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ハンバーガーショップの『ジェフ』は沖縄文化の象徴
日本には47個の都道府県があってそれぞれが個性を持っているわけですが、そんななかでも特に独特の文化を形成しているのが沖縄県です。戦後からしばらくの間アメリカの統治下にあったこともあり、日本と欧米の両方から影響を受けたと言われています。今回は沖縄県の文化を語る上で欠かせない人気の『ジェフ』について簡単にご紹介します。
沖縄にある『ジェフ』ってそもそも何?
沖縄では当たり前の『ジェフ』ですが、県外の人からすると「何それ?」と思うはずです。『ジェフ』とは沖縄県にあるハンバーガーショップのことで、1986年の創業です。ちなみに名前の由来は"Japan Excellent Food"の頭文字を取ってJef(ジェフ)となりました。現在では沖縄県南部を中心に4店舗がチェーン展開されています。
沖縄の『ジェフ』ではこだわりのハンバーガーが食べられる
一般的なファストフードのお店といえばかなりジャンクなイメージを持っている人が多いと思います。実際に値段が安くて注文したらすぐに出てくる反面、食材には安価な外国産を使っていることがほとんどです。確かに、値段が安いのは利用する側からするとありがたいのですが、その一方で保存料などの添加物が心配な人も少なくないはずです。
沖縄県の『ジェフ』はファストフード店でありながら新鮮な県内産の食材を使うことに大きなこだわりを持っています。それが認められ『ジェフ』は"おきなわ食材の店"にも登録されています。ちなみに、"おきなわ食材の店"に認められるらめには年間を通して提供しているメニューの半分以上が地産地消をコンセプトにしたものである必要があります。
沖縄の伝統料理などを提供する小料理店などではそこまで難しくない条件ですが、ハンバーガーショップのようなお店がこの基準を満たすのは決して簡単ではありません。しかし、地産地消をモットーに掲げる『ジェフ』ではさまざまな企業努力の甲斐あって見事に"おきなわ食材の店"として認定されました。文字通り沖縄を代表するお店です。
沖縄の『ジェフ』のドライブスルーはかなり独特
ドライブスルーのあるハンバーガーショップ自体は決して珍しくありません。日本中のどこにでもあります。しかし、沖縄の『ジェフ』ではこのドライブスルーがかなり独特です。普通のドライブスルーと言えば注文したメニューを受け取ったらそのまま店を離れますが、ここ『ジェフ』のドライブスルーは受け取ったその場で食べます。
正確にはドライブスルーではなくドライブインと呼ばれるものです。このドライブインはアメリカでは当たり前のサービスで、長い間統治下にあったこともあってか『ジェフ』でもこの形式が取られています。ここでは初めて『ジェフ』を利用する観光客のような人のためにドライブスルーならぬドライブインの簡単な流れを説明したいと思います。
沖縄の『ジェフ』特有のドライブインの流れとは?
『ジェフ』のドライブスルー、ではなくドライブインを利用する場合にはまず指定のスペースに車をとめます。駐車場はガソリンスタンドで給油をする際の車の止め方をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。次に駐車スペースのすぐ横にハンバーガーのメニュー表とインターホンがありますから、食べたいものを決めて注文しましょう。
注文したら数分待ちます。すると出来上がった熱々のハンバーガーを店員さんが律儀に自分の車のところまで持ってきてくれます。ちなみにお会計はこのタイミングでします。店舗によっては現金だけでなく電子マネーが使えるところもあります。ドライブスルーならここでハンバーガーを持ち帰りますが、ドライブインの場合はそのまま車内で食べます。
これがアメリカ発祥のドライブインスタイルです。駐車場のなかですべてを完結できるため非常に合理的なやり方と言えます。飲食のスペースが必要ないですから店舗の規模を小さくできますし、従業員をたくさん雇ったり掃除をしたりといった手間も省けます。お客さん側もプライバシーが守られてまさにWin-Winの関係が築けているといわけです。
