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鹿屋航空基地は永遠のゼロの舞台!特攻資料館には貴重な機体も展示!

鹿屋航空基地は永遠のゼロの舞台!特攻資料館には貴重な機体も展示!
投稿日: 2017年5月12日最終更新日: 2020年10月7日

「永遠のゼロ」の舞台として有名な鹿屋航空基地には貴重な実機を見る事が出来る資料館や楽しいイベントがたくさん!「永遠のゼロ」の舞台である鹿屋航空基地で海上自衛隊の歴史や航空機の歴史を学び、貴重な航空機に触れてみませんか?映画をより楽しめるようになる事間違いなし!

永遠のゼロの舞台「鹿屋航空基地」見出し

皆さんは「鹿屋航空基地」を知っていますか。「航空基地」と言えば「航空自衛隊」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、「鹿屋航空基地」は鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊の航空基地です。今回は「永遠のゼロ」や「零戦の里帰り飛行」の舞台となった鹿屋航空基地と資料館について詳しくご紹介をしたいと思います。

海上自衛隊の航空基地「鹿屋航空基地」見出し

鹿屋航空基地は鹿児島県鹿屋市にある海上自衛隊の基地です。現在は哨戒機や救難ヘリコプターの基地として使用されており、毎年4月に開催される航空祭「エアーメモリアルinかのや」や「鹿屋航空基地史料館」、そしてブームとなった「永遠のゼロ」の舞台として有名です。

「永遠のゼロ」は百田尚樹氏の戦争小説で、映画やテレビドラマ化されるなど一大ブームを巻き起こした作品です。鹿屋航空基地は主人公の祖父である「宮部久蔵」が最後に出撃した基地として描かれ、物語の舞台として知られ多くの観光客が訪れています。撮影に使用された機材も残っているのでファンの方は必見です。

鹿屋航空基地と「菊水作戦」見出し

特攻作戦での出撃基地「鹿屋航空基地」

鹿屋航空基地は日本海軍の「鹿屋海軍航空隊」が置かれていた基地で、太平洋戦争末期には神風特攻隊の出撃基地として使用されました。「菊水作戦」と呼ばれる沖縄方面への特攻作戦での出撃基地を担い、828名が出撃しました。「永遠のゼロ」に登場する「宮部久蔵」もこの基地から出撃したという設定です。

鹿屋からも出撃した「菊水作戦」

「菊水作戦」とは1945年4月から行われた「第一号」から「第十号」に及ぶ特攻作戦の総称です。鹿屋航空基地は菊水作戦において主要出撃基地として使用されました。菊水作戦の一つである「菊水一号作戦」では並行して行われた「天一号作戦」と、それに伴い勃発した坊ノ岬沖海戦により戦艦大和以下6隻が沈んだ事でも有名です。

現在の鹿屋航空基地

現在鹿屋航空基地は海上自衛隊の航空基地として使用され、P-3CやSH-60J、SH-60Kなどの哨戒機やUH-60Jなどの救難ヘリコプターが運用されています。日々哨戒活動や救難活動の要として活躍する一方、「鹿屋航空基地史料館」と言う資料館を公開しており海上自衛隊の広報活動にも力を入れています。

目玉イベント「エアーメモリアルinかのや」見出し

「エアーメモリアルinかのや」とは

「エアーメモリアルinかのや」は鹿屋航空基地開設40周年を記念して開催されたのを契機に毎年4月に行われている航空ショーです。鹿屋と言えばこの「エアーメモリアル」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。P-3Cの飛行展示などを中心に航空機の魅力を余すところなく味わえるおすすめイベントです。

マニア必見!大迫力の航空ショー

目玉は何といっても「航空ショー」。海上自衛隊のP-3Cの機動展示だけではなく航空自衛隊の飛行展示や陸上自衛隊の落下傘降下展示など陸海空の展示を見る事が出来ます。また、民間のアクロバットチームによる飛行展示や救難ヘリの飛行展示なども楽しめます。

楽しい地上イベントが盛りだくさん!

また、航空ショーだけではなく実際に実機に搭乗できる「体験搭乗」や地上イベントもおすすめです。制服を着用しての記念撮影や自衛隊の備品展示、ファンシードリルなど大人も子供も楽しむことが出来るイベントが盛りだくさんです。一日中満喫できる内容ですので朝早くから行くことをおすすめします。勿論資料館の見学も可能です。

基地の歴史を知る「鹿屋航空基地史料館」見出し

「鹿屋航空基地史料館」とは

鹿屋航空基地では年末年始を除く毎日「鹿屋航空基地史料館」を無料で一般公開しています。「鹿屋航空基地史料館」は特別攻撃隊(以下特攻隊)にまつわる展示品から現在の海上自衛隊に関する展示など、実機を含めた貴重な史料を展示している資料館でどなたでもご覧頂けます。

貴重な機体が沢山!「屋外展示」の魅力見出し

鹿屋航空基地史料館には実機が一杯!

