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沖縄シーサーの意味や由来をご紹介!オスとメスの見分け方は?

沖縄シーサーの意味や由来をご紹介!オスとメスの見分け方は?
投稿日: 2017年6月15日最終更新日: 2020年10月7日

沖縄の動物をかたどった像である「シーサー」は、全国的に良く知られています。でもそのシーサーには、実は深い歴史や由来、意味があるのをご存知ですか。今回は、シーサーが現代に受け継がれてきた深い意味合いも含め、性別の見分け方、置き方、お土産ついてもご紹介いたします。

沖縄のシーサーの意味や由来を学ぼう見出し

沖縄シーサーは、全国でも大変よく知られている動物の像です。しかし、多くの人が、そのシーサーの意味や由来を知らないのも事実です。いったいシーサーって何なのか、発祥はどこなのか、何に使用するものなのか、またシーサーにはオスとメスがいるのもご存知ですか?沖縄のシーサーについて、一緒に学びましょう。

「シーサー」ってどんなもの?!見出し

知名度の高い「シーサー」

沖縄の「シーサー」は、メディアなどでも有名で、全国的にも知名度は非常に高いものです。とても可愛い動物のマスコットのような印象ですよね。沖縄の番組や情報誌などでも、必ずと言って登場するシーサーです。しかし、シーサーっていったい何なのか、どういう意味合いがあるのか、由来はどんなものなのかなどをご存知ですか?

シーサーは伝説の獣

シーサーは、沖縄県でよく見られる「伝説の獣の像」です。全国的に知られているのは、民家の屋根の上や門に備え付けられたシーサーではないでしょうか。実際沖縄に行くと、そういったところや、村の高台など、さまざまなところでシーサーを見受けられます。

源流は古代のライオン

シーサーの由来は、沖縄県内だけのものではないのです。海外のスフィンクスだとか中国の石獅、そして日本にある狛犬などと同じ類のものと考えられています。その源流は、古代の東方のライオンだとされています。

沖縄の人々を守り続ける

そんなシーサーは、昔から、沖縄の村、人々、家を守り続ける神として祀られています。シーサーを門や玄関に置くことにより、悪霊や災いを追い払ってくれる、いわゆる「魔除け」的役割を果たして来ています。それが現代にも伝えられて、今では沖縄の人気マスコット的存在になっているんですね。お土産でも大人気です。

シーサーを置く意味は?!見出し

「シーサー」と呼ばれる意味

「シーサー」とは、獅子を沖縄の方言で言ったものです。元々は、サンスクリット語のライオン「シンハー」から来ているそうです。つまり、シーサーとは、獅子のことなんですね。

火事が由来

さて、そのシーサーの由来ですが、その昔火事が多発していた地域の住民が困り果てて、風水師に相談したそうです。すると風水師は、「火事の原因は、八重瀬岳にある。防ぐには、獅子の像を造って、山に向けて置くように。」と言いました。そして、住民たちは、獅子を作って設置したというところが由来となっています。

最古の意味深いシーサー見出し

その住人達が、火事を防ぐために、風水師から助言されて作った獅子が、今に残る「シーサー」なのです。実はそのときの八重瀬岳のシーサーは、沖縄県八重瀬町の富盛にあります。それは、「富盛の石彫大獅子(ともりのいしぼりうふじし)」と呼ばれています。なんと現存するシーサーでは、最も古いものとして知られています。

意味あるシーサー「富盛の石彫大獅子」見出し

シーサーが意味する「火除け」

Photo by PYONKO

「沖縄県指定有形民俗文化財」となっている、その魔除けの「富盛の石彫大獅子」です。このシーサーは、3世紀以上もの長い間、火山と言われていた八重瀬岳をじっと見つめ続け、地域の「魔除け」として守ってきています。その静かなる姿は、偉大さすら感じさせられます。

「富盛の石彫大獅子」は、尚貞王21(1689)年に火除け(火返し)として、八重瀬岳に向けて建てられました。村落獅子では最大最古の石獅子であるこのシーサーは、高さが141.2㎝、全長175.8㎝もの大きな像です。元々は、具体的には「火除け」の神としてあがめられ、現在は一般的に「魔除け」として知られています。

