元祖長浜屋は福岡の名ラーメン店！メニューやアクセス・注文の仕方を紹介

元祖長浜屋は福岡県に数ある名ラーメン店の一つで、通称「ガンナガ」の愛称で長年親しまれている人気ラーメン店です。創業57年に営業してから現在でも変わらない味を守り続けているお店で、一風変わった注文の仕方が特徴的です。この記事ではそんな人気ラーメン店である元祖長浜屋のアクセス情報やメニュー、独特な注文の仕方をご紹介します。

元祖長浜屋は福岡市の中央区長浜にあり、地下鉄やバスなど様々なアクセス方法で行くことができます。また川端地区は屋台も多く、福岡でもおすすめの観光場所です。お盆などの帰省シーズンには行列ができることもあります。近くに「元祖ラーメン長浜屋」という似た名前のお店があるので注意してください。

地下鉄で行く場合のアクセスは、地下鉄空港線赤坂駅1番出口より北上して昭和通り、那の津通りを越えて「鮮魚市場正門」交差点を左折してしばらく行った所にあり、徒歩10分くらいで着きます。バスで行く場合のアクセスは、天神高速バスターミナル前1Bの天神北乗り場で乗り港一丁目のバス停で降ります。そこから徒歩2分ほどで元祖長浜屋に着きます。

車で行く場合のアクセスは、地下鉄空港線の赤坂駅の1番出口から大正通りをまっすぐ進んで鮮魚市場正門を左に曲がってしばらく行くと、左手に元祖長浜屋が見えます。元祖長浜屋の近くには多くの駐車場があるので近くの空いている駐車場を利用してください。お昼時は混んでいるので、少し早めか遅めに行くのがおすすめです。

福岡県は明太子やもつ鍋など全国でも人気の名物が多く存在していますが、ラーメンもその中の一つです。福岡県は有名なラーメン店が多く、ラーメンの激戦区として全国的にも有名です。中でも有名なのが博多の豚骨ラーメンであり、豚骨ラーメンを求めて全国から多くの旅行者が福岡に行きます。

福岡のラーメンは大きく分けて3つの種類があり、長浜ラーメン・博多ラーメン・久留米ラーメンがあります。長浜ラーメンは麺が細く、濃厚なスープが特徴です。博多ラーメンは麺が細く、こってりした白濁スープが持ち味です。久留米ラーメンはスープを継ぎ足しすることで、あっさりとしたコクのある味を作っています。

長浜ラーメンは「博多ラーメン」と並ぶ福岡の代表的な人気ラーメンですが、博多ラーメンほど全国的によく知られてはいません。長浜ラーメンとは博多漁港近くの長浜で生まれたラーメンのことで、1953年に開業した屋台である「元祖長浜屋」が発祥だと言われています。当時は、魚市場で働く人たちに人気で盛況していました。

魚市場の人たちは競りなどで忙しく、時間がないため素早くメニューを提供できるように茹で時間を短縮した細麺にして、麺の量を少なくしてお替わりができる「替え玉」を導入するといった特徴がありました。現在では長浜以外の地区でも長浜ラーメンを提供しているお店が多いくらいに長浜ラーメンが福岡のラーメンに与えた影響は大きいものとなっています。

替え玉を前提としているためスープは比較的濃いめのものを採用しており、屋台で提供していることが長浜ラーメンの特徴です。また長浜地区には似たような店名の長浜ラーメンのお店が多いため、混乱する観光客も少なくないといわれています。長浜ラーメンの魅力は油分が少なく、毎日食べても飽きない味ということもあって毎日足を運ぶ常連客も多くいます。

元祖長浜屋の歴史は長く1952年に博多や中州でラーメン屋を始めましたがメニューがなかなか売れず、その後博多区大浜にあった魚市場前で屋台として営業を始めると市場で働く人の朝食として人気が出て繁盛するようになりました。その後1974年に長浜に拠点を移し屋台から店舗に変えて営業を始めるようになりました。

その後元元祖長浜屋の従業員が独立して、元祖長浜屋の近くに似た店名のお店を開業して「元祖ラーメン長浜家」として始めるようになりました。2010年には元祖長浜屋が新店舗をオープンし、現在の元祖長浜屋となっています。そのため現在では元祖長浜家の周りに似た店名のお店が並ぶようになりました。

