くいしんぼー山中で極上のステーキを味わおう！ランチや人気メニューは？

京野菜や湯豆腐が有名な京都は、実は美味しい牛肉の名店が数多くある「牛肉の街」であることは、少し意外に感じる人もいるかもしれません。今回は、京都の数ある牛肉の名店の中から「くいしんぼー山中」をご紹介します。

くいしんぼー山中に行ったらぜひ食べたいおすすめメニューやお得なランチメニューをご紹介しながら、くいしんぼー山中の人気の秘密に迫っていきましょう。また、お取り寄せやアクセス方法などの情報もお伝えします。

くいしんぼー山中は1976年創業のステーキレストランです。自身も牛肉が大好きという店主の山中康司シェフが守り続ける肉の味は、肉好きなら一度は味わうべきと言われるほどの名店。その評判は京都のみならず全国に広がり、連日各地から肉ファンが訪れています。

くいしんぼー山中の店内は、赤いチェック柄のテーブルクロスが敷かれたテーブルが並ぶ昔ながらの洋食レストランといった雰囲気です。カウンター席もあり、1人でもグループでも落ち着いて食事が楽しめます。

くいしんぼー山中は高級な牛肉をいただけるレストランですが、その接客は気取ったところがなくアットホームで温かみがあると評判です。

「美味しいものを食べてもらいたい」という思いで料理作りを手掛ける山中シェフや、テーブルでの会話を聞き逃さず要望に応えてくれる細やかな心遣いのマダムを中心に、くいしんぼー山中は美味しい料理を楽しめる雰囲気に溢れています。

特にカウンター席に座ると、山中シェフから牛肉や料理についての色々な話を聞かせてもらえるのだそうです。料理の味だけではなく、本当に美味しい食べ物と向き合う時間を提供してくれるのがくいしんぼー山中です。

くいしんぼー山中で提供される肉には、店主の山中シェフの並々ならぬこだわりがあります。山中シェフが厳選して取り寄せているのは、優秀な血統の近江牛。その近江牛は、創業以来変わらず滋賀にある牛肉問屋「マルキ福永喜三郎商店」からのみ取り寄せているのだそうです。

マルキ福永喜三郎商店の近江牛は、純血の但馬牛を子牛の頃から丹精込めて育てたもの。環境の良い鈴鹿山系蒲生にある自社農場で、自家配合の安全な飼料を与えて3年程かけてじっくり育てた但馬牛は、市場に滅多に出回らない希少な高級近江牛になります。

市場に出回っている牛肉の中には、霜降り肉を作るためにビタミンAをコントロールした飼料を使って育てたものもあります。一方、くいしんぼー山中が取り寄せているマルキ福永喜三郎商店の牛は、無理に太らせるようなことはせず健康に育てた結果、上質な脂身の入った牛肉が作られるのです。

また、山中シェフは牛肉の色にもこだわっています。マルキ福永喜三郎商店から取り寄せた近江牛は、カットすると深い小豆色をしています。この色が上質な牛肉の証拠なのだとか。

くいしんぼー山中の冷蔵庫にはマルキ福永喜三郎商店から取り寄せた大きな塊肉が眠っています。これも長く寝かせることはせず、新鮮なうちに使い切るのだそう。

カウンター席からは、山中シェフ自らが大きな塊肉をカットする様子が見られるので、小豆色の牛肉を見たい人はカウンター席に座るのもおすすめです。

くいしんぼー山中の山中シェフが独自の目利きで取り寄せた自慢の極上近江牛を味わうなら、やはり素材の味や食感をダイレクトに感じることができるステーキがおすすめです。

ステーキの部位は、ロースまたはヒレのいずれかが選べます。コースによっては部位がお任せとなることもあります。ステーキのメニューはコースとアラカルトの両方がありますが、肉質にこだわるならアラカルトメニューで注文するのがおすすめです。

ステーキの味は、バターの風味が濃厚な和風照り焼きソース、または塩コショウが選べます。和風照り焼きソースはライスとの相性も抜群です。

くいしんぼー山中のステーキは、一口サイズにカットした状態で提供されるためお箸でいただきます。焼き加減は焦げ目を付けずにさっと火を通す程度で、肉汁が逃げることなくたっぷり含まれてジューシーな焼き上がりです。

