秘境駅！全国ランキングTOP21！北海道から九州まで！その魅力を存分に！

日本にはJRと私鉄を含め、たくさんの駅があります。その中には駅ビルがあるような立派な駅もあれば自動改札機のない無人駅もありますし、人里から離れた場所にポツンと存在する、いわゆる"秘境駅"も存在します。今回は北は北海道から南は九州まで、全国の秘境駅を集めてランキング形式にしてみました！

海沿いに続いているホームから見える美しい弧を描いた浜辺が魅力。かつては旅行者も多く特急列車も停車していましたが、他の交通手段の発達により、現在では１日平均の乗車人数は１０人程度になっています。古くなったコンクリート造りの駅舎がいい雰囲気を出しています。

横浜の工業地帯にある関東の海の秘境駅です。もともとは工場への通勤用に作られた駅でした。しかし東京湾に面した美しい眺めが人気を呼び、現在はたくさんの旅行客やカップルなどが訪れています。特に鶴見つばさ橋や横浜ベイブリッジがライトアップされた夜景は魅力的で、関東で有名なデートスポットにもなっています。

JR日本最南端の駅としても知られている西大山駅。ホームから見える日本百名山の開聞岳が魅力的です。１日数本しか電車が停まらないため、乗り遅れてしまうと次が５時間後なんてこともあります。車でのアクセスが便利なため最近はバスツアーなどが催行されるようになり、旅行者も増えてきています。

日本で最も広い関東平野にあるので眺望は抜群です。ホームからは一面に広がる田園地帯が見渡せます。首都圏からそれほど遠くないにも関わらず、秘境感を堪能できる穴場スポットです。しかし、関東平野は風を遮るものがないため強い風が吹く可能性があります。訪れるときは天候に注意してください。

映画やドラマのロケ地としても知られていているので、鉄道ファンでなくても一度は見たことがあるかもしれません。古びた駅舎と広がっていく穏やかな瀬戸内海が生み出すロケーションはまさに"絵になる"ほど魅力的です。夕日の絶景スポットしても有名でたくさんの旅行者が訪れています。

鎧駅は日本海に面した山陰本線の秘境駅です。入江に囲まれた漁村にポツンと佇んでいる駅から望む日本海と漁村は日本の原風景のような魅力的を持っていて、心が引き寄せられます。かつては漁村でとれた魚をケーブルカーで鎧駅まで運んでいたらしく、集落と駅の間の斜面にはその名残が残っています。

五能線にある驫木駅(とどろきえき)。目の前に広がる日本海の雄大さと日本海を背景に佇む木造駅舎の趣が好対照です。海と駅との距離がとても近く、天候によっては駅に波がかぶることもあるほどです。鉄道ファンだけでなく、旅行好きの人からも人気の高い秘境駅です。

北関東は群馬県にある土合駅(どあいえき)は「日本一のモグラ駅」と呼ばれていて、電車を降りてから駅を出るまでに４６２段の階段を登らなければなりません。標高差およそ７０メートル、時間にして約１０分。関東の北端にあるため車でのアクセスも困難ですが、それ以上に改札からホームまでのアクセスが大変なユニークな秘境駅です。

矢岳駅周辺の集落は鉄道開通前は陸の孤島と言われていて、"矢岳超え"という言葉も作られたほど。車でのアクセスも可能ですが、細い山道を抜けなければいけません。駅構内には開業当時のままの木造駅舎や、かつて走行していたSLの給水塔など、当時の雰囲気がそのまま残っています。

標高約７６０メートルに位置する男鹿高原駅(おじかこうげんえき)。駅周辺にあるのは変電所と、徒歩で数分離れたところにあるヘリポートだけ。まさしく関東最高の秘境駅です。かつて駅の近くにスキーリゾート建設の計画があり、その流れで男鹿高原駅が作られたものの、結局計画は立ち消えになり駅だけがそのまま残されたらしいです。

秘境駅として名高い豊ヶ岡駅。雑木林の中に埋もれるようにして建っているため、ひと目見ただけではどこに駅があるのかわかりません。平坦な田園風景が続く札沼線にあって、駅周辺だけが林に包まれている豊ヶ岡駅は異色の存在で、まるで廃線跡の駅を見ているようなノスタルジーを感じることができます。

