「SHIN-SETSU」は京都のクリームソーダ専門店！人気メニューを紹介

なんとなく懐かしくて、ときどき飲みたくなるドリンクの一つがクリームソーダではないでしょうか。色合いの美しさとさっぱりした味は、四季を問わずうれしい味です。そんなクリームソーダの専門店が京都にあるのです。その店「SHIN-SETSU」についてアクセスや見どころなどを紹介します。

「SHIN-SETSU」は京都市中京区の寺町京極商店街にあるカフェです。カフェというと最近ではおしゃれなドリンクが人気メニューとしてあげられますが、ここ「SHIN-SETSU」は珍しいクリームソーダの専門店なのです。その懐かしい味わいとカラフルな色合いが人気で、幅広い年齢層の方に愛されています。

もともとこのお店は「喫茶新雪」と言いました。「SHIN-SETSU」とは「新雪」のことなのです。以前、吉本の京都花月劇場が新京極にあったころは、若手の芸人さんなどがたまり場のようにして集まっていたという話もあります。

現在は京都花月劇場はなくなり、祇園によしもと祇園花月があります。そこで最近では、珍しいクリームソーダを楽しみたいということで、たくさんの人が訪れる店となりました。

それでは「SHIN-SETSU」へのアクセスについて紹介します。最初に書いた通り、「SHIN-SETSU」は寺町京極商店街にあります。この商店街がどこにあるのかというと、京都のメインストリートである四条通の、藤井大丸の向かい側の通りになります。新京極通の一本西側です。

「SHIN-SETSU」にアクセスする最寄り駅は、阪急電車の河原町駅になります。電車を降りたら9番出口を上がると、ちょうど新京極通のところに出ます。その一本隣が寺町京極商店街です。京都市営地下鉄ならば烏丸線の四条駅か、東西線の京都市役所前駅で下車すると近いです。

遠方などからで、京都駅からアクセスする場合は、市営地下鉄烏丸線で四条駅で降りるのがベストです。徒歩で10分ほどかかります。バスでのアクセスも本数が非常に多いので便利ではあるのですが、四条通が混雑しがちなので時間が予想より長くかかる可能性があります。できれば電車利用がおすすめです。

四条通の寺町京極商店街の入口に到着したら、通りの中を進みます。まっすぐ北に向かうと、錦小路通を過ぎた次の小路の左手角に「SHIN-SETSU」はあります。古書店などが周辺にあるので、比較的わかりやすいでしょう。

この「SHIN-SETSU」ですが、外観も内装もレトロでかわいらしい雰囲気が漂うお店です。今風に「カフェ」と呼ぶよりも「喫茶店」と呼んだ方がしっくりくるかもしれません。中にはレトロなおもちゃなども飾られていて、とてもおしゃれな雰囲気です。店主がレトロ雑貨が好きだということで、こつこつと集めたのだそうです。

「SHIN-SETSU」は2階建てで、1階がクリームソーダの専門店、2階ではパンケーキなどを扱っています。珍しいクリームソーダ専門店ということで、老若男女を問わず人気のお店であることから、土日祝日は1テーブル1時間制となっています。ちょっとレトロな雰囲気を味わいつつ、懐かしい思い出に触れるのもおすすめです。

店主によると、昔はクリームソーダというのは街にお出かけしたときに飲む「プチ贅沢」な飲み物であったのだそうです。今の時代にもそんな気分を味わってもらいたいということで専門店をやっているのだそうです。

ところで、先ほどからクリームソーダの専門店と紹介してきたわけですが、どんな点が専門店なのでしょうか。クリームソーダというと、緑色のメロンソーダに白いバニラアイスクリームが乗り、赤いチェリーがトッピングされるというのが定番で、専門店でなくても食べられる味なのでは？と思うかもしれません。

「SHIN-SETSU」がクリームソーダ専門店と呼ばれるのは、その種類の多さにあります。「SHIN-SETSU」にはなんと24種類ものクリームソーダのメニューがあるのです。誰もが知っているメロンはもちろんですが、グリーンアップルやハイビスカス、ブラッドオレンジにブルーキュラソーと、色も味もさまざまなのです。

