京都のホテル・旅館おすすめランキング13選！高級から格安宿まで徹底紹介

京都は日本が世界に誇る一大観光地です。年間を通してたくさんの観光客が訪れる京都には、たくさんのホテルや旅館があります。今回は、京都旅行でどこに泊まろうか迷っている人のために、人気の観光スポットが集まる京都市内のおすすめのホテルや旅館をランキング形式でご紹介します。ぜひ宿選びの参考にして下さい!

数あるホテルや旅館の中から1ヶ所を選ぶのは時間も労力もかかります。旅行の目的や予算などに合わせて絞り込みをしていきましょう。まず考慮したい条件の一つに、観光エリアが挙げられます。京都市内は一般的に、洛中、洛北、洛東、洛南、嵐山という5つのエリアに分けられています。訪れたい名所からアクセスの良い立地にあるホテルや旅館を選ぶのが一つの方法です。

洛中は京都市内の中心地。JR京都駅や二条城が含まれる賑やかなエリアです。華やかな祇園も洛中に含まれます。洛北は山側に位置し、三千院や貴船神社といった自然を活かした名所があります。洛東には清水寺や銀閣寺など有名な寺社仏閣が集まっています。洛南は抹茶の名産地である宇治や、世界遺産に選ばれた醍醐寺のあるエリアです。そして嵐山は、竹林の道や渡月橋と言った趣のある景観が美しい人気の観光エリアです。

宿の雰囲気でも旅行の気分はガラリと変わります。和室と美しい庭園を備えた純和風の旅館や、デラックスなホテル、はたまた他の宿泊者との交流が楽しめるゲストハウスなど、ひと口に宿といっても様々です。観光を終えて宿に帰ってきた時にどんな過ごし方をしたいのかをイメージしながら、ホテルや旅館を選んでみてはいかがでしょうか。

旅行費用の多くを占めるのがホテルや旅館の宿泊料金です。高級なホテルや旅館に泊まってゴージャスな旅行を楽しむのか、格安のホテルや旅館に泊まって節約に徹するのかを考えてみましょう。また、同じホテルや旅館でもシーズンによって宿泊料金に差が出るので、ハイシーズンにはなかなか泊まれない高級旅館でも時期をずらせば格安で宿泊できるということもあります。

最近では民泊やゲストハウスが普及し、ホテルや旅館以外にも格安で宿泊できる宿が増えてきました。朝から観光、夜も外食で、宿にはほとんど寝に帰るだけという旅行を計画しているなら、格安のホテルや旅館を選んでも十分楽しめそうです。浮いた予算でランチやディナーを奮発したり、舞妓体験などの有料アクティビティを満喫できます。

誰と一緒に京都へ行くのかも大事なポイントです。小さな子どもと一緒に京都旅行へ行く場合、高級旅館では小さな子どもの宿泊を受け付けていない場合がありますのでご注意下さい。ホテルや旅館の比較サイトで口コミを参考にしたり、どんなアメニティが用意されているかをチェックしたりすることで分かることもあります。

両親など、年配の人を京都の高級旅館に招待するという人もいるかと思いますが、これには落とし穴があります。高級旅館には和室が多いですが、膝の調子が悪くて正座がつらいので逆に椅子とベッドのあるホテルの方が過ごしやすいというケースもあります。また、中にはエレベーターがなく車椅子での移動が難しい宿もあるので、同行者の年齢や体調を考慮してホテルや旅館を選ぶのがおすすめです。

それではいよいよ京都のホテル・旅館おすすめランキングをご紹介していきましょう。13位は、京都市の中心地、洛中の二条城近くに位置する高級旅館「茶の宿七十七二条邸」です。屋号の通りお茶がテーマの宿で、茶道体験や日本茶オイルリンパトリートメントといった日本茶に関するオプションが充実しています。着物の貸し出しとヘアセットをしてもらい京都散策に出掛けられるプランもあります。

「玉露」や「抹茶」といったお茶の名前がつけられている客室は、純和風の畳敷きの客室から、和室とフローリングの2部屋がつながった客室までバリエーション豊富です。全ての客室に露天風呂がついているところもおすすめポイント。料理は囲炉裏の炭火で焼いた和牛や魚を始め、見た目にも美しい京懐石が楽しめます。宿泊料金は一泊大人2名で5万円からとなっています。

