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セビリア・アルカサル観光の見所!イスラムとキリストの融合は見事!

セビリア・アルカサル観光の見所!イスラムとキリストの融合は見事!
投稿日: 2017年7月18日最終更新日: 2020年10月7日

スペイン南のアンダルシア地方、セビリアにあるアルカサルはスペイン王室の宮殿です。セビリア観光の中でもアルカサルは見逃せないスポットです。セビリア観光に訪れたらアルカサルの宮殿を見学してみましょう。セビリアのアルカサル観光の見どころをご紹介します。

世界遺産 セビリアのアルカサルの観光へ!見出し

スペイン南のアンダルシア地方、セビリアにある「アルカサル」は、1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。セビリアのアルカサルはセビリア大聖堂とヒラルダの塔、スペイン広場と並ぶ重要な観光スポットで、毎日大勢の観光客が訪れます。セビリアのアルカサルは、セビリアを代表する建築物の一つをぜひ観光して回ってください!

アルカサルの意味見出し

「アルカサル」(スペイン語表記でAlcázar)は、もとはアラビア語で「城」や「宮殿」」を意味します。スペイン国内ではセゴビアやトレドにも「アルカサル」があります。セゴビアのアルカサルは城で、白雪姫のモデルにもなったと言われている場所です。スペインのアルカサルという言い方をすると、混同する場合があるので注意しましょう。

セビリアのアルカサルの特徴見出し

アルカサル観光の注目ポイントは、時代により異なる建築様式を取り入れている宮殿であるということです。12世紀まではイスラムの要塞としての機能もあった宮殿が建てられていましたが、イベリア半島をキリスト教徒の手に奪回する動き「レコンキスタ」の後は、当時のスペインのカスティーリャ王国の王ペドロ・1世が新たな宮殿を建てました。

カスティーリャ王ペドロ・1世が建てたアルカサルの建築様式はムデハル様式と呼ばれるもので、キリスト教とイスラム教が交ざった建築様式の宮殿です。その後は時代の王が変わるたびに、アルカサルには王の趣味や当時の流行が採用され、ゴシック様式、ルネッサンス様式が混在したりして、現在のアルカサルの形式となっています。

アルカサル観光の見どころ:ペドロ・1世の宮殿見出し

ムデハル様式の宮殿

「レコンキスタ」の後にセビリアのアルカサルに宮殿を建てたのは、1350年に当時のスペインのカスティーリャ王に就いたペドロ・1世です。ペドロ・1世はイスラムの文化に陶酔していたと言われ、優秀な人材を呼び寄せてアルハムブラ宮殿を模してムデハル様式と呼ばれるイスラム教とキリスト教が混ざった建築様式の宮殿を1362年に建てました。

セビリアのアルカサル観光の際に、ムデハル様式の「ペドロ・1世の宮殿」や城壁を見学すると、美しい漆喰細工や、幾何学なモザイクの印象的なタイルを見ることができます。床から天井まで漆喰細工やタイルで埋め尽くされた光景はすばらしく、「ペドロ・1世の宮殿」はアルカサル観光で見逃せない場所の一つです。

2つの威名を持つペドロ・1世

わずか17歳でカスティーリャ王に即位したペドロ・1世は、当時「残虐王」と言われていました。しかし、ペドロ・1世の時代は治安が良く彼に好意的な人も多かったため、逆に「正義王」とも呼ばれました。王権に下級貴族やユダヤ人を採用したりと公正なふるまいが貴族の反感を買い、悪評を流されたのではないか、とも言われています。

アルカサル観光の見どころ:大使の間見出し

セビリアのアルカサル観光の一番の見どころとも言える「大使の間」は、ムデハル様式のペドロ・1世の宮殿を見学の途中に現れるひときわ目を引く豪華な場所です。ヒマラヤスギが使われた金色の円形の天井は、圧倒的な存在感を放っています。コンピュータなどなかった時代に全て手作業で作られたと思うと、この「大使の間」のすごさがわかります。

セビリアのアルカサルで「大使の間」を見学する際は、天井だけでなく壁にも注目してみてください。漆喰細工で作られた見事なアラベスク模様や、印象的なモザイクのタイルの美しい壁を見ることができます。馬蹄形の3連のアーチは、これらの美しい壁と均整が取れていて惚れ惚れとする佇まいで圧巻です。

アルカサル観光の見どころ:乙女の中庭見出し

アルカサルの「大使の間」の先に見学を進めると、「乙女の中庭」があります。セビリアのアルカサルにはいくつかの中庭がありますが、その中でも「乙女の中庭」は一番人気のある中庭です。2階建ての回廊で囲まれている中庭で、アラベスク模様が彫られたアーチと均整の取れた線対称に設計された庭が印象的です。

この「乙女の中庭」は、イスラム文化に陶酔していたペドロ・1世が、アルハムブラ宮殿に似せて作らせた中庭です。「乙女の中庭」から大使の間を眺めるとアルハムブラ宮殿の「ライオンの中庭」にとても似ていることに気がつくでしょう。アルハムブラ宮殿は山の中にある城ですが、セビリアのアルカサルは街の中にある城という違いがあります。

