三社参りしてますか
神社巡りが趣味と言う方はもちろんですが、そうでない方でも初詣には神社にお参りをする方は多いのではないでしょうか。ところでその時、何ヶ所の神社に行きますか? 実は「三社参り」という神社への参拝方法があるのです。そこで三社参りの方法やどこで行われているのかについて紹介します。
三社参りとは
ところで、三社参り(三社詣でとも言う)と聞いて、ぴんと来た方の多くは西日本出身の方ではないでしょうか。実は三社参りというのは、主として西日本で見られる伝統的な風習なのですが、東日本の方にはあまりなじみのない風習でもあるのです。
三社参りとは読んで字の如く、三つの神社に参拝することを言います。最初に「初詣で何ヶ所の神社へ行くか」という質問をしましたが、一般的には地域の産土神や鎮守神などの神社一ヶ所に参拝に行くことが多いです。
しかし、三社参りの風習が根づく地域では、初詣の際に三つの神社に参拝をします。信仰心の篤さとは無関係であり、幼少期から三社参りを行うため、三つ参拝することが当然と考えているようなのです。
三社参りは福岡だけ?
では、この三社参りはどういったところで行われているのでしょうか。その中心となるのは福岡県だと言われており、福岡県を中心とした九州地方と中国地方の一部で特に行われている風習とされています。
福岡以外の三社参り
では、「福岡を中心とした九州地方と中国地方の一部」以外では三社参りというのはないのでしょうか。実はこの三社参りのほかに「東国三社参り」と「西国三社参り」というものが存在しているのだそうです。では先にそちらを紹介しましょう。
東国三社参りとは
鹿嶋神宮(茨城県鹿嶋市)、息栖神社(茨城県神栖市)、香取神宮(千葉県香取市)の三つの神社を合わせて「東国三社」と言います。この東国三社をめぐるものを「東国三社参り」と言います。
もともと東国三社参りは江戸時代の風習に由来すると言います。江戸時代、関東以北の人が伊勢神宮に参拝した後で「お伊勢参りのみそぎの三社参り」「下三宮参り」と称してこの三社に参拝したのだそうです。
和歌山の三社参り(西国三社参り)とは
東国三社参りに対して、西国三社参りというのもあります。西国といってもこちらは和歌山県にある風習で、日前神宮と國懸神宮、竈山神社、伊太祁曽神社(いずれも和歌山市)に参拝する風習のことを言います。
もともとこのあたりの人々はこの三社を参拝することが多く、またこの三社を結ぶ形で和歌山電鐵貴志川線が走るため、アクセスも非常に便利という利点があります。もしこちらを参拝するのであれば、和歌山電鐵貴志川線を利用してアクセスすることがおすすめです。
三社参りの由来
ところで、三社参りにはどのような由来があるのでしょうか。実は三社参りの由来についてははっきりしたことはわかっていないようです。現在三社参りの由来としてあげられているのは2つあります。
1つめは朝廷の風習に由来するという説です。もともと朝廷では、伊勢神宮、石清水八幡宮、賀茂神社を奉幣していたのですが、この風習が庶民に伝わり、庶民も三社参りをするという風習ができたというものです。
2つめは三つの神様に挨拶をすることに由来するという説です。一般的に神社に参拝する時に、(1)先祖代々の守護神である氏神、(2)自分が産まれた土地の神様である産土神、(3)今自分が住んでいる土地の神様である鎮守神、の三つを参拝するという風習に由来するというものです。
三社参りのきまりはあるの?
