『千勝神社』は道開きで有名なつくばのパワースポット！御朱印やお守りを紹介！

つくば市にある千勝神社。千回勝てる!縁起いいな!って思われるかもしれません。千勝(せんしょう)ではないのです。ちかつじんじゃ、と読みます。ですが、勝てる!というのもあながち嘘でも間違いでもありません。千勝神社について、御朱印やお守りなど、いろいろとご紹介していきたいと思います。

茨城県のつくば市南部にある千勝神社ですが、つくば市とは言っても牛久沼のほとりにあります。牛久沼を挟んで対岸は牛久市、反対側の対岸はつくばみらい市、となっています。アクセス方法はどのようなものがあるでしょうか。車でのアクセス、公共交通機関でのアクセス、それぞれをご紹介して参りましょう。

遠方からのアクセスの場合、東名などから常磐自動車道に入って頂きます。つくば市内にある谷田部(やたべ)インターチェンジで降り、そこからは約10分ほどで千勝神社に到着します。

国道利用でのアクセスの場合は、国道6号線藤代バイパスの新川交差点から、こちらも同じく約10分ほどです。つくば市内、というか周辺地域も含めて言えることなのですが、千勝神社のある牛久沼周辺はアクセスが悪いわけではないのですが、迂回路が少ないため渋滞しやすい場所とも言えます。時間には余裕を持って移動しましょう。

公共交通機関でアクセスする場合には、JR常磐線の藤代駅で下車、そこからはタクシーやバスなどでの移動となります。駅からの所要時間はタクシーで約10分、バスで約20分ほどのアクセスとなっています。

また、つくばエクスプレスでアクセスする場合は、つくばエクスプレスのみらい平駅で下車、そこからはタクシーで約20分ほどです。

日本には数多くの神社がありますが、それぞれの神社ごとにお祀りしている御祭神(ごさいじん)があります。ほとんどの神社が日本神話に出てくる複数の神様たちをお祀りしています。今回ご紹介している千勝神社も同様で、主祭神(しゅさいじん)、配祀神（はいししん）がいらっしゃいます。それぞれについてご紹介していきましょう。

千勝神社の主祭神は猿田彦大神(さるたひこおおかみ)です。古事記や日本書紀にも記されている神様で、「道開きの神様」として知られています。道開きとは、学業や仕事、家庭生活などの様々な場面において何か迷いが生じたとき、大きな壁が立ちはだかるときに、どの道を進めばゴールへたどり着くかを教え導いてくださることです。
 

千勝神社の配祀神である山根彦神(やまねひこのかみ)は、学業の神様として知られています。学業に関する願いや祈りを、より強く主祭神である猿田彦大神さまへ届けてくださる仲立ちをしてくださいます。学問の神様としては天神様が有名ですが、こちらの山根彦神さまへ合格祈願などをする方は多くいらっしゃいます。

同じく千勝神社の配祀神である八栄根彦神(やさかねひこのかみ)は、主に御霊(みたま)の浄化をする場を提供する神様、と言えます。その昔、当地で命を落とした数々の御霊や、東日本大震災の御霊などが、八栄根彦神さまのもとで修業をして浄化を導く役割を担っていらっしゃいます。

千勝神社のご利益といえば、やはり主祭神である猿田彦大神さまの「道開き」が一番に挙げられます。学業や仕事、恋愛や家庭生活など、様々な場面でご利益を得たい思いは生じるものです。何も迷わない人などはいません。そんなとき、千勝神社をお参りしてみてください。答えを教えてくれるわけではありませんが、語りかけてくださる声に耳を傾けてみます。

様々な進むべき道の障害をとりはらい、家庭円満のご利益、学業成就のご利益、経営成功のご利益、旅の安全のご利益など、それぞれの願いが叶うよう導いてくださいます。自分の内面を見つめなおし、苦しみを乗り越える手助けとなって下さる神様の存在がある、と気づく事ができるだけでも、千勝神社をお参りする十分なご利益と言えるのではないでしょうか。

