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進撃の巨人のモデルの街「ネルトリンゲン」!壁に覆われた都市の魅力を調査!

進撃の巨人のモデルの街「ネルトリンゲン」!壁に覆われた都市の魅力を調査!
投稿日: 2017年11月10日最終更新日: 2021年7月7日

ネルトリンゲンはおよそ1500万年前に隕石が落下してできたリース盆地に築かれた街です。壁に囲まれた円形のこの街を、日本の大ヒット漫画「進撃の巨人」のモデル街になったのではないかと噂になっています。今回はそんなネルトリンゲンの魅力をご紹介します。

市壁に守られたドイツの要塞都市「ネルトリンゲン」見出し

ドイツの城塞都市ネルトリンゲンは、周囲を壁で囲まれた円形の都市。有名なロマンティック街道沿いにあるこの都市は、行き方が少し不便なことから、あまり開発されておらず、古きよきドイツの街並みが残されています。今回は漫画「進撃の巨人」の舞台とも言われるオレンジ色の屋根と丸い壁の街、ネルトリンゲンの情報をお伝えします。

ネルトリンゲンは隕石が落ちたところに作られた!見出し

丸い円形の壁に囲まれた街ネルトリンゲンは、実は、1500万年前に落下した隕石によって生まれたクレーターの中に建設された街です。隕石によってネルトリンゲンのある地域には、巨大なクレーターができました。その直径は23km。あたりは盆地となっています。ネルトリンゲンは、隕石が創り出した地形を利用して、円形の都市を築いたそうです。

航空写真等で見るネルトリンゲンは、驚くほど綺麗な丸い形をしています。そんなネルトリンゲンの成り立ちを知るのにおすすめなのが、リースクレーター博物館。隕石落下や、その後のに形成されたこの土地の地形について詳しく知ることができます。地質学に興味のある方や、隕石に興味のある方おすすめです。行き方は、後ほど詳しくご紹介します。

ネルトリンゲンは映画「進撃の巨人」のモデル?見出し

「進撃の巨人」(Attack on Titan)は、日本の漫画家「諫山創」(いさやまはじめ)氏が原作の大ヒット漫画。圧倒的な力を持つ巨人とそれに抵抗する人間たちの戦いを描いたファンタジーバトルです。2015年には、映画化されました。「進撃の巨人」は、アニメ化や小説化されるなど、社会現象を起こす作品となっています。漫画は現在も連載中です!

この「進撃の巨人」の舞台と噂されているのが、実はネルトリンゲンの街。その理由は、作品中に登場する巨大な壁なんです!人間が巨人たちから自分たちを守るために作られた高い壁は、小さな都市をぐるりと囲んでいます。その姿は、「進撃の巨人」に登場する円形の小さな都市を取り囲む壁と、かなり似通っているようなのです。

ネルトリンゲンの市壁は「進撃の巨人」の壁そのもの!見出し

「進撃の巨人」の舞台と噂されるようになった一番の理由でもあるネルトリンゲンの市壁は、13世紀、ドイツ皇帝から都市権を与えられた頃に築かれたと言われています。ドイツには、オスマン・トルコ軍を困らせたと言われるウィーンの市壁やニュルンベルクの市壁など、都市を囲む有名な市壁が各地に残されています。

数あるドイツの市壁の中で、もっとも珍しいのがネルトリンゲンの市壁です。現存する市壁の長さは2.6kmで、市壁の上を歩いて一周することができます。通路を歩いてみるとまさに「進撃の巨人」の世界!見張りの塔や通路も備え付けられています。他の都市と違って、背後に崖や川がないネルトリンゲンを守るためにこの市壁が建設されたそうです。

またネルトリンゲンの市壁には、5つの門があります。どの門からもマルクト広場に続く道があり、周辺都市に比べると道幅も広く、ドイツ帝国の自由都市として栄えた時代がしのばれます。中世に築かれた直径1kmほどの市壁は、歩いて40分から50分ほどで回れます。市壁には「進撃の巨人」のコスプレで撮影してSNSにUPしている人もいます!

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ドイツの治安は大丈夫?最新情報や注意するべきポイントを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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ネルトリンゲンに残された魔女狩りの歴史見出し

ネルトリンゲンには、何の罪もない女性が35名も殺された恐ろしい歴史があります。それは、14世紀から17世紀のヨーロッパ全域、特に南ドイツで盛んに行われた魔女狩りです。ネルトリンゲンにも、この血塗られた恐ろしい歴史が伝わっています。この魔女狩りを止めた最後の女性として知られるのが、この街に住むマリア・ホルでした。

マリア・ホルは、魔女狩りと称して行われた数々の拷問に耐えつづけ、決して自分が魔女であると認めませんでした。彼女の超人的な忍耐力のせいで、逆に魔女ではないかと疑われてしまうほどでしたが、最後には罪を免れ釈放されます。このマリア・ホルの釈放をきっかけに、ネルトリンゲンでは魔女狩りの習慣が途絶えたと言われます。