沖縄の『ジェフ』でドライブインがあるのは3店舗のみ
ちなみに、このドライブインのサービスを利用できるのは沖縄に全部で4店舗ある『ジェフ』のなかでも"豊見城店"と"坂田店"と"与那原店"の3つだけです。国際通りからほど近い場所にある"サンライズなは店"にはドライブインは設置されていませんから、もしこの独特の形式を楽しみたい場合にはレンタカーなどを用意する必要があります。
沖縄で大人気の『ジェフ』おすすめメニュー1:ぬーやるバーガー
沖縄にあるハンバーガーショップ『ジェフ』の看板メニューともいえるのが"ぬーやるバーガー"です。この『ぬーやる』とは沖縄の方言で『なんてことだ』という意味だそうです。名前からして沖縄感満載のメニューとなっていますが、ハンバーガーの中身もかなり沖縄です。まず手に取った時に目に飛び込んでくるのがゴーヤーの卵とじでしょう。
そしてそのゴーヤの卵とじの下には沖縄県民がこよなく愛しているポークランチョンミートが入っています。ポークランチョンミートの旨味とゴーヤの苦味の相性が抜群で、一度食べ始めたら止まらなくなる絶品のメニューです。また、味付けにはマヨネーズが使われていて、それがゴーヤの苦みを和らげてくれるので食べやすさもばっちりです。
沖縄で大人気の『ジェフ』おすすめメニュー2:ゴーヤーバーガー
ハンバーガーと言えばかなりジャンクな食べ物というイメージが強いですが、沖縄の『ジェフ』にはこの概念を覆すヘルシーな人気メニューがあります。それが"ゴーヤーバーガー"です。この"ゴーヤーバーガー"ではサンドされているのは卵でとじたゴーヤーのみです。お肉は一切入っていません。かなりカロリーが低いので女性にも人気のひと品です。
ゴーヤーと聞くと「苦くて食べづらいのでは?」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。ですが、ここ『ジェフ』の"ゴーヤーバーガー"で使われているゴーヤーは薄切りになっており、さらに卵でとじた後にマヨネーズで味付けされているのでそこまで苦みは感じません。さらに、チーズも入っているので小さい子供でも食べられるメニューです。
沖縄で大人気の『ジェフ』おすすめメニュー3:スペシャルゴーヤーバーガー
普通のハンバーガーじゃ物足らないという人にぴったりのメニューが"スペシャルゴーヤーバーガー"です。沖縄『ジェフ』にあるメニューのなかでもこの"スペシャルゴーヤーバーガー"は男性から圧倒的な人気を誇っています。この"スペシャルゴーヤーバーガー"の最大の特徴は何といっても150g近くもあるボリューム満点のビーフパテでしょう。
普通のゴーヤーバーガーの方はビーフパテよりも卵とじにしたゴーヤーの方が厚いのですが、この"スペシャルゴーヤーバーガー"ではそれが逆転してビーフパテの方が分厚くなっています。かぶりついた時に肉汁が口いっぱいに広がり、まさにハンバーガーを食べているという気分にさせてくれます。男性から人気というのも納得です。
沖縄で大人気の『ジェフ』おすすめメニュー4:ゴーヤージュース
沖縄の『ジェフ』にはハンバーガーのほかにも人気のメニューがあり、それが"ゴーヤージュース"です。この"ゴーヤージュース"は沖縄県産のゴーヤーを100%使用して作った生ジュースで、ひと口すすればゴーヤーの香りと苦みが全身に広がります。飲みやすいようにリンゴを少し加えてはいますが、それでも苦みのインパクトはかなり強烈です。
この"ゴーヤージュース"は眠気覚ましにもぴったりなのでドライブスルーを利用する人からも人気です。ちなみに苦いのが少し苦手な人用にゴーヤージュースの炭酸割りなども用意されており、好みに応じて選べるのも嬉しいです。この苦みは沖縄でしか味わえませんから『ジェフ』に立ち寄った際にはぜひとも注文しておきたいひと品です。
沖縄の『ジェフ』は観光客にもおすすめ
旅行の楽しみのひとつにその地域の美味しいものを食べることがあります。そんな観光客の人たちにも沖縄の『ジェフ』はおすすめです。普通なら旅行へ行ったら際にファストフードのお店に入ることはありません。何故ならその地域特有の味というわけではないですし、もっと言えばわざわざそこまで行かなくても自分の地元で食べられるからです。