12位は、JR京都駅中央口から徒歩3分という便利な立地で、観光客だけでなく出張でも人気の高いホテル「ドーミーインプレミアム京都駅前」です。おすすめポイントは何と言っても天然温泉の大浴場。眺望の良い9階にあるので、京都市街が一望できます。露天風呂とサウナもあり、ゆっくり温泉に浸かって旅行の疲れを取りたいホテルです。

客室はシンプルな洋室です。小ぢんまりとしていながら広々としたベッドでゆっくり休めます。温泉に入って小腹が空いたら、無料サービスの「夜鳴きそば」もおすすめです。朝食は1階のレストランでボリュームたっぷりの和洋食バイキングを。ホテル内にはコンビニエンスストアやコインランドリーもあるので、長期滞在にもおすすめ。料金は1泊朝食付きで大人1名6000円台からのプランもあり、格安で宿泊できます。

11位の「ANAクラウンプラザホテル京都」は、結婚披露宴も行われる高級ホテルです。二条城の向かいに位置し、観光の拠点におすすめの好立地です。部屋タイプはベッドのある洋室が多く、バリアフリー対応の客室もあります。キャッスルビューの客室からは二条城が眺められて観光客に人気となっています。

レストランは和食、鉄板焼き、フレンチ、中華、カフェとバリエーション豊富。朝食はカフェレストラン「コージー」の和洋食ビュッフェが人気です。宿泊料金は、キャッスルビューデラックスのツインルームが大人2名の利用で素泊まり1人18000円からとなっています。宿泊プランは様々で、観光に便利なレンタサイクルつきのプランや、よーじやのグッズがお土産についたレディースプランもあります。

10位は、京都というより神戸のような雰囲気の洋館が印象的な「長楽館」です。明治時代に迎賓館として建築された洋館は国内外の要人の社交の場として活躍し、伊藤博文や大隈重信も訪れたこともあるのだとか。暖炉やシャンデリアといった高級な調度品と格調高い外観の建物は、京都市の有形文化財にも指定されています。ホテル営業は2008年から始まったそうです。

長楽館のレストランは、フレンチ、イタリアン、デザートカフェの3つ。中でもデザートカフェではアフタヌーンティーが楽しめます。場所は祇園の丸山公園の敷地内にあり、八坂神社の隣になります。宿泊料金は1人1泊5万円台からと高級ですが、和風旅館に目が行きがちな京都ですが、珍しい洋館のホテルでの滞在は思い出に残る旅行になりそうです。

住所:京都府京都市東山区祇園円山公園 電話番号:075-561-0001

9位は和風モダンなインテリアが居心地の良い旅館「祇をん新門荘」です。1泊2食付きで8000円台からと、旅館の中では格安な価格設定がおすすめのポイント。アメニティが充実していることや、館内には夏季限定のビアガーデンや大浴場もあることでコスパは抜群と評判です。場所は祇園の知恩院のそばです。

祇をん新門荘では、京都でおなじみの舞妓さんのお座敷が気軽に楽しめるプランもあります。ランチとお座敷鑑賞チケットがついたプランは1人8040円。また、広々とした和室で子どもと一緒に京懐石弁当ランチが頂けるママ友ランチプランも人気で、大人のランチに子ども用のおもちゃと食事がついて3500円となっています。

住所:京都府京都市東山区祇園花見小路新門前 電話番号:075-561-8011

8位は、人気の観光スポット嵐山にある「星のや京都」です。星野リゾートが運営する高級旅館で、大堰川に面した建物はどの客室からも絶景が見渡せます。星のや京都の宿泊プランは趣向を凝らしたものが多く、例えば「脱デジタル滞在」というプランは、大堰川を屋形船に揺られて1時間のんびり過ごすという「昼寝舟」なるアクティビティが含まれています。客室にはテレビがなく、自然の音だけに耳を傾ける贅沢な時間が流れています。

客室はそれぞれデザインの異なる和風モダンでおしゃれなインテリア。星のや京都が独自に作った「畳ソファ」は、座った時の目線の高さが正座と同じになるように設計されているそうです。夕食はダイニングか部屋食が選べて、朝食は部屋で頂きます。京の伝統料理に洋風のエッセンスを加えたメニューには、季節の食材をふんだんに使用しています。宿泊料金は2名1室で10万円を超える高級旅館ですが、予約が続々と入っているようです。