シーサーの存在の意味は「神様」見出し

村の入り口で魔除け

そんな深い歴史を持つシーサーは、前述しましたように、古くから沖縄の家の外や内に設置され、「魔除け」として重宝がられてきました。「村落獅子」とも言われてきたシーサーは、村の入り口に飾られ、侵入しようとする魔物や災いを追い払ってくれました。

幸運を招く守り神

シーサーは魔除けのみならず、「幸運」を招くとも言われています。福を連れて来てくれる、いわゆる「縁起物」。火事を鎮めたという説があるため、火の難を防ぐ力を特に発揮します。

魔除けと説明されているものも多いですが、実際は魔除けと幸運を招く守り神です。悪いものを追い払ってくれ、さらに幸運をも連れてきてくれるなんて、素晴らしいですね。長いその歴史の中で、シーサーは、人々にとってかけがえのない守り神となってきました。

意味あるシーサーの置き方とは見出し

シーサーの意味する「口」

シーサーは、一対になっていることが多いです。その2つは、よくよく見ると、微妙に表情などに違いがあります。1つは口が開いていて、もう1つのほうは、口を閉じています。実はこれには意味があるのです。

口が開いている方は、シーサーのオス。そして閉じている方は、メスを意味します。(あくまでも「説」であり、逆とする見方も一部ではあるようです。)オスは口を大きく開けて、マジムン(魔物)を捕えてくれ、さまざまな災難から家を守ってくれるそうです。

また、口を大きく開けたオスは、そこに「福」を呼び寄せるとする説もあります。さまざまな解釈を、個人それぞれで受け入れていいそうです。お土産などでも、シーサーのオスとメスがセットになって売られていたり、沖縄で飾られているシーサーは、オスとメス一緒が多いようです。

しかし、通常家庭に置く場合、必ずしもオスメス一対でという決まりはありません。1つで置いても、2つでも、何匹置いてもいいのです。お土産としては、手のひらサイズもありますが、その大きさもどんなものでも大丈夫です。

そしてシーサーのオス、メスの基本的な置き方もあります。正面から見て右側には、口の開いているオスを、左側には口を閉じているメスを置きます。あくまでも基本なので、絶対という意味ではありませんが、お土産で買っておうちに置く際には、そうしてみてもいいでしょう。

門柱に置くシーサー見出し

また、シーサーは設置場所や方法にも基本があります。沖縄の家々では、門柱の上に設置する家庭も多いです。その際は、設置する場所をきれいにします。水洗いなどをし、完全に乾燥させます。接着させるボンドの種類でもいろいろと変わってきますので、よくボンドの説明書を読むといいでしょう。

通常、市販されている屋外用の「コンクリートボンド」をシーサーに塗ります。そのまま門柱の上に置いて、完全に乾燥するのを待ちます。天気のいい日には、一日あれば完全に乾いて固定されるそうです。沖縄と言えば台風などが気になりますが、雨風で倒れてしまうなどの心配は通常はないそうです。

門柱に設置するときも、オスとメスがあれば、オスを向かって右側、メスを左側に設置するといいでしょう。門柱に設置すると、しっかりとしたシーサーが、おうちを完全に守ってくれそうですね。

汚れこそ意味あるシーサー

門柱など屋外に設置するシーサーは、長年の雨風で、シミなどの汚れもでてきます。赤焼など素材によっては、水を吸いやすくなります。しかし、沖縄では、そのシミや汚れこそが、地域や家々を守って来たシーサーの素晴らしき歴史だと考えられています。

守ってきてくれた証として、シミや汚れはいい意味にとらえられています。基本、たまに水洗いなどしているおうちもあるようです。その程度で十分だそうです。確かに、自然の汚れなどは、歴史や荘厳さを感じますよね。