元祖長浜屋はメニューのラーメンが1杯500円、替え玉が100円とお手頃な値段となっています。1997年の4月から一杯400円でしたが2013年の7月から1杯500円になりました。営業時間は6:00から16:00分頃まで営業しており、基本的には年中無休です。駐車場もあるので車でのアクセスも安心です。

厨房はシンプルで所狭しとラーメンの器が並べられており、すぐにメニューを提供できるように準備されています。行列ができることもあり店内は連日お客さんでいっぱいで、お昼を過ぎてもなかなか空席ができないほどです。赤いテーブルが4つほど置かれており、やかんが置かれていたりと所々昔を感じさせてくれる雰囲気になっています。

元祖長浜屋は注文の仕方が独特で、店内ではまるで呪文のような言葉が飛び交っているような印象です。主な注文の仕方としては、まず入店する前に券売機で好きなメニューの券を買います。元祖長浜屋は主なメニューは「ラーメン」と「替え玉」しかないので簡単に買うことができます。

メニューの券を購入したら入店し、店員さんに麺のかたさと油の量とねぎの量を伝えます。主な麺のかたさはナマ・カタ・フツウ・ヤワから選び、油の量はベタ・フツウ・ナシから選び、ネギの量はネギオオメ・ネギモリから選びます。ちなみに麺のかたさや油の量の注文をしなかった場合、普通のラーメンが出てきます。

元祖長浜屋の一番人気の注文は「ベタナマネギオオメ」で、これは油が多め(ベタ)・麺が一番かため(ナマ)・ねぎが多め(ネギオオメ)となっています。油が多いラーメンが好きでない方にはあまりおすすめできませんが、地元の人にはこの注文の仕方が人気です。途中で紅ショウガやゴマを加えて食べるのもおすすめです。

元祖長浜屋のラーメンのメニューは他のラーメン店とは違って、主なラーメンは1種類しかありません。豚骨が味のベースであり、具材はネギとチャーシューです。お客さんが油の量や麺のかたさを調節することができるのでそれぞれ自分好みのラーメンを楽しむことができます。比較的あっさりめのラーメンなので一度行ったら癖になること間違いなしです。

麺は細めのストレートでスープとよく絡んでおり相性が良く、結構量があります。スープは豚骨の風味がじわじわと口の中に広がり、比較的あっさりしています。チャーシューは細切れの肉を使用しており、塩気がきいているのであっさりめなスープとよく合います。硬麺にすればするほど小麦の味が分かるようになるのでおすすめです。

元祖長浜屋の卓上には紅ショウガとゴマが備え付けられており、どちらも加えるとまた一風変わった味を楽しむことができます。ゴマに含まれているゴマリグナンとよばれる抗酸化物質は体に良いと言われているのでたっぷりかけるのがおすすめです。また夏の時期はこしょうをたくさんかけると食欲がでるので試してみて下さい。

元祖長浜屋では替え玉を頼むお客さんが多く、中には替え肉を頼む人もいます。替え玉と替え肉は店内で現金でも買えるので、券売機で買うことなくすぐにお店で食べられるので人気のメニューです。替え玉をするときは合わせてラーメンのタレを追加すると、一杯目のときとは違う味が楽しむことができます。白いポットの中には辛めのスープが入っています。

元祖長浜屋のメニューはラーメン一本でやっていますが、毎日食べても飽きない味を作り続けているため地元の人に古くから愛されてきました。またアクセスもいいので全国からも例年多くに人が来店し、人気を集めています。独特な注文の仕方があるからこそお客さんそれぞれの好みに合わせたラーメンを提供することができます。

福岡には様々なラーメンの歴史があり、創業時代から現在までその味を受け継いできた老舗もあります。この元祖長浜屋も例外ではなく、老舗ならではの困難や試練という歴史を乗り越えて地元の人のみならず全国から人が集まる人気ラーメン店になりました。福岡に来た際には元祖長浜屋ならではのこだわりをもった人気の味を是非堪能してみて下さい。