茶臼山の芝桜の見頃やアクセスは？ペットOKなリフトなど詳細情報もご紹介！

愛知県にある高原「茶臼山」の春は、地面いっぱいに咲く「芝桜」から始まります。満開になった芝桜は、辺り一帯を鮮やかなピンク色に染め上げます。芝桜が作り出す春の絶景を見ようと、今多くの人が茶臼山に注目しています。今回は、愛知県の茶臼山で楽しむ芝桜について見どころやアクセス方法などをご紹介いたします！

茶臼山は、標高1358メートルの「萩太郎山」の山頂に広がる高原です。5月を迎える頃、茶臼山は約40万株・全7種類の芝桜が見頃を迎えます。約2万2千平方メートルの広大な敷地一面がピンクや紫の花で埋め尽くされ、目前に広がる鮮やかなお花の絨毯が、ここを訪れた人たちを出迎えてくれます。

茶臼山は、愛知県でもっとも高い山です。愛知県と長野県にまたがる広大な茶臼山は、春の芝桜以外でもたくさんの見どころがあります。夏の高原の爽やかな新緑と秋の紅葉、さらに冬はスキーが楽しめるほどの雪景色に包まれます。日本の四季折々の風景が楽しめる、愛知県屈指の絶景スポットです。

住所:愛知県北設楽郡豊根村坂宇場字御所平70-185 電話番号:0536-87-2345　

「芝桜」（しばざくら）は、その名前のとおり芝生のように地面を覆う桜に似たお花です。色はピンク色が代表的ですが、赤やブルー、紫や多色など、開花した花の色も色とりどりです、地面を覆うように密生して開花するため、土の流失を防ぎ、石垣や花壇の縁取りなどの用途に広く用いられています。

春の見頃には桜のような花を咲かせ、和風の庭園にもよく似合う芝桜ですが、もともとは北アメリカで生まれたお花です。茎の高さは20センチ程度の、背の低いお花ですので、お庭のアクセントとして好まれます。暑さ寒さにも比較的強く育てやすい品種なので、自宅のガーデニングなどでも長年愛されているお花です。

芝桜の開花時期は、早いところでは4月頃から始まります。愛知県の茶臼山は、標高が高く気温も低いため、毎年5月の例年ゴールデンウイークを過ぎたあたりから少しずつ開花し始めます。満開を迎えるのは5月18日から5月25日頃で、この時期が最も見頃の時期となります。ちなみに、大型連休の頃の開花は6分から8分咲きといったところです。

茶臼山の芝桜の見どころは、開花した40万株以上の芝桜が咲き乱れる広大な敷地にあります。冬はスキー場として利用される敷地全体を埋め尽くす芝桜の風景はまさに圧巻です。高原ならではの澄み渡る青空と、新緑の時期を迎えた木々の緑とのコントラストは一見の価値ありです。ここからは茶臼山の芝桜のいろいろな表情をご紹介します。

茶臼山の芝桜は、ただ一面に植えられているだけではありません。さまざまな色を持つ芝桜の特性を活かし、地面に絵を描くように色分けして育てられています。目前に広がる見頃を迎えた芝桜のパッチワークは、まるで絵本の世界にいるようです。開花を向かえ、優しい色使いで咲いた芝桜が春の日差しとともに目を和ませてくれます。

春は開花した芝桜に覆われる茶臼山ですが、雪が積もる冬はスキー場へと姿を変えます。茶臼山の山頂に咲く芝桜は、スキーのリフトを使って上から眺めることができます。リフトに乗る13分間にみられる見頃を迎えた芝桜の風景は「天空の花回廊」と呼ばれています。リフトの上から見た芝桜の絨毯は、かなりの見ごたえがあります。

愛知県の茶臼山では、芝桜の開花時期に合わせて毎年「茶臼山高原芝桜まつり」が開催されています。2017年は5月13日からこのおまつりが開催されました。芝桜まつりでは、シンセサイザーの生演奏やライトアップなど、見頃を迎えた満開の芝桜をより堪能できる催しがたくさんです。お土産や地域の特産品などの販売ブースの軒を連ねます。

芝桜の開花中には、夜19時から22時までの間「芝桜のライトアップ」が行われます。高原の夜は星空も美しく、ライトアップされた見頃の芝桜とともに幻想的な景色が堪能できます。期間中限定でリフトも延長営業されるため、日没後は空の上からライトアップされた芝桜の絨毯が楽しめます。

