ハワイ・マウナケア観光がおすすめ！山頂天文台で星空観測ツアーが人気！

ハワイ・マウナケアは、「1年間のうち300日以上晴れている」といわれていますから、サンライズ・サンセット・満天の星空観測に最高の場所です。マウナケアは標高が高い山なので、美しい星空観測のできる天文台があります。そこで、ハワイ・マウナケア観光におすすめのポイントや人気のツアーなどについてご紹介します。

ハワイ・マウナケアは、アメリカ合衆国ハワイ州のハワイ諸島にある5つの火山のうちの1つです。マウナケア山の標高は4205mもあるので、ハワイ州最高峰の山なのです。「マウナ・ケア」とは、ハワイ語で「白い山」の意味があり、赤道に近い場所なのに"山頂は雪で覆われる"から、この名前が付いたそうです。また山の裾野にあたる太平洋の海洋底から計測すると10203mあるので、世界一高い山ともいわれています。

ハワイ・マウナケアは、とても天候が安定しているので、1年間のうち300日以上晴れているといわれています。しかもマウナケア山頂付近は森林限界を超えているため、景観のほとんどは溶岩だから遮るものが何も無く、ムーンボー（月光の虹）やビーナスベルト（日没後の空に現れるピンク色の帯）など神秘的な自然現象も見られたりと、とても天体観測に適した場所なのです。

ハワイといえば"南国"をイメージされると思います。マウナケア山の標高3400m以上の場所では、11月から3月迄で雪の多い冬の時期には、なんと1mを超える積雪があります。マウナケア山は、ハワイで唯一山頂に雪が積もる山ですから、噴石丘の斜面ではスキーや雪遊びも楽しめるそうです。ただ、必ず降るとは限らないので、行いの良い人・運の良い人にだけポリアフ（雪の神様）が雪を見せてくれるといわれているそうです。

ハワイ島は赤道付近に位置しているため、北半球の星全部と南半球の星の85%を見ることができます。さらにマウナケア山頂は、天候が安定していて空気が澄んでいることから、「地球上で宇宙に一番近い場所」とも呼ばれており、世界11ヶ国の研究機関が合計13基の天文台を設置しています。日本では、沖縄県の石垣島や波照間島まで行かないと見られない"南十字星"を見に行きませんか。

星空を見るポイントは、"星空を眺める30分前にはライトのような明るい光を見ないこと"です。人の目は、暗い場所に馴染むのに30分以上かかるといわれています。暗さに目が慣れてくると、肉眼で天の川を見ることができます。ハワイでは、年間を通して天の川を見ることができますが、季節や時間・方角によって見え方は様々です。天の川をハッキリと美しく見るなら、"夏から初秋にかけての時期"がおすすめですよ。

マウナケア天文台群は標高4100mのところにありますが、日本の国立天文台が設置した「すばる望遠鏡」は、マウナケア山頂標高4200mにあります。「すばる望遠鏡」とは大型光学赤外線望遠鏡のことで、世界最大級の口径8.2mの光を集める鏡を持ち、様々な最新技術を取り入れた新世代の望遠鏡なのです。

すばる望遠鏡のあるハワイ観測所まで運航している公共交通機関はありませんが、すばる望遠鏡のあるドーム内の見学は無料の事前予約制で一般見学案内を行っています。一般見学では、研究施設をじかに見るプログラムを観測所職員が約45分かけて日本語または英語で案内します。ただし、1度に見学できる人数は8人迄です。見学を希望される方は、「すばる望遠鏡」のウェブページから申込みを行って下さい。

満月の夜は、月明りで星空が見えにくくなりますので、星空観測をするなら事前に日程を調節することをおすすめします。ですが、天体望遠鏡から月面のクレーターをハッキリ見ることはできますから、ご安心ください。ちなみに、ハワイと日本では緯度が異なるため、月の向きが違います。月に見える兎はどんな姿をしているのか、じっくり観察してみると面白いですよ!