当然、ソーダの色もさまざまです。メロンのグリーンのほかに海のようなブルー、淡いピンクにオレンジとまさにカラフルという言葉がぴったりきます。聞くところによると、最近は何人かで訪れて、別々のメニューを注文し、それらを並べて写真を撮影する方も多いのだそうです。

さらに時間が経ってくると、上に乗せたアイスクリームがソーダに溶けてきて、淡いパステルカラーに色が変化してきます。最初とちょっと違う色合いになってくるのもきれいで、写真撮影にはおすすめです。もちろん味もそれぞれにおいしいので、いろいろ試してみるのもおすすめです。

ということで、「SHIN-SETSU」はクリームソーダのメニューが充実しているのですが、もう一つ、忘れてはならないおすすめメニューがあります。それが「パンケーキ」です。近年パンケーキが有名なお店は京都だけではなく、全国的に多いのですが、「SHIN-SETSU」のパンケーキもおすすめです。

「SHIN-SETSU」のパンケーキは「鉄板パンケーキ」と言われます。鉄板でアツアツに焼いたパンケーキの上にバニラアイスが乗ってきます。供されたらすぐにシロップをかけると、鉄板の熱でシロップがはじけ、甘い香りが立ちのぼるとともに、表面がカリッとしてきます。キャラメリゼのようになるわけです。

こうしてできあがったパンケーキは、表面がキャラメリゼされてカリッ、中にはバニラアイスが溶け込んでふわふわとクリーミーというように、食感の違いも楽しめます。プレーンの他にもいろいろな種類があるので、パンケーキを目当てで来るお客さんも多いそうです。もちろんクリームソーダとパンケーキをセットで楽しむのもおすすめです。

「SHIN-SETSU」はクリームソーダめあての方が多いのですが、周辺の観光などを済ませた後、食事をしようと立ち寄る方もいるでしょう。パンケーキの中にはソーセージエッグやポテトエッグなどがついた、食事メニューらしいものもありますが、もう少しがっつり食べたいという方もいるかもしれません。

そういう場合はドリアやミートソースなどがおすすめです。パンケーキと同じく鉄板に盛られるので、アツアツが食べられるのが人気です。ハンバーグシチュードリアなどはボリュームもあり、寒いときなど体が温まりそうでいいかもしれません。

また、夏の暑いときなどにおすすめなのがフラッペです。「SHIN-SETSU」のフラッペはクリームソーダのソーダ部分が氷になったタイプで、クリームソーダと同じ味のものが楽しめます。形もクリームソーダと同じグラスに入ってそっくりです。夏の京都は暑いので、のどが渇いたときなどにおすすめです。

京都にはマンガミュージアムなどがあり、マンガの街でもあります。同じ寺町京極商店街にあるこの店は京都市内でも最大級のマンガ専門店です。コミックはもちろん、画集やDVDなども置いてあり、ちょっとのつもりがついつい長居してしまいそうなお店です。

「SHIN-SETSU」から一本南の錦小路通の突き当たりにあるのが錦天満宮です。この通りを東に行くと有名な錦市場になります。菅原道真を祀ることから学業成就、商売繁盛などにご利益があるとされ、アクセスも便利なことから多くの参拝客が訪れています。

また、錦天満宮の鳥居は1935年に建てられましたが、鳥居の上の部分を考慮せずに作ったために、隣のビルに上がめりこんでいるという珍しい形になっています。また、社務所前のおみくじは「からくりみくじ」となっていて硬貨を投入すると神楽に合わせて獅子舞をしながらおみくじを届けてくれます。

「SHIN-SETSU」は市内のいろいろな場所からのアクセスもよく、珍しいクリームソーダの専門店として有名な場所です。いわゆるSNS映えするものがたくさんあって、見ているだけでも楽しめるものがたくさんあります。ぜひ一度、「SHIN-SETSU」で懐かしい雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。