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越前大仏(大師清大寺)特集!大きさや拝観料・駐車場まで徹底調査!

越前大仏(大師清大寺)特集!大きさや拝観料・駐車場まで徹底調査!
投稿日: 2017年12月24日最終更新日: 2020年10月8日

越前大仏というと、聞いたことがあるような、ないような微妙な感覚になります。奈良の大仏、鎌倉の大仏ほど有名ではないし、高さで有名な牛久大仏のような存在でしょうか。越前大仏とは一体どんな大仏だろうと思われるでしょう。ここではその謎を解いていきます。

越前大仏の正体と見どころをご紹介見出し

日本には数えきれないほどの大仏があります。奈良の大仏のように昔から存在する正式の寺によって建立されたものが大半ですが、いくつかは財を成した個人が建立したものです。越前大仏も個人が建立した大仏の一つですので、建立の経緯と大きさ、拝観料や駐車場の規模、おすすめの周辺観光スポットをご紹介します。

日本の大仏の種類見出し

意外に多く存在する大仏についてご紹介します。大仏とは広辞苑によると4.85m(釈迦の背丈)以上の高さの仏像のことだと言われています。観音様も大仏と拡大解釈している場合があります。しかし大仏は釈迦如来や阿弥陀如来など如来ですので悟りを開いた者ですが、観音様は悟りを開くべく修行中の者ですので区別する必要があります。

観音様を除き純粋の大仏に限定すると奈良の大仏より大きいものだけでも9つあり、大きくは正式宗派の寺が建立したものと、個人が建立したものに分かれます。また大仏殿を伴うものと、野外のものに分けられ、立像と坐像に分けられます。実は大きさでは越前大仏は奈良の大仏の一つ上の9位です。大仏殿を伴う坐像としては1位になります。

越前大仏より大きさで勝る個人の大仏は3つあります。白馬観光ホテルの社長が建立した新潟県糸魚川の白馬大仏(23.5m)、名古屋の実業家が建立した愛知県東海市の聚楽園大仏(18.8m)、そして鍼灸医の前田秀信が建立した愛知県江南市の通称「布袋の大仏」の御嶽薬師尊(18m)です。それぞれ独特の経緯で建立しています。

越前大仏ができた経緯見出し

越前大仏(清大寺)は大阪のタクシー業で成功した相互タクシー株式会社の創業者・故多田清が故郷の福井に恩返しのため1987年に建立しました。いわゆる成功者が財を投げ打つ巨大建造物建立です。もともとは観光目的でしたが、その後2002年臨済宗妙心寺派の寺院となり宗教法人になりました。

当初から宗教法人にしなかったのは固定資産税等の納税をして故郷に恩返ししたかったという崇高な意志からだと言われています。400台の駐車場を作ったことから多くの入場者を期待していたようですが、思うように入場者が伸びず納税が厳しくなってきたため宗教法人にしたのではないかと想像されます。

清大寺が宗教法人として認証された臨済宗とは見出し

臨済宗は鎌倉時代に普及した禅宗の一つで、京都を始め日本全国に広まっています。越前大仏の妙心寺派を始め南禅寺派、天龍寺派など有名な寺が名を連ねています。妙心寺派で有名な寺は、枯山水でおなじみの龍安寺です。従って越前大仏のある清大寺も一個人が建立した怪しい寺ではなく、今は由緒ある寺として認める必要があるでしょう。

五重塔の大きさ見出し

越前大仏のある清大寺には五重塔があります。この五重塔は日本で木造の五重塔としては最大の東寺の五重塔を意識していると思います。東寺の五重塔は55mで国宝。新幹線からも見える京都のシンボルです。清大寺の五重塔は鉄筋コンクリートとは言え75mあります。木造以外では日本一の高さ(大きさ)になります。

越前大仏の大きさ見出し

五重塔は鉄筋コンクリート造りとはいえ日本一の高さですが、越前大仏の大きさは日本の大仏の中でどれぐらいの位置にあるでしょうか。越前大仏は17mですので日本で最も有名な奈良の大仏の16mをわずかに越えています。日本一の高さの牛久大仏の120mには及びませんが、大仏殿を伴う坐像としては日本一です。高さだけでは9位になります。

清大寺の金堂は奈良の東大寺大仏殿を模したもので、個人が建立した大仏だけでなく多くの巨大大仏の中でも珍しい存在です。南大門も東大寺を模した同規模のものです。五重塔も日本最大の東寺を上回る規模ですので、いかに思い切ったことをしたかがうかがえます。総工費は総額380億円と言われています。

清大寺の御朱印見出し

御朱印とは寺社への参拝者がもらえる印章、印影で、通常、御朱印帳に押してもらいます。印章だけでなく墨書きで参拝日や寺社名および、その寺社の象徴的なものを真ん中に書きます。寺社の職員や僧侶、神職、氏子が自ら押印、筆記します。御朱印は元々写経を収めた時にもらえますが、少額の金額を納めることで御朱印がもらえます。