先ほどの東国三社参りや西国三社参りは、行く神社が決まっていました。それでは福岡の三社参りは行く神社が決まっているのでしょうか。
結論から言うと、三社参りをする神社は特に決まっていません。福岡市内にある多くの神社の中から、自分で三社を選んで参拝すれば、三社参りができるということになります。特定の神社でなければならないということがないので、自分の住んでいるところの近くでもいいですし、観光に行った時に行きたい神社を三ヶ所回ってもいいわけです。
また、初詣で三社参りということで、1月1日に三ヶ所を回らなければならないのかと思った方もいるのではないでしょうか。
こちらも結論から言うと、1日で三ヶ所を「はしご」しなければならないというきまりはありません。ただ、地域によっては午前中に回るとか、先ほど述べたように、氏神、産土神、鎮守神の三社を回るとか、正月三が日のうちに回るとか、しきたりがあるところもあります。気になるようであれば前もって調べてみることをおすすめします。
三社参りのおすすめ神社1:櫛田神社
それでは三社参りにおすすめの神社を紹介していきましょう。まずは福岡市民から「お櫛田さん」と呼ばれ、古くから博多の氏神、総鎮守となっている櫛田神社です。福岡のさまざまなお祭りが行われる神社でもあり、外国語のおみくじは、多くの外国からの観光客の方を楽しませています。
櫛田神社の由来
櫛田神社は757年、伊勢国松坂の櫛田神社から託宣を受けて勧請されました。一説には平安時代末期、平清盛が日宋貿易の拠点にした博多に、自らの所領にあった櫛田宮を勧請したというものもあります。
1587年、豊臣秀吉によって戦国時代に荒廃した博多が復興すると、現在の社殿が造られ、博多の総鎮守として篤い崇敬を集めるようになり、現在に至ります。
櫛田神社のおすすめポイント
福岡の祭りとして有名な博多祇園山笠、博多おくんちなどは櫛田神社の祭事として行われています。また博多どんたくは櫛田神社の祭事ではないのですが、母体となる松囃子は櫛田神社を出発するので、これも櫛田神社が関係するお祭りとなっています。
櫛田神社の境内には博多祇園山笠の飾り山が常設されており、祭り以外の時期でも飾り山を見学することができる点もおすすめです。また入口付近にある「櫛田の銀杏」は樹齢約1000年で、福岡県の天然記念物にも指定されています。
また、櫛田神社のおみくじはなんと五か国語に対応しています。そのため、外国人の方でもおみくじが楽しめるということで人気があり、観光客の方がおみくじを引く姿もよく見られます。
櫛田神社へのアクセス
櫛田神社のアクセスは福岡市地下鉄がおすすめです。福岡市地下鉄の空港線を利用し、「中州川端」駅もしくは「祇園」駅で下車します。駅から徒歩で5分ほどです。
この空港線はその名前のとおり、福岡空港からJR博多駅を経由して中洲川端駅、祇園駅を通ります。そのため新幹線で博多駅、もしくは飛行機で福岡空港に降りて地下鉄に乗り換えると一本で行けるので、アクセスの点でもおすすめです。
バスを使ってアクセスする場合は、最寄りバス停が西鉄バスの「キャナルシティ博多前」と「キャナルイーストビル前」バス停となります。こちらも本数がそれなりに多いので、アクセスはさほど面倒なことはないでしょう。
三社参りのおすすめ神社2:宗像大社
2017年、ユネスコ世界文化遺産に「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群が登録されましたが、この構成資産の一つに指定されているのが宗像神社です。福岡県宗像市にあり、日本にある宗像神社、厳島神社、宗像三女神を祀る神社の総本社となっています。
宗像大社の由来
宗像神社は日本神話に由来する神社です。天照大神と素戔嗚尊が誓約をしたとき、天照大神が素戔嗚尊の剣を噛み砕き、吹きだした破片から生まれたのが宗像三女神(田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神)です。
姫たちは神勅を奉じて玄界灘に浮かぶ宗像の島々に降り、この地を治めるようになりました。これが宗像神社の起源とされています。
宗像神社は沖ノ島にある「沖津宮」、筑前大島の「中津宮」、そして「辺津宮」からなっており、一般的に言う宗像神社は辺津宮のことを言います。
宗像大社のおすすめポイント
宗像大社のうち、沖ノ島にある沖津宮は女人禁制のほか、男性でも禊を行う必要があるなど、参拝には厳しいしきたりがあります。しかし、辺津宮である宗像大社そのものには特別なしきたりがないので、誰でも参拝することが可能です。