7位の「ピースホステル京都」は、普通の観光旅行では味わえない体験を提供することがコンセプトのゲストハウスです。館内はモダンなインテリアで、様々な国から旅行者が訪れるのだとか。広々としたパブリックスペースでは、時にはたこ焼きパーティーが開かれて宿泊者同士の交流も楽しめるそうです。食事はパブリックスペースのキッチンで自炊するか、ハウスで用意されたパンや軽食を食べることができます。

ピースホステル京都の特徴はドミトリーです。2段ベッドが並ぶドミトリーは18人部屋、6人部屋、4人部屋とあり、女性専用の部屋もあるので安心。ドミトリーの宿泊料金は1人2400円からと格安。いずれもお風呂とトイレは共用となっています。また、洗面台とベッドが置かれた個室もあります。いつもとは違う京都旅行を体験したい人におすすめのホテルです。場所は京都駅八条口から徒歩3分です。

6位の「貴船右源太」は、京都らしい川床料理が人気の高級旅館です。川床料理はアユの塩焼きやハモのしゃぶしゃぶをメインとした懐石料理で、5月から9月まで楽しむことができます。暑い京都の夏に観光して汗をかいた後は、さらりとした浴衣に着替えて涼しげな川床を満喫してみてはいかがでしょうか。なお、宿泊せずに川床の食事だけ楽しむこともできます。

宿泊エリアは和室と洋室があります。各部屋に書斎と露天風呂を備えたメゾネットタイプの客室は、思わず住みたくなるほどの居心地の良さ。アクセスは洛北の貴船神社奥という閑静な立地でのんびりと過ごせます。気になる宿泊料金は、大人1名2食付きでおよそ5万円からとなっています。なお、小学生以下の宿泊は受け付けていないようです。

5位は同じく料理が自慢の高級旅館「美山荘」です。貴船右源太と同じ洛北エリアの大悲山のふもとに建つ美山荘は明治時代から続く老舗の宿。門構えには風格が漂います。客室は全て畳敷きの和室で、大きな囲炉裏がある部屋や掘りごたつのある部屋など設えは様々。いずれの部屋からも緑深い庭園を望むことができ、日常の喧騒を忘れて静かに過ごすのにおすすめです。

美山荘の料理は、熊や猪、鹿の肉を使ったメニューも登場する趣向を凝らした懐石料理。料理長の中東久人氏は4代目に当たり、3代目を務めていた中東久雄氏は、同じく京都市内にある高級料亭「草喰なかひがし」をオープンしました。美山荘の宿泊料金は1泊2名1室で10万円を越え、料理だけでも25000円するという高級ぶりですが、いつかは泊まってみたい憧れの宿の一つです。

4位はモダンでおしゃれな印象の「サクラテラス・ザ・ギャラリー」です。サクラテラスは、どの場所もフォトジェニックなアート空間。客室の壁面も大胆な色使いやデザインが施され、部屋で過ごす時間が楽しみになりそう。パブリックスペースは、自宅のリビングのように寛げるラウンジとおしゃれな大浴場があります。宿泊料金は5000円台からと格安で、コスパが良いと口コミで人気です。

サクラテラス・ザ・ギャラリーのおすすめポイントは朝食です。ビュッフェ形式の朝食には、自家製パンで作ったサンドイッチを始めとして、野菜たっぷりのヘルシーなデリが豊富なメニューで揃っています。夕食は部屋で食べられるようにテイクアウトメニューも用意されていて、女性の一人旅でも過ごしやすいホテルです。場所はJR京都駅八条西口から徒歩2分です。

3位は、一棟貸しの町屋「葵KYOTO-STAY」です。一棟貸しのゲストハウスなので、もちろん宿泊できるのは1日1組のみ。チェックインは事前に決めておいた時間にスタッフが部屋で待っていて、部屋の引き渡しが行われます。料金は3万円台からとなっていて、予約時にクレジットまたは銀行振込みで支払います。2階建ての一戸建ての町屋滞在は、まるで京都に住んでいるかのような気分が味わえると人気です。

