされ渓谷全体が紅葉に染まります。特に森の大橋からの眺めは格別です。

全国でも珍しい六角柱の柱状節理が見られる松川玄武岩の絶壁。青みを帯びた松川渓流の玄武岩と紅葉のコントラストがとても美しく、人気のスポットとなっています。八幡平紅葉まつりと同時に行われる八幡平紅葉ウォーキングでは、ガイドスタッフが見所を案内してくれるイベントもあり、例年多くの観光客が訪れます。

昭和初期にブナを伐採したあと自然の力で再生した、約100haにわたって広がるブナ林。『森林浴の森日本100選』の一つにも選ばれています。紅葉の見頃になるとブナの葉が鮮やかな黄色に色付きまさに絶景。林内には散策路も整備されています。

総面積約100ヘクタールの広大な敷地を持つ安比高原牧場。酪農を中心とした牧場であると同時に、パークゴルフや釣り堀、サイクリングなども楽しめます。バーベキュー施設やドッグランもあり、大自然と動物に親しみながら1 日中のんびりと過ごすことができるので、特にカップルや家族旅行におすすめです。

牧場で飼育されている牛の搾りたて生乳から生産されたオリジナル乳製品も大人気です。安比高原牛乳はもちろん、濃厚なアイスクリームやクッキーアイス、レアチーズケーキなどもあり、お土産にも最適です。

火山地帯である八幡平周辺は温泉が豊富で、趣のある宿も多くあります。八幡平温泉郷や「日本秘湯を守る宿」のある松川温泉は開湯２８０年の歴史ある温泉です。安比高原の温泉はほとんどが「弱アルカリ性」の泉質で肌を綺麗にする美人の湯として知られています。開放的な野天風呂と噴煙の上がる野趣あふれる景色の蒸ノ湯も人気の秘湯です。

東北一標高が高い一軒宿の藤七温泉。標高1,614mの八幡平の山頂付近、標高1,400mに位置する温泉宿です。八幡平の大自然と秘湯漂う温泉を楽しむには最高の環境ですね。ただし冬の間は閉鎖されますのでご注意ください。

毎年10月中旬の紅葉の季節に、八幡平紅葉まつりが開催されています。例年まつり当日は会場に屋台が並び、クイズ大会や木工体験など楽しいイベントが行われます。また紅葉まつりと同日に八幡平紅葉ウォーキングも行われ、松川渓谷や滝めぐりなどのコースを歩き多くの参加者が紅葉を楽しんでいます。紅葉の時期に旅行を計画するのなら、せっかくですからおまつりの日程に合わせて八幡平に訪れてはいかがでしょう。

東北の紅葉の名所、八幡平のおすすめスポットや紅葉の見頃、まつりなどのイベント情報をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？めずらしい地形と大自然、そして交通アクセスの良さなど、八幡平を訪れたくなる理由がたくさんありましたね。今年の紅葉シーズンは是非八幡平を訪れ、ドライブや温泉をお楽しみください。