宗像大社は道の神としての最高神とされており、道主貴(みちぬしのむち)とも称されます。ですから特に交通安全の神として信仰を集めています。宗像大社に参拝したら、ぜひ交通安全などの道の安全についてのご利益をいただきましょう。
また古墳時代から平安時代にわたる、古代祭祀にかかわる8万点にもわたる多くの国宝を所蔵しており、一括遺物の国宝の点数としては日本一の数量を誇ります。歴史に興味がある方にはぜひ一度いっていただきたい神社と言えるでしょう。
宗像大社へのアクセス
宗像大社へのアクセスは、まずは最寄り駅をめざします。最寄り駅はJR鹿児島本線の「東郷」駅です。東郷駅までは博多駅、もしくは小倉駅から快速を使うとよいでしょう。小倉駅からは約40分、博多駅からは約30分で東郷駅にアクセスできます。
東郷駅についたら北口に出て、バスに乗り換えます。バスは神湊波止場行きバス(宗像大社経由)です。約12分で最寄りである「宗像大社前」バス停に到着します。
なお、福岡市内からアクセスする場合、直接バスを利用することもできます。「西鉄バスむなかた号」というバスがあり「天神・日銀前」から乗り、「宗像大社前」で降りるという方法です。時間は1時間ちょっとかかりますが、こちらも調べてみるとよいかもしれません。
車を利用する場合、最寄りICは九州自動車道の「若宮」IC、もしくは「古賀」ICとなります。「若宮」ICからは約20分、「古賀」ICから約25分で宗像大社までアクセスできます。初詣の時期は混雑が予想されるので、公共交通機関を利用するほうがおすすめです。
三社参りのおすすめ神社3:太宰府天満宮
学問の神様として有名な菅原道真を祀る太宰府天満宮は、まさに知らない人がいないくらいに有名な神社です。初詣などには全国的にもトップクラスの参拝客が訪れます。受験の前などにこちらにお参りして念願成就したという方も多いのではないでしょうか。
太宰府天満宮の由来
901年、当時右大臣だった菅原道真は、時の左大臣藤原時平らの陰謀により太宰権帥となり左遷され、この地にやってきました。道真は903年にこの地で亡くなりましたが、その後都では不吉なことが続くようになりました。
これが道真の祟りのせいだと考えた朝廷は919年に道真が葬られた墓所の上に社殿を造営しました。これが太宰府天満宮の創始とされています(当時は安楽寺天満宮とされていました)。
中世になり、道真の怨霊への恐れが少なくなってくると、学問に秀でていた道真を祀る神社として「学問の神様」という信仰が強くなりました。明治になり、神仏分離によって大宰府神社となり、1947年、現在の太宰府天満宮となりました。
太宰府天満宮のおすすめポイント
太宰府天満宮というとやはり学問の神様、文化の神様として古くから信仰を集めてきました。受験などの学業成就を願う方はもちろん、芸能、芸術に関係する方にもおすすめの神社です。
また、菅原道真の和歌「東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」で知られるように、特に梅とのかかわりが深く、中でも飛梅は菅原道真を慕ってこの地に飛んできた梅として、これ自体も信仰を集めます。
社紋も梅ですし、お神酒も梅酒であるほか、参道では菅原道真にちなんだ「梅ヶ枝餅」が名物として多く販売されています。
また、太宰府天満宮でおすすめなのが、多くの種類があるおみくじです。中でも「鷽鳥みくじ」というおみくじは、鷽鳥という鳥が書かれた木の筒の中におみくじが入っているというもので、全国的にも珍しいタイプのおみくじです。
太宰府天満宮へのアクセス
太宰府天満宮へのアクセスは、車を利用してもできるのですが、近くに九州国立博物館ができたこともあって、日常的に混雑します。ですから初詣などはもちろん、受験のお礼参りなどが集中する時期には車でのアクセスはさけた方が無難です。
公共交通機関を利用する場合は西鉄太宰府線「大宰府」駅が最寄りとなります。駅からは徒歩で5分ほどです。太宰府線は西鉄二日市駅から分岐した路線なので、もし福岡市内からアクセスする場合は天神大牟田線の西鉄福岡(天神)駅から西鉄二日市駅まで行き、乗り換えましょう。
なお、JR鹿児島本線「二日市」駅からバスを使ってアクセスする方法もあります。ただこちらはバスの本数が少ないので、駅からバスもしくは徒歩で西鉄二日市駅まで移動し、太宰府線に乗り換えるとよいでしょう。駅の間は徒歩で12分ほどです。
車の場合は九州自動車道の「大宰府IC」、もしくは「筑紫野IC」が最寄りとなります。太宰府ICからは約15分、筑紫野ICからは約20分でアクセスできます。