2017年のライトアップは、5月13日から28日までの期間で行われました。期間中には「星空観測会」も開催され多くの観光客で賑わいました。芝桜の植え込みに設置されたイルミネーションによって描かれるのは、開花後の芝桜の花のピンク色を活かした「大きなハート」です。ハートの前ではいつも多くのカップルたちが記念撮影を行います。

冬になるとスキー場に変わる茶臼山には、スキー用のリフトがあります。もちろん、リフトを使わず徒歩で山頂に登ることもできますが、芝桜を空中から眺める「天空の花回廊」目的の人たちはリフト利用がおすすめです。片道13分の搭乗時間は、空中散歩にもぴったりです。

リフトからの眺めは、春夏秋冬いずれもベストシーズンです。秋は山一面が紅葉し、秋の青空とともに紅葉狩りが満喫できます。茶臼山の紅葉の見頃は10月上旬から11月上旬です。春はピンク色一色だった茶臼山が、紅葉で真っ赤に染まります。愛知県の紅葉スポット人気第2位を誇る茶臼山の紅葉は、観光リフトでも楽しむことができます。

茶臼山のリフトで注目したいのは、「ペットも一緒にリフトに乗れる」ことです。山頂に広がる広大な風景をペットにも見せてあげたい飼い主さんには嬉しい試みです。リフトに乗れるペットは「抱っこできる大きさ」「リード着用」が条件です。抱っこができない大きなペットは、お散歩を兼ねて徒歩で山頂にアクセスしましょう。

茶臼山の頂上には、ワンちゃんたちが遊べる「ドッグラン」があります。小型のワンちゃんと中・大型のワンちゃん用2つのドッグランに分かれています。犬種を問わず、どんなワンちゃんでも無料で遊ぶことができます。小型犬は800平方メートル、中・大型犬は1200平方メートルの広々としたドッグランです。

見頃を迎えた芝桜を見るために、毎年多くの観光客が茶臼山を訪れています。観光客の中には、カップルの姿もよく見られます。ピンクに染まったロマンチックな芝桜の景色の中、茶臼山を散策する人が後を絶ちません。芝桜以外でも茶臼山にはさまざまなおすすめスポットがあります。

茶臼山の山頂部には。恋人の聖地「砂の泉」があります。この「砂の泉」は、レストハウスなどで購入したローズクォーツの石を泉に投げ入れると願いが叶うと伝えられています。さらに、泉の真ん中にある石の中にローズクォーツが運よく入れば、もっと良いことがあると言われています。

「砂の泉」のモニュメントは、空中から見ると「キューピッドの矢」の形をしています。その矢が指し示しているのは他ならぬ茶臼山です。茶臼山には「矢筈池」と「芹沼池」という2つの池があり、その池の水は決して涸れることがない、不思議なパワーを秘めています。茶臼山の不思議なパワーを借りて、幸せな未来を手に入れましょう。

茶臼山の中には、「高原の美術館」が設立されています。2002年4月に開館したこの美術館では、上高地、奥三河、富良野を中心に活躍している写真家・前田信三氏の作品が常設展示されています。茶臼山のある奥三河地方を題材にした名作たちをここで観ることができます。

「高原の美術館」の営業時間は、9時から16時までです。5月から10月の期間は閉館時間が16時30分まで延長されます。開館時間には限りがあり、毎週木曜日と金曜日、祝日のみの開館となります。入場料金は一般400円、小中学生は150円です。普通自動車で来られ駐車場を利用される場合は無料になるお得な特典もあります。

茶臼山の中には天然温泉が楽しめる入浴施設「湯〜らんどパルとよね」があります。8種類もあるお風呂は、どれもお肌がツルツルになると人気の温泉です。1週間ごとに使われる源泉が変わり、訪れるたびに「アルカリ性単純泉」「ナトリウム炭酸水素塩・塩化物温泉」が楽しめます。入浴料金は一般600円、お子さまは300円です。

「湯〜らんどパルとよね」には、温泉以外でも楽しめるスポットがたくさんあります。豊根地方の恵みを活かしたレストランや、お土産コーナーなども完備されています。マッサージやカラオケなどのリラクぜージョンと娯楽の施設もあるので、茶臼山でゆっくり癒されたい方におすすめのスポットです。

茶臼山へはマイカーと公共交通機関、どちらでもアクセスが可能です。茶臼山までのルートは混雑しやすく、ゴールデンウィークなどの繁忙期には渋滞することも見込まれます。公共交通機関を利用する場合でも、最寄り駅からはバスなどを利用するため、やはり混雑に巻き込まれる可能性が高いです。時間に余裕を持っておでかけください。

