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京都の醍醐寺の魅力!行き方やおすすめの観光を一挙ご紹介!

京都の醍醐寺の魅力!行き方やおすすめの観光を一挙ご紹介!
投稿日: 2017年4月14日最終更新日: 2020年10月7日

京都の醍醐寺は、豊臣秀吉の「醍醐の花見」で有名な寺院です。特に桜や紅葉の時期はたくさんの観光客が訪れますが、古くからの寺院で多くの国宝があることでも知られています。今回は京都醍醐寺について、行き方のほか、その魅力に迫ってみました。

京都の醍醐寺を知っていますか?見出し

京都の醍醐寺という寺院を知っていますか?京都の他の有名寺院とは少し場所が離れているので、知らないという方も多いかもしれません。醍醐寺は古い歴史を持つ寺院なのですが、特に豊臣秀吉の「醍醐の花見」で広く知られる桜の名所です。今回はその醍醐寺について、その魅力に迫ってみました。

醍醐寺は桜・紅葉の名所&京都の世界遺産の一つ!アクセスや見所をまとめて紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
醍醐寺は桜・紅葉の名所&京都の世界遺産の一つ!アクセスや見所をまとめて紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
「醍醐寺」は京都の桜の名所として大変おすすめのスポットです。桜だけでなく、秋の紅葉や歴史的な名所としても知られていて、いつも多くの人で混雑しています。「醍醐寺」の桜や紅葉の見どころやライトアップなどの情報をアクセスや料金などの観光情報と合わせて紹介します。

京都の醍醐寺はどこにある?見出し

醍醐寺は京都市伏見区にあり、真言宗醍醐派の総本山寺院です。山号は醍醐山、もしくは深雪山です。伏見区の醍醐山一帯を境内としており、頂上一帯の上醍醐は修験者の修行の場として、山麓の平地部分は下醍醐として栄えてきました。上醍醐と下醍醐は山道で隔てられています。

京都の醍醐寺への行き方見出し

さて、醍醐寺への行き方ですが、バスを使う方法と地下鉄を使う方法があります。京都駅を起点とした場合、最寄り駅はJR、京阪山科駅になりますが、ここから京都市営地下鉄、もしくはバスで移動することになります。

山科駅には京都市営地下鉄東西線が接続しています。六地蔵方面行に乗り、「醍醐駅」で下車すると徒歩10分程度で到着します。地下鉄は本数が多いので、行き方の中ではおすすめです。また、駅から醍醐コミュニティバスというバスが出ているので、これを使うとさらに楽に行くことができます。

バスは山科駅前からJR、京阪、京都市営地下鉄六地蔵駅前間のバスがあり、このバスの途中に「醍醐三宝院」のバス停があります。また「醍醐寺前」に停まるバスもあります。京都駅前からは京阪バス山科急行線を使い、「醍醐寺」で降りてもいいでしょう。バスは複数の系統があるので、事前に行き方を確認することをおすすめします。

京都の醍醐寺の由緒見出し

京都の醍醐寺が創建されたのは874年のことです。空海の孫弟子にあたる聖宝理源大師が傘取山の山頂で地主横尾明神から醍醐水の霊泉を教わり、そこに准胝観音と如意輪観音を安置しました。聖宝大師はこれに伴い、この山頂付近を醍醐山と名づけます。

その後上醍醐は前述の通り修験者の修行の場として栄えるとともに、醍醐・朱雀・村上の三帝に篤く信仰されます。中でも醍醐天皇はその名の通り、醍醐寺を自らの祈願寺とし、庇護するようになります。907年に御願による薬師堂を建立し、続いて五大堂も落成するに至り、上醍醐の伽藍が完成しました。

醍醐天皇は続いて、926年に釈迦堂を、そして951年には五重塔と、醍醐山麓の広大な平地に大伽藍を建てます。これにより現在の下醍醐も完成しました。その後も政治の中枢にあった人々に庇護を受け、1115年には三宝院が建立され、ほぼ醍醐寺の基礎が作られました。

ところがその後、応仁の乱などの戦乱で下醍醐は荒廃し、五重塔のみが残る状態にまでなってしまいます。そのため醍醐寺は学問の場として研究を深めていきます。その過程の中で座主となった義演准后は、豊臣秀吉と深い関係を持つようになりました。そのことがきっかけとなって、1598年、有名な「醍醐の花見」が行われます。この行事を営むにあたり、建物などが移築され、桜が植えられ、現在の隆盛につながります。

京都の醍醐寺の見どころと魅力見出し

醍醐寺に観光に行く場合、上醍醐と下醍醐の間は徒歩で約1時間かかります。そのため、多くの場合は下醍醐の方を観光することが多いかもしれません。行き方のところで説明したおすすめルートも下醍醐へのルートです。醍醐寺には国宝や重要文化財が多いので、国宝を中心に説明して行きます。

金堂(下醍醐)

国宝。豊臣秀吉によって移築されたもので、『紀伊名所図会』などによると、もともとは紀州湯浅の満願寺の本堂でした。この本堂は平安時代に建立され、鎌倉時代に改修されたものなので、平安末期の様式が完全に残っていると言われます。1598年に移築が開始されましたが、落慶したのは秀吉の没後の1600年でした。

平安時代の部材などは残されていますが、全体の入母屋造本瓦葺きの様式は移築時の改修によるものなので、近世風の造りとなっています。内陣と外陣(礼堂)の境に結界や間仕切りがなく、一体の空間となっている点が特徴的と言えるでしょう。内部には重要文化財である本尊の薬師三尊像が安置されています。

