三峯神社はパワースポットとして有名！アクセスやご利益に温泉情報までお届け！

埼玉県秩父市の山中、標高1100mにある三峯神社は、関東でも有数のパワースポットとして有名です。決してアクセスが良い場所にあるわけではないのですが、その絶景やご利益、パワースポット巡りのために、年間通してかなりの数の参拝客が訪れます。今回は、そんな三峯神社についてご紹介します。

三峯神社は秩父周辺でも人気の観光スポットで、山の上から見える雲海は秩父のマチュピチュとも呼ばれていますし、秋には紅葉の名所として大人気で、奥秩父大滝紅葉まつりの一環で、夜にライトアップもされます。パワースポット好きや御朱印女子、そして素晴らしいご利益のお守りを求める人などが殺到しています。

三峯神社の歴史はあまりにも長く、それは遠く神代にまで遡ります。なんと日本書紀や古事記にも登場する日本武尊が東国を訪れる際に三峰を通り、そのあまりの美しさに日本建国の神である伊弉諾尊と伊弉冊尊をお祀りになり、日本の平和を祈ったことが起源であると言い伝えられています。

聖武天皇の代にも悪病の平癒を祈ったり、文武天皇の代には修験者の役小角が修行で訪れたり、弘法大師が十一面観音菩薩像を彫り本堂を建てるなど、仏教色の強い神社でした。日本の歴史に登場する人物たちが、これほど関わっている神社は珍しく、それが如何に由緒正しき神社かということを示しています。

その後、1720年に僧である日光法印によって今現在まで続く三峯神社の繁栄の基礎が作られました。また、三峯神社の狛犬などに見られるお犬様の信仰が広まったのも、この頃と言われています。日本武尊が活躍していた年代を考えると、三峯神社の歴史は1900年ほどになります。

三峯神社はその全体がパワースポットと言っても過言ではありませんが、中でも特に人気のパワースポットをご紹介します。まずは写真にある敷石の龍神です。こちらの敷石に水を掛けると龍の顔が浮かび上がってくるのですが、これはなんと、2012年辰年に突然浮かび上がってきたそうです。三峯神社は今なお進化するパワースポットなのです。

そしてこちらの拝殿の石段脇にある大きな杉の木も、人気のパワースポットです。樹齢800年を越える杉のご神木で、拝殿にお参りをした後、ご神木に両手をついて深呼吸するすることで、ご神木のパワーをもらえるそうです。参拝客がよく触れる場所がつるつるになるくらい、多くの方がここでパワーをもらっています。

こちらの、通称縁結びの木も大人気です。縁結びの木は2本の杉がピッタリとひとつに重なっていて、それにあやかり好きな人の名を書いた紙を納めることで、縁結びをしてくれるのだそうです。女性に人気が出そうなパワースポットが満載で、実際に多くの女性がここを訪れます。

三峯神社の境内はとても広く、また充実しています。拝殿や社務所、摂末社があるのは多くの神社と同じですが、なんと小教院というカフェや、興雲閣という宿、そして温泉までがあるのです。もはや三峯神社だけで、観光の全てを堪能できるといっても過言ではありません。

また、摂末社の中でも特に立派な国常立神社や、三峯神社の中でも特に山奥にある奥宮など、見どころが目白押しとなっています。それ以外にも、空手家として有名な大山倍達が三峯神社で山篭りの修行をしていたという経緯から、その弟子たちが建てた大山倍達の碑などもあります。空手家にとっては聖地といえます。

参拝客を出迎える鳥居は、三ツ鳥居と呼ばれ3つの鳥居が合体したような形をしています。珍しい形の鳥居で、他に同じような形をした鳥居は奈良県の大神神社です。鳥居を進んだ先にある随神門は元々仁王門だったのですが、こちらの仁王像は明治時代に鴻巣の勝願寺に移されました。

本殿は一間社春日造という建築法で建てられており、朱色を基調に極彩色で彩られています。荘厳ながらも非常に華やかな印象です。また、拝殿も非常に鮮やかで、格天井には奥秩父の花や木が、数百種類も描かれています。こちらでは神前結婚式を行うことができます。

