京都のお茶の老舗おすすめ店や人気の品に種類などをご紹介！

日本茶は、海外ではJapanese TeaまたはGreen Teaと呼ばれ、世界的にも人気のお茶。日本茶の本場・京都には、老舗のお茶店がたくさんあります。気に入ったお茶があれば、購入してお家でも淹れてみるのもいいですね。京都でおすすめのお茶の老舗と、人気のお茶の種類をご紹介します。

「一保堂茶舗」は、上質な甘みと優しい香りを特徴とする「京銘茶」の専門店です。「宇治製法」で栽培されたお茶を中心に取り揃えています。茶葉は気候によって風味が変わるため、専門店の長年の経験と技により合組(ブレンド)を行い、いつでも同じ味で提供できるよう工夫されています。

一保堂茶舗では、自分でお茶を淹れるところから楽しめる喫茶室「嘉木」を構え、「お茶の淹れ方教室」なども開催。お茶の旨味を引き出すために、湯の温度や茶葉の量、蒸らし時間などを、茶葉の種類によって少しずつ調整していきます。自分で淹れたお茶の味わいは格別。

60度のお湯を使いじっくり入れることで旨味が引き出される玉露「甘露」や、甘みと渋みのバランスが良い煎茶「芳泉」、さっぱりした味わいの「極上ほうじ茶」、燻したような香ばしい香りが癖になる「いり番茶」などが人気です。

住所:京都市中京区寺町通二条上ル常盤木町52番地 電話番号:075-211-3421

「竹村玉翠園本舗」は、京都府産の宇治茶にこだわる、日本茶の専門店です。玉露、煎茶、抹茶、ほうじ茶、京番茶、玄米茶、柳(番茶)など各種日本茶を取り揃えており、春には宇治の新茶、秋には品評会の入賞茶を購入できます。

濃茶に適した「瑞雲」や「常磐の昔」、薄茶に適した「京都の里」など、抹茶も種類豊富です。日本茶専門店が作る「宇治金アイスモナカ」も人気。お茶の味にこだわった抹茶アイスに大納言小豆を混ぜ込み、特別に発注したモナカの皮でサンドしてあります。

住所:京都府京都市左京区聖護院山王町13番地 電話番号:075-771-1339

「伊藤久右衛門」は、江戸後期創業の老舗です。丁寧に仕上げた上質なお茶が人気を博し、多くの有名寺社にも卸していました。江戸時代から受け継がれる伝統を守りながらも、新しい宇治茶の楽しみ方を模索し、伊藤久右衛門ならではの茶の品質を追求し続けています。国内外に宇治茶の魅力を発信し続けているお店です。

一番摘み茶葉を石臼で挽いた、宇治抹茶「宇治みどり」30グラム缶1080円。芳醇な香りの宇治高級玉露「宇治のしらべ」50グラム袋2700円。数種類の茶葉をブレンドした宇治高級煎茶「清風」50グラム袋1080円ほか。

宇治抹茶をたっぷり使用した抹茶スイーツも人気です。宇治抹茶生チョコレート、宇治抹茶だいふく、宇治抹茶ロールケーキ、宇治抹茶あんみつ、宇治抹茶もなかなど。宇治本店の茶房では、美味しいお茶や抹茶スイーツを楽しむことができます。

住所:京都府宇治市莵道荒槇19-3 電話番号:0774-23-3955

「辻利兵衛本店」は、京都の老舗お茶問屋のひとつです。京都宇治本店に併設された茶寮は、和とモダンが融合した美しいインテリア。日本庭園を眺めながら、良質なお茶と美味しい抹茶スイーツをいただきましょう。

石臼挽き宇治抹茶に餡とお餅を添えた「抹茶ぜんざい」、「芳醇な和栗のトリュフ」、「ヤマリゼリー」、「宇治焙じ茶ぱふぇ・炎」、「季節のモンブラン」、「宇治有機抹茶入大福」など、抹茶スイーツも種類豊富です。

住所:京都府宇治市宇治若森41 電話番号:0774-23-1111

「柳桜園茶舗」は、明治八年創業の日本茶専門店です。宇治川の河川敷にある提携自家園で栽培した茶葉を、出荷直前に石臼で挽きます。1缶40グラムの抹茶を挽くためにかける時間は1時間。丁寧に、美味しい抹茶を作っています。香ばしい風味を持つ「かりがねほうじ茶」は、メディアで紹介され一躍人気商品に。