葵KYOTO-STAYは鴨川沿いを中心に7棟あります。セキュリティの観点から詳しい住所は公開しておらず、予約時に住所を教えてもらえるそうです。モダンなインテリアの室内は居心地が良く、そのまま住み続けたくなる人も多いのだとか。連泊や長期滞在プランは通常よりも格安の価格で宿泊できてお得です。

部屋には大きな屏風絵や浮世絵が飾られ、まるで美術館のような雰囲気。北欧家具と和箪笥といった異文化ミックスも、葵KYOTO-STAYの空間には自然と溶け込んで調和しています。キッチンには電子レンジ、IHコンロ、冷蔵庫がありますが、自炊できるような水回りでないため、食事は基本的にデリバリーやテイクアウトを利用するのがおすすめです。

2位はミシュランガイド京都大阪にも掲載された町屋ホテル「高瀬川別邸」です。場所は京都の中心部から少し南下した、河原町七条の高瀬川船回し場跡の近くです。ホテルの周辺は住宅街で、小川も流れて良い雰囲気。道沿いにある手刷りカルタ製造の会社も京都らしさたっぷりです。

館内は和風モダンのおしゃれな雰囲気です。畳敷きの和室にはシモンズ社製のベッドが置かれ、お風呂は壁から浴槽、桶に至るまで総ひのき製。また、アメニティは女性に人気のブランド「ロクシタン」のセット。タオルは肌触りの良い今治産を使用しています。

そして朝食は、老舗割烹「泉仙」が直接部屋に運んでくれます。泉仙の料理は精進料理で、漆塗りの器は修行僧が持っている鉄鉢をかたどったものなのだとか。調味料の使用を抑えて素材の味を活かす料理は朝の体に優しく染み渡ります。この贅沢さで宿泊料金は格安の14000円台からという事もあり、口コミで人気が広がっています。

京都のホテル・旅館おすすめランキングの1位は、京都三大旅館の一つに数えられる「炭屋旅館」です。京都御所の南、三条に位置する老舗の高級旅館で、築100年にもなる建物は手入れが行き届いて京都の街並みと溶け合っています。宿泊料金は1泊2食付きで1人35000円からとなっており、歴史のある老舗の旅館の中では格安の部類に入るのではないでしょうか。

大正時代には茶人の集まりの場所であった炭屋旅館は、所々に茶の湯の詫び寂びが感じられる静謐で上品な設え。女将さんがお茶を点ててくれることも当時の名残りでしょうか。シルクのナイトウェアや高野槙のお風呂など、さりげなく上質なものを取り入れていながらそれを主張しないところもさすが老舗旅館です。仲居さんの熟練の接客も絶妙の距離感で心地良いと評判です。

食事は京都の伝統食材をふんだんに使用した京懐石。加茂なすや聖護院大根といった京野菜や、丹波産の松茸、嵯峨豆腐に生湯葉などを京都ならではの繊細な味付で仕上げています。なお、食事のみの利用もでき、昼食は15000円から、夕食は18000円からとなっています。

番外編として、京都市から離れた場所にあるおすすめの宿をご紹介します。京都の中心部から電車でおよそ1時間の場所にある亀岡市には、京の奥座敷と呼ばれる「湯の花温泉」があります。戦国時代には明智光秀が湯の花温泉で傷を癒したという伝説も残る、光秀ゆかりの地となっています。湯の花温泉にあるおすすめの宿は「すみや亀峰菴」です。

周辺は山に囲まれて自然たっぷり。夏には宿の横を流れる川にホタルが生息するなど、美しい自然が楽しめます。客室は和風モダンなインテリアで、テラスに露天風呂を備えた部屋も。京都旅行では寺社仏閣をあちこち回ることが多くなりがちですが、たまには湯の花温泉のような奥座敷でのんびり滞在する旅行もおすすめです。宿泊料金は2万円台となっています。

京都のホテル・旅館のおすすめランキングをご紹介しました。格安料金で宿泊できるゲストハウスも高級ホテルも、世界中から旅行者が集まる京都だけあり宿泊者を満足させてくれる上質な宿が揃っています。格安に済ませるか贅沢をするか、旅行プランを練るのも楽しみの一つです。最適な宿を選んで、ぜひ京都旅行を満喫しましょう。