口に入れると、柔らかいステーキから旨味たっぷりの肉汁が滲み出してきます。脂が乗っているもののしつこくなく、あっさりとした味わいでどんどんお箸が進むと評判です。

その秘密は、山中シェフの丁寧な下ごしらえにあります。筋取りや脂身の処理をひとつひとつ丁寧に行うことで、分厚くても口当たりの良いステーキとなるのだそうです。

くいしんぼー山中のステーキのアラカルトメニューは、「最上特選近江牛ロース」と「最上特選近江牛ヒレ」の2種類です。ロースステーキは180gで10900円、230gで13800円、280gで16800円です。近江牛の味をたっぷり堪能したい人におすすめ。

「最上特選近江牛ヒレ」は最高級部位のシャトーブリアン。100gで9000円、130gで11700円、180gで16200円となっています。いずれもサラダがつきます。なお、アラカルトのステーキメニューはランチタイムでもディナータイムでも注文できます。

くいしんぼー山中のステーキコースメニューは、ロースステーキコース15000円、ヒレステーキコース18000円、和風ステーキコース10000円、ステーキディナー10000円のコースがあります。また、子ども向けのお子様ステーキコース5500円もあります。

コースの内容は、前菜のオードブル、そして人気のスープに続いてグリーンサラダとメインのステーキとなります。ライスまたはパンのほか、自家製デザートにコーヒーもつく大満足のコースです。なお、ステーキディナーコースにはオードブルとデザートがつきません。

くいしんぼー山中のステーキは独自に取り寄せたこだわりの極上牛肉を使用しているだけに、値段もかなり高価です。また、人気店のため希望の日に予約を取るのも難しいので、くいしんぼー山中を訪れるのはどうしても特別な機会になりがちです。

くいしんぼー山中のステーキを少しでも安い値段で味わいたいなら、ランチタイムがおすすめです。11時30分から14時までのランチタイム限定のメニューには、濃厚な照り焼きソースの和風ステーキランチが6000円でいただくことができます。

ディナータイムよりも半額近い値段で極上のステーキを楽しむチャンス。ファンの中には、仕事を休んで京都市外の遠方からランチタイムに来店する人もいるそうです。

くいしんぼー山中はステーキ以外のメニューも人気です。厳選された近江牛が様々なメニューとなって提供され、山中シェフの牛肉の目利きだけでなく料理の腕前も堪能できます。

特にランチタイムには気軽に楽しめる値段で提供されているとあって、たくさんの人がくいしんぼー山中を訪れます。ここからは、くいしんぼー山中のランチメニューをご紹介しましょう。

くいしんぼー山中でステーキと並んで人気のメニューがハンバーグです。ランチタイムに提供されるハンバーグランチは、スープ、グリーンサラダ、ライス、コーヒーがついて値段は2800円です。

くいしんぼー山中のハンバーグは、火の通りを良くするためにドーナツのような形をしています。ハンバーグの中心の穴には半熟の卵黄が入っていて、卵黄を崩してハンバーグと絡めながらいただくという心憎い演出。

ハンバーグに使われている粗挽きの肉はもちろん特選近江牛です。つなぎを使わない牛肉100%のハンバーグは、ソースや卵黄をたっぷり絡めても肉そのものの味がしっかりと感じられます。

ハンバーグを食べ終えた後は、お皿に残った卵黄やソースにライスを混ぜて食べるのがくいしんぼー山中のおすすめの食べ方だそうです。肉汁やソースを最後まで美味しくいただきましょう。

なお、アラカルトメニューのハンバーグ単品は2000円です。ステーキを平らげた後、ハンバーグを注文するというファンも多いのだそうです。

独自に取り寄せた近江牛がごろごろと入った特選近江牛ビーフカレーも人気のランチメニューです。ビーフカレーは1日10皿限定という希少なメニュー。ビーフカレーにはベイクドポテト、グリーンサラダ、コーヒーがついて値段は1500円です。

時間をかけてじっくりと煮込んだビーフカレーは欧風の味わい。カレーには牛肉の旨味がしっかりと溶け込んで、濃厚なコクがあるのに尖った感じはなく、どんどん食べ進められると評判のカレーです。カレーの中には角切りの近江牛が80gも入っています。