人気のかりがねほうじ茶「香悦」90グラム袋入りは864円、かりがねほうじ茶「金」90グラム袋入りは648円、かりがね玄米茶100グラム袋入りは648円。煎茶「朝日」100グラム袋入りは2160円ほか。

住所:京都府京都市中京区丁子屋町690 電話番号:075‐231‐3693

永禄年間より450年の歴史と伝統を誇る上林春松家。京都のお茶店の老舗です。江戸時代、御茶師の最高位「御物御茶師(ごもつおちゃし)」として幕府の庇護を受けてきましたが、明治時代に入ると御茶師は廃業の危機に立たされます。

十一代春松は、当時としては新しいお茶であった「玉露」や「煎茶」を取り入れることで窮地を脱し、御茶師から茶商となりました。今でも、江戸時代に御茶師として栄えた伝統を守り、美味しいお茶づくりに対するこだわりを持ち続けています。

「上林春松本店」では、京都府産の茶葉を中心として、滋賀や奈良、三重の良質な茶葉を使用。それぞれの茶葉の個性を引き出す合組(ブレンド)の技術により、上林春松ブランドを作り上げています。人気の商品は、上林春松家450年の伝統が凝縮されたお抹茶。

こちらの価格帯は、御濃茶「初昔」3000円、御濃茶「後昔」2500円、御薄茶「極昔」1500円、御薄茶「好の白」1250円。玉露「京誉」10000円、かぶせ茶「雲井の露」800円、煎茶「京雫」50グラム平袋2000円、「綾鷹」70グラム800円、雁々音「玉簾」1500円となっています。

住所:京都府宇治市宇治明楽38 電話番号:0774‐22‐2509

元禄年間、宇治小倉で小山久次郎が茶の栽培と製造を開始。四代後から茶の販売を始め、徐々に販路を広げていきました。品質を重視した茶づくりが評価され、数々の賞を受賞。玉露と同じ方法で育てた、旨味を十分に含んだ新芽を揉まずに加工、柔らかな葉のみを石臼で挽いた「抹茶」は丸久小山園の自信作です。

全国茶品評会受賞抹茶「天授」は、20グラム缶5400円。全国茶品評会受賞玉露「千歳の誉」は40グラム袋6588円、同賞受賞玉露「久誉」は40グラム袋4428円。全国茶品評会受賞煎茶「的的」は40グラム缶2808円、同賞受賞煎茶「雲上」は40グラム缶1944円です。

お茶室のように美しい茶坊「元庵」では、日本庭園を眺めながらお茶をいただくことができます。抹茶「雅の院」薄茶(温・冷)と和菓子1100円、抹茶「長安」薄茶(温・冷)と和菓子1300円、抹茶「長安」濃茶と和菓子1600円、玉露「滴の院」(温・冷)と和菓子1600円、煎茶「翠の院」(温・冷)と和菓子1100円です。

ほうじ茶(温・冷)と和菓子1000円、宇治抹茶アイスクリーム750円、抹茶のロールケーキ700円、抹茶のロールケーキセット1200円ほか。世界文化社発行「老舗の抹茶おやつ」掲載の「元庵の濃茶の薄葉ごはん」1400円は、午後2時までの限定メニューとなっています。

住所:京都府京都市中京区西洞院御池下ル西側 電話番号:0774‐21‐3151

安政元年創業の「中村藤吉本店」は、それぞれのお茶の味わいを最大限に引き出すべく追求を続けています。「中村茶」は、中村藤吉のオリジナルブレンド。煎茶や玉露など7種類のお茶を、秘伝の方法によりブレンドすることで、誰でも簡単に美味しいお茶が淹れられるようになっています。抹茶スイーツも充実。「生茶ぜりぃ」は同店の人気メニューです。

住所:京都府宇治市宇治壱番十番地 電話番号:0774-22-7800

京都にあるお茶の老舗と、おすすめのお茶をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。世界的にも人気の日本茶を、京都の老舗でいただいてみましょう。日本情緒に浸りながら京都でいただく本場の日本茶は最高です。