堂平天文台でキャンプが楽しめる！美しい星空が見える人気スポットを紹介！

埼玉県のほぼ中央に標高876mの堂平山があります。その山頂に堂平天文台という名前の公園があります。高くはない山ですが、360度の展望が開けていて県内外の観光客の憩いの場になっています。バーベキューができるキャンプ場や宿泊施設があります。堂平天文台の施設のご紹介と人気スポットを合わせてご紹介します。

堂平天文台は埼玉県のほぼ中央で、川越の西北西約20kmの比企郡にあります。星空が美しい堂平山の山頂に開設された天文台を改修して公園施設「星と緑の創造センター」としてオープンしました。周囲に高い山がなく360度の展望が楽しめることやユニークな宿泊施設あることから、人気のスポットになっています。

住所:埼玉県比企郡ときがわ町1853 電話番号:080-2373-8682

堂平天文台は天文台という名前が付いていますが、天文台ではありません。また、キャンプ場と特定する施設でもありません。宿泊施設やキャンプ場が併設された総合アウトドア施設なのです。宿泊施設にはログハウスやバンガロー、モンゴル式のテントなどがあり、テントでなくてもキャンプ気分が楽しめる施設です。

天文台という名前があるように、堂平天文台は元々は天文台だったのです。三鷹にあった国立天文台が、都市化によって可視光の影響で観測ができなくなり、堂平山頂に1962年に東京大学天文台堂平観測所が開設されました。その後、国立天文台として多くの成果を上げてきました。

堂平天文台の敷地には6つの観測施設や当時最新鋭の91センチ反射式望遠鏡があり、小惑星や天王星のリング発見などに貢献してきました。その後、堂平山でも三鷹と同様に都市化が進み夜空が明るくなったことで、2000年3月に役目を終え閉鎖されることになりました。

その堂平天文台を譲り受けた埼玉県のときわ町が、2005年に堂平天文台「星と緑の創造センター」として再利用したものです。建物や観測用のドームもそのまま利用して宿泊施設にしています。敷地内にはテントサイトやログハウス、バーベキュー場などを新設し、アウトドアレジャーが楽しめる施設となりました。

堂平天文台は標高876mの堂平山の山頂にあります。電車でアクセスする場合は、トレッキングを兼ねて山頂までのアクセスを楽しんではいかがでしょうか。JR八高線明覚駅または越生駅から、東武越生線越生駅から、東武東上線武蔵嵐山駅からそれぞれバスで慈光寺入口バス停で下車しトレッキングコースを歩いて約210分のアクセスです。

車でアクセスする場合は、関越自動車道嵐山小川ICからは約50分、関越自動車道東松山ICからは約60分、圏央道鶴ヶ島ICまたは狭山日高ICからは約80分のアクセスです。山道はカーブが多く、道幅が狭くなっているところもありますので運転には注意しながらアクセスしましょう。

体力に自信のある方はサイクリングでアクセスもおすすめです。天候が良ければ快適なルーリングになります。山道を登ることになりますが、勾配は比較的緩やかです。ツーリングバイクでなくても、クロスバイクで山頂までアクセスすることができます。山頂からの眺めもよく爽快感と達成感が得られるアクセス方法です。

堂平天文台はもともとの天文台の施設をできるだけ残して再利用しています。天文台らしいユニークな宿泊施設が人気になっています。堂平天文台では宿泊施設の利用料の他に施設利用料が必要になります。小学生以上は一人1000円で、寝具･食器･調理器具の使用代も含まれています。堂平天文台の主な施設をご紹介します。

2000年まで天文台の観測ドームとして使われてきた場所で宿泊できます。望遠鏡などは撤去されずにリニューアルされていますので、観測用ドームの面影が残っていて堂平天文台だけのユニークな宿泊施設です。利用料金は13390円ですが、シーズンによって変わります。定員は5名です。

ドーム内はメゾネットタイプになっていて、2階にリビング、ベッドが5台の寝室、お風呂、トイレがあり、リビングにはテレビも備わっています。1階がキッチンになります。ドーム内には91センチ反射式望遠鏡が残っていて、星空観望会に使用されますが宿泊室は隔離されているので、安心して宿泊できます。

カナダ風の大型ログハウスには和室8畳の宿泊室があります。利用料金は10300円で定員は4名です。ログハウスには和室の他にキッチン、浴室、トイレ、談話スペースがありますが、和室以外の施設はモンゴル式テントやバンガローの利用者との共同利用になります。

堂平天文台の敷地内に4棟のモンゴル式テント(ゲル)があります。1棟は28㎡で定員は10名、料金は12360円です。他の3棟は14㎡で定員は6名、料金は10300円です。料金は季節によって変わります。天井はアクリル板になっていますので、晴れた日には星空を見ながら眠ることができます。

地元ときがわ町で伐採された木材を使ったバンガローがあります。8畳の広さがあり、バンガローでありながらエアコンが付けられていますので、暑い夏でも快適に過ごすことができます。風呂やトイレ、キッチンはログハウスの施設を利用することができます。利用料金は10300円で定員は4名です。

テントを持ち込んでキャンプが楽しめるサイトです、5区画があり利用料金は1区画当たり1日3090円です。区画利用料の他に施設利用料が1人あたり520円が別途必要です。ログハウスの共用施設にあるシャワー室が利用できます。テントサイトは芝生ですので快適なキャンプができます。

堂平天文台で宿泊やキャンプ、バーベキューの予約は、営業時間内に受付ができます。営業時間は3月から10月は9時から17時まで、1月と2月は9時30分から16時30分です。1月と2月は土曜･日曜日だけ営業しています。予約や問い合わせはときがわ町産業観光課が電話で受け付けています。