くいしんぼー山中ファンの間では、ステーキやハンバーグを食べた後、シメとしてビーフカレーを注文することもあるそうです。さすがにカレー1人前を食べきる自信がないという人にはシェアもおすすめ。

グループで来店した場合、ビーフカレーはシェアすることも可能です。ビーフカレーを注文する時にシェアすることを伝えると、あらかじめカレーを取り分けた状態で提供してくれます。また、シメのカレーを提供するタイミングも見計らってくれます。

Aランチは、洋食の定番メニューのエビフライとビーフソテーがメインのランチメニューです。サイドメニューにはグリーンサラダとライス、コーヒーがついて値段は1800円です。

エビフライはやや小ぶりなものの、3本ついて大満足。揚げたてでプリプリ食感のエビフライに、たっぷりとタルタルソースをつけていただきます。

そしてエビフライの隣には、薄切りにした近江牛のソテーがたっぷりと。しめじと一緒にさっとソテーした牛肉は、シンプルな味付けながら肉そのものの旨味がしっかりと感じられます。

くいしんぼー山中のBランチはビーフカツです。ビーフカツも、ステーキやハンバーグと並んでくいしんぼー山中の人気メニューのひとつです。時間帯によっては売り切れになることもあります。

程良い厚さの衣に包まれた近江牛のビーフカツは、ヒレの部分を分厚くカットしてレアな仕上がりです。旨味が凝縮されたデミグラスソースをたっぷり絡めていただきます。

ビーフカツがメインのBランチは、グリーンサラダ、ライス、コーヒーがついて値段は1800円です。なお、ディナータイムのアラカルトメニューのビーフカツ単品は4000円となっています。

くいしんぼー山中の料理を美味しくしているのは、メインとなる特選近江牛の脇を固めるサイドメニューの存在があります。

近江牛の素材そのものが上質であることはもちろん、山中シェフの料理の腕前があってこそ、京都内外に多くのファンを持つくいしんぼー山中の味となるのです。ここでは、くいしんぼー山中の肉料理だけでない絶品サイドメニューをご紹介します。

美味しいと人気のサイドメニューのひとつは、コースメニューの最初に出てくるビーフコンソメです。近江牛の旨味を凝縮したビーフコンソメは、氷で冷やした冷製と温かいものがあります。

くいしんぼー山中のビーフコンソメは、近江牛のテールで取ったブイヨンに、近江牛のスネ肉と香味野菜と卵白を加えて丸1日じっくりと煮込んだ後に漉したものなのだそうです。

冷製ビーフコンソメは澄んだ琥珀色をしたジュレのような姿です。余計なものを加えず、じっくり時間をかけて牛骨から旨味を引き出したスープはすっきりとクリアな味わいです。口に入れると、すっと溶ける食感もやみつきに。

温かいコンソメスープも、濃厚な旨味がありながらしつこくなくすっきりとした味わい。肉そのものではないのに、牛肉の美味しさを堪能できるスープです。

ステーキやハンバーグの前菜として登場するベイクドポテト。アルミ箔に包まれた丸ごとのじゃがいもは、オーブンでホクホクに焼き上げられています。

ベイクドポテトには球体の可愛らしいバターが乗ったスプーンが添えられていて、バターを溶かしながらいただきます。お好みで塩をふっても美味しくいただけます。

ホクホクで温かいベイクドポテトは、これから美味しい近江牛を食べるためのお腹のウォーミングアップにぴったりです。

くいしんぼー山中は、もちろん食後のデザートにも手を抜きません。フルーツを使ったケーキやシャーベット、プリンなど日替わりで楽しめるデザートはすべてお店の自家製。いちごやメロンといった果物は生産者も厳選し、市場にはなかなか出回らない希少なものを使用しているのだそうです。

くいしんぼー山中は京都で有名な人気ステーキ店です。その評判は京都のみならず全国に広がり、遠方からわざわざ予約をして食事に訪れる人も珍しくありません。また、全国を股に掛ける芸能人や有名人のファンも多いそうです。

グルメ芸人として有名なアンジャッシュの渡部さんやダチョウ倶楽部の寺門ジモンさんを始め、なにわの熱血弁護士の異名で人気の山岸久朗さんもくいしんぼー山中のファンなのだとか。

