タイの公用語は「タイ語」
タイの公用語は「タイ語」になります。国によっては複数の言語が公用語として指定されていたり、公用語ではなくても地域によって異なる言語をメインとして使う人がいます。
しかしタイでは、基本的にタイ語話者で占められている点が他国との大きな違いです。タイ語の方言としては大きく分けてタイ東北部やラオスの「イサーン語」、タイの北部チェンマイの「チェンマイ語」あるいは「北タイ語」、マレー半島などで使用される南タイ語があります。
タイ語の特徴
公用語であるタイ語は、「文字」「声調」「文法」からその特徴を知ることができます。まず文字は記号に近い形状をしており、日本人からするとタイ語はかなり難易度が高いでしょう。
次に声調です。わかりやすい言語として中国語では大きく分けて4種類の異なるアクセントや抑揚があります。対してタイ語は5種類あり、正しく伝えるためには発音に気をつける必要があります。
最後に文法ですが、基本的には英語と共通する点も見受けられます。大きく異なる点として、タイ語は男性と女性で表現が変わるので、使い分けが必要です。
タイで公用語以外に使える言語は?
タイでは多くの人が公用語のタイ語を話します。しかし観光大国とあって、海外から多くの観光客が訪れるので、現地には日本語や英語など様々な言語が飛び交っています。では、タイではタイ語以外に使える言語があるのでしょうか。
タイで英語が使える場所
2019年に行われた英語能力指数によると、タイで英語を話せる人は決して多くはありません。そのため、基本的にタイで英語は通じないと考えた方が無難です。
世界各国のランキングにおいて、タイは日本よりも英語を話せる人は少ないと言われています。正確にコミュニケーションをとるのであれば、タイ語を身に付けておいた方がいいでしょう。
観光地なら使える場所が多い
英語を話せない人は多いものの、タイは観光地が多いために英語話者が働いているところが多くあります。
観光地だけでなく、ホテルなど観光客が利用するスポットは、英語を話せる人と出会う可能性が高いでしょう。一方で、農村などローカルな場所は英語を話せる人はいない可能性が高いので、避けた方が無難です。
タイで日本語が使える場所
海外では公用語以外の言語として英語が話せる場所が多いですが、実はタイでは日本語が通じる場所もあります。
その理由としては、タイは親日国として有名で日本人が住んでいるスポットもあります。そのため、タイ語がわからなくても観光しやすい国である点も特徴のひとつです。
スクンビットエリアの日本人街
タイで日本語が通じるエリアとして有名なのが、スクンビットエリアの日本街です。タイには日本人が暮らしているエリアが幾つかあり、スクンビットエリアはもっとも有名な場所です。
このエリアでは病院やスーパーなど様々な施設で日本語が通じます。また、スクンビットエリアはタイ最大の日本食激戦区としても特徴があり、日々多くの人が訪れます。
タイ語や英語に自信がない人も、日本語でコミュニケーションがとれるので海外旅行先としてタイはおすすめです。
タイの公用語①挨拶
タイに旅行に行くなら、挨拶について学んでおきましょう。タイの挨拶は、合掌するのが特徴であり、日本と大きく異なる点です。まずは基本となる挨拶のタイ語を紹介するので、相手に失礼のないように学んでいきましょう。
おはよう/こんにちは/こんばんは/さようなら
「おはよう/こんにちは/こんばんは/さようなら」はタイ語で「サワディー カップ(またはカー)」になります。「サワディー」はタイ語で「おはよう」を意味する単語で、他にも「アルンサワット」などもありますが、一般的ではありません。
「サワディー クラップ(カー)」になると、どの時間帯でも使える挨拶に変化するのが大きな特徴です。「カップ(クラップ)」や「カー」は「です」「ます」など日本でいうところの丁寧な表現をする時に用います。
タイでも、目上の人には敬う態度が求められますので、「サワディー カップ(またはカー)」で挨拶するのが無難です。しかし、発音する際は中止なければならない点があります。
男性の場合は「サワディー カップ」でカップは上に上げるように発音し、女性は「サワディー カー」で下げて発音するようにしてください。
元気ですか?