五重塔(下醍醐)

国宝。もともとは醍醐天皇が亡くなったため、その冥福を祈るために931年に発願されましたが、完成は951年です。しかし1585年に起きた大地震で大きな被害を受けたことから、豊臣秀吉によって1597年に修理が行われ、現在に至ります。前述したように、応仁の乱などの戦乱で残ったものであり、京都府下最古の木造建造物とされています。

さらに内部にある両界曼荼羅と、真言八祖を表した壁画ですが、平安時代のものであり、日本密教絵画の源流をなすものとされていて、五重塔とは別に国宝指定されています。また、空海像も日本最古のものと言われています。

薬師堂(上醍醐)

国宝。醍醐天皇の勅願によって907年頃に建立されました。1121年に再建されていますが、平安時代の建物がそのまま残っています。檜皮葺で入母屋造で、内部に国宝の薬師三尊像、重要文化財の閻魔天像、帝釈天像、千手観音像などが安置されていましたが、現在これらの仏像は下醍醐の霊宝館に移されています。

清滝宮拝殿(上醍醐)

国宝。空海が唐・長安の青龍寺から勧請した密教の守護神を祀ったもので、醍醐寺の鎮守社となっています。現在のものは1434年に再建されています。寝殿造の手法で建てられ、山腹を少し切り開くことで前面の部分が崖にさしかかるような構造(懸造り)になっています。

三宝院

特別史跡、特別名勝。三宝院は醍醐寺の塔頭で、1115年に14代座主勝覚が灌頂院として開きました。応仁の乱でいったん焼失しますが、「醍醐の花見」の中心となったことで整備がおこなわれて現在に至ります。秀吉が作庭したと言われる庭もあり、唐門、表書院は国宝となっています。

京都の醍醐寺と言えば桜見出し

「花の醍醐」と呼ばれるように、京都の醍醐寺は京都市内でも桜の名所として知られます。「醍醐の花見」については後述しますが、日本さくら百選にも選ばれ、毎年多くの観光客が訪れます。例年4月上旬ごろが見ごろですが、春の彼岸ころのかわづ桜から始まり、シダレザクラ、ヤマザクラ、ソメイヨシノと続き、三宝院の大紅しだれまで約3週間楽しめます。美しく咲く桜はやはり醍醐寺の魅力の一つであり、おすすめです。

もう一つ魅力的なのは紅葉の時期です。例年11月中旬から下旬が見ごろとなり、夜間拝観も行われます。豊臣秀吉は醍醐の花見のあとで、ここの紅葉狩りを楽しみにしていました。しかしその年の夏に亡くなり、その望みは叶わなかったと言われます。特に三宝院の庭園、仁王門をくぐったところにある紅葉のトンネル、観音堂の池の周囲などは必見のおすすめ観光スポットです。

醍醐寺と醍醐の花見見出し

「醍醐の花見」は1598年の春に行われました。豊臣秀吉の最晩年に行われ、息子の秀頼、北政所、淀殿などのほか、約1300人の諸大名、配下の女房などが参加しました。いわゆる「北野大茶会」と双璧をなす、秀吉一世一代の催しと言われます。

このイベントを開催するに当たり、奉行の前田玄以は殿舎の造営、庭園の改修などを行い、伽藍全体に約700本の桜を植えたと言われます。この時に詠まれた和歌の短冊は「醍醐花見短冊帖」としてまとめられ、現在も三宝院で所蔵され、重要文化財となっています。またこの時の花見の想像図が「醍醐花見図屏風」です。

京都の醍醐寺のイベント1:豊太閤花見行列見出し

名前の通り、豊臣秀吉の「醍醐の花見」にちなんだ行事です。「醍醐の花見」そのものは旧暦の3月(新暦では4月下旬に当たる)に行われましたが、現在は桜が盛りの4月第二日曜日に毎年行われます。咲き誇る桜を背景に約200人による花見行列の再現のほか、舞楽鑑賞などが行われ、毎年たくさんの観光客でにぎわっています。

京都の醍醐寺のイベント2:五大力尊仁王会見出し

毎年2月23日に行われます。不動明王など五大明王の化身である五大力菩薩の力により、国の平和や国民の幸福を願う行事で、907年、醍醐天皇の時代より続く醍醐寺最大の年中行事です。この日は「御影」と言われる災難・盗難除けのお札が配られるほか、餅上げ力奉納と呼ばれる150キロ近い巨大な鏡餅を持ち上げる力比べが行われます。

京都の醍醐寺周辺の観光スポット見出し

京都の中でも醍醐寺に比較的近い観光スポットとしては勧修寺、随心院などがあります。いずれも桜や紅葉の名所であり、京都市営地下鉄東西線の隣りの駅である小野駅から徒歩で行くことができます。行き方も容易なので、一緒に観光するとよいでしょう。中でも随心院は小野小町ゆかりの寺として知られ、ファンには魅力的な寺院でおすすめです。

京都の醍醐寺を楽しもう見出し

醍醐寺は1994年、ユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産となりました。国宝も多く、桜や紅葉など見どころが多く、たくさんの魅力がある寺院と言えます。行き方もそれほど大変ではないので、京都観光の際にでもぜひゆっくりと参拝してみてくださいね。

投稿日: 2017年4月14日最終更新日: 2020年10月7日

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