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沖縄首里城公園のご紹介!世界遺産の見どころなど情報満載!

沖縄首里城公園のご紹介!世界遺産の見どころなど情報満載!
投稿日: 2017年6月2日最終更新日: 2020年10月7日

沖縄の首里城はドラマの舞台になったこともある、まさに琉球王国の歴史を今に伝える建物です。歴史の流れの中で何度も焼失を経験し、再建されて現在に至ります。今回はその沖縄首里城公園について、見どころなどについて調べてみました。

沖縄首里城公園は雰囲気たっぷり見出し

最近はお城巡りを趣味にしている方が多いようですが、沖縄の城はほかの城と雰囲気が違い、一度は自分で見に行きたいところですよね。中でも首里城は、沖縄県内最大の城であり、世界遺産の一つでもあることで、多くの観光客が訪れます。今回はこの首里城の歴史や見どころを紹介します。

首里城は沖縄の城(グスク)見出し

沖縄の城をグスクと呼びます。特に三山時代(14世紀から1429年の琉球統一まで)には王や按司(王子の次に位置する地位)の居所として使われていました。日本の城は軍事拠点として造られたものが多いとされますが、グスクの場合は聖域、集落などその起源にはさまざまな説があると言われます。

首里城もスイグスクと呼ばれ、那覇港を見下ろす丘陵地に造られました。那覇港はかつては海外貿易の拠点であり、1429年に琉球が統一された後、琉球王国の政治や外交、文化の中心地として機能しました。

沖縄の首里城の歴史見出し

ところで、現在首里城公園の中心である首里城ですが、まさに当時の琉球王朝の威容を今に伝えるものとして知られています。がしかし、現在の首里城は創建当時のものではありません。ここでその歴史を見ておきましょう。

首里城がいつ造られたのかについては、今のところはっきりわかっていません。発掘調査などの成果からわかってきたのは、14世紀末の遺構が最古のものであると推定されること、三山時代は中山王国(現在の沖縄県中頭郡にあった王国、那覇市、浦添市が中心)の城として使われていたことです。

この中山王国ですが、1429年に2代目の中山王となった尚巴志が三山を統一し、琉球王朝を立てます。尚巴志は首里を首府とし、首里城を整備しました。さらに那覇港を整備することで、中国(明)や日本、南方諸国との貿易で琉球を大きく発展させます。しかしその後、1609年、薩摩藩の琉球侵攻により首里城は開城、薩摩藩の付庸国という扱いになります。

1879年、琉球処分により首里城は政府所在地の役割を失い、急速に荒廃し始めます。しかし、1925年に首里城正殿は特別保護建造物(のち旧国宝)に指定され、保護されることとなりました。

ところが第二次世界大戦の際、沖縄は度重なる戦災を受けます。特に1945年5月の砲撃により、首里城正殿は焼失、焼失をまぬがれた宝物も米軍に略奪されます。戦後、首里城跡には琉球大学が建てられました。

1958年、守礼門が再建されたことをきっかけにして、首里城再建の機運が高まります。1972年、沖縄復帰とともに国の史跡に指定され、1979年には琉球大学が移転したことにより、本格的な復元が始まりました。1992年、正殿などの城郭、門などが再現され、首里城公園が開園しました。

その後、この場所は大河ドラマの舞台ともなり、琉球王国の姿を今に伝えるものとして一気に人気が高まり、現在に至っています。現在も首里城公園一帯の整備がすすめられ、当時の威容の復元は続いています。

沖縄の首里城は世界遺産見出し

首里城は2006年、日本100名城に指定されているほか、2000年にはユネスコの世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」を構成する要素の一つとなりました。この世界遺産には首里城跡のほか、4つのグスク跡や斎場御嶽など9つの要素が含まれています。

この世界遺産は日本で11番目の登録となりましたが、登録となったのはあくまでも首里城跡であり、現在復元された建物や門が世界遺産ということではありません。とはいえ、首里城の持つ中国と日本の築城文化が融合された独特の建築様式、石組の技術などが高く評価された結果と言えるでしょう。

沖縄首里城公園へのアクセス見出し

首里城公園は正式には国営沖縄記念公園のうちの首里城地区のことを言い、沖縄県那覇市にあります。国営沖縄記念公園には本部町にある海洋博覧会地区と二つの地区があります。沖縄の旅の玄関は那覇空港なので、ここからのアクセスを紹介します。

まず、鉄道でのアクセスです。那覇空港からゆいレール(モノレール)に乗り、首里駅で降ります。ここから徒歩で15分ほど。首里駅からは路線バスもあるので、これを使うのもいいでしょう。バス停は「首里城前」になります。ここからは徒歩3分ほどです。ちなみにゆいレールのフリー乗車券があると、団体料金適用になり、入館料が割引となります。

バスの場合は首里城公園周辺に複数のバス停があります。前述した首里城前のバス停が一番近く、首里城下町線のときはここを使うといいでしょう。市内線の場合は「首里城公園入口」のバス停が最寄りになります。ここからは徒歩5分ほどで守礼門に到着します。

沖縄旅行ということで、車やレンタカーを使う予定の方もいるかもしれません。那覇空港からは那覇空港自動車道を使ってもいいですし、国道を利用しても行くことができます。所要時間は40分程度です。那覇空港自動車道を使う場合は「南風原北IC」で降ります。