駅全体がスノーシェルターで覆われた独特の雰囲気を放つ秘境駅。かつてスイッチバックのシステムを雪から守るために作られたシェルターが現在まで残っているのだそうです。峠駅周辺は細い道が続く難所で、車でのアクセスは容易ではありませんが、バイクや自転車で訪れる旅行者もいます。

開設時の駅舎がそのまま残るレトロな雰囲気を持つ秘境駅。昭和４７年に起こった土石流で民家の大半が破壊されたのをきっかけに住民が去っていき、駅だけが取り残されて秘境になったという歴史があります。"真の幸せ"という縁起のいい駅名のため、多くの旅行者が訪れています。

山間のだだっ広い田園風景の中にポツンとある生野駅。板張りのホームは超が付くほどシンプルで待合室すら存在しないので、次の列車を待つにはホームで立っているしかありません。１日の停車列車が少なく、上りは３本で下りにいたっては１本しかありません。下車するときは時刻表としっかり相談しましょう。

大井川鐵道井川線にある奥大井湖上駅。まるで湖に浮かんでいるかのようなロケーションと、そこから伸びる赤い橋という組み合わせは魅力的です。有名な駅なので、どこかで一度はこの光景を見たことがあるかもしれません。どうしてこんな所に駅が？という声が聞こえてきそうな、まさに秘境駅と呼ぶにふさわしい駅です。

絶壁の駅と呼ばれている田本駅。ホームのすぐ後ろにはコンクリートの壁がそびえ立っていて、崖の途中に無理やり駅を押し込んだような作りになっています。車道とつながっていないのでアクセスは徒歩のみとなります。１５分ほど山道を歩けば集落に出ますが、道が悪いところもあるので足元には注意してください。

大畑駅と書いて"おこばえき"と読む難読文字の秘境駅。日本で唯一、ループ線の中にスイッチバックを併せ持った駅として知られています。かつて機関士の休憩のために作られた駅で洗顔所や給水塔跡が現在も残っています。駅の歴史に思いを馳せながらホームに立っていると、旅情をかき立てられます。

秘境駅として全国的に有名な小和田駅は愛知、静岡、長野の県境付近にあります。駅周辺に人家や集落は一切なく、その代わりに打ち捨てられた工場跡地やオート三輪の廃車などが残っているので、秘境としての魅力は満点です。降りてもどこにも行けず、車でのアクセスも不可能。これぞまさしく秘境駅です。

現在の定期的な利用者はたった一人。駅の周辺にあるのは山と川だけで、商店や舗装道路すら存在しない陸の孤島です。もちろん駅に通じる整備された道はなく、到達方法は電車で行くか荒れた小道を歩いて行くかの２つだけになります。周辺にはマムシが生息しているため、山道を歩くときは注意が必要です。

トンネルに挟まれた６０メートルほどの区間にある小幌駅。三方は崖に囲まれて一方は海に通じているため、電車以外で駅にたどり着くことが非常に困難な正真正銘の秘境駅です。そんな小幌駅ですが、かつて廃線の危機にあり現在も存続が不透明な状況が続いています。訪れるなら早いほうがいいかもしれません。

山深い奥地にひっそりと佇む尾盛駅。もともとは水力発電所建設のための資材運搬用に作られた森林鉄道で、周辺には民家はもちろん車道や歩道すらも存在せず、ただ山が広がっているだけです。駅に立っていると聞こえてくる、木々のざわめきと流れる水の音にはなんとも言えない魅力があります。アクセス手段は電車だけの完全な秘境駅です。

全国の秘境駅をランキングでまとめて紹介しましたが、いかがだったでしょうか。最近では駅の周辺に観光地がなくても、秘境駅自体を目的に駅を訪れる人も増えてきています。ここでは紹介しきれませんでしたが、全国にはまだまだたくさんの秘境駅があります。もしかしたらあなたの住んでいるすぐ近くにも秘境駅があるかもしれません。「なぜここに駅が？」という驚きと感動を探しに行きましょう。