孤独のグルメに登場する店は実在する？モデルの中からおすすめを厳選！

「孤独のグルメ」は、深夜の放送時間にもかかわらず、高視聴率をキープし続けているテレビドラマです。松重豊扮する主人公、井之頭五郎の健啖ぶりに原作のマンガ以上にファンが増えて、そのロケ地の実在の店も同様、孤独のグルメファンの巡礼地として各地で話題です。ここでは、そのモデルとなった実在のおすすめ店を紹介していきます。

「孤独のグルメ」は、久住昌之原作、谷口ジロー作画によるマンガが原作となっており、扶桑社の「月刊PANJA」に1994年から2年間連載。その後「SPA!」に2008年から7年間掲載されたマンガ。料理の薀蓄を語るのではなく、ひとりの中年男が独りで食事を楽しむシーンと心理描写が綴られて、その独特のマンガに多くの人がハマッてます。

その原作のマンガを元に作られたドラマが、テレビ東京「孤独のグルメ」シリーズです。こちらは、基本的にあえて原作を使わず、すべてドラマオリジナルの話で、モデルとなった店はすべて実在の店。番組は、ドラマ本編と終わりに原作者の久住昌之が、ドラマに登場したモデルの店を訪れるコーナーふらっとQUSUMIで構成されてます。

松重豊扮する主人公井之頭五郎が立ち寄るモデルの店は、高級料理店ではなく大衆食堂がそのほとんど。そこでただ淡々とひたすらに食事を楽しむストーリーが流れていきます。その食事の合間につぶやくセリフに多くの共感が生まれ、飯を食べるだけのマンガに名言の数々が生まれています。うん、あるあると誰もが納得してしまう名言です。

孤独のグルメの中に出てくる名言は、テレビドラマでも原作のマンガの延長線上にあるエピソードやセリフが盛り込まれています。「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか、救われてなきゃあダメなんだ」というマンガの中にも出てくるセリフは、食べることの真髄をついていて原作者の思いが伝わってきます。

TVTOKYOのYoutube公式チャンネルで公開された「孤独のグルメ」Season4の番組宣伝用プロモーション映像です。松重豊扮する井之頭五郎が美味しそうに食事をするシーンを篤とご覧下さい。ちなみに数々の映画やドラマに出演している松重豊さんは、このドラマが初出演番組で、彼の代名詞とも言えるドラマシリーズです。

「孤独のグルメ」Season6の5月19日放送分に登場するお店「中国料理長崎飯店渋谷店」。とあるクラブを商談で訪れた五郎が、オーナー冴島のはやり言葉に疲れ、場違いに思える渋谷の街を歩いていると渋い佇まいのお店を発見する。ショーケースには、皿うどんやちゃんぽんの懐かしいメニューが。中へ入り悩みつつ皿うどんを注文する。

渋谷道玄坂の繁華街の一角にある「長崎飯店」は、創業30年余りの老舗の皿うどんとちゃんぽんをメインとした大衆中華料理店です。オーナーはその名のとおり、長崎出身とのことで、素材選びから調理法に至るまで本場長崎の伝統の味そのものです。おすすめは、ちゃんぽんもですが、皿うどん。新鮮魚介類が入った絶品の美味しさです。

「孤独のグルメ」Season6の5月26日放送分に登場するお店「羊香味坊」。御徒町にある宝石加工店とのデパート催事への出店依頼の打ち合わせを終えた五郎は、急に腹が減り店を探し始めると、しばらくして「羊」の文字が目に留まる。「羊香味坊」という文字に惹かれた五郎は、直感的に店の中へ。メニューは、羊の文字だらけだった。

「羊香味坊」は、東北の名店として名高い神田味坊の姉妹店としてオープンしたお店で、夜は予約しないと入れないほどのおすすめ人気店です。番組でも登場するラム肉長葱炒め、スペアリブを始めとしてラム肉料理のメニューがたくさんあります。ここのラム肉は、香辛料が効いて柔らかくジューシーな味。どれも絶品のおすすめラム肉です。

「孤独のグルメ」Season6の6月23日放送分に登場するお店「中国料理豊栄」。文京区の茗荷谷にある出版社での慣れない取材を受け、どっと疲れた五郎は、食事で鋭気を養おうと店を探し始める。街中を歩いていると中華料理「豊栄」を発見。見慣れないメニューに想像が膨らみ、次から次へと注文し、大食漢ぶりを発揮し大満足だった。