御朱印とはお寺や神社で、参拝者に向けて日付や御祭神などを墨書きで印を書いて頂けるものです。印刷やスタンプなどではなく、全て手書きです。持っている手帳などに書いてもらおうとする方がいますが、それは失礼にあたります。専用の御朱印帳は、御朱印をしてくださるところでは販売されていることが多いので、事前に入手すると良いでしょう。

つくば市内で御朱印を授与している神社は、こちらの千勝神社をはじめ、筑波山神社(複数有)、蚕影神社(こかげ)、金村別雷神社(かなむらわけいかずち)、吉沼八幡神社(よしぬまはちまん)、月読神社(つくよみ)の6社のみです。千勝神社で御朱印集めを始められるのでしたら、せっかくですから6社巡ってみてはいかがでしょうか。

千勝神社の御朱印は、神社の名前と参拝の日付、そして祈願「世界平和」が入る、シンプルでなおかつ凛とした雰囲気が漂うものです。

今ではネット通販でも御朱印帳を買うことができる時代です。御朱印帳を持ってしまうとただのスタンプラリーのような感覚になってしまいがちです。ただ集めるのではなく、それぞれの御祭神やご本尊様について知り、敬虔な心で参拝したことを記念して御朱印を書いて頂けるもの、と心にとめてください。

千勝神社の主祭神である猿田彦大神さまが、様々な方面への道開きの神様であるために、こちらの千勝神社のお守りは種類も豊富です。厄除けのお守り、心願成就のお守り、健康のお守りなどの一般的なものから縁結びや安産のお守りなどもあります。また、珍しいところでは、首輪に付けられるペット用のお守りもあります。

千勝神社のお守りの中でも、一番気になるのはやはり勝守りでしょう。「勝」の漢字一文字が大きく刺繍されているお守りは、何事にも勝つ!という自分への奮起にも役立ちそうです。また、学業の神様、山根彦神さまがいらっしゃることから、学業や合格のお守りも大変人気があります。

よく見るお守りの他にも、交通安全のステッカーや、反射板、キーホルダータイプのものなど、身近に置くために便利なものも多くあります。

お守りを持つだけでご利益が得られる、というわけでは決してありません。真摯にお参りする心、努力する気持ちこそがご利益を得られる源となりましょう。その手助けをしてくださる神様の存在を身近に感じられるためのお守りです。

千勝神社のパワースポット、というか、その神社の大いなるパワーを感じられるところ、畏怖を感じるところ、という意味では、まずはここ。大鳥居ではないでしょうか。木造の大鳥居は、関東では三指に入るほどの大きさです。神様がいらっしゃる神社の境内と、人間が住む俗世界とを区切る意味があり、ここをくぐることで神々の領域へ入らせて頂くのです。

千勝神社の最大のパワースポットは、やはり千勝大神御本殿でしょう。主祭神さまをお祀りするお社であり、神聖なものです。ただ、ここだけがパワースポットというわけではなく、境内全体がパワースポットと言うのも間違いではありません。

そもそもパワースポットとは、スピリチュアルな世界や風水の世界の言葉でもありますが、自然の力、大地の力を強く感じられる場所のことを言います。日本国内であれば富士山や伊勢神宮、霧島神宮、熱田神宮などのほかにも格式がしっかり保たれている神社はすべて神様たちのパワーを感じられるパワースポットと呼ばれます。

御朱印の項でもお伝えしましたが、パワースポット巡り、と言いながら安易なスタンプラリーであることにはやはり違和感を覚えます。神様や仏様、大自然への畏怖の念、畏敬の念を持ち、厳かな気持ちでパワースポットを訪れることに意味があります。

