香港と台湾の違いや共通点を徹底調査！エネルギッシュな街は観光におすすめ！

日本にほど近い台湾と香港はどちらも人気の観光都市ですよね。同じ中国に属する国ということで共通点も多い一方、違いも多くあるようです。そこで今回は台湾と香港の共通点、違いについて詳しくご紹介します。

JTB総合研究所によると、日本人の海外旅行者数は年々増加傾向にあります。その目的地として、韓国やグアムへの旅行者数が前年比で減少している一方で、香港や台湾への旅行者は前年の同月を上回る勢いで増加しているそうです(2017年8月時点)。これからますます観光客が増えることが予想されますね。

まずは、台湾と香港の歴史など基本的なことについてまとめてみます。共通点として、台湾と香港はどちらも中国の南のほうに位置しており、現在は中国に属していることが挙げられます。しかし、その昔、台湾は日本の、香港はイギリスの植民地であったため、この2つの地域は中国本土とは少し違い、独特の文化をもっています。

台湾と香港では中国本土の簡体字(写真右)とは違う、繫体字(写真左)と呼ばれる独自の文字が使われています。写真を見るとわかりますが、結構違いますよね。また、マスメディアについても、台湾と香港は独自の情報環境を持っていましたが、近年中国本土との統一化が進んでいるようです。

台湾や香港には東京から直行便が出ており、台湾へは最短で約3時間半、香港では最短で約4時間半で行くことができます。どちらの都市も海外でありながらとても4時間ほどでいけてしまうので、週末の旅行など短い期間でも楽しめそうですよね。

台湾と香港の共通点の１つとして挙げられるのは、1年を通して比較的暖かく湿度の高い都市であることです。熱帯地域にまたがる台湾、中国の南側沿岸に位置する香港は、どちらも日本より湿度は高く、気温は低めのようです。ただ、冷房が効きすぎている場所も多いようで、旅行に行く際には冷房対策も必要な様子です。

台湾といえば、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の舞台にもなった九份ですよね。九份に行くオススメの時間帯は夕暮れ前で、夕暮れ〜日が暮れる間が最も幻想的でノスタルジックな雰囲気です。周辺にはおいしい台湾グルメもたくさんあるようなので、グルメを楽しむのもいいかもしれませんね。台湾には香港とは違い、このようなパワースポット的な観光地が多いように感じます。

香港といえば、100万ドルの価値ともいわれるビクトリアハーバーの夜景が有名ですよね。シンフォニー・オブ・ライツはそんなビクトリアハーバーの夜景に高層ビルから放たれる色とりどりのレーザーが加わった、世界最大の光と音楽のレーザーショーです。「世界最大の永続的な光と音のショー」としてギネスにも認定されています。香港には、他にもディズニーランドなどエネルギッシュな観光地が多いように感じます。

香港では関税や消費税がかからないため、ブランドものや高級品のショッピングが人気のようです。また、海外の人が多く集まっていることもあり、海外の雑貨やブランドのものも多く販売されています。ウィンドーショッピングだけでも楽しめそうですね。香港には写真のような大きなショッピングモールがたくさんあるので、エネルギッシュにいろいろ回ってみても面白いかもしれません。

一方、台湾では中心地の台北にある台北101ショッピングモールがショッピングスポットとして有名ですよね。カジュアルなブランドからハイブランドまで揃っており、どれも広々とした店舗でじっくりお買い物をすることができます。中でも各国の有名ブランドの店舗数はかなり豊富です。地下鉄MRTの「台北101/世貿」駅からすぐなのでアクセスもいいですね。

台湾には屋台がたくさん出ていて、食べ歩きのできる夜市がいくつかあります。その中でも士林夜市は特に有名な夜市で、安くおいしいB級グルメを楽しむことができます。ただ、少しにおいがきついところもあるようで、鼻をつまんで通ったという人もいるようです。