中国料理豊栄は、文京区茗荷谷にあるお店。ここのおすすめメニューは、口水鶏という名の四川名菜よだれ鶏。「よだれ鶏」とは、四川料理のひとつで、よだれが出るほど美味しい鶏という意味です。茹でた鶏肉を冷やしてスライスしたものに、香辛料や薬味がたっぷり入った、風味豊かな辛いソースをかけた冷菜で、辛さが食欲をそそります。

「孤独のグルメ」Season6の4月7日放送分に登場するお店「甘辛や」。大阪阿倍野区の美章園に出張で来ていた五郎は、依頼先との打ち合わせを終え、街をぶらぶらとしていると、お好み焼き、焼きそば、鉄板焼きの文字が並ぶ「甘辛や」という名の店を見つけた。「年輪を感じる、初めて来たのに懐かしい」と思い、あえて王道でいくと決めた。

今回モデルとなったお店は、東京を離れ大阪阿倍野区美章園にある「甘辛や」という大阪ならではの王道をいくお好み焼き、焼きそば、鉄板焼きのお店。お好み焼きもさることながら、焼きそばの伝統と懐かしい味は、これぞ本場大阪の味。焼きそばにかけられたソースのまろやかさと香ばしさが絶妙に絡み、クセになりそうな王道の味です。

「孤独のグルメ」Season6の4月21日放送分に登場する店「薬膳スープカレーのお店Shania」。目黒駅に降り立った五郎は、ホテルリニューアルのプレゼンを自信満々に行うが、意に反し芳しくない結果に。とぼとぼと街中を歩き空腹を感じた五郎の前に一軒のお店の看板が目に入る。頼んだメニューは初めて目にする薬膳スープカレーだった。

JR目黒駅と恵比寿駅の中間の住宅街の中にある謎のお店「Shania」。お店の看板メニューである薬膳スープカレーは、ターメリックライスの普通盛りで、生薬が浮かぶ香り豊かなスープの中には、レンゲで切れる大きなチキン、カボチャにピーマン、赤パプリカ、トッピングのいももち2ピース。さらに、食べ進めると大きな大根が現れます。

「孤独のグルメ」Season5の2015年10月16日放送分に登場するお店「tamtam」。五郎は、中央線西荻窪の近くまで先輩の誘いを受け来ていたが、婚約者と一緒だった先輩とその婚約者に妙な気を使い腹が減り、そこを後にしお店を探し始める。線路脇の道を抜けていくと、赤い国旗のある店が。それはtamtamというモロッコ料理の店だった。

モデルとなった実在のお店は、西荻窪駅から徒歩10分ほどのところにあるモロッコ料理のタムタム。こちらのおすすめは、モロッコ料理を代表するタジンと呼ばれる大切りの野菜とチキンがごろっと入ったスープです。野菜は柔らかく煮込まれホクホク、チキンはホロホロでおすすめの逸品。店内は、モロッコ情緒たっぷりのインテリアです。

「孤独のグルメ」Season1の2月8日放送分に登場するお店「みやこや」。五郎が中野区鷺ノ宮駅に降り立ったのには、依頼された店舗改装と旧友との再会という2つのわけがあった。旧友との再会を果たし、お腹が空いた五郎は、一軒の店に入る。そこは常連客で賑わうとんかつの店だった。五郎は常連客に混じってニンニクロース焼きを頼んだ。

ロースにんにく焼きのモデルとなった「みやこや」は、中野区鷺ノ宮にあるとんかつのお店ですが、ここのおすすめは、ロースにんにく焼き。にんにくがたっぷりと効いていて濃い目の味付けで、ご飯にぴったりの味です。「とんかつみやこ」という看板のとおり、他にもミンチカツ、ロースカツ、串カツなどどれもジューシーなカツが絶品です。

原作マンガの店は実在と架空の店が混在してますが、ドラマに登場するお店はすべて実在のお店で、どれもが本当に美味しいお店ばかりです。店選びに、1シーズンにつき150軒程をスタッフが手分けして回り、同じ店に複数回通った上で撮影オファーを出すというから美味しいはずです。さあ、あなたも「孤独のグルメ」な店をご賞味しませんか。