しかし、先ほど紹介したように沖縄の『ジェフ』は"おきなわ食材の店"に登録されており、ここでしか食べられないようなメニューがいっぱいあります。単にハンバーガーと言っても沖縄の名産であるゴーヤなどを使った変わったメニューがたくさん用意されています。ですから、沖縄旅行をする際にはぜひスケジュールに入れたいお店のひとつです。
沖縄の『ジェフ』は全部で4店舗ある
沖縄のハンバーガーショップである『ジェフ』は現在4店舗あります。その4店舗とはサンライズなは店・豊見城店・坂田店・与那原店です。ただし、分布マップ等を見てもらえればわかりますが沖縄ローカルのハンバーガーショップですが4店舗すべてが南部に集中しているため、旅行スケジュール等に組み込む場合にはその点には注意しましょう。
沖縄のハンバーガーショップ『ジェフ』の店舗1:サンライズなは店
沖縄に全部で4店舗あるハンバーガーショップ『ジェフ』のなかで最も利用しやすい場所にあるのが"サンライズなは店"です。沖縄の観光地として有名な国際通りから歩いてすぐの場所にある店舗のため、旅行の途中でふらっと立ち寄ることも可能です。ここ『ジェフ』の"サンライズなは店"の営業時間は午前9時から午後18時までとなっています。
住所:沖縄県那覇市壷屋1-1-5
電話番号:098-867-4941
沖縄のハンバーガーショップ『ジェフ』の店舗2:豊見城店
沖縄でレンタカーを借りて車で観光をする人におすすめの『ジェフ』の店舗が"豊見城店"です。この"豊見城店"は那覇空港から車で15分ほどの場所にある店舗で、営業時間も24時間と時間を気にせずに利用できるのも観光客の人にはありがたいです。周辺の環境がとても静かで、波の音を聞きながらハンバーガーを食べられるロマンチックな店舗です。
住所:沖縄県豊見城市字田頭66-1
電話番号:098-856-1053
沖縄のハンバーガーショップ『ジェフ』の店舗3:坂田店
浦添や宜野湾のような沖縄県の北側の地域へ観光したい人にぴったりの『ジェフ』の店舗が"坂田店"です。沖縄に4店舗ある『ジェフ』のなかで最も北側にあるのが"坂田店"であり、沖縄自動車道の西原インターのすぐそばにあるので高速を利用する際に立ち寄ることも可能です。営業時間は午前9時から23時までが基本ですが、日によって微妙に違います。
住所:沖縄県西原町字翁長566-5
電話番号:098-946-1352
沖縄のハンバーガーショップ『ジェフ』の店舗4:与那原店
沖縄独特の雰囲気を思う存分満喫したいのであれば『ジェフ』の"与那原店"はいかがでしょうか。この"与那原店"は数ある店舗のなかでも地元の人が多く利用するお店で、週末になると美味しいハンバーガーを求めて多くの沖縄の若者たちが集まってきます。沖縄自動車道の南風原北インターから5分ほどとアクセスもよく、24時間営業なのもグッドです。
住所:沖縄県与那原町字上与那原467
電話番号:098-945-3501
沖縄の『ジェフ』はモーニングメニューも充実
沖縄の『ジェフ』にはハンバーガーショップでは珍しいモーニングが食べられます。しかも、そのほとんどがかなりお手頃な値段です。例えば、モーニングコーヒーを注文するとロールパンが1個ついてくるのですが、お値段は何と220円です。モーニングを利用できるのはオープンから11時までで、24時間営業の店舗だと6時から11時までとなっています。
さらに、モーニングタイムの間はホットコーヒーがお代わり自由となるのも嬉しいポイントでしょう。特にこれから車で遠出しようとドライブスルーを利用している人にとってはありがたいはずです。『ジェフ』のモーニングは飲み物とサラダがついても500円以下で食べられるものがほとんどで、軽くおなかを満たしたい時にはもってこいです。
沖縄の『ジェフ』は魅力いっぱいのハンバーガーショップ
沖縄県の『ジェフ』は地元の食材をふんだんに使った美味しいハンバーガーが楽しめるお店です。さらに従来のドライブスルーとは異なる"ドライブイン"が併設されている店舗もあり、アメリカ由来の沖縄特有の文化を楽しむこともできます。沖縄の『ジェフ』にしかない味や経験が満載ですから、遊びに行った際にはぜひとも立ち寄ってみてください。
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