一方、香港には台湾とは違い、屋台などはありませんが、夜に洋服やお土産などの物販をしている女人街や男人街の周辺には上の写真のようにスタンドようなお店がたくさんあり、買い食いして食べ歩くことができます。鳥などの肉が吊り下げてあったりするのを見たいなら、香港の街市に行くべきだと思います。

台湾と香港の飲食店、特に屋台なんかに行くと、基本はそんなに清潔ではありません。前と比べると現在は少しましになっているかもしれませんが、日本並みの清潔さを求めていくと痛い目をみるかもしれません。

香港のテーブルマナーとしては、テーブルの上に食べ終わった骨などをそのまま置くので、日本人には受け入れがたいところがあるかもしれません。台湾ではテーブルの上に直接ではなくティッシュなどの上に置くようなので、台湾のほうが多少きれいに食べる印象です。

香港では冬は青空が見えないほど大気汚染がひどいようです。それに対して台湾は、綺麗とはいわないけれど、香港から行くと「ああ、空って青いんだ」と思えるくらいだそうです。ただ、台湾は盆地で冬は空が曇りがちのようなので、どちらも白っぽいような、曇りがちな天気のようです。これも共通点の一つかもしれません。

台湾と香港の共通点として、どちらも一応英語が通じます。ただ、香港人の話す英語は日本人にとって少し聞き取りにくいようです。香港では主に広東語が話されているのですが、その広東語のリズムが英語をしゃべるときも根強く残っているようで、香港人の英語が広東語に聞こえてしまうという人もいるようです。

一方、台湾も英語圏ではあるのですが、英語が通じないところもあるようです。むしろ、実は日本語が通じることがあります。困ったときには日本語で話してみるのもいいかもしれません。ただ、通じるからこそ、台湾人の悪口を言ってしまうとたとえ日本語でもばれてしまう恐れがあります。気を付けましょう。

香港では、そこそこのサービスを受けられる安いホテルを探そうとすると結構大変なようです。しかし香港とは違い、台湾では1泊5000円以下でもフロントの親切なホテルを比較的簡単に見つけることができます。台湾では日本で予約していかなくても現地でいいホテルに出会える可能性も高いようですが、香港で安いホテルに泊まるなら日本で口コミなどを参考にして予約していく必要がありそうです。

逆にお金があるならば、香港では台湾にはないようなラグジュアリーなホテルに泊まることができます。写真にもあるように、ホテルから見える夜景はきらきらしていて、エネルギッシュな街の印象を受けます。まとめると、できるだけ安くリゾート気分を味わいたいなら台湾のホテルに、少し贅沢をしてでもきれいな夜景を見たいなら香港のホテルに宿泊するとよいでしょう。

台湾人は、もともと日本の植民地だったこともあり新日家が多いうえに、明るく陽気で怖いくらいに親切に接してくれるのだそうです。台湾のお店で買い物をしていて店員さんと雑談をすることなんて日常茶飯事で、ローカルな飲食店の場合、数回通えば店員さんと友達みたいな関係になることもあるようです。出会ってすぐに仲良くなれるなんて、台湾の人たちはエネルギッシュですね。

これに対して、とにかく香港の人たちは良くも悪くもクールだそうです。サバサバした感じで、淡々と自分の仕事をしていて、例えるならば東京の人のような感じです。また、香港には様々な国から様々な人種のひとが集まっていることから外国人に対する免疫が強いです。外国人をたくさん受け入れているからこそ深く干渉しないという、サバサバしたスタイルとなったのかもしれませんね。

台湾と香港の共通点や違い、たくさんありましたね。全体的に香港はきらきらしたエネルギッシュな印象で、台湾は癒されるエネルギーを補充できるような印象を受けました。今回、様々なことについて台湾と香港を比較しましたが、どちらもエネルギッシュでとてもいい観光都市だと思うので両方に行ってみて、その違いや共通点を身をもって体感してみるのもいいかもしれません。