ネルトリンゲンには、この勇敢なマリア・ホルを讃えて作られた「マリアの泉」と呼ばれる噴水があります。マリアの泉への行き方は簡単で、ヴァイン・マルクトを目指して行けばすぐ分かります。また、市壁の外には魔女狩りの焼き場だったと言われる場所もあります。ネルトリンゲンの悲しい魔女狩りの歴史は、今も語り継がれています。

ネルトリンゲン観光スポット1:5つの楼門見出し

ネルトリンゲン観光スポット1は、5つの楼門です。ネルトリンゲンを囲む市壁には、5ヶ所の楼門が儲けられています。1327年の建設時以来、ほぼ完全に当時のままの状態が保存されている楼門は、通過するだけで中世の雰囲気を味わえます。市街地への行き方は、非常にシンプル。どの楼門をくぐっても、街の中心部につながっているからです。

5つの楼門のうち、一番大きな門は、ネルトリンゲン市壁の南側に位置するベルガー門です。この門から西にあるのがバルディンガー門、続いて、北のレプジンガー門は市壁博物館もある人気の観光スポットです。隕石が落ちた跡に作られた円形の市壁にしたがって、北東には、ダイニンガー門、そして東側には、ライムリンガー門が連なっています。

5つの楼門の中でもっとも観光客に人気があるのは、レプシンガー門です。こちらの楼門では、6階建てのレプジンガー楼門のフロア使って、ネルトリンゲンの市壁の歴史が学べる市壁博物館があります。市壁博物館の中には、ネルトリンゲンの戦いの際の旧市街全域の模型を見ることができる。錫製の模型は、戦いの歴史をリアルに伝えてくれます。

ネルトリンゲン観光スポット2:市壁に連なる11の塔見出し

ネルトリンゲン観光スポット2は、市壁に連なる11の塔です。城塞都市ネルトリンゲンは、隕石が落ちた跡にできた盆地に建設されたため、背後には川や崖などの天然の要塞がなく、街を守るためには堅固な守りが必要でした。ネルトリンゲンを守るために築かれた市壁には、見張りや攻撃の際に使われた11の塔が建てられました。

建てられた塔は、北西から順にファイル塔、レーヴェン塔、オベーラー・ヴァッサー塔。この4基の中では、少し大きめのファイル塔が人気の撮影スポットになっています。また、バックオーフェン塔は5基、シュピッツ塔、ウンテラー・ヴァッサー塔、ライス塔と続きます。大砲のある古い堡塁も保存されており、市壁観光の人気スポットとなっています。

ネルトリンゲン観光スポット3:聖ゲオルグ教会見出し

ネルトリンゲン観光スポット3は、聖ゲオルグ教会です。ネルトリンゲンのランドマークとも言える聖ゲオルグ協会は、1427年から1505年にドイツのゴシック教会として建築されました。こちらの教会への行き方はとても簡単です!なぜなら、教会には街の遠くからも見渡せるダニエルの塔があるからです!どう考えても迷子にはなりません。

聖ゲオルグ教会には、パイプオルガンがあり、オルガン奏者が練習している際に訪れると、教会のドームにこだまする美しい音色が聞こえてきます。高い天井と大きな窓から差し込む光の中にたたずんでいると、クリスチャンでなくても厳かな気持ちになります。信者たちの祈りの場として愛されてきた聖ゲオルグ教会では、穏やかな時間を過ごせます。

朝早い時間に訪れると、教会に隣接するダニエルの塔はまだ開いていませんので、清々しい空気の中で、聖ゲオルグ教会をの中を見学することができます。また、クリスマスシーズンが近づく11月に入ると、教会の中は、美しいクリスマスの装飾で彩られます。街の真ん中にありますので、観光客の待ち合わせスポットとしてもおすすめです。

住所:Marktplatz,86720 Noerdlingen,Germany

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ネルトリンゲン観光スポット4:ダニエルの塔見出し

ネルトリンゲン観光スポット4は、ダニエルの塔です。ネルトリンゲンの街の人々が愛着を込めて「ダニエル」と呼ぶ塔は、高さが約90メートル。街のどこからも見えます!350段もある木製の螺旋階段を登って、ようやく塔の頂上にたどり着くと、ネルトリンゲンの街並みだけでなく、リースと呼ばれる盆地全体をはるか彼方まで見渡せます。

壊れそうな木の階段を登り切って頂上についたら、入場料の3ユーロを支払います。ダニエルの塔の展望スペースは、人1人がやっと歩けるくらいの狭い通路があるだけです。観光客が少ないシーズンは360度の大パノラマを独り占めできますが、団体客がいるとそうもいきません。できるだけ空いていそうな平日の朝や夕方の観光がおすすめです。