沖縄首里城正殿までの見どころ見出し

守礼門

首里城への入り口と言っていい、守礼門。「守礼」とは「礼節を守る」という意味で、扁額の「守礼之邦」で「礼節を守る国」ということをあらわします。もともとは尚清王の代に創建され、中国からの施設を出迎えた場所とされます。第二次世界大戦で破壊されましたが、1958年に復元され、2000年にはなんとお札の図柄にもなりました。

園比屋武御嶽石門

国の重要文化財であるとともに、世界遺産を構成する要素の一つです。「御嶽」とは琉球の祭祀などを行う施設のことです。国王が外出するときには必ずここで安全祈願の拝礼をしていました。扁額によると1519年に竹富島出身の役人により築造されたものであることがわかっています。

琉球石灰岩で造られており、旧国宝に指定されましたが、第二次世界大戦のときに破壊されました。1957年に復元され、さらに旧石門の残欠で修復がなされ、現在に至っています。

歓会門などの門

「歓会門」は1つめの正門で、「歓会」とは「歓迎する」という意味。冊封使などを歓迎するという意味です。別名「あまえ御門」とも呼ばれ、尚真王の代に創建されました。石でアーチ状にした城門の上に木製の櫓が乗る様式です。門の両側には魔除けのシーサーが置かれています。

「瑞泉門」は2つめの門で「ひかわ御門」とも呼ばれます。「瑞泉」は「立派なめでたい泉」の意味で、そばに「龍樋」という湧水があるためこう名づけられました。門の両脇には魔除けの石獅子が置かれます。

3つめの門が「漏刻門」で、「かご居せ御門」という別名があります。門の上の櫓に水槽が設置され、その水で時間を測り、その時間を太鼓や大鐘を使って城内外に知らせていました。門の正面には「日影台」という日時計があり、水時計の補助として使われていました。

万国津梁の鐘

現在首里城公園にあるものはレプリカで、本物は沖縄県立博物館に収蔵されています。鐘には琉球王国が南海にある美しい国であること、中国や日本、朝鮮の間で船を万国の架け橋に、貿易で栄えている国であること、などが記されています。

沖縄首里城正殿周辺の見どころ見出し

奉神門

首里城正殿前に入る最後の門で、「君誇御門」とも言います。門が3つあるのですが、中央の門を通れるのは国王、冊封使など身分の高い人のみでした。ここでは毎朝の開門の時に「御開門」という儀式が行われています。

首里城正殿

まさに首里城見学のメインと言える、一番の見どころです。琉球王国で最大の建造物であり、国殿、百浦添御殿とも呼ばれました。一見してわかるように、中国の城の影響を強く受けており、門や建物は赤い漆と桐油が塗られ、国王を象徴する龍がいろいろな場所に使われています。特に装飾的な龍柱は琉球独自のものと言われています。

正殿の前の広いスペースは「御庭」と言い、色々な儀式のほか、家臣の謁見や冊封使が来たときなどに使われました。磚と呼ばれる色違いの敷き瓦が敷かれていますが、これは儀式に参列する諸官が並ぶ際の目印にされたようです。中央の「浮道」と呼ばれる道は国王や冊封使など、特別な人だけが通れる場所でした。

西のアザナ

城の西側にある物見台のことで、「島添アザナ」とも呼ばれます。昔はここに旗を立てて鐘を備え、時刻を報じていました。城内はもちろん、那覇市内、さらには慶良間諸島までも見渡すことができる眺望のよい場所です。

首里城公園内の見どころ見出し

鎖の間は琉球王国時代には王子の控え所、諸役の者たちと懇談する施設として使われていました。現在は、琉球王国時代のお茶とお菓子を味わうことができるようになっています。沖縄のお土産として有名なちんすこうなどのお菓子とさんぴん茶になります。沖縄の歴史を感じつつ味わいたいですね。

また、首里城公園内にはレストランやカフェ、ミュージアムショップなどもあります。琉球料理などを食べて、琉球王国の歴史に思いをはせるのもいいですし、ミュージアムショップでは沖縄の伝統工芸品などをお土産にすることができます。

沖縄首里城周辺の観光スポット見出し

首里金城町の大アカギ

首里城近くにある有名なパワースポットです。内金城嶽の境内にあるアカギの木なのですが、国の天然記念物に指定されています。中でも樹齢300年の大アカギには旧暦の6月15日に神が舞い降りて、願い事を聞いてくれるとか。もしチャンスがあれば、パワーをいただいてきましょう。

首里琉染

沖縄の歴史的な染物というと、紅型が有名ですが、こちらではサンゴ染という染物が体験できます。サンゴの化石を型にして、サンゴの模様をTシャツやトートバッグに染めだしていきます。サンゴの断面の模様がカラフルに染め出されて、沖縄らしい一品の完成。40分ほど時間を見てください。

琉球王朝のロマンに触れよう見出し

首里城公園は琉球王国の歴史にじかに触れることができる、見どころいっぱいの観光スポットです。門や正殿はもちろんですが、御嶽など、沖縄伝統の施設も興味深いもの。ここに紹介できなかった建物もたくさんあるので、見どころをゆっくり見て、琉球の歴史やロマンに触れてみてくださいね。

投稿日: 2017年6月2日最終更新日: 2020年10月7日

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