神社と言いますと、やはり気になるのはそのご利益です。三峯神社のご利益は一言で言うなれば、強運です。明確に実現したい夢がある人の背中を押してくれる、というご利益があります。ものすごく気が強い神社ですので、体調が優れない方や、気持ちが弱ってしまっている方には逆効果になってしまうとも言われています。

ですから、三峯神社にご参拝される際には具体的に叶えたい夢があって、前向きな気持ちで体調が整っている状態であることがベストです。また、このご利益がどういった方に向いているかというと、特に経営者の方や、クリエイターなど自分の腕で勝負をしているような仕事の方に相性がいいと言われています。

三峯神社には特別なお守りがあります。それが氣守というお守りです。この白い氣守は毎月1日にしか手に入らない特別なお守りで、これを手に入れるために多くの参拝客が訪れます。道路などもかなり渋滞することになりますし、土日祝日が被った時には大変な盛況となります。

このお守りの中にはご神木の気が込められていますので、そのご利益は他のお守りより一層強いと言われています。毎月1日の頒布に関してですが、まず整理券を貰ってからそれと引き換えという形になります。毎回同じ時間に配布されるとは限らず、公式HPにその月の引換券配布の時間が記載されますので、そちらをきちんとご確認ください。

三峯神社はお守りだけでなく、御朱印ももちろんあります。御朱印はなんと三種類あります。まずひとつめは御朱印帳に書いていただけるもので、こちらは初穂料が300円となっています。もうふたつは書き置き式のもので、初穂料は500円。お犬様が書かれたものと、菖蒲が書かれたものとで2種類です。

また、御朱印帳もいただくことができます。初穂料は1500円で、デザインがとても可愛らしいです。いただいた御朱印帳にその場で御朱印を書いていただくと、最初の2枚分は開けて3つ目に書いていただくことになります。これは、伊勢の外宮と内宮で御朱印を賜るために、1枚目と2枚目をわざと開けているということです。

三峯神社では、年間通して多くのお祭りが執り行われます。ごもっともさまと呼ばれている節分祭では、ごもっともさまの効験で子授けのご利益があると言われています。この他にも末社の諏訪神社祭では獅子舞の奉納などがあり、これは座敷ザサラと呼ばれる舞で、品よく舞う格式高いものです。

三峯神社へご参拝が可能な時間ですが、こちらは24時間できるということです。お休みの日等もありませんので、ご都合のつく時間で自由にご参拝することができます。ですが山奥ですので、やはりあまり遅い時間にご参拝されるよりも日があるうちにご参拝されることをおすすめします。

日があるうちにとは言いましたものの、奥秩父大滝紅葉まつりで紅葉が夜間ライトアップされている期間や、初詣、毎月1日のお守りの日などの時期は、どうしても夜にご参拝するということになります。そういったときには、十分ご準備された上でのご参拝をお願い致します。山では油断が命取りになります。

公共交通機関をご利用しての三峯神社へのアクセスをご説明します。まず、池袋駅へのアクセスがいい方は、池袋駅から西武鉄道の特急レッドアローに乗っていただくと、西武秩父駅まで1時間20分ほどで到着します。そこから三峯神社行きの急行バスが出ていますので、そちらご利用いただくと約一時間半で到着します。

上記以外のアクセスですと、まずは秩父鉄道の終点、三峰口駅を目指していただくことになります。JR高崎線へのアクセスが良い方は、高崎線の熊谷駅で秩父鉄道に乗り換えるのが便利です。JR八高線へのアクセスが良い方は東飯能駅から西武鉄道で西武秩父駅まで行き、御花畑駅まで歩いて秩父鉄道に乗り換えて、終点三峰口駅まで乗車します。

三峰口駅からのアクセスは共通で、西武観光バスに乗り三峯神社の停留所まで行きます。毎月1日にはお守りを求める参拝客が押し寄せますので、三峯神社の駐車場周辺で10kmにも及ぶ大渋滞になります。そのため、バスもその影響を受けることになります。西武観光バスのHPに重要な案内として掲載されますので、そちらをよく御覧ください。