三社参りのおすすめ神社4:宮地嶽神社
近年CMなどで取り上げられ、有名になった神社が宮地嶽神社です。古い歴史を持つ神社であり、周囲には古墳が多い場所にある神社でもあるのですが、近年この神社の「光の道」が某航空会社のCMで取り上げられたことで、黄金に輝くパワースポットとして一躍人気となりました。
宮地嶽神社の由来
宮地嶽神社の創建は約1700年前に遡ります。祭神である息長足比売命は神功皇后のことで、「古事記」や「日本書紀」では三韓征伐に行く際に宮地嶽の山頂で戦勝を祈願しました。その功績をたたえて主祭神として祀ったのが宮地嶽神社であると言われます。非常に古い歴史を持つ神社と言えるでしょう。
宮地嶽神社のおすすめポイント
宮地嶽神社周辺には古くから古墳が多く造られました。中でも宮地嶽神社にある日本一の大きさを誇る横穴式石室を持つ古墳からは、太刀や瑠璃玉とともに黄金をふんだんに使った遺物が多く出土しました。
そのため、宮地嶽神社は古くから開運とともに商売繁盛の神として信仰を集め、現在に至ります。宮地嶽神社の大注連縄、大太鼓、大鈴はいずれも日本一と言われており、日本一が三つもある神社としても知られるようになりました。
さらに先ほど述べた「光の道」は見逃せません。これは1年のうちで10月と2月にしか見られない光景で、日没の瞬間、神社の参道から海に向かってまっすぐに光が差し込む風景です。その神々しさはまさに奇跡の瞬間です。ぜひこの瞬間を自分の目で確かめましょう。
さらに、宮路嶽神社には、有名なキャラクターが使われたものや性別、血液型ごとなど、さまざまな種類のおみくじがあることでも知られています。招き猫などのおみくじはご利益の違いがあったり、お守りが入ったおみくじなどもあるので、楽しみながら運試しをしてみてはいかがでしょうか。
宮地嶽神社へのアクセス
宮地嶽神社は福岡県福津市にあります。最寄り駅はJR鹿児島本線の「福間」駅です。駅に着いたらみやじ口(西口)から出ます。駅からはバスが運行されており、「宮地嶽神社前」バス停で下車するとアクセスできます。タクシーでは5分ほど、徒歩では25分ほどかかります。
車の場合は前述した宗像大社と同じ九州自動車道の「若宮」IC、もしくは「古賀」ICが最寄りとなります。一般道を使うのであれば国道3号線を利用しましょう。天神からは約50分、小倉からは約70分かかります。
三社参りのおすすめ神社5:筥崎宮
京都府八幡市の石清水八幡宮、大分県宇佐市の宇佐八幡宮と並ぶ日本の三大八幡の一つに数えられるのが筥崎宮です。筥崎八幡宮とも言います。筥崎宮の「筥」とは神功皇后が応神天皇を出産した際の胞衣を入れた「箱」に由来すると言われています。勝負の神として信仰を集めています。
筥崎宮の由来
いくつかの説がありますが、公式には921年に八幡神の託宣があり、当時筑前国の穂波郡にあった大分宮を、応神天皇・神功皇后・玉依姫命を祭神として玄界灘に面した土地に移したのが始まりであるという説がとられています。
現在の土地に遷座したのは923年のことで、鎌倉時代の元寇の際、当時の亀山上皇が敵国降伏を祈願して扁額を掲げたことで知られています。現在掲げられているものは文禄年間に小早川隆景の手によって亀山上皇のご宸筆を謹写拡大したものです。
筥崎宮のおすすめポイント
八幡宮ということで、勝負の神様としてよく知られます。先ほど述べた胞衣が納められた場所にある「筥松」、「湧出石」、「さざれ石」などパワースポットとして知られる場所も複数あり、筥崎宮前の浜の真砂やおはじきなどの縁起物も多くあります。
また珍しいのは、筥崎宮のおみくじです。なんと筥崎宮のおみくじには凶が入っていません。やはり凶を引いてしまうとなんとなく気になるものですから、その分気軽におみくじを楽しむことができそうです。
さらに勝負の神様ということで、スポーツに関係した方が多く参拝する神社として知られています。特に福岡を本拠地とするスポーツチームはここで戦勝祈願をするということで、その時に奉納された絵馬なども飾られています。
筥崎宮へのアクセス
筥崎宮の最寄駅は福岡市地下鉄箱崎線「箱崎宮前」駅、鹿児島本線「箱崎」駅です。箱崎宮前駅からは1番出口を出て徒歩で3分ほど、箱崎駅からは西口を出て徒歩8分ほどです。そのほか、バス亭も近くに複数あり、バスを利用してのアクセスも楽です。
ちなみに、神社の名前は「筥崎宮」ですが、地名や駅名は「箱崎」です。これは筥崎八幡神に対し恐れ多いということでこちらの字を使っているとのことです。