電車やバスなどを利用して茶臼山にアクセスする場合は、「JR豊橋駅」を利用するとアクセスに便利です。JR豊橋駅からは茶臼山への直行バスが運行しています。また、豊鉄観光サービスが展開している日帰りバスツアー「茶臼山芝桜ライナー」を1日4980円で利用するのもおすすめです。

三遠南信自動車道「鳳来峡」で下車後、国道151号線を飯田方面に進み、「茶臼山口」で国道507号線に入るのが最も近いルートです。東京方面・関西方面とも、新東名高速「浜松いさなJCT」から三遠南信自動車道に合流できます。東名高速豊川ICからの所要時間は1時間30分、名古屋からの所要時間は約2時間10分となります。

茶臼山山頂部へのアクセスは、観光リフトを利用するか、徒歩のどちらかになります。リフトは往復800円の有料で、芝桜が咲いているスポットまでの所要時間は片道約13分です。徒歩で行く場合、距離は約1キロメートル程度で、ゆっくり歩いた場合の所要時間は約40分となります。ハイキング用のルートも整備されているので歩きやすい道です。

茶臼山には、約1000台分のスペースがある大型駐車場があります。普段は無料で開放されている駐車場ですが、「芝桜まつり」の期間中は有料になります。芝桜まつり期間中の駐車料金は、普通車が700円、バイクが200円です。利用時間は、8時から18時30分で、最終入場時間は17時30分までとなっています。

この駐車場は1000代の収容スペースがありますが、芝桜祭りなどのシーズンはかなり混雑します。特に土曜日と日曜日の10時過ぎがもっとも混みあいますので、早めに現地に到着することをおすすめします。15時を過ぎるとやや空き始めますが、ライトアップ目的の観光客が徐々に増え始めますので、とにかく「早めの行動」がおすすめです。

空中から芝桜が見られる茶臼山ですが、春の芝桜の季節はかなり混雑します。駐車場に入るまでも混雑しますが、同じくらい混雑するのが山頂に上る「リフト」です。どちらの施設の前にも長蛇の列が出来上がっていますので、ある程度の待ち時間が発生します。待ち時間ありき、で考えておくほうが無難です。

さらに、もう1ヵ所混雑する場所があります。それは「道路渋滞」です。マイカー利用でアクセスする場合は、渋滞への覚悟も必要になります。特に、県外からの観光客のマイカーで溢れ返るのが「東名･新東名高速道路」から続くルートです。渋滞や混雑を回避する方法はただ1つ、交通量が少ない早朝の時間帯に現地に入ることしかありません。

茶臼山からの帰路についても同じことが言えます。リフトを利用する場合は帰りのリフトに乗るのにも待ち時間が発生します。帰路に着く時間をずらすのがもっとも簡単な「混雑回避」の方法です。割り切って「ライトアップを見てから帰路に着く」のも混雑回避のおすすめの方法です。

芝桜の見頃は5月ですが、標高1300メートルを超える茶臼山の気温は「寒さを感じる」ほどです。家を出るときに感じた温度とはかなり差がありますので、5月にしてはちょっと厚着くらいの服装を準備していきましょう。半そでではかなり寒く感じられますので、長袖の上着は必ず持参しましょう。

リフトを利用する場合は、リフト乗り場で搭乗チケットを購入します。観光リフトの金額は往復800円ですが、200円追加すると、山頂にある入浴施設「湯～らんどパルとよね」の入浴チケットがもれなく付いてきます。「湯～らんどパルとよね」の通常料金は600円なので、400円安く利用することができます。

軽自動車を含む普通自動車を利用する場合は、駐車場料金700円を支払います。その中には、茶臼山にある「高原の美術館」の無料チケットが含まれています。また、バイクでお越しの方の場合は、「湯～らんどパルとよね」の入浴料200円割引が適用されます。駐車場のチケットを紛失しないように注意しましょう！

地面を覆うように密生する芝桜は、春の風景をピンク色一色に染め上げます。芝桜が満開を迎える頃、茶臼山にはこれまで見たことがない景色が広がっています。多くの人が毎年楽しみに待つ芝桜の開花時期に合わせて、茶臼山での5月のお花見を楽しんでみませんか。きっとそこには春の恵みに包まれた絶景が待っているはずです。