また、グルメエンターテイナーのフォーリンデブはっしーさんも、自身の食べ歩きブログでくいしんぼー山中のハンバーグやステーキの美味しさを熱く語っています。

遠方に住んでいるなど、京都にあるくいしんぼー山中へなかなか行く事ができない人にとっては、お取り寄せができるかどうかは気になるところです。くいしんぼー山中のお取り寄せ事情はどうなっているのでしょうか。

残念ながら、くいしんぼー山中のハンバーグやカレーはお取り寄せに対応していないそうです。希少な近江牛を使用して、時間をかけてじっくり作るくいしんぼー山中のハンバーグやカレーは大量生産ができず、お店で出す分以外にお取り寄せ向けを作るのが難しいという理由です。

どうしてもくいしんぼー山中の味を自宅で楽しみたいという人は、ビーフカツサンドがおすすめです。くいしんぼー山中の人気メニューのひとつ、厚切りのビーフカツを柔らかなパンでサンドしたビーフカツサンドは、テイクアウトを希望すると箱に詰めてくれます。

ビーフカツサンドのテイクアウトは2人分から注文でき、1箱8切入りで6000円からとなっています。前日までに予約をしておくと、シャトーブリアンのカツサンドも作ってもらえるのだそう。こちらは1万円ほどのお値段です。

ビーフカツサンドは、お腹いっぱい近江牛を味わったけれどまだまだ食べたいという人や、家で待つ家族へのお土産に注文する人が多いそうです。

くいしんぼー山中の人気メニューの数々を見たら、早速くいしんぼー山中に予約を入れたくなった人もいるのではないでしょうか。

ここからは、くいしんぼー山中の店舗情報をお伝えします。くいしんぼー山中へ行く前にしっかりチェックしておきましょう。

なお、くいしんぼー山中ではクレジットカードの使用ができません。特にディナータイムに奮発して近江牛をたっぷり食べる予定の人は、事前の準備を忘れないようにしましょう。

くいしんぼー山中の営業時間は、ランチタイムが11時30分から14時までで、ラストオーダーは13時45分です。ディナータイムは17時から21時までで、ラストオーダーは20時45分です。

くいしんぼー山中の定休日は、毎週火曜と第3月曜となっています。ただし祝日に当たる場合は営業となりますのでご注意下さい。

なお、くいしんぼー山中は人気店のため、あらかじめ電話で席の予約をしておくのがおすすめです。特に土日や祝日は混雑する傾向にあるようです。

くいしんぼー山中は京都市の中心部から少し離れた桂エリアにあります。京都の主要な観光エリアではないため、タクシーを利用してアクセスするのもおすすめの方法です。

京都駅からくいしんぼー山中へタクシーでアクセスする場合、所要時間は20分から30分程度、料金はおよそ2000円前後です。

電車を使ってくいしんぼー山中へアクセスする場合、阪急嵐山線および阪急京都線の桂駅が最寄り駅となります。

桂駅西口の歩道橋を降りたら、「ミスタードーナツ」が1階にある茶色のレンガ造りのビルを右に見ながら商店街をまっすぐ進みます。そのまま進むと住宅街へ入りますがまだ直進します。

やがて突き当りに自転車置き場のある場所へ出ますが、そこで左折し道なりに右方向へ進みます。「つぼみ保育園」のある角を右折して府道67号線「物集女街道」へ入り、道なりに右方向へ進むと「サイゼリヤ」の先にくいしんぼー山中が見えます。徒歩での所要時間はおよそ15分です。

くいしんぼー山中の店舗の前には、京都市営バス69系統の「月見ヶ丘バス停」があります。月見ヶ丘バス停を利用できる京都市営バスは、桂駅東口、洛西口駅、桂川駅、大宮駅、二条駅などから乗車することができます。

ただし、京都市営バス69系統は1時間に1本から2本の運行となっているので、予約の時間には注意しましょう。

京都にある近江牛の名店「くいしんぼー山中」をご紹介しました。店主の山中シェフが独自の目利きで厳選して取り寄せた近江牛は、ステーキやハンバーグを始め、どんな料理でも極上の美味しさです。肉の聖地とも呼ばれる京都のくいしんぼー山中へ、牛肉聖地巡礼の旅へ出掛けてみてはいかがでしょうか。