国立天文台は閉鎖されましたが、91センチ反射式望遠鏡は今も現役で活躍しています。数々の発見をしてきたその天体望遠鏡で星空の観測ができるとしたら、天体マニアでなくてもワクワクするでしょう。望遠鏡を維持している協賛企業やOB、ボランティアの方々に感謝です。

星空観望会は3月から12月の間に月2回開催されます。第2、第4金曜日が基本の開催日になりますが、その都度変更されることがあります。星空観望会は予約が必要ですので、宿泊と同じ予約先に電話してみましょう。いくつもの種類の望遠鏡があり、天体だけでなく、遠く東京の街も見ることができます。

堂平天文台ではキャンプを楽しみましょう。堂平天文台は堂平山の山頂にあります。海や川原、登山の途中のキャンプとは違った楽しみがあります。山頂からの展望は抜群で、360度の大パノラマが広がります。お風呂やトイレ、キッチンなどの設備が整っていますので、小さな子供が一緒でも安心して楽しめます。

堂平天文台には、テントサイトやモンゴル式テント、ログハウス、バンガローがあり、目的やグループ構成によって選ぶことができます。テントサイトを利用する場合は、テントの貸し出しはありませんので、テントを持参しましょう。また、施設内には無線LAN環境もありますので便利です。

堂平天文台のキャンプ場は日帰りのキャンプにも利用できます。利用時間は10時から17時までです。利用料金は高校生以上が520円、小中学生が310円です。この料金にはトイレや調理器具、食器、ガスコンロなどに利用も含まれていますので、バーベキューもすぐにできます。展望の良い山頂で1日楽しく過ごせます。

堂平天文台ではキャンプでなくてもバーベキューを楽しむことができます。ログハウス脇のバーベキュー場は屋根もありますので、雨の日でも予定を変更する必要がありません。利用料金は日帰りキャンプと同じで、調理器具、食器、コンロなどの利用も含まれています。食材だけを持ち込めばバーベキューが始められます。

鉄板や網、ガスコンロが使用できます。ガスコンロではなく炭でバーベキューをしたい場合でも炭用のコンロが借りられます。炭は置いてありませんので、忘れずに持っていきましょう。うっかり忘れがちなのが調味料です。貸し出しているのは調理器具や食器ですので、忘れると味気ないバーベキューになってしまいます。

意外かもしれませんが、堂平天文台には農園がありフルーツ狩りも楽しめます。農園で栽培しているブルーベリーの摘み取りができます。摘み取ったブルーベリーでジャムつくりの体験もできます。料金は1人200円で、摘み取り期間は6月から12月までですが、栽培状況により変更がありますので事前に確認をおすすめします。

堂平天文台は星空観望会で美しい星空を見ることができますが、夜の楽しみは星空だけではありません。876mの山頂から見る夜景もすばらしいのです。周囲には遮るものもなく遠くまで見渡せます。宿泊利用者と星空観望会の予約者以外は、堂平天文台敷地内には入れませんので注意しましょう。

堂平山の山頂からは宝石をちりばめたような夜景だけでなく、美しい夕景を見ることもできます。キャンプや宿泊の場合には、夕方になると手を休めて西の方角に目をやりましょう。遠くの町並みを赤く染めて沈む夕日は、日頃の疲れやストレスを癒してくれる絶景です。

堂平天文台へのアクセスの起点になるJR八高線の明覚駅です。地元に植林されている間伐材を使ったログハウスの駅舎です。第1回関東の駅100選に選ばれている人気の駅舎ですので、駅から堂平天文台へアクセスする場合は、少し離れてじっくりと見ておきましょう。林業の町･ときがわ町の象徴です。

住所:埼玉県比企郡ときがわ町番匠475-2番地 電話番号:0493-65-1533

ときがわ町の中央を流れる都幾川(ときがわ)は町に恵みをもたらしている川です。都幾川の流れは透明度が高く、子供たちが水遊びする美しい川です。春の訪れとともに川沿いの堤防は桜の花でトンネルができます。川の上流には三波渓谷(さんばけいこく)あり、見事な紅葉のスポットです。

慈光寺は奈良時代に建立された歴史のあるお寺です。源頼朝や徳川家光にも庇護を受けて栄えていました。家光の側室桂昌院から寄贈されたという品々も残っています。境内にある建造物は歴史を感じさせて見ごたえがあります。本尊の十一面千手千眼観音菩薩は毎年4月に特別公開されます。

住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字西平386 電話番号:0493-67-0040

堂平天文台で遊んだ帰りに立ち寄ってみる価値のある豆腐屋さんです。地元で取れた大豆と都幾川の伏流水、天然にがりにこだわって手作りする豆腐が人気です。豆腐屋さんに立ち寄る？と思っているかもしれませんが、豆腐は卸販売だけで、お店では豆腐の小売はしていません。

豆腐工房わたなべでは豆腐や豆乳を素材にしたスナックやスイーツが食べられます。「豆乳プリン」や「豆腐ソフトクリーム」が訪れるお客の人気メニューです。納豆と生姜ネギがトッピングされた「あげぼう」や「おからコロッケ」「おからドーナツ」は食べ歩きもできます。

住所:埼玉県比企郡ときがわ町大字番匠372 電話番号:0493-65-0070

堂平天文台は設備が充実していて、そして安く楽しめるアウトドアレジャーのおすすめスポットです。展望もよく子供が遊べる遊具もあります。家族揃っての共同作業のバーベキューも楽しめます。堂平天文台へ出かけて、星空観測だけでなく家族揃って青空の下で楽しくキャンプを楽しみましょう。