京都の六角堂を観光！おすすめパワースポットやランチもご紹介！

地元の人からは「六角さん」と呼ばれ親しまれている六角堂。河原町からすぐという京都のど真ん中にあるので、ショッピングの途中にちょっと観光することも可能です。縁結びのパワースポットとしても知られる六角堂。近くで食べられるおいしいランチスポットや御朱印情報と併せてご紹介します。

六角堂は京都の市内中心部にあります。烏丸御池の周辺、河原町からもほど近い高いビルに囲まれたエリアです。知り合いの外国人が京都の魅力を「古いものと新しいものが共存している街」と評していましたが、この六角堂はまさにそのコメントの通り。新しい高層ビルの谷間に歴史を感じさせる六角堂が急に現れるといった感じです。

六角堂は正式名称を紫雲山頂法寺といいますが、一般的には本堂が六角形をしていることから六角堂と呼ばれています。西国三十三所の第十八番札所です。 住所：京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町248 電話番号：075-221-2686

本堂を見上げるだけだと形が六角形であることは分かりにくいのですが、隣のビル（West18、スターバックスが入っています）のエレベーターはガラス張りになっているので、時間がある人はぜひ乗ってみてください。上から見下ろすように本堂を観察すると六角形であることがよく分かります。

では、どうして六角形なのでしょうか？それは人間の六根、つまり六つの感覚と関係があります。人間の六根とは、眼（視覚）、鼻（嗅覚）、舌（味覚）、耳（聴覚）、身（触覚）、意（意識）のことを指します。この六根があることで、私達人間には欲、つまり煩悩が生まれてしまい、苦しみが生まれると考えられているのです。

そこで、この六根を無くそうと願うことを「六根清浄」と言います。六根を六角形にたとえ、角と角を繋げて円満にすることで、苦しみから解放されることを願っているわけです。

それではどうしてここに六角堂が創建されたのかというと、聖徳太子が深く関わってきます。時代を遡ること平安遷都より前の587年（用明2年）、聖徳太子は四天王寺の建設に関わっていました。そして用材を求めてこの地を訪れた聖徳太子は、木の枝に護持仏を掛けて沐浴をしました。

沐浴も終わり、木の枝から護持仏を外して出発しようとしたところ、仏が急に動かせないほど重くなってしまったのです。大きさは5.5センチほどの仏ですが、動かせないものは仕方がありません。ここで一晩過ごすことにしました。

聖徳太子が夜寝ていると夢の中にその護持仏が現れ「ここにとどまって衆生のために救済に励みたい」と告げました。そこで、聖徳太子はこの地に六角堂を作り、護持仏を本尊としたのです。護持仏は「如意論観音像」で、現在も本堂に安置されています。

六角堂には現在2カ所パワースポットと呼ばれる場所があり、全国からパワーをもらおうと観光客が集まります。一つは「へそ石」と呼ばれるもの、そしてもう一つは境内に植わっている柳です。それぞれに興味深い伝説がありますので、由来とともにご紹介しましょう。

六角堂の東門がから入るとすぐに見えるのが幅約45センチほどの六角形をした石です。中央には約15センチほどの穴があいているこの石がパワースポットである「へそ石」です。どうしてこれがパワースポットになったかと言うと、平安京建設に関係があります。

その昔、平安京を建設する際に道路計画を作りました。するとどうしてもこの六角堂が道路計画に被ってしまうのです。壊すわけにはいかないが、道路計画を変更するわけにもいかないと困っていた当時の天皇である桓武天皇が取った方法は使いを呼んで祈ってもらうことでした。六角堂に向かって「どうか南北のどちらかに少し動いてください…。」と願ったのです。

すると一晩のうちに六角堂が自然と北へ15メートルほど移動したと言い伝えられています。そしてこの石だけが取り残されていたとか。この石は京都のちょうど中心にあったことから、へそ石または要石（かなめいし）と呼ばれて愛されているのですが、実は1877年（明治10年）に現在の建物が作られた時に移動され、現在は実は京都の中心からは少しずれているそうです。