車でお越しの場合のアクセスですが、東京方面からお越しの場合と山梨方面からお越しの場合で、下りるICが変わってきます。東京方面の場合は関越自動車道の花園ICからがアクセスが良く、国道140号を走り、皆野寄居バイパスを経由して、約2時間のアクセスです。

山梨方面からのアクセスは、中央自動車道の甲府昭和ICから国道140号を雁坂トンネル経由で、約2時間の道のりです。東京方面からも山梨方面からも、かなり大変なアクセスではあります。また、駐車場付近では駐車待ちの渋滞が予想されますので、途中トイレに行くチャンスがあるときは、必ず行かれることをおすすめします。

住所:埼玉県秩父市三峰298-1 電話番号:0494-55-0241

三峯神社の公式HPに記載されている境内案内図の範囲内には、いくつかの休憩できるスポットがあり、中には立派な飲食店もあります。そのひとつが大島屋です。こちらでは味噌田楽や蕎麦、そして名物のわらじカツ丼がいただけます。三峯神社参拝は長い距離を歩きますので、ご利益の前にエネルギーを賜ることをおすすめします。

もうひとつは小教院です。小教院は本殿からもほど近い場所にある喫茶店です。神社の境内にある上に、小教院という名称ですから、いわゆる喫茶店を思い浮かべるのは難しいかもしれませんが、こちらはれっきとした喫茶店、いえ、上質な喫茶店です。和カフェと呼んでもいいかもしれません。

和カフェということで、羊羹付きの抹茶が人気です。お茶の心得がなくとも自由に楽しめる雰囲気があります。また、1日20食限定のコーヒーゼリーも人気で、こちらはきちんと美味しいコーヒーから作られているということが分かる味わいで、すっきりとしつつもコクがあります。

三峯神社には他にない様々な特徴があり、お守りなどがその筆頭ですが、最大の特徴と言って差し支えない特徴があります。なんと三峯神社には、温泉宿泊施設があるのです。興雲閣という宿坊です。宿坊とは参拝者のための宿泊施設で、他の神社やお寺にも宿坊がある場合もあります。しかし、温泉があるというのはレア中のレアです。

温泉の名前は三峯神の湯といいます。入っただけでご利益がありそうな名前ですが、それだけでなく効能もきっちりあります。泉質はナトリウム一塩化物泉で、効能は切り傷や冷え性、皮膚の乾燥やうつ状態です。湯冷めしにくい泉質ですので、山の上でのご参拝で冷えた身体を温めることができます。日帰り入浴料は600円です。

また、興雲閣にはもちろん宿泊もできます。料金は一泊二食付きで大人12030円で、素泊まりでは5550円です。毎月1日のお守り頒布の日以外でも、三峯神社周辺の渋滞はなかなかのものです。予約して宿泊さえできてしまえば、なるべく渋滞の時間を避けるよう時間の調節ができ、肉体的な負担はかなり減ります。

また、三峯神社の近くにも温泉がございます。国道140号沿いにある道の駅大滝温泉です。一度、三峯神社を出てからゆっくりしたいという方におすすめです。道の駅大滝温泉には御食事処の郷路館と温泉施設の遊湯館があり、そこでお食事と温泉を楽しむことができます。

遊湯館の入浴料は大人700円で、営業時間は4月1日から11月30日までは10時から20時、12月1日から3月31日までは10時から19時までの営業です。毎週木曜日が定休日ですが、年末年始、夏季シーズン、紅葉シーズンは休まず営業しています。効能としては、特にアトピー性皮膚炎のお客様に好評です。

以上、三峯神社の情報をお届けしました。温泉や特別なお守りなど、三峯神社には人を惹きつける魅力満載です。それだけに混雑もしてしまいますが、宿坊や温泉を利用して少しでも混雑を回避することで、パワースポットでいただいたパワーをそのまま持ち帰ることができます。三峯神社にご参拝の際には、事前の情報収集が大事です。