マウナケア山で見る朝日は、普段ではなかなか目にすることのできない光景にも出会えるので、"日の出を見るツアー"はおすすめです。夜中出発になりますが、朝日が顔を出す頃に見られる「地球の影」は、どんどん濃くなりやがて小さくなって見えなくなってしまうわずかな時間しか見ることができません。そして朝日が昇ると「マウナケア山の影」も見られます。暗い空が少しずつ明るくなっていく景色に感動します。

マウナケア山で見る夕日も最高に美しくて感動しますので、"夕日を見るツアー"もおすすめです。足元に広がる雲海に沈んでいく太陽、少しずつ変わっていく大空の色は、ピンクやオレンジ・青紫と日によって異なり壮大な自然の天体ショーは絶景です。大自然の美しさに酔いしれてみませんか。

オニヅカビジターセンターは、マウナケア山中腹（標高2800m）にあり、高度順応のためにツアーに参加していても約1時間程必ず立ち寄る場所です。センターの中では、マウナケア山の成り立ちや天体についての映像が見られたり、オリジナルグッズのお土産や飲み物・カップ麺などを買うこともできます。また外では無料でお湯が頂けるので、飲み物やインスタント食品なども利用できます。

オニヅカビジターセンターでは、大きな天体望遠鏡を利用して無料の天体観測も行われています。天候によっては土星・木星・月などの観測ができます。名前の由来は、1986年にスペースシャトル・チャレンジャー号爆発事故で亡くなったハワイ出身で初の日系宇宙人飛行士のエリソン・オニヅカさんを記念して名付けられたそうです。トイレは混雑するので、時間に余裕があるなら散策してみてはいかがでしょうか。

上記の高山植物は、ハワイ島マウナケア山とマウイ島ハレアカラ山の標高2100mから3700mの噴石地帯にしか生息しないキク科に属するハワイ固有種です。和名は「銀剣草（ギンケンソウ）」・英語名では「Silverswore（シルバーソード）」・ハワイ語名は「アーヒナヒナ（"灰色"または"白髪の人"という意味）」といいます。学名もギリシャ語で「銀の剣」といい、銀色の尖った葉の容姿が名前の由来になっているそうです。

銀剣草の寿命は5年から50年位で、枯れる前の1度だけ花を咲かせます。花茎は約1.2mから3m位に伸び、開花の時期は6月から11月です。50個から600個の2㎝程の赤桃色のひまわりのような小さな花が約1ヶ月咲きますが、とても珍しいのでこの花が見られた方はluckyです。

銀剣草は、マウナケア山中腹にあるオニヅカビジターセンター付近で見ることができます。銀剣草は、標高の高い場所に自生しているため、強い太陽光線や強風による乾燥・夜間には寒冷地帯などの厳しい自然環境から身を守るためにこのような形状になったと考えられています。また外来種の昆虫や人間が持ち込んだヤギ・牛による生態系の変化により絶滅の危機にあるので、そっと見守っていきたいですね。

マウナケア山を観光するにあたって、いくつか気をつけておきたいことを記述します。まず健康面では、「心臓病・呼吸器系疾患」「妊婦」「高血圧」「ダイビング後24時間以内」のいずれかに該当する場合は、健康上の安全性の理由で参加を控えた方がいいようです。またマウナケア山頂付近は、とても寒く0度前後になるため、防寒具等の用意が必要ですから、忘れずにご持参ください。

ご用意しておくと便利なものですが、山頂付近は乾燥しており風の強い日は誇りが舞うこともあるので、コンタクトレンズをご利用の方は念のため眼鏡を持参することをおすすめします。また高山病予防に甘いものを食べるとよいといわれていますので、クッキーやキャンディーなどお好みの食べ物を持参すると良いでしょう。

マウナケアへのアクセス方法ですが、公共交通機関が無いのでレンタカーもしくはツアーを利用してください。富士山よりも高いのに車で頂上まで登ることができますが、大手レンタカー会社では、サドルロード及び山頂への走行を禁止しています。自家用車でマウナケア天文台群や山頂へ向かう場合は、オニヅカビジターセンターからは4WD限定の道になりますので、ご注意ください。

山頂までの道は一本道でわかりやすいですが、レンタカーの保険適用外になります。しかも途中にガソリンスタンドは無く食事も取りにくいです。そのため、山頂や天文台を訪れるのなら現地ツアーやオプショナルツアーを利用することをおすすめします。

ハワイ島は、四国の半分以上の大きさがありますので、見所はたくさんあります。その中の1つマウナケア観光は、時間を有効活用できるサンライズ＆星空観測ツアーやハワイ観測所で天文台施設を見学したり、じっくり観光が楽しめるサンセット＆星空観測ツアーなど様々な楽しみ方ができます。旅の計画に合わせてとても魅力的な絶景スポットを巡って、忘れられない思い出を作りませんか。