縁切り神社の京都での効果は？アクセスや参拝方法に時間や場所等もご紹介

「縁切り神社」と呼ばれる神社が京都にあるのをご存知ですか?日本全国にある「縁結び」とは全く正反対で、「悪縁を切る」ことでお祓いと同じ効果を得ようと言う神社のことです。京都には知る人ぞ知る強力な縁切り神社があります。そこで最も有名な縁切り神社2つと縁切りスポット、そのアクセスや参拝方法を紹介します!

京都の縁切り神社ならここへ!と言うほど有名な場所がこの安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)です。安井金比羅宮の中でも最も有名なスポットは、駐車場から入って本殿の少し手前にある「縁切り縁結び碑」です。

お札に覆われた巨大なかたまりは、ぱっと見た目「碑」かどうかもよくわからないほど。参拝者たちの思いが詰まったお札が幾重にも重なっている姿からは、遠くから見ても何か異質な力を感じることができると思います。

縁切り縁結び碑の参拝方法は、まずは本殿へ参拝し、形代(かたしろ)と言うお札を頂きます。お札の左側に切りたい悪縁を、右側に結びたい良縁を記入し、裏に自分の氏名を記入したら準備OK!形代を持ったまま、縁切り縁結び碑にあいている穴を、表から裏へくぐり抜けます。次は裏から表に向かってくぐって来ます。くぐり終わったら、形代を縁切り縁結び碑の表面に貼り付けて完了です。

全国から縁切り祈願の参拝客が訪れる安井金比羅宮は、奉納されている絵馬がすごいと話題になっています。「誰々と別れて誰々と結ばれますように」と言うお願い事もあれば、「誰々と誰々が分かれて私と結ばれますように」と言う、ちょっとおどろおどろしいお願い事もあります。また、「病気と縁を切れますように」と言うお願い事も。こうやって見ると、縁を切るお願いは意外と多くあるものですね。

安井金比羅宮の参拝は24時間いつでも可能です。形代も形代授与所へ行けば24時間対応して頂けます。ただし、お守りや絵馬の授与所は午前9時00分から午後5時30分までですので、お守りや絵馬の購入を考えている方は時間内に参拝するようにしましょう。いつでもOKとは言え、暗い時間帯に参拝するのは場所柄ちょっと勇気がいりますよ。

安井金比羅宮が縁切り神社として有名になったのは、一切の欲を断ち切って讃岐の金刀比羅宮に籠った崇徳天皇を主祭神とし「断ち物祈願」として信仰されていたのがもとになったと言われています。崇徳天皇は戦によって寵妃阿波内侍と別れることになってしまったことから、人々が自分と同じ悲しみを味合わないよう、幸せな男女の縁を妨げる悪縁を断ち切るのだとも言われています。

遠方からも参拝客が訪れるとあって、安井金比羅宮は効果バツグン!巷には「参拝翌日に今付き合っている人にフラれて、他の人に告白された」話や、「参拝の翌週に会社が倒産して再就職した先が良い会社だった」話など、怖いくらい強烈な効果がいろいろ報告されています。少し強引ですが、強力であることに間違いないようです。また、人間関係だけでなく賭博やタバコなど、物との縁も切ってくれるようです。

京都駅からは、市バスD2のりば(206系統)から乗り、「東山安井」で下車して徒歩3分。電車なら京阪電車「祇園四条駅」で下車して徒歩約10分、もしくは阪急電車「河原町駅」で下車して徒歩約15分です。車の場合は、安井金比羅宮参道脇にある時間制の有料駐車場が利用できますが、止められる台数が少ないので満車の場合があります。

菊野大明神は法雲寺と言うお寺の中にある祠に祀られている神様です。安井金比羅宮は観光地としても人気を集めていますが、菊野大明神はビルに囲まれたひっそりとした雰囲気の場所に鎮座しています。良縁は結び、悪縁は切るという縁切り祈願の神として古くから信仰されています。菊野大明神の力はとても強力なため、婚礼の儀の際にこの近くを通ると必ず破局すると言われています。

お堂に入ると護摩木が置いてあります。この護摩木に願い(切りたい縁)を書き、その護摩木を持って願いを念じながらお堂中央にある祠の周りをまわると願いがかなうと言われています。この祠の中に祀られているのはその名も「縁切り石」。お堂の中は薄暗く、実際、訪問すると何かしら負の力を感じる場所ですよ。心して行かないと少し気押されてしますかも知れません。

菊野大明神の由来の由来は平安時代、小野小町の時代にさかのぼります。小野小町に恋してしまった深草少将は、「百夜通ってくれれば会いましょう」と言った小野小町の言葉を信じ、本当に毎晩通うようになりました。しかし深草少将は百夜目で力尽きて亡くなってしまいます。この日深草少将が休息のために腰かけたのがお堂にある「縁切り石」。深草少将の無念が、縁切りの効果をもたらしていると言われています。

菊野大明神の縁切り効果はかなり強力と言われています。中の良いカップルが菊野大明神を一緒に訪れると必ず別れるとすら言われています。そんな菊野大明神、男女の悪縁切りやストーカーとの縁切りにも絶大な効果があるんだとか!困っている方は是非神頼みもしてみて下さいね。

電車でアクセスする場合は、地下鉄東西線「京都市役所駅」から北へ徒歩約4分、もしくは京阪本線「三条駅」から徒歩約6分、京阪本線「神宮丸太町駅」から徒歩約8分です。車でアクセスする場合は、境内内に駐車可能な場所が数台分あります。

かなり小規模ですが、京都の強力な縁切りスポットをもう一つ紹介します!その名も「鉄輪の井戸(かなわのいど)」です。神社というより、民家の中にひっそり佇む祠のような場所です。しかし、その効果は絶大と言われており、知る人ぞ知る縁切りスポットとなっています。

元々は、「縁を切りたい人に鉄輪の井戸で汲んだ水を飲ませる」と言うのが縁切り方法だったのですが、現在は水は汲めないようになっています。そのため、現在の参拝方法はペットボトルや水筒の水を持参して鉄輪の井戸の上に置いて縁切りを祈願し、その水を縁切りしたい相手に飲ませると言う方法になっています。相手に飲ませるのが難しい場合は、自分で飲んでも良いそうですよ。

鉄輪の井戸にも、凄みのある由来が伝わっています。昔、京都に住んでいた夫婦があり、その旦那が浮気をして他の女性の元へ行ってしまいました。恨んだ元妻は、貴船神社で毎日丑の刻参りをして元旦那を呪い続けました。毎晩悪夢を見るので変に思った元旦那は安部清明に頼み、安部清明は丑の刻参りをする元妻を退治します。丑の刻参りがバレた元妻は逃亡し、井戸に身投げしました。これが鉄輪の井戸と言われています。

鉄輪は、火鉢の火の上に鉄瓶などを置く道具で、五徳とも呼ばれます。丑の刻参りの際に頭にかぶるのがこの鉄輪、逆さにかぶってローソクを立てると、昔話やイラストにも描かれる丑の刻参りのスタイルになります。

電車でアクセスする場合は京都駅から徒歩約15分、または地下鉄烏丸線「五条駅」から徒歩約7分、京阪電車「清水五条駅」から徒歩約9分などです。車でアクセスする場合、駐車場は併設されていないので近くの時間制コインパーキングを利用するようにしましょう。

古都京都の変わった一面とも言える、縁切り神社や縁切りスポットについて紹介しました!こちらでご紹介したのは、特に強力と言われている場所ばかりです。遊び半分で行ったら大変なことになるかも知れません。是非心して参拝して下さいね。