展望台へつくころには息切れしてしまいますが、頂上からのネルトリンゲンの眺めは絶景です。市壁が本当に円形に建てられている様子や、オレンジ色のかわいい三角屋根の並んだ古い町並み。そして、5つの門から教会にむかって伸びる道路など、まさに「進撃の巨人」の世界観を楽しめます。体力に自信のある方は、ぜひ、登ってみてください。

ネルトリンゲン観光スポット5:マルクト広場見出し

ネルトリンゲン観光スポット5は、マルクト広場です。聖ゲオルク教会の北側にあるマルクト広場は、中世には毎年見本市なども開催された賑やかな広場でした。マルクト広場に面して立つゲストハウス「ホテル・ゾンネ」(太陽亭)は、1350年に建設された由緒正しい宿泊施設。16世紀に神聖ローマ皇帝が3人も滞在したと言われています。

ホテル・ゾンネにはレストランがあり、平日はディナータイムに営業しているようなので、地元ならではのドイツ料理を味わってみるのもおすすめ。また、この建物のすぐ近くには市庁舎があります。聖ゲオルグ教会やネルトリンゲンの他の建物と同様に、スーバイトと呼ばれる素材を使って建てられています。1382年から建っている歴史ある建物です。

ネルトリンゲン観光スポット6:パンとダンスの家見出し

ネルトリンゲンの観光スポット6は、パンとダンスの家です。ネルトリンゲンには、まるでおとぎ話の世界に出てきそうな、メルヘンチックな建物があちこちに建てられています。どこを見ても絵になる街並みは、インスタ映えする撮影スポットが目白押し!そんな中でもBrot und Tanzhaus「パンとダンスの家」は、一際目を引く可愛らしい建物。

マルクト広場から程近い「パンとダンスの家」は、その名の通り、1階がパン屋さん、2階がダンスホールになっています。1442年に建てられたパンとダンスの家は、1829年に大規模な改築が行われたそうです。改築されてから数えてもざっと200年ほどの歴史のある建物は、貴族の社交場として使われていたそうです。趣のある木造建造物が素敵です!

住所:Marktpl.15,86720 Nördlingen,Germany

ネルトリンゲン観光スポット7:旧市街見出し

ネルトリンゲン観光スポット7は、旧市街です。ネルトリンゲン旧市街には、中世やルネサンス時代から残る豪華なお屋敷や建物がたくさん残っています。丁寧に手入れされた建物の並ぶ街並みは、古きよきドイツが感じられるおすすめの観光スポットです。中世ネルトリンゲンの産業を支えた革なめしの工房なども残されています。

ネルトリンゲン観光スポット8:リースクレーター博物館見出し

ネルトリンゲン観光スポット8は、リースクレーター博物館です。こちらの博物館では、ネルトリンゲンの地形や隕石に関する展示が行われています。隕石が落下してできたクレーター全体に街が建っていると思われている方も多いと思いますが、実は、そうではありません。正しくは、隕石の落下地点の一部に街がたっています。

こちらの博物館には、アポロ16号の宇宙飛行士たちが持ち帰った本物の「月の石」が展示されています!また、博物館の建物自体が、16世紀に建築された建物です。博物館への行き方は、バルディンガー門から、街のほぼ中央にあたりに向かって歩くとすぐです。隕石の落下地点に建てられたと言われる博物館は、地質学好きにおすすめのスポットです。

住所:Hintere Gerbergasse 3,86720 Noerdlingen 電話番号:9081-84710

ネルトリンゲンへの行き方見出し

ネルトリンゲンへの行き方は、バスか鉄道で行く2つの行き方があります。まず、バスでの行き方です。4月中旬からから10月中旬までは、フランクフルトから1日に1本ロマンティック街道を運行するバスでネルトリンゲンへ行けます。朝8時にフランクフルトを出発し、午後15時頃に到着です。ネルトリンゲンでのバス停は、マルクト広場です。

もう一つの行き方は、鉄道を使って行く行き方です。フランクフルトから、ドイツ鉄道のドーナウェルトまで行き、そこから普通列車に乗り換えます。ドーナウェルトからネルトリンゲンまでは、鉄道で約30分ほどかかります。ネルトリンゲンの鉄道駅は、旧市街の近くにあります。行き方が分からない時は、ガイドブックで確認してみて下さい。

城壁で囲まれた街「ネルトリンゲン」へ行こう!見出し

「進撃の巨人」の舞台として話題となっているドイツの観光地「ネルトリンゲン」の情報はいかがでしたか?小さな田舎町ネルトリンゲンは、ロマンティック街道の中でも見過ごされがちなマイナースポットですが、歴史ある美しい街並みと鉄壁の城塞都市だった当時を思わせる市壁は一見の価値ありです!ぜひ、お立ち寄り下さい。

投稿日: 2017年11月10日最終更新日: 2021年7月7日

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