京都・二年坂の見どころ！観光で行きたいランチやお土産の人気スポットは？

京都の二年坂は京都観光の中心となる道で、清水寺と八坂神社に通じる石畳の道です。周辺にはたくさんのおみやげ物の店や茶店が並び、いつもたくさんの観光客で賑わっています。京都ならではの風景のこの地域は「国の町並保存地域」、「京都市の伝統的建物保存地域」に指定されています。有名な観光地へ通じる二年坂に関する情報をいろいろとお届けします。

京都の八坂神社に通じる石畳の道を、なぜ「二年坂」という名前で呼ばれるようになったのかという説には、いくつかあります。まず大同2年に坂が整備されたために、この名前になったという説が一つ。もう一つが三年坂の下にあるので二年坂と呼ばれるようになったという説です。

「二年坂で転ぶと二年以内に亡くなる」という言い伝えを聞いたことがある人もいるでしょうが、これは「石段坂道には気をつけて」という警句が大げさに伝わってきたものと考えられます。実際に雨が降った後などには滑りやすくなりますので、二年坂に行く予定であれば、ハイヒールは避けて動きやすい靴で行くほうがいいでしょう。

二年坂へアクセスするには、京都市バスのバス停「清水道」または「東山安井」が最寄りの停留所になります。清水道からは徒歩5分位で二年坂にアクセスできます。JR京都駅からは中央口の市バス乗り場D2から206番のバスに乗り約15分で清水道に到着します。阪急河原町駅と京阪祇園四条駅からは四条通から207番系統のバスに乗車して「東山安井」で下車します。

足に自信がある人は駅から徒歩でアクセスしてみましょう。京阪清水五条駅または京阪祇園四条駅から徒歩15分でアクセスできますので、京都の道路渋滞が心配な人は徒歩で行ってみましょう。タクシーでアクセスする場合は「清水寺の下の二年坂まで」と伝えるとわかりやすいようです。自家用車でアクセスする場合は事前に近くの駐車場をチェックしておくようにしましょう。

二年坂から見える京都東山のシンボル「八坂の塔」は法観寺という名前のお寺です。この五重塔は聖徳太子が建てたのが始まりと言われ、京都最古の塔と言われています。実はこの八坂の塔は、中を拝観にすることができるということが、あまり知られていません。中学生未満は拝観不可で、不定休なので事前に電話確認が必須ですが、中からの風景も絶景ですので、一度は上ってみるのもいいでしょう。

高台寺は北政所が豊臣秀吉を弔うために開いたお寺です。庭園の美しさは必見です。春と秋にはライトアップが行われ、夜間の拝観ができます。拝観料は大人が600円、中高生が250円。拝観所要時間は30分位です。高台寺に行ったら、西側に広がる全長250mの石畳の小径「ねねの道」の散策もおすすめです。

円山公園は京都市最古の公園で、広い敷地内に料亭や茶店が散在しています。夜桜見物の時期は特に賑わいます。見事な枝垂桜が有名です。桜の時期以外でも、一年中いつも目を楽しませてくれる公園です。二年坂からも徒歩でアクセスできて、高台寺や八坂神社にも近い、京都観光の中心となる位置にある名勝です。

二年坂から清水寺側の急な坂道を三年坂、または産寧坂と呼びます。全長約360mであまり長くないので、通行するだけなら時間はかからないのですが、二年坂以上にいろいろなお店が連なっている上に清水寺へ向かう人や観光客で混雑しているので、実際に坂道を抜けるにはかなり時間がかかってしまいます。急な狭い坂道に関わらず、風情ある老舗のお店が多いので、思わず立ち寄りたくなります。

三年坂が「産寧坂」とも呼ばれるのは、清水寺にある子安塔の安産信仰によるものであるという説があります。また埋葬地の「鳥辺野」に通じる道でもあったことから、「三年坂で転ぶと三年以内に亡くなる」という迷信も生まれました。瓢箪を持っていると難を逃れられると言われていたことから、現代でも瓢箪を売るお土産屋さんも存在しています。竹久夢二ファンは二年坂との境の「夢二寓居址」の碑は必見です。

二年坂にはたくさんの飲食店が並んでいますが、いざランチに行こうとなると、どこに行けば良いのか迷います。カフェなどで休憩を兼ねてランチにするのも良いですが、せっかくですので比較的リーズナブルで、誰にも好まれるようなランチのお店をご紹介します。

京都観光の途中でランチを食べたい時、どこの店に行けば良いのか迷ってしまいますが、麺類ならさっと食べることができて嫌いな人もあまりいないので、おすすめです。「おめん 高台寺店」は自家製麵のお店です。旬の食材を使ったうどんや一品料理が楽しめます。地酒や地ビールなどのアルコール類もあります。