パワースポットって聞いたから行ってみよう、というのではなく、お祀りされている神様やその地の歴史、神社の歴史などいろいろ学んだ上で参拝する気持ちが大切です。

さて。では、ここからは千勝神社で行われる祭礼について、いくつかご紹介してまいりましょう。こちらは、毎年真冬、大寒という一年で最も寒い時期に行われる大寒禊です。禊(みそぎ)とは、神道における水浴修行のひとつで、川や海の水を浴びて身を清め、罪や穢れをとりはらうことが目的で行われます。

千勝神社の大寒禊は、御祭神の道開きの力に触れるために、魂の浄化への修行という意味合いも込めて行われる祭礼です。他の神社では、海や、境内の御手洗場で禊を行うところも見られます。大きな迷いや焦りがあり思い悩んでいるのでしたら、大寒禊で水の力をお借りして新しい活力の源を得てみるのも良いかもしれません。

節分は、一般的にもよく知られている祭礼です。ご家庭でもやる豆まきも、もとをたどれば神社で行われる節分の祭礼です。豆をまくことで、建物内の鬼や災いを追い出す行事なのです。「福は内!鬼は外」と言いながら豆をまくのですが、福も鬼も内、というところもあれば、鬼は内福は外、ということろもあり、台詞は神社によって異なります。

ちなみに、節分の時期になると、家の戸口に柊の枝に焼いたイワシの頭を刺したものを飾っていることがあります。これは、日本古来から続く風習のひとつで、魔除けや厄除けの意味を込めて飾るおまじないのようなものです。柊のギザギザの葉が鬼の目を突き、焼いたイワシの頭の臭いで鬼が近寄るのを防ぐ役割です。

七五三もまた、一般的に良く知られている祭礼のひとつです。毎年11月中のみ、七五三の御祈祷をして頂けます。子供の健やかな成長を願って行われるもので、数え年の3歳、5歳、7歳になる年にお祝いをします。道開きの神様をお祀りしている千勝神社ですから、子供の成長によって進むべき道を切り開く手助けとなってくださることでしょう。

つくば市内には、標高877mの筑波山があります。男体山と女体山とふたつの山から成り、多くのめずらしい植生が見られることなどから大変人気の観光スポットとなっています。つつじヶ丘駅からロープウェイを利用すると女体山頂上まで登ることができます。容易に山頂まで行けることから、ご家族連れにも人気で気軽にハイキングや登山を楽しめます。

宮脇駅からケーブルカーを利用すると男体山頂上に行くことができます。ケーブルカーは、このように斜面を這うように作られた駅から出発します。斜めになっていることが前提で車内の座席も配置されているので、普通の電車とは違ったワクワク感が、初めてのお子様には特に人気です。

千勝神社は、つくば市内の南端、牛久沼のほとりに位置します。せっかく牛久沼周辺にいるのでしたら、ぜひ牛久大仏にも行ってみて下さい。台座を含めると全高120ｍもあり、とにかく巨大な阿弥陀如来像です。ブロンズ立像としては世界最大というから驚きです。奈良の大仏は、この牛久大仏の手のひらに乗ってしまう、というサイズ感です。

この牛久大仏は、内部に入れるようになっていて、巨大な胎内空間では様々な体験ができます。1階から5階までは、写経できる場があったり、牛久大仏の建立完成までをパネルで学べる場があったりします。また、大仏様の胸部あたりまでの展望台へエレベーターであがることもできます。天気の良い日にはスカイツリーや富士山まで見渡せる絶景スポットです。

つくば市内の研究学園都市内に位置するつくば宇宙センターは、JAXAによる宇宙開発の研究や展示や、見学ツアーが行われています。実物と同じ大きさに作られた人工衛星や、国際宇宙ステーション(ISS)にある日本の宇宙実験棟「きぼう」を間近で見ることができます。また、館内では、説明員による無料ガイドも行われています。

茨城県つくば市にある千勝神社のご利益や御朱印、お守りなど、様々な情報をお伝えして参りましたが、いかがでしたか?道開きの神様をお祀りする千勝神社のご利益にあやかり、新しい道を進むためのお力添えを頂くためにも、よく知り、よく学び、静かな心でお参りに行きましょう。