越前大仏のある清大寺にはもちろん御朱印はあります。2002年に臨済宗妙心寺派の寺院になりましたのでお墨付きです。御朱印の真ん中には「越前大仏」と書かれています。清大寺では2017年に新しい御朱印帳が発売され人気になっています。越前大仏を訪れた時は御朱印帳を買って御朱印をもらうのがおすすめです。

清大寺の門前町の様子見出し

門前町というのは自然発生的に長い年月をかけてできるものですが、清大寺の門前町はアウトレットのテナントのように誘致した感があります。大仏と五重塔だけで十分なのに、手を広げ過ぎました。訪れる人の数が伸び悩み、シャッター街になっていきました。伽藍に人がいなくてもむしろ静かでいいですが、店舗街には人混みが似合います。

現在の越前大仏の課題見出し

訪れる人が少なかった原因はいろいろ考えられますが、当初拝観料が3000円と高額だったことは大きいでしょう。大仏建立は恩返しとしての寄贈に近いですが、納税のためには利益を上げるしかなかったのでしょうか。その後寺院としての拝観料の相場の500円まで下げました(永平寺の拝観料並み)。宗教法人になり納税の負担もなくなりました。

多田清氏は固定資産税を納税したいために当初は宗教法人にしなかったという、崇高な思いを持っていましたが、それが裏目に出て宗教法人ではなかった頃の税金滞納で敷地内の土地と五重塔などが公売に出されています。平安時代からの由緒ある寺院も荒廃する時期はあり、時の権力者が復旧させました。救世主が現れてほしいものです。

越前大仏へのアクセス見出し

越前大仏は福井県勝山市にあり、電車ではJR福井駅から「えちぜん鉄道」に乗り換え勝山駅まで約1時間乗ります。勝山駅からはコミュニティバスに約20分乗り「越前大仏」バス停で降りてすぐです。車では中部縦貫自動車道勝山ICから10分になります。電車・バスは本数が限られますので車をおすすめします。駐車場は400台収容です。

越前大仏の拝観料と駐車場見出し

越前大仏のある清大寺の拝観料は大人500円、小人300円。開館時間は8:00~17:00で年中無休です。400台収容の無料の駐車場があります。料金に関しては非常に良心的で利用しやすくなっています。寺院の駐車場は有料のケースが多いですが無料というのは驚きです。駐車場には仏像も並んでいて、多田清のこだわりを感じさせます。

越前大仏(清大寺)周辺のおすすめ観光スポット見出し

越前大仏(清大寺)の周辺観光地といえば何といっても恐竜博物館でしょう。越前大仏のある勝山市の観光地の筆頭が恐竜博物館でした。北陸地方の観光地としても有名で、JRのコマーシャルにもよく登場します。越前大仏から車で10分程の至近距離にありますので訪れることをおすすめします。生物の進化を学ぶ絶好の場所にもなっています。

もう一つが禅宗の寺院として大先輩の曹洞宗大本山永平寺です。こちらも昔からの一大観光地です。大みそかのNHKの「ゆく年くる年」の冒頭に何度か登場し、その「しんしん」とした境内の雰囲気は言葉では言い表せません。越前大仏(清大寺)から車で30分の距離ですので、おすすめします。ちなみに永平寺の拝観料も大人は500円です。

そして忘れてはならないのが信大寺五重塔からも見える勝山城です。厳密には勝山城博物館と言って、勝山城天守風の博物館で、なんと天守閣としては日本一の高さを誇っています。本当の勝山城にも天守はなかったのに、あの姫路城の天守閣に似せて作られた模擬天守です。ここまで言えばだれが建てたか想像がつくのではないでしょうか。

日本一の東寺の五重塔より高い五重塔を作り、奈良の大仏より大きい大仏と大仏殿を作った相互タクシー創業者の多田清が勝山城博物館を建てたのです。どこまで財力があったのかと驚いてしまいますが、こちらは博物館として勝山市も連携して実用的な使い方がされています。越前大仏とともに訪れることをおすすめします。

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こだわりの越前大仏と五重塔を一度見に行きましょう見出し

越前大仏は、よくあるバブル時の巨大珍スポットに近いですが、非常にこだわりがあり、木造日本最大の東寺の五重塔を越える五重塔を作り、奈良の東大寺大仏殿を越える大仏殿と大仏を作っています。雨ざらしの大仏ではないため老朽化も防げ、末永く楽しめると思われます。珍スポットマニアや歴史や建築マニアにもおすすめです。

投稿日: 2017年12月24日最終更新日: 2020年10月8日

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