台北の市場特集！有名な永楽・濱江市場、その他市場の見所をご紹介

観光地をめぐる旅も良いですが、現地の方の本来の生活を垣間見ることができる「市場」に足を運んでみませんか。市場は、長年庶民が生活必需品を揃えるのに利用してきた場所で、デパートが増加の一途をたどる中でも市場の活気はそのままです。旅の楽しみのひとつとして、市場めぐりをしてみてはいかがでしょう。台北の市場と見所をご紹介します。

レトロ感漂う花模様が素敵な「花布」など、色とりどりの数多の布がずらりと並ぶ「永楽布業商場」。所狭しと並べられた布でフロアーが埋め尽くされています。「花布」を使ったビニールバッグやポーチも、日本にはない柄でとてもかわいい。布好きの人にはたまらない、見所満載で大人気の市場となっています。

「永楽布業商場」は、2階が布売り場、3階が仕立て屋さんになっています。2階で布を購入したら、3階でバッグなどを作ることが可能です。永楽布業商場へのアクセスは、MRT「北門」駅下車。2番出口を出て塔城街を北上します。道が迪化街に変わりますが、そのまままっすぐ進むと右手にあります。永楽市場の2・3階が永楽布業市場です。

住所:台北市迪化街一段21号(2階・3階) 電話番号:02-2556-8483(代表)

「濱江市場」は、屋台形式のお店も出店している青空市場です。新鮮な魚介類や肉、果物などの生鮮食品のほか、乾物やお惣菜などさまざまな食品が手に入ります。スーパーよりも新鮮な食材が手に入るので、現地在住の日本人の方も利用される方が多いそう。濱江市場では、基本は量り売りとなっていて、1斤(約600g)での価格表示をしてあるお店がほとんど。

濱江市場へのアクセスは、MRT「行天宮」駅で下車。3番出口を出て松江路を右方向へ直進。建國高架道路を超えて民族東路を右折、少し進むと右手に見えてきます。民族東路沿いには、1階が八百屋と果物屋で、2階が競り市場になっている「台北市第二果菜批発市場」があります。

住所:台北市民族東路410巷2弄18號(民族東路と建国北路の間)

華山市場の2階には、台湾の朝ごはんで有名な「阜杭豆漿」が入っています。1階にある小規模市場「華山市場」には、「合掌村」という美味しいお寿司屋さんが開店し、人気を博しています。「阜杭豆漿」で台湾式朝食を楽しむもよし、「合掌村」で台湾のお寿司を味わうもよし。お土産に良さそうなアクセサリーなどもあります。

華山市場へのアクセスは、MRT「善導寺」駅下車。5番出口を出てすぐの建物です。2階は、大人気「阜杭豆漿」の朝ごはんを買い求める人々で長い列ができていることもしばしば。

住所:台北市忠孝東路一段108号

高級住宅街に位置する「東門市場」の見所は、高級食材や美味しいグルメ。「江記東門豆花」は東門市場で有名な豆花店。毎朝丁寧に手作りする豆乳と豆花が美味しいと、人の足が絶えることのない人気店です。東門外市場には、パイナップルの名産地「関廟」地方の甘くて美味しいパイナップルを提供してくれるパイナップル専門店があります。

東門市場へのアクセスは、MRT「東門」駅下車。2番出口を出て金山南路一段を越え、信義路二段をまっすぐ進むと右手にあります。金山南路一段側からも入ることが可能です。

住所:台北市信義路二段81号

「南門市場」は、台湾の人々のライフスタイルを垣間見れる市場。台湾で重要な季節の行事である旧正月、端午節、中秋節には、その時期に必要な食材がずらりと並びます。端午節には多種多様なちまきが登場。地下1階は生鮮食品、1階は豆や餅などの乾物類やお惣菜、干し魚やハムなどの保存食、2階が食堂と服飾品になっています。衛生面でも清潔で安心。

「萬有全」は、中国・浙江省で生産される世界三大ハムのひとつ「金華ハム」を扱うお店。1920年に浙江省で開業し、台湾に移ってきた老舗です。南門市場は、大陸からきた人々が利用することが多いため、国際色豊かな市場となっています。食堂では、ベトナム料理や中国の刀削麺などを味わうことも。

見所満載の南門市場、保存食も多いので、お土産にいかがでしょう。南門市場へのアクセスは、MRT「中正紀念堂」駅で下車。2番出口を出て右方向を向くとすぐです。入口が見えます。

住所:台北市羅斯福路一段8号 電話番号:02-2321-8069

商店街の奥、わずか2メートルほどの細い道の両脇に、ずらりと並んだ店舗が「城中市場」。生鮮食品や衣類日用品、小吃(おやつ・軽食)などのお店があり、狭いながらも活気ある市場になっています。地元の方が多く年齢層は高め、ローカル感あふれる市場です。

城中市場へのアクセスは、MRT「台大医院」駅で下車。4番出口を出てから公園の中を通って反対側の出口まで行きます。そのまま懐寧路を越えてまっすぐ進み、重慶南路一段で右折。最初の交差点を左折してまっすぐ進むと右手に見えてきます。

住所:台北市中正区武昌街一段22巷

「晴光市場」は、衣料品や靴などがメインの市場ですが、ずらりと軒を連ねる老舗グルメも見所のひとつ。「晴光意麺」の名物「乾意麺」は、柔らかく茹でた麺ともやし、少し辛いひき肉ソースを混ぜて食べる料理。大人気で、席に座れずテイクアウトする人がたくさんいます。

「丁香豆花」は豆花(甘くて柔らかいお豆腐)のお店。豆花は通常大豆を使用した豆腐から作られますが、こちらのお店には卵豆腐から作られる豆花があり人気です。色はプリンのような黄色味がかった色で、お味もキメの細かいプリンのような感じだそうです。

晴光市場そばにある「脆皮鮮奶甜甜圏」は、大人気ドーナツ店です。元々晴光市場に入っていたお店でしたが、人気が高かったので、新しくお店を構えて移転しました。オリジナル味のほか、チーズ味などもあり、バリエーションが豊富です。

晴光市場へのアクセスは、MRT淡水線「民権西路」で下車。10番出口または9番出口を出て左方向に進み、中山北路二段の交差点を渡って左折、少し進むと西側の入口があります。

住所:台北市農安街の南側一帯

中国語よりも台湾語が聞こえてくるローカル感満載の市場「雙連朝市」では、グアバやドラゴンフルーツ、スターフルーツ、マンゴーなど、台湾ならではの新鮮な果物や野菜が所狭しと並べられています。生鮮食品の隣で洋服や下着を売っていたりもするので、お店の並びに脈絡はないようです。

空が見え広々としているので、天気の良い日は気持ちよくブラブラできそう。曜日によって店が異なることもあるので、いつ行っても楽しめそうな市場です。「雙連朝市」へのアクセスは、MRT「雙連」駅を下車。2番出口を出て左手にあります。

住所:台北市民生西路45巷

龍山寺に向かって右脇の路地には、数多の薬草店が集まっています。「青草」と書いてあるお店が薬草店です。「青草茶」は、ほてりをしずめ、夏の暑さによく効く台湾のハーブティー。青草茶の屋台も出ているので、旅の疲れに一杯いかがでしょう。怪我をしたときには薬草店に駆け込み、薬草を塗ってもらうこともあるそうです。

「青草巷」には、薬草独特の香りが漂っています。葉から根まで、大量の薬草が積まれていて、青汁をその場で絞って飲ませてくれるお店もあります。台湾ならではのストリートなので、龍山寺を訪れた際には青草巷まで足を延ばしてみてください。「青草巷」へのアクセスは、MRT「龍山寺」駅で下車。4番出口を出てすぐの龍山寺に向かって右の路地です。

住所:台北市西昌街224巷・廣州街

台北でおすすめの有名市場をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。台北というと、夜市のイメージの方が強いかもしれませんが、朝市もたくさんあります。市場は、その土地に住む方々の生活を垣間見ることができ、観光スポットとは違って人々の日常を感じることができる場所です。台北に行ったら、ぜひ市場めぐりをしてみてください。