タイの雨季の時期を知って旅行を満喫！おすすめの服装や注意点は？

常夏の国として知られる人気観光地のタイ。一年中夏ような気候でいつでも快適に観光ができるようなイメージがありますが、南国ならではの雨季の旅行は下調べが必要です。日本の梅雨とはまた違ったタイの雨季。この記事では、雨季にタイへ行く前に知っておきたい注意点などについてご紹介します。

ただ、雨季とはいえ何も大げさに構える必要は決してありません。この記事を読んでタイの雨季に合うような服装を準備したり、注意点を意識しながら旅行すれば、いざ雨が降ってきたときにも慌てずに行動することができます。また、雨季のタイならではのメリットも数多くありますので、それも併せてご紹介します。

雨季と聞くと日本の梅雨のように雨が降り続けるようなイメージがある方もいらっしゃるかもしれませんが、実はかなり違った雨の降り方をします。

南国であるタイの季節の特徴をよく知っておくことで、雨季の観光旅行も更に楽しいものになること間違いありません。ここからはタイの雨季について基本的なことをご紹介します。

一年中夏のようなイメージがあるタイですが、大きく分けると季節が3つあります。まずは乾季です。例年大体11月ごろから3月の前半までがこの乾季にあたり、漢字が表すようにほぼ雨が降りません。

バンコクでも最高気温が20度ほどまで下がることもあり、観光しやすい気温であることからも、観光旅行には最適のシーズンと言われています。

そして3月中旬ごろから5月ごろまでは暑季となり、とにかく暑い日々が続きます。バンコクでは日中の気温が40度ほどになることも珍しくありません。雨は少ないので、南国らしい暑さを体験したいならここがおすすめです。ソンクランなどの行事も数多くあります。

そしてタイの雨季にあたるのが6月から10月ということになります。この時期の降水量はなんと200ミリメートル。月によっても降水量が変わりますが、雨季のピークとも言える9月ごろには300ミリメートルを超える雨が降ることも珍しくありません。

気温の面では暑季とほぼ同じぐらいですので、雨が降る直前などは蒸し蒸しジメジメした状態になります。

では、タイの雨季と日本の梅雨はどのような違いがあるのかというと、基本的にはその雨の降る長さです。日本の梅雨というと一日中雨がしとしと降り続くような感じが多いです。

それに対してタイの雨季には、晴れていた空がみるみる間に暗くなってきたかと思うと雷を伴うような、俗にいうバケツをひっくり返したような雨が一気に降ってきます。

傘もあまり役に立たないような雨になることもありますが、降る時間自体は約30分から1時間といったところです。タイ人もひどい雨になった場合は諦めて軒下で雨宿りをしているような光景も良く見受けられます。

また雨季に雨が降る回数も基本は1日に1回です。時には珍しく2回降ることもありますが、基本は1回なので降ってしまえばあとは安心して外出することができます。

雨季の時期にタイを旅行するときに重要なのはその服装です。常夏の国ですので基本的には夏の服装で問題ありませんが、雨季用に対策をしておくと旅行が格段に快適になります。また、日本では気軽に手に入ってもタイではなかなか見つからないといった物もありますので、持っておくと便利な持ち物もご紹介します。

雨季のタイ観光のおすすめの服装は、基本は夏の服装ということになります。雨季とはいえ気温は非常に高いですから、外で快適に動けるような服装がおすすめです。

ただ、雨季の雨は非常に激しいのでどうしても濡れてしまう恐れがあります。そんなときに少しでも乾きやすい素材のものを選んでおくと、万が一濡れてしまっても心配がいりません。

また、タイは室内のエアコンが非常に効いています。雨季でもそれは同じですので、雨に降られてショッピングセンターなどに駆け込んだときに上に羽織れるような上着を持っておくと安心です。ショールのようなものでも代用が可能です。

雨季には雨がたくさん降るとなると心配になるのが靴です。タイに住んでいるならば長靴を常備することもできますが、観光旅行では荷物が増えてしまいます。そこでおすすめなのがサンダルです。

サンダルを履いていれば、暑い中でも快適に散策を楽しめますし、雨で濡れてしまっても問題はありません。

ただし、少し高めのレストランなどへ行く予定があるときなどは、最低でもスニーカーを履いておきたいものです。そのようなときには、基本はスニーカーで行動し、サンダルは鞄に入れておいて雨に備えるという方法もあります。

雨季の時期にタイ観光をするならぜひ持っていきたいものが折り畳みの傘です。日本ではコンビになどでも気軽に買え、旅行などにも重宝する折り畳みの傘ですが、タイでは見つけるのが難しいです。

タイのスコールは非常に激しい雨ですので、普通の傘を持って行っても傘を差しながら散策するようなことはまず難しいです。

旅行にもかさばってしまう普通の傘は諦めて、屋根のある所まで雨をしのげるように短時間の使用目的で折り畳みの傘を持って行けば十分!お店の中からタクシーに駆け込むときなどにも、傘があると濡れ方がだいぶ違います。

雨季の時期にタイを旅行すると大変なことばかりありそうなイメージがありますが、タイの雨の降り方を研究しておけば実はそこまで問題になることはありません。

そればかりか、タイを雨季に旅行することで得られるメリットも実はたくさんあります。ここからはそんなメリットについてご紹介しましょう。

タイ観光のハイシーズンは乾季です。その中でも2月が一番高くなる傾向にあります。それに比べて雨季には飛行機のチケットやホテルなどが軒並み値下げをしますので、旅費を安く抑えることができます。ビーチに近いホテルなどは、2泊泊れば3泊目は無料といったキャンペーンをすることも多いです。

ハイシーズンである乾季はどこも観光客で一杯ですから、場合によっては行列ができていたり、混みあいすぎて十分楽しめないこともあります。

でも、雨季には観光客が少なくなりますので、どこへ行っても行列知らず!快適に観光をすることができます。また、タイならではのタイマッサージやスパなどは天候関係なく楽しめるスポットでもあります。雨季に適した観光プランを立てるのもおすすめです。

タイのような南国では、マンゴーやドリアン、マンゴスチンなどのトロピカルフルーツが安くて美味しく食べられます。そしてそんなフルーツが旬を迎えるのが雨季なのです。道端の屋台やスーパーなどでは、しっかり熟して濃厚なフルーツが、日本では信じられないような安い値段で購入することができます。

日本でも夏の夕立のあとはすっきりとして涼しく感じられることがあります。タイの雨のあとも同じで、ザーっと大量の雨が降ったあとは、気温もいくらか下がって快適になります。また、大気中の排気ガスなども落ち着きますので、街歩きをするのにおすすめの時間帯となります。

日本で言えばゲリラ豪雨のような降り方をするタイの雨季の雨。空を観察していると黒い雲がどんどんと立ち込め、風が強くなったかと思うとあっという間に雨が降ってくるようなイメージです。ここからは、そんな雨季にタイ旅行をする際にぜひ気を付けておきたい注意点についてまとめました。

雨季の雨はとにかく短期的に大量ですので、道路の排水処理も追いつかないことがほとんどです。バンコクの主要道路でも場合によっては冠水をしてしまうことがあります。歩道も同じような状況ですので、衛生的ではない水の中を歩くのはおすすめできません。

また、道路に穴が開いていたり、電線が切れていたりと思いがけない危険もありますので、冠水しているところは歩かないのが賢明です。

タイ旅行ではビーチを楽しみたいという方も多いですが、雨季には残念ながらエメラルドグリーンの美しいビーチは期待できません。雨で濁ってしまうので、海ではなくホテルのプールを楽しむのがおすすめです。波も高くなることが多いので、遊泳禁止のエリアも出てきます。

ただし、マレー半島の西か東かで雨季が異なるのには注意です。プーケットやクラビーは西にありますので、バンコクと同じように雨季は5月から10月です。

そしてパンガンやサムイ島は、雨季が11月から12月となり、5月から10月は雨の少ない時期になります。これをうまく利用して旅行すると、安い旅費でビーチを楽しめるということになります。

濡れずに目的地まで行くことがタクシーは、料金も比較的安いとあって雨季の雨の際には競争率が高くなります。現地の人も観光客もこぞってタクシーを捕まえようとしますので、タクシー待ちの大行列ができることも珍しくありません。

また、それぐらい行列ができると、本来はメーターを使わないといけないタクシーが料金交渉してくることもあります。「少しぐらい高くても」と考えず、きっぱりと断るのが大切です。

タイは一年中暑い国ですので、観光スポットも野外にあることが多いです。例えば、バンコクからもほど近い水上マーケットは雨が降ると閉鎖になりますし、ナイトマーケットなども基本は野外です。

また、レストランなども外に席を設けているところが多いですので、雨が降ると席数がかなり限られます。遺跡巡りやゴルフも雨の影響を受けやすいです。

雨季にタイ旅行をするなら、割り切って室内で楽しめる娯楽を中心にするのもおすすめです。マッサージとグルメ、ショッピングスポットだけでもバンコクには数多くの人気スポットがあります。

ショッピングモールとしては「ターミナル21」はぜひチェックしたいところです。スカイトレインの駅から直結しているので雨が降っていてもアクセスも問題なし!

名前からも分かるように空港をテーマにしたモールで世界旅行を楽しんでいるような気分に浸ることができます。

バンコク最大級となる「セントラルワールド」も見逃せません。面積はなんと83万平方メートルで、ありとあらゆるお店が入っているほか、伊勢丹も入っています。スカイトレインの駅からはスカイウォークを歩けば濡れずにアクセスが可能です。

基本的には6月から10月が雨季にあたるタイ。最近では洪水被害なども深刻ですのでしっかりと事前に対策をして訪れるのがおすすめです。ただし、雨季ならではのメリットが多いのも事実!この記事で服装や注意点などをきちんと確認をし、タイの観光旅行をお得に楽しんできてください。