アルカサル観光の見どころ:人形の中庭見出し

乙女の中庭ともう一つセビリアのアルカサルで注目したい中庭で、白いアラベスク模様が美しいのは「人形の中庭」です。ペドロ・1世よりも後の時代に設置されたガラス張りの天井からは、セビリアの明るい日差しが降り注ぎます。ここ「人形の中庭」でもアーチには細かい装飾がほどこされ、その繊細な技術に圧倒されます。

アルカサル観光の見どころ:アルフォンソ10世の宮殿見出し

ペドロ・1世の宮殿とは対照的に、ゴシック様式で建築されているセビリアのアルカサルのもう一つの宮殿は、「アルフォンソ10世の宮殿」です。「アルフォンソ10世の宮殿」はイスラム色が全くない、キリスト教の建築様式の宮殿です。ペドロ・1世の宮殿を見学した後に「アルフォンソ10世の宮殿」を見学すると、その違いがよくわかります。

「アルフォンソ10世の宮殿」を見学する際に注目したいのは、装飾されている壁画です。ペドロ・1世のムデハル様式の宮殿ではモザイクのタイルや、アラベスク模様が装飾されていましたが、ゴシック様式の「アルフォンソ10世の宮殿」では、生物や人物が描かれたカラフルな壁画が装飾されています。壁画もムデハル様式と異なるポイントです。

アルカサル観光の見どころ:マーキュリーの池見出し

ローマ神話に登場する神「マーキュリー」の像がある「マーキュリーの池」は、イスラムの城壁とオレンジ色の建物に囲まれた池です。セビリアのアルカサルにある7つの池のうち、「マーキュリーの池」は一番人気のある池と言えるでしょう。オレンジ色の建物の高いところから落ちる水が涼しげで印象的です。

「マーキュリーの池」の奥には広い庭があります。庭のベンチではアルカサル観光の合間にちょっと休憩している人もちらほら。「マーキュリーの池」を囲むイスラム城壁には回廊があり、別の角度から「マーキュリーの池」を見学することができます。絵になる池なので、イスラム城壁の回廊から「マーキュリーの池」を写真に収めてみましょう。

アルカサル観光の見どころ:マリア・デ・パディージャの浴場見出し

ペドロ・1世のお気に入りのめかけであった「マリア・デ・パディージャ」。その浴場は、ひんやりとした空間で神秘的な空気を感じます。「マリア・デ・パディージャの浴場」はアルカサルの建物を出てところにあります。写真スポットとしても人気がありますので、アルカサル観光の際は忘れずに立ち寄ってみてください。

アルカサル観光の見どころ:城壁とセビリアの青空見出し

セビリアのアルカサルに観光に来たら、ぜひ写真に収めてほしいのはアルカサルの城壁とセビリアの突き抜けるような青空とのコントラストです。特に夏の観光シーズンのセビリアは40度に届くような日が続きとても暑いですが、その代わり雲ひとつないスペインの青空を見ることができます。晴れた日のセビリアの青空は本当に素敵です。

セビリアのアルカサルの入り口見出し

セビリアのアルカサルは、セビリアの主要観光スポットであるセビリア大聖堂とヒラルダの塔のすぐ近くにあります。アルカサルの入口は赤い城壁が目立つ「ライオンの門」で、夏の観光シーズンは長い列ができています。時間によってはとても混雑して待たされることがあるので、時間に余裕を持って観光に訪れるようにしてください。

セビリアのアルカサルの観光所要時間見出し

ここまでご紹介した通り、セビリアのアルカサルは見どころがたくさんあり、一つ一つが凝った作りなので見るのに時間がかかるはずです。一つ一つの部屋をじっくり見学したい人でしたら2時間から2時間30分、駆け足で見学したとしても1時間30分程度はかかるでしょう。せっかくなのでじっくり見学することをおすすめします。

セビリアのアルカサルへの行き方見出し

セビリアのアルカサルはセビリア市内の中心地にあります。中距離バス駅のプラド・サンセバスティアンから行く場合は、トラムと呼ばれる路面電車に乗って2駅でアルカサル近くに到着します。鉄道駅のサンタフスタから行く場合は、市バスでプラド・サンセバスティアンに出て、トラムに乗り換えると迷わずに到着できるはずです。

セビリアのアルカサル観光に出かけよう見出し

スペイン南のセビリアのアルカサルは、セビリアに来たら見逃せない観光スポットです。2つの建築様式の異なる宮殿、アルハムブラ宮殿のような中庭、城壁にセビリアの青空、などセビリアのアルカサルでしか見られないポイントを押さえて、アルカサル観光を充実したものにしてください。アルカサルを存分に楽しめますように。

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投稿日: 2017年7月18日最終更新日: 2020年10月7日

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