三社参りのおすすめ神社6:香椎宮
香椎宮は仲哀天皇、神功皇后の神霊を祭ることから、古くは「香椎廟」と呼ばれた由緒ある神社で、現在でも10年に一度天皇からの勅使を受ける勅祭社という位置づけがされている神社でもあります。「万葉集」や六国史にも名前が出てくるという、古い歴史を持つ神社なのです。
香椎宮の由来
今から約1800年前、仲哀天皇は熊襲征伐のためにこの地にやってきましたが、この地で崩御しました。そこで200年、神功皇后が仲哀天皇の御霊を鎮めるためにこの地に祀りました。それが香椎宮の起源とされています。
「万葉集」では728年に香椎廟を参拝したときに詠んだ和歌があり、これが史料での初見とされています。六国史では奉幣がなされた旨の記事が複数回出てきていますが、神階をいただいたという記事はありません。これは香椎宮が天皇の「廟」であったからだとされています。
香椎宮のおすすめポイント
香椎宮の本殿は日本唯一の「香椎造」という様式で造られており、江戸時代の創建です。屋根の形式が特徴的なので、ぜひ見ておきましょう。
それから、ぜひ飲んでほしいのが「不老水」です。この水は神功皇后のお供をしていた竹内宿祢が飲んだところ300歳まで生きたという伝説を持つ水で、1家族4リットルまでではありますが、無料で汲むこともできます。とてもおいしい水なので、ぜひ長生きできるよう味わってください。
香椎宮へのアクセス
香椎宮にアクセスするときに使える駅は三ヶ所あります。そのうち最も近いのはJR九州香椎線の「香椎神宮」駅です。駅からは徒歩で3分ほどです。次の駅である「香椎」駅は鹿児島本線から直通なのですが、少し距離があります。
もう一つは西鉄貝塚線「香椎宮前」駅です。こちらは駅からは徒歩で10分ほどです。貝塚線はJR鹿児島本線とこのあたりではほぼ並行して走っており、香椎駅よりもこちらの方が近いので、鹿児島本線の貝塚駅で西鉄に乗り換えてもアクセスしやすくなります。
三社参りのおすすめ神社7:警固神社
警固神社(けごじんじゃ)は、福岡市のど真ん中にある神社で、非常にアクセスがしやすい神社です。近代的なビルが立ち並ぶ中に、あたかもその地を守るかのようにある神社なのです。警固神社の「警固」という名前はかつて鴻臚館にあった「警固所」という役所の名前に由来するものです。
警固神社の由来
社伝によると神功皇后の三韓征伐の時に、船団を守護し勝利に導いた警固大神を祀ったのが警固神社の始まりとされています。最初は現在の福岡城本丸のあたりにあったのですが、1601年に黒田長政が福岡城を築城する際に移動することになりました。
最初は小鳥神社に合祀されましたが、1608年に現在の場所に神殿がつくられ、遷座しました。現在では福岡市内のど真ん中にある神社として多くの参拝客が訪れています。
警固神社のおすすめポイント
警固神社は福岡市の天神にあり、アクセスがよいことがなによりのおすすめです。また、警固神社の祭神である八十禍津日神は過ちから起こる災いから守ってくれるというご利益があるため、厄除けにぴったりな神社です。
もう一つ、警固神社にはなんと足湯があります。あまり規模は大きくないのですが、知る人ぞ知る癒しスポットとして人気となっています。三社参りの疲れをこの足湯で癒してはいかがでしょうか。
警固神社へのアクセス
警固神社は福岡市中央区の天神にあります。最寄り駅は西鉄大牟田線「福岡天神」駅、福岡市営地下鉄「天神」駅で、いずれも徒歩で数分のところにあります。福岡市のど真ん中ということで、バスも多く、アクセスには不自由しないでしょう。
三社参りをしたら近くで観光
三社参りをしたらぜひ近くで観光も楽しみましょう。どの神社を参拝するかによっても違いますが、これらの神社は観光地としても有名で、周辺に門前町などが作られていることも多いので、このあたりを観光するのもおすすめです。
遠方から来て、参拝とセットで楽しみたいというのであれば、太宰府天満宮と九州国立博物館はおすすめです。もともと九州国立博物館は太宰府天満宮の所有していた丘陵地に作られており、すぐに行くことができます。
三社参りでご利益をいただこう
三ヶ所も神社にお参りするのかと考えると大変ですが、行きやすいところを3つ組み合わせて参拝するのであれば、さほど苦労なく行くことができそうです。アクセスの便利さや、自分の叶えたいご利益や願い事が叶う神社などを組み合わせて、今年の初詣は三社参りをしてみませんか。
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