六角堂のもう一つのパワースポットは柳の木です。その昔、嵯峨天皇が「美しい后が欲しい」と六角堂で祈りました。すると夢の中で「六角堂の柳の下へ行け」とお告げがあったのです。実際に柳の下へ行ってみると、そこには願っていた通りの美女がいて、后にしたという伝説があります。

この伝説から、柳に願うと良縁に恵まれると言われ、全国から良縁祈願に訪れる人が絶えません。また、おみくじを柳の先に結ぶと良いとされています。その時には、2人が結ばれるようにという意味を込めて、2本の柳を一緒に結ぶようにしてくださいね。また、こちらのおみくじは平和の象徴である鳩であることからも人気を集めています。

六角堂は生け花の発祥の地としても知られています。境内には生け花のモニュメントがあるほか、六角堂のすぐ隣には池坊会館があります。六角堂の北側には住坊があるのですが、聖徳太子が沐浴をした池のすぐそばにあることから「池坊」と呼ばれていました。池坊という名前はそこに由来します。

また、代々の住職が仏前に花を供え、次第に生け花の名手になったと言われています。毎年4月には六角堂の境内で「春のいけばな展」が開催されますので、興味のある人はぜひ足を運んでみてください。

六角堂の境内には色々な種類のお地蔵様もあり、それぞれ由来を見ていくと興味深いものばかりです。お参りに来た人の願いを手のひらに包んで祈ってくれる「合掌地蔵」、私達の願いを叶えてあげようかどうしようか首をかしげて考えている「一言願い地蔵」、いつもニコニコしていれば必ず良いことが起こるという「十六羅漢」など、どれも何とも可愛らしい姿です。

ちなみに「一言願い地蔵」ですが、「一言願い」とあるように、お願いごとをする時には欲張らずに1つだけ願ってくださいね。欲張りに願うのは禁物ですよ！！

六角堂の御朱印は敷地の南東の角にある納経所で受け付けています。時間は8時～17時まで。年中無休です。御朱印は1枚300円、全部で5種類あります。また、六角堂オリジナルの御朱印帳も販売されています。赤と青から選ぶことができ、一冊1,200円です。御朱印帳の表紙には六角堂のお御堂のマークが入っていますよ。

六角堂は河原町にもほど近いので観光客も多く、ランチに困ることはありません。むしろ、ランチの選択肢がたくさんありすぎて困るほどです！ここでは厳選して4店舗を紹介します。

京都ではまだまだ珍しいモダン・スパニッシュ料理が楽しめるお店です。2017年にはミシュランで一つ星を獲得しました。日本の素材とスペインのスパイスの癒合が見事です。予算は10,000円ほどしますが、その価値大アリのお店ですよ。 住所：京都府京都市中京区桝屋町55 白鳥ビル 2F 電話番号：075-223-3002

やはり京都観光に来たら懐石料理も食べたいですね。こちらでは予算3,000円ほどで気軽に懐石ランチを味わうことができるのでおすすめです。懐石料理と言えば堅苦しい雰囲気の中で頂くというイメージがあるかもしれませんが、こちらのお店はそんなことは一切ありませんよ。 住所：京都府京都市中京区衣棚通り三条下ル了頓図子町475-10 電話番号：075-211-9105

どこに観光にいってもやっぱり気になるのはラーメンですね。六角堂の近くにあるラーメン屋といえばすがりです。町屋風のおしゃれな店内で人気なのは濃厚スープが美味しいもつそば。またつけ麺の種類も豊富です。 住所：京都府京都市中京区観音堂町471-1 電話番号：075-205-1185

厳密にはランチスポットというよりも、休憩のスポット、しかもスターバックスなので「どうしてここがおすすめ？」と疑問に思う方も多いと思います。実はこのスターバックス、全面がガラス張りになっているので六角堂がよく見えるロケーションにあるのです。しかも店内も六角形をモチーフにしていて、柱や格子などが六角形になっているんですよ。観光の合間の休憩におすすめです。 住所：京都府京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町254 電話番号：075-257-7325

ビルの谷間に急に現れる六角堂。都会の中にぽっかりとあるオアシスのような存在ですね。パワースポットでもあるので、観光の合間にパワーチャージをどうぞ。御朱印やおみくじもお忘れなく！