室内シーサーの意味ある置き方見出し

観光客にとって、沖縄お土産で買ったシーサーは、室内に置いて飾ることが多いでしょう。室内の置き方にも基本があります。置く場所は門柱と同じで、きれいに拭いてから。シーサーは「物」ではなく、「神様」として扱うのがいいでしょう。

沖縄で「マジムン(魔物)」は、人が通る道を歩くとされています。ですから、シーサーは、できるだけ人が通る方向に向けて置くのが一般的です。置く方角を意識するのであれば、鬼門の北東へ向けるといいでしょう。ただ、シーサーは顔が見えるように置く方が良いので、あまり方角を意識しすぎなくても大丈夫です。

シーサーは、顔を直視すると、心の邪念を追い払うことができるとされています。本の説明などでも、置く位置に関しては基本がありますが、お土産などで買ったシーサーは、みなさんの置きたい場所に置いて構いません。そのように伝えるお店などもあります。

沖縄の主流は「屋根」のシーサー見出し

屋根でよく見るシーサー

沖縄に行くと、よく見かけるのが屋根にのったシーサーです。沖縄では、この置き方が主流で、次に人気なのが、門柱だそうです。屋根にのっているシーサーのほとんどが、赤焼というもの。赤瓦が普及していくとともに、赤焼のシーサーも設置されるようになりました。

赤瓦は、「クチャ」と言う黒土や赤土が素材となっています。沖縄北部に赤土は豊富にあります。それらを使用して、赤瓦は制作されているのです。屋根のシーサーの始まりも、その黒土と赤土が配合されています。

沖縄のコンクリート住宅

沖縄と言えば、台風が多く訪れる県。そのため、コンクリート住宅がとても多いのが特徴です。そんなコンクリート住宅には、「獅子面」のシーサーもおすすめだそうです。いろいろなシーサーがある中、壁掛けの「獅子面」もとても人気です。

沖縄のマンション前にはシーサー見出し

沖縄は、シーサーが県を守っていると言っても過言ではないのですが、その定着ぶりもすごいものです。ちょっとしたトリビアですが、沖縄のライオンズマンションの玄関前には、ライオン像ではなく、シーサーが設置されているというのです。写真は、通常のライオンズマンションの入り口です。

一方沖縄は、玄関前には、オスとメスが一対となっているシーサーから、ひとつだけというものも。また、シーサーが玉にのったバージョンもあるそうです。ライオンズマンションのライオン像が200万円するのに対して、玉にのった1匹のシーサーは35万円ほど。沖縄旅行で、探してみても楽しいかもしれません。

シーサーを入手する方法1:国際通りの「シーサー館」見出し

1978年に「国際通り」に出来たお土産品店「シーサー館」。観光客が、沖縄の素敵なお土産を買いに多く訪れます。泡盛から沖縄限定品、琉球ガラス、沖縄の食品、手軽に持ち帰ることができる可愛いシーサーの数々が販売されています。どんなシーサーがあるのか見てみましょう。

こんなおちゃめなシーサーも!逆立ちシーサーなんて、とてもユニークです。ちゃんと口を開けたオスに閉じたメスも!可愛いけど、魔除けにおうちに置いておきたいですね。シーサーの由来と意味をしっかり理解すると、こんなキュートなシーサーでも強さを感じます。

沖縄の主流、屋根瓦のシーサー。オスとメスで、おうちをしっかり守ってくれそう。アパートやマンションで個人の屋根がなくても、これを室内に置いておけば、立派な魔除けですね。

「シーサー館」には、本当にたくさんのシーサーが売られています。どれも可愛らしく、ユニークで、迷ってしまいそうなほど。シーサーの由来や意味合いを把握しておけば、より魔除けとして、力を発揮してくれそうです。

住所 沖縄県那覇市牧志1丁目3-59
電話番号 098-863-1143

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シーサーを入手する方法2:オリジナル「沖縄アート体験美ら風」見出し

国際通りにある、「沖縄アート体験 美ら風(ちゅらかじ)」です。こちらでは、気軽にアート体験が出来る、子どもから大人まで楽しめる場所です。作ってすぐに持ち帰ることができ、旅の素敵な思い出とお土産になります。オリジナルを作ってみましょう。

琉球ガラスやシーサーなど、豊富なメニューから自分だけの作品を作ることができます。シーサーはもちろんのこと、琉球ガラス、キャンドル、オルゴール、とんぼ玉など、クラフト好きはかなり熱中してしまいそうです。家の魔除けとして、家族の名前を入れたシーサーなんていかがでしょうか。

住所 沖縄県那覇市牧志3丁目2-501F2F
電話番号 098-866-8558

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沖縄県国際通りでおすすめのお土産を特集します。沖縄国際通りには色々なお店がありますが、今回はお土産に絞って詳しくご紹介します。お土産に喜ばれるお菓子や安い・かわいい雑貨など色々あるので、自分や友人家族へのお土産に探してみてください。

シーサーを入手する方法3:シーサー作り体験工房見出し

正式名称は、「シーサー作り体験工房&沖縄雑貨Atelier43アトリエヨンサン」です。おしゃれなこじんまりとした工房で、ちょっと本格的にシーサー作りを体験してみませんか?こちらでは、シーサーを作って絵付けもできます。体験中は、沖縄ドリンクを飲みながら、焼き上がりをビーチでゆっくり待つこともできるとか。

シーサーは粘土から作り、当日にお持ち帰り。絵付けもとても楽しい作業です。赤土か白土で、陶器シーサー作りも体験できます。後日おうちに発送される本格プランです。また、陶器シーサー釉薬がけもでき、つるんとしたおしゃれなシーサーもできます。

せっかくの沖縄旅行、市販のシーサーもすてきですが、世界に一つだけのオリジナル作品を持ち帰るのもありですよね。魔除けとして、より家庭を守ってくれそうな予感もします。おうちのインテリアや家具などと色調を合わせてみたりと、考えて作るのが楽しそうですね。

住所 沖縄県名護市済井出252
電話番号 0980-52-8027

シーザーを入手する方法4:沖縄シーサー作りカフェアンテナ見出し

沖縄の思い出作りに、友達や家族、カップルでなごやかに、「沖縄シーサー作りカフェアンテナ」でシーサー作りをしてみましょう。沖縄北部にある、美ら海水族館から一番近いシーサー作りができるカフェです。大人気の「揚げたてマラサダドーナツアイス」が、とっても美味しい!

短時間でシーサーを仕上げたいなら、職人さんが作ったシーサーに絵付けするだけのプランもあります。水族館から近いということで、ジンベイザメやマンタの絵付け、それからジェルキャンドル作りなども体験できます。また、蛍石やパワーストーンで作るブレスレットも素敵ですよ。

住所 沖縄県国頭郡本部町字崎本部668番地
電話番号 0980-51-6536

シーサーのお土産いろいろ見出し

シーサーは、守り神としておうちに飾るだけではありません。こんな箸置きとして、実用的なお土産もあります。食事中も自分や家族を守っていてくれる強い味方になりそうです。家族や友だちへのお土産にも最高ですね。

お土産の定番と言えば、ストラップ。沖縄には、シーサーのストラップが売られています。自分用にしたり、友達に配ったりもいいですね。スマホなどにつけておけば、1日中シーサーと一緒に過ごせますね。お守りとしてつけておきましょう。

シーサーでも、こんなボクサーに扮したものも。ひとつだけのデザインでないのも、現代版のお土産シーサーも面白いところ。沖縄のあちこちを訪れてみて、各所でユニークなシーサーを買ってみるのもいいかもしれませんね。珍しいデザインだと、お土産にも喜ばれそう。

シーサーの意味や由来に着目見出し

全国的によく知られているマスコット的存在だったシーサーも、その意味や由来を学んでみると、歴史や当時の風潮が手に取るように分かります。オスとメスの違いやその置き方、向きなど探れば探るほど奥が深いですね。意味や由来を理解した上で、シーサーをもう一度見てみると面白いかもしれません!

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投稿日: 2017年6月15日最終更新日: 2020年10月7日

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