住所：京都府京都市東山区高台寺南門通下河原東入枡屋町362
電話番号：075-541-5007

京都らしいランチを味わいたい時は「二年坂なかむら」がおすすめです。町家を改装したこじんまりとしたお店です。メニューは「おひるのおきまり」のみで、まさにランチのみの京都家庭料理店です。売り切れてしまうと閉店になるので、早めに行くのがおすすめです。看板が「おいでやす」になっている場合は営業中です。お昼の12時から売り切れまでの営業です。

住所：京都府京都市東山区八坂の塔東二年坂
電話番号：075-551-3232

二年坂のスタバ「スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋店」は2017年6月にオープンしました。このスタバは二年坂と言う立地に合わせて日本家屋を利用していて、一見してスタバとは気がつかない造りになっています。2階では靴を脱いで座敷の部屋で座布団に座ってコーヒーを飲むという、スタバらしからぬ楽しみ方が評判です。

メニューは通常のスタバのメニューが揃います。ドリンク類だけでなくスイーツやサンドイッチなどもありますので、簡単な朝食やランチを済ませることもできます。スタバに行き慣れた人でも、京都ならではの雰囲気の中でおなじみのスタバのメニューを楽しむことができます。人気店なので混むことが多いですが、おすすめです。

住所：京都府京都市東山区高台寺南門通下河原東入桝屋町349番地
電話番号：075-532-0601

京都二年坂の散策に疲れたら、少し休憩してみましょう。二年坂のカフェと言えば、和風のスタバが有名ですが、それ以外にもカフェやスイーツを食べられるお店がいっぱいあります。ランチもできるお店がありますので、ランチと休憩をしてから、また散策に出かけるのもいいでしょう。

浮世絵と番傘が目印のカフェです。焙煎したてのコーヒーがおいしいお店です。和風の外観に反して、内装はおしゃれな洋風なので、そのギャップも楽しいです。メニューはコーヒーを中心にしたドリンク類と抹茶ロールや豆乳プリンなどのスイーツです。コーヒー豆はテイクアウトも可能です。

住所：京都府京都市東山区高台寺桝屋町350-21
電話番号：075-551-3583

「はろうきてぃ茶寮」はキティちゃん好きなら思わず笑顔になるカフェです。メニューが多くランチを楽しむこともできます。メニューにもキティちゃんがあしらわれていて、見て可愛いだけでなく食べてもおいしいので、いつも賑わっている人気店です。お土産物も揃っていますので、ランチやお茶だけでなく買い物も楽しめる楽しいお店です。

住所：京都府京都市東山区高台寺南門通下河原町東入桝屋町363番22の2
電話番号：075-541-1210

「スロージェットコーヒー 高台寺」はテラス席があるおしゃれなカフェです。コーヒーを中心にしたドリンク類の他にもスイーツやカレー、うどんまでありますので、ランチも楽しむことができます。天気が良い日にテラス席からの眺めが素晴らしいです。高台寺に行ったら、ぜひ立ち寄ってみましょう。

住所：京都府京都市東山区高台寺下河原町526高台寺
電話番号：075-533-7480

祇園を散策していると、舞妓さんに出会うことがあります。色鮮やかな着物を着て京都の町を歩く舞妓さんは外国人観光客だけでなく日本人にとっても憧れです。一度はあんな華やかな着物を着て京都の町を歩いてみたいと思う人も多いですが、そんな女性の望みをかなえてくれるお店が「舞妓変身スタジオ四季」です。

「舞妓変身スタジオ四季」ではいろいろなプランが用意されています。いずれも着物の着付けとメイクが付いていますが、スタジオ撮影と写真集のプラン、スタジオ撮影と写真集に自由散策が付いているプラン、写真集と野外ロケ、CDデータが付けられているプランなど、です。憧れの舞妓さんになって、それが写真や動画で残るのは良い思い出になることでしょう。

住所：京都府京都市東山区高台寺南門通桝屋町351-16
電話番号：075-531-2777

京都に行って、散策したりランチをしたりするのも楽しいですが、京都ならではの体験をして帰るのも良い思い出になります。二年坂では茶道体験ができるお店があり、茶道を全くしたことがない人でも楽しく体験をすることができます。桝屋町の「神田竹細工店」2階の「和」では英語と日本語が話せるスタッフがいて、日本人でも外国人でも茶道のことについて知りつつ、茶道の体験をすることができます。

「和」ではレンタル着物をセットして着物で茶道体験をすることもできます。高台寺桝屋町の「カメリア」は英語で茶道体験ができるお店で、外国人観光客におすすめです。日本に興味がある外国人の友人や知り合いがいれば、教えてあげると喜んでもらえることでしょう。京都で日本ならではの体験をすることで、日本の良さを改めて再確認することができます。

