ハーバーブリッジはクライムツアーも人気！橋を歩いて渡れる！

シドニーのシンボルでもある「ハーバーブリッジ」は、シドニー湾を挟んでシドニー市街地とノースシドニーを結ぶ橋です。橋の形が弓が反っている状態に似ていることから「アーチ橋」に分類され、正式には「鋼タイドアーチ橋」とも言われます。1923年に着工してから約9年かけて建設され、1932年に開通した橋で、2017年3月に85周年を迎えました。そんなハーバーブリッジについて紹介します。

世界三大美港に数えられるシドニー湾に掛かる「ハーバーブリッジ」は、水面からの高さ134メートルあり、建設当初はシドニー内で一番高い建物でした。ちなみに使用された鋼の総重量は、世界一の重さで52800トンもあります。これを4つのパイロンとも呼ばれる石支柱で支えられています。

全長約1500mメートルで、パイロン間の長さは約500メートルあります。ハーバーブリッジは、橋の幅が世界一で、幅員が48.8メートルもあります。ハーバーブリッジクライムや展望台から見ると分かるのですが、8車線道路に2車線が鉄道で使用され、さらに歩道専用道路と自転車専用道路が設けられています。

ハーバーブリッジの両端は、歩道専用と自転車専用道路になっており、オペラハウス側が歩道専用道路となっています。24時間誰でも通行料無料で歩くことができます。警備員が数名いつでも立っているので、安心していつでも歩いて通行できます。海側に厳重な網も貼ってあり、重々しい空気が流れていますが、眺めは最高です。時間がある方は、通行料無料なのでぜひ歩いてほしいスポットです。

ハーバーブリッジの大きさを体感したり、ハーバーブリッジを登ってみたい人にぴったりなのが、「ハーバーブリッジクライムツアー」です。ハーバーブリッジクライムツアーでは、なんとハーバーブリッジを登ったり歩く体験ができることから、人気のツアーとなっています。体力がある人向けのツアーです。

高さ134メートルからみるシドニー湾やハーバーブリッジは、クライムツアーでしか体験できない、見ることができない景色が広がっています。完全防備でグループで実施されるクライムツアーは、歩くことが多く所要時間が約3.5時間です。日の出から夜の時間までクライムツアーは実施されており、日の出以降は料金が割高になっています。

なお、このクライムツアーでは、オペラハウス側のアーチ橋にある階段を約1000段も歩くので、体力に自信がある方におすすめいたします。料金は大人1名300ドルくらいで、お試しコースで164ドル程です。少々値段が高いので節約したいという場合は、ハーバーブリッジの歩道が通行料無料なので、歩道を歩く選択もあります。歩道からの眺めも十分楽しめます。

ハーバーブリッジの歩道専用道路からは、世界遺産に登録されているオペラハウスを色んな角度からシドニー湾、やフェリー乗り場などがある「サーキュラーキー(Circular Quay)」などと一緒に一望できます。2007年に世界遺産登録されたオペラハウスは、時にライトアップされ、より美しく見えます。

世界遺産「オペラハウス」は、貝殻のような独特な屋根の形をしており、20世紀を代表する建築の一つとされています。世界遺産「オペラハウス」は、スウェーデン製タイルが約105万6000枚も使われており、白く輝いています。光のあたり具合でどんな色にも染まる世界遺産で、ハーバーブリッジの歩道を歩きながら眺める世界遺産は格別です。

ハーバーブリッジを支える4つの石支柱のうち、オペラハウス側の南側の石支柱は、パイロン展墓台となっています。階段で登るとチケット売り場まで約100段、展望台はさらに約100段の高さがあります。展望スペースは狭いですが、眼下に広がるハーバーブリッジの大きさは圧巻の景色です。世界一を誇る幅員のハーバーブリッジを体感できます。

展示室には、ハーバーブリッジの構造についてやハーバーブリッジがどのように作られたのかなどが、貴重な写真やパネルで紹介されています。展望台へ行く途中にはお土産屋さんコーナーもあり、クライムツアーが予算的に都合がