佐倉城＆佐倉城址公園の見どころは？お花見やスタンプラリーも楽しい！

千葉県唯一の日本百名城である「佐倉城」は、江戸時代初期に老中・土井利勝によって築造された平山城です。佐倉城の姿は見えないものの、その迫力と歴史を感じさせる跡が広い佐倉城址公園内の所々に残されています。ここでは、佐倉城や佐倉城址公園の見どころやお花見や日本百名城スタンプラリーなど、おすすめのイベントについてご紹介します。

まず、始めにご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「一の門跡」です。一の門跡は佐倉城の本丸から一番始めにある門です。門と言っても、一の門跡は二階建ての大きな建物で、本瓦の使用されたとても立派な木造建築となっています。一の門跡は、とても迫力のある門だったと言われているので写真と形跡を見に行くだけでも価値があります。

一の門の他にも、二の門や三の門、大手門、台所門、椎木門、城米不明門、田町門、鹿島橋門など、9つの門があり、敵襲から城を守るための防御が固められていたと言われています。防御に優れたこの佐倉城は、土井利勝以外にも佐倉城に入った城主のうち9人が歴史の重要人物である老中になっており、全国でも最多記録を保持している立派な城です。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「馬出し空濠」です。馬出し空濠は城門前に作られた土手のことを言い、敵に人馬の出入りを知られないようにするために作られました。佐倉城は標高30ｍの台地に建てられていた城で、印旛沼や鹿島川、高崎川が周辺に流れる低地にあるので、水堀や空堀、土塁を築いて防御を固めています。

佐倉城や佐倉城址公園は明治初期に連隊を配置するために城や門などを解体したため、建造物はほとんど残っていません。昭和46年に発掘調査が行われ、深さや長さなどを確認することができたことから、馬出し空濠が復元されました。今でも綺麗に復元された馬出し空濠が残っているので、佐倉城を築いた人たちの知恵を感じることができます。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「佐倉城の基礎石」です。佐倉城の基礎石は土井利勝が佐倉城を築いた際に使用された基礎石です。佐倉城や佐倉城址公園には石垣の形跡がなく、大量の丸い基礎石に穴をあけ、基礎にして建てた全国でも珍しい城となっています。現在でも、たくさん大きくて丸い基礎石が綺麗に残されています。

連隊が配置されたため、建造物はないものの存城処分になった佐倉城には、今でもたくさんの基礎石が残されています。ちなみに、連隊が使用するために作られた兵舎を建てる際、佐倉城の基礎石を使用し建てられています。昔なら石垣、現在の基礎として使用されるコンクリートなどではなく、佐倉城の丸い基礎石を使用した貴重な建物です。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「銅櫓跡」です。銅櫓跡とは、江戸城の吹上庭内にあったと言われる大田道灌によって作られた御殿建築を将軍から土井利勝が拝領され、移築した場所と言われています。御殿建築は、銅瓦葺で作られた二階建ての立派な建造物だったと言われています。跡地でも見る価値有りのおすすめの場所です。

土井利勝の楼閣となった江戸城から移築された銅櫓は、最上階が宝形屋根で江戸時代の櫓には珍しい四方の扉が吹き抜けになった作りになっていたと言われています。今は現存していない水戸城の御三階櫓に似た造りとなっており、これも全国の城の中で珍しい櫓の1つとなっています。お城ファンには、欠かせない見どころ満載のスポットです。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「12階段」です。12階段は連隊が高所から飛び降りる訓練をするために作られた訓練用の12階段と言われています。コンクリートで作られているため、取り壊すのがとても困難で現在でも、佐倉城址公園に12階段だけがかつての戦争や連隊訓練の迫力を感じさせる状態で残されています。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「天守閣跡」です。天守閣の建てられていた場所には石像が建てられており、佐倉城址公園センターには天守閣の模型も展示されています。模型によると三層四階となっており、独立式層塔型天守といった形式の造りになっていたことが古い資料絵図からも確認されています。

佐倉城の天守閣は外から見た松前城や本丸から眺めた弘前城の天守閣と似ていると言われており、その他にも津城や島原城、日出城、小倉場などが佐倉城と同じように無破風な造りをしていたと言われています。土井利勝の立っていた天守閣は残念ながら復元されませんでしたが、江戸を守る命を受けた立派な城だったことが模型や資料から伺えます。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「イベント」です。佐倉城址公園で開催されているイベントは「にわのわアート&クラフトフェア・チバ」といったイベントです。このイベントは千葉県在住の人や千葉県出身者などが千葉で制作活動をしているといった千葉を愛するたくさんの作家たちを中心に開催されています。

アート作品やクラフト作品、この地域ならではの食や産業、文化などが取りいれられています。地域密着型の人気イベントで2012年にプレ開催されてから毎年開催されています。佐倉城址公園の自然と一体化して行われる、大人から子供までの幅広い年齢層の人たちが一緒に自然とアートを楽しめる人気のイベントにぜひ足を運んでみてください。

続いて、ご紹介する佐倉城と佐倉城址公園の見どころは「花菖蒲」です。佐倉城址公園には菖蒲田があり、約9000株もの花菖蒲が綺麗に咲いた風景は他では見られないとても綺麗な景色です。白色や紫色、黄色など、色もたくさんあり公園も広々としているので、子ども連れの家族やカップルのお散歩やピクニックにもおすすめな公園となっています。

佐倉城址公園の菖蒲田では毎年6月の上旬に「佐倉城下町・菖蒲まつり」というイベントが行われており、歴博通り田町商店会の人たちが主催しています。その日は佐倉城址公園をガイドさん付きの散策に無料で参加で着たり、模擬店が出店するなど、地元の人はもちろんのこと県外からもたくさんの人が集まる人気のイベントとなっています。

佐倉城や佐倉城址公園の見どころの他にも、魅力たっぷりのイベントもたくさんあります。その中でも、毎年たくさんの人が訪れるのは春の定番イベントである桜を楽しむ「お花見」です。佐倉城址公園は、ソメイヨシノや花桃などゆったりと綺麗な桜を楽しむことのできるので、千葉県でも屈指のお花見の人気を楽しめる桜の名所となっています。

佐倉城址公園には1000本以上もの桜の木が植えられており、その桜は50品種もあると言われています。夜桜のライトアップも一定期間行っており、夜でも昼でもしっかりと綺麗な桜を楽しむことができます。お花見を楽しみたい人は、桜の穴場スポットである「佐倉城址公園」へ、ぜひ咲き誇る綺麗な桜を楽しみに足を運んでみてください。

佐倉城ではお花見客だけでなく日本百名城の1つに認定されているため、「日本100名城スタンプラリー」にも参加しています。佐倉城のスタンプは、城郭風の建物である佐倉城址公園管理センターで押印してもらうことができ、子どもだけでなく、お城ブームなので制覇したいというお城ファンも毎年たくさん人が足を運んでいます。

ちなみに佐倉城址公園管理センターは、4月から10月までが9時から17時で11月から3月までが9時から16時半まで開館しています。時間までに間に合わなかったり、夜桜を見に来たという人でもスタンプが押印できるように、佐倉城址公園管理センターの外にもスタンプが置かれているので、24時間「日本100名城スタンプラリー」のスタンプが押せます。

佐倉城や佐倉城址公園の見どころや人気のスタンプラリー、桜の名所としても人気のお花見スポットについてなどの魅力をご紹介してきました。お城が好きな人や歴史が好きな人、植物が好きな人にもとてもすすめなスポットです。千葉県へ行く予定のある人や日本100名城スタンプラリーを制覇したい人は、ぜひ足を運んでみてください。