京都観光では、京都ならではのお土産を探すことも大きな楽しみです。二年坂には、たくさんのお土産店が並んでいますので、自分だけのお土産をじっくりと選んでみましょう。お香や匂い袋などの香りのお土産というのも変わっていて興味深いです。京都らしい和風の食器などを探すのも楽しいです。

かんざしや扇子、アクセサリー類など、自分に似合うものをじっくりと選んでみるのも楽しいです。変わったところでは似顔絵を描いてもらえるお店で、似顔絵を描いてもらうのも、写真を撮るよりも良い思い出となって残ることでしょう。竹細工などいろいろなものがあって見てるだけでも楽しいものです。

友人や知人へのお土産は悩むことが多いですが、二年坂には珍しいものが多いので、喜んでもらえるものが多いです。ちりめん細工や竹細工、可愛い置物などは定番です。和風のアクセサリーも喜ばれるお土産です。食品やお菓子も八ッ橋などの定番ものがありますが、二年坂にしかないものを選ぶのも楽しいです。

京漬物も定番ですが、あまり見たことがない漬物もありますので、選ぶのも迷うほどです。お茶、梅干しなどのおすすめです。二年坂のスタバで購入できる「京都タンブラー」、「京都マグ」も良いお土産になりそうです。キティちゃん好きには「はろうきてぃ茶寮」でもお土産を買うこともできます。

遠方から京都観光に来た観光客は、ホテルも二年坂周辺で探してみるといいでしょう。最新式の近代的なホテルでありながら、京都らしさがいっぱいの京都のホテルは、改めて日本の良さを感じることができます。外国人観光客の方たちも、日本のおもてなしの素晴らしさを感じることができるでしょう。ここでは二年坂に近いホテルを3軒、ご紹介します。

「坂のホテル京都」は2017年12月に開業したホテルです。京都や日本を感じさせる建物や部屋の構造になっていて、京都を満喫することができます。露天風呂付きの部屋、掘り炬燵付きの部屋など、ホテルでありながら日本らしさを感じさせる部屋が魅力です。レストランでは京料理と日本酒も楽しむことができます。京阪清水五条駅、京阪祇園四条駅から徒歩でのアクセスも可能です。

「ホテル ザ セレスティン 京都祇園」は2017年9月に開業したホテルです。落ち着きのある広い部屋は、どことなく和の雰囲気を感じさせます。大浴場がありますので、ゆったりと入浴をすることもできます。レストランではお寿司や天ぷらなどの和食をたっぷり楽しむことができます。阪急河原町駅や京阪京都祇園四条駅から徒歩でアクセスができます。

祇園にある観光に便利なホテルです。こじんまりとしていて、自分の家のようにくつろげるという評判で、外国人観光客にも人気です。中に大きなレストランは入っていませんが、朝食無料のサービスを利用することができます。京阪祇園四条駅から徒歩7分、八坂神社や知恩院などの観光地へのアクセスも良いホテルです。

京都で宿泊するのなら、近代的な洋風ホテルよりも純和風の旅館に泊まってみたいと考える人は、外国人観光客だけでなく日本人観光客にも多いです。日本的なおもてなしを体験することができる旅館が再び人気になっています。二年坂の周辺にも人気旅館が多いですが、その中から3軒の旅館をご紹介します。

「旅館やまと」は清水寺から徒歩圏内にある女性に人気の旅館です。町家を改装した建物は風情があり、タイムスリップしたような気分が味わえます。100年以上前の蔵を改装したメゾネットタイプの客間「鞍馬の間」が人気です。着物や浴衣の着付けとレンタルも行っています。京阪七条駅から徒歩4分のアクセスの良さも人気です。

「八坂半」は一棟貸しの宿です。まるで自分の家で暮らしているように過ごすことができるので、京都での滞在を気ままに過ごすことができます。キッチンで自炊することもできますが、京料理がセットになった宿泊プランを利用することもできます。宿から見えるライトアップされた八坂の塔は必見です。京阪祇園四条駅から徒歩15分で周辺の観光地へのアクセスも良い宿です。

住所：京都府京都市東山区八坂塔之下星野町93番地8
電話番号：075-744-0140

「宿や萬治郎」は「清水坂」バス停から徒歩5分のところにある観光に便利な旅館です。風情がある昭和の数寄屋造りの建物のこじんまりとした旅館で、一棟貸しをすることもできます。1,500円の京料理の朝食サービスが大好評で、外国人観光客にも人気がある旅館です。テレビなどの設備もないので、静かに京都の夜を過ごしたい人におすすめです。

住所：京都府京都市東山区清水二丁目208-17
電話番号：075-551-5010

京都の二年坂について、いろいろとご紹介しました。二年坂周辺には京都の良さが詰まっていて、風情があります。二年坂ではスタバさえも私たちが普段目にするものとは違うスタバがそこにあります。舞妓姿になって写真撮影や散策をすることもできます。京都観光が初めての人は、ぜひ二年坂散策から始めてみましょう。