「元気ですか?」はタイ語で「サバイディー クラッ(プ)またはカー」になります。英語でいうところの「How are you?」に相当する挨拶です。
返事をする場合は、「クンラ クラッ(プ)またはカー」と答えてあげてください。日本語で「元気です」といった意味になります。元気がないことを伝える場合は、「マイ コイ サバイ クラッ(プ)またはカー」と答えます。
はじめまして
タイにおいても初対面の時は挨拶は欠かせません。「はじめまして」はタイ語で「インディー ティー ダイ ルーゥチャック クラッ(プ)またはカー」となります。タイ語のなかでも難易度が高く長文なので、同じ意味合いを持つ「サワディー」と返答しても問題ありません。
わたしの名前は〇〇です
自己紹介をする際は、自分の名前を名乗る必要があります。その時に使えるフレーズは、「ポム チュー 〇〇 クラッ(プ)」または「ディチャン チュー 〇〇 カー」になります。
意味は「わたしの名前は〇〇です」です。男性は前者、女性は後者のフレーズを使います。〇〇の部分に名前を入れて答えてください。
あなたの名前は何ですか?
「あなたの名前は何ですか?」はタイ語で「クン チュー アライ クラッ(プ)またはカー」になります。この時、いきなり尋ねるのではなく、英語でいうところの「Excuse me」の意味合いを持つ「コー トー(トゥッ) クラッ(プ)またはカー」から始めると丁寧な表現になります。
タイの公用語②日常でよく使う言葉
タイ語においても、日常生活において使う品だが高いフレーズがあります。文字や声調など難易度が高いですが、身に付けておくと英語や日本語が通じない場面でもスムーズにコミュニケーションがとりやすいです。今回は、応用力が高くて使いやすいフレーズを紹介します。
あなたに会えてよかったです。
「あなたに会えてよかったです。」ではタイ語で「ディージャイ ティー ダーイ ポップ クン クラッ(プ)またはカー」になります。「さようなら」に近い意味合いとしても使われるので、挨拶にも使えるフレーズになります。
また会いましょうね。
「また会いましょうね。」は「レーゥ ポップ カン マイ ナ クラッ(プ)またはカー」になります。似たような意味合いとして「ポップ ガン マイ」がありますが、こちらはカジュアルな表現になります。かしこまった挨拶をするのであれば、「レーゥ ポップ カン マイ ナ クラッ(プ)またはカー」を使いましょう。
ありがとう
タイにおいても、感謝の気持ちを伝えることが大切です。スムーズに感謝の気持ちを伝える言葉として挙げられるのが、「コッ(プ)クン」です。
意味はタイ語で「ありがとう」になります。使い方の例としては、「コッ(プ)クン サムラップ ワンニー クラッ(プ)またはカー」で意味は「今日はありがとう」です。
ごめんなさい
感謝の気持ちだけでなく、なにか失敗してしまった時などに謝罪ができるフレーズも覚えておきましょう。「ごめんなさい」はタイ語で「コートー クラップ(カップ)またはカー」になります。「コートー クラップ」のみだとややカジュアルな表現です。
タイ語ではその他にも「コートー ティ ▼▼」や「コープラターントーッ」などがあるので、使い分ける必要があります。
いくらですか?
「いくらですか?」は、タイ語で「ラーカー タウライ」になります。英語の「How much」と似た意味合いになります。タイでは基本的に商品に値札をつけていない店が多いため、お土産を買う時などに便利なフレーズのひとつです。
これください
タイ語で「これください」は「コー アンニー ノイ」になります。商品を購入することを店員に伝えたい時に使えるフレーズです。タイでは購入前の商品に触れると泥棒と勘違いされてしまうため、商品が遠いところにある場合などはまず店員に購入する意思を伝える必要があります。
お会計お願いします
タイ語で「お会計お願いします」を「チェック ビン ノイ」または「ゲップ タン ノイ」になります。支払いをしたいことを伝える時に使えるフレーズです。実はタイでは人差し指を下に向けてからくるくると回すだけでも、支払いをしたいことを伝えられます。
いただきます
日本と大きく異なる特徴として、タイでは「いただきます」と挨拶する文化はありません。そのため、「いただきます」と言うのであれば近い意味合いのフレーズを使用する必要があります。
もっとも意味合いが近いものとしては、「食べるね」という意味の「ジャ キン レーオ ナ クラップ(カップ)またはカー」などが挙げられます。
公用語を覚えるとタイ旅行がもっと楽しく♪
タイ語は日本語に比べると、文法や発音において異なる特徴を持つ言語です。しかし一度身に付けてしまえば、旅行先でスムーズにコミュニケーションをとれるようになるでしょう。
タイは、観光大国としての特徴を持つだけでなく、日本人が移住するほど住みやすい環境である点が魅力です。旅行に行く際は今回紹介したフレーズを覚えてから足を運んでみてください。
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