「鹿屋航空基地史料館」の魅力は何といっても実機展示が豊富であることです。屋外展示として16機の機体が展示されており、屋内展示では「零式艦上戦闘機52型丙」が展示されています。戦時中の機体から海上自衛隊の現役の機体まで一度に見る事が出来る貴重な展示です。

世界に現存する最後の「二式大型飛行艇」見出し

数奇な運命を辿った「二式大型飛行艇」

屋外展示でひと際目を惹くのが緑の大きな機体が目立つ「二式大型飛行艇」です。自衛隊の救難飛行艇であるUS-1の元となり飛行艇としての傑作機として名を馳せた「二式大艇」ですが、鹿屋航空基地史料館に展示されている機体は数奇な運命を辿った機体でした。

戦後、詫間海軍航空隊に残っていた二式大型飛行艇はアメリカの要望により渡米します。飛行試験終了後にアメリカ海軍に永久保存される事になりましたが、1978年に予算の関係で保存終了が決定。日本は「引き取り」か「スクラップにする」と言う選択を迫られます。

その際に声を上げたのが東京都江東区にある「船の科学館」でした。二式大型飛行艇は1979年に帰国し、整備期間を経て1980年から船の科学館に屋外展示をされることとなったのです。その後2004年から鹿屋航空基地に移動となり、鹿屋航空基地史料館に展示されることになりました。

二式大艇の後継機「US-1A」も!

鹿屋航空基地史料館ではその「二式大型飛行艇」の後継とも言える「US-1A」も展示されています。戦前に二式大型飛行艇を製造していた「新明和工業」(旧川西航空機)が製造した救難飛行艇で、後継機が出た今でも現役で活躍している機体です。是非ご覧になって下さい。

海軍の歴史を学ぶ「2階展示フロア」見出し

明治維新から終戦までの歴史を学べる!

屋内展示は2階からの見学となり、「海軍精神」「実力の養成<海軍航空隊の発展>」「海軍航空兵力の興亡<航空用兵思想の変遷>」「特攻作戦」の大きく分けて4つの展示がされています。主に明治維新から終戦までの海軍と航空隊について開設されており、零戦もこちらで見学することが出来ます。

「零式艦上戦闘機52型丙」の実機展示も!

「海軍航空兵力の興亡<航空用兵思想の変遷>」では「零式艦上戦闘機52型丙」を展示しており、零戦の実機を間近で見る事が出来、コックピットの内部も見学出来ます。「永遠のゼロ」の宮部久蔵が最後に搭乗した零戦21型とは型が異なりますが、実物の零戦は迫力満点です。

「神風特別攻撃隊」について学ぼう

「特攻作戦」では「神風特別攻撃隊」(通称「特攻隊」)について展示されています。特攻隊が結成されるに至った経緯や特攻作戦の概要、作戦時の使用機種や特攻隊員の出撃状況などを分かりやすく解説しており、鹿屋航空基地と特攻隊の歴史を学ぶことが出来ます。

自衛隊の歴史を学ぶ「1階展示フロア」見出し

海上自衛隊の歴史を学ぼう!

1階の展示室は主に海上自衛隊の活動について解説されています。「海上自衛隊の発展」「国防を支える人々と航空技術」「海鷲たちの系図」「ソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動」の4つの展示から構成されており、海上自衛隊の歴史と発展について詳しく知る事が出来ます。

自衛隊の航空の歴史を学ぶならここ!

「海上自衛隊の発展」では海上自衛隊の歴史を航空の観点から紐解いており、海上自衛隊の前進である「海上警備隊」発足時から現在に至るまでの記録と変遷を知る事が出来ます。「国防を支える人々と航空技術」では使用機体や装備の変遷、航空技術の歴史などを屋外展示と合わせて解説しています。

意外と知らない「海賊対処活動」について学ぶ

「海鷲たちの系図」では航空機搭乗員の任務や生活、HSS-2B(救難ヘリコプター)が展示され、「ソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動」では自衛隊が派遣されているアデン湾での海賊対処活動の様子をP-3Cの派遣活動の様子や隊員の任務や生活を中心に解説しています。

実物を見るなら鹿屋航空基地!見出し

いかがでしたか?鹿屋航空基地は海上自衛隊の基地ですが、数多くの航空機を見る事が出来る貴重な場所です。特に記事の中でご紹介した「二式大型飛行艇」は現存する機体が鹿屋航空基地にある1機のみという大変貴重なものですので、是非足を運んで実機を見てみてはいかがでしょうか。

また、特攻隊に関する資料も豊富ですので「永遠のゼロ」のファンの方も多くを学ぶ事が出来る資料館となっています。舞台となったこの鹿屋で学べば、永遠のゼロをもっと楽しめる事間違いありません。是非鹿屋に来た際は資料館に立ち寄ってみてくださいね。

日本には鹿屋航空基地の他にも零戦や彗星など実機の展示をしている所が沢山あります。「他にも戦時中の機体や実機を見たい」という方は、是非日本中の博物館に足を運んで見てくださいね。きっと写真や画面を通して見るのとは違う感動を得る事が出来ますよ。

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投稿日: 2017年5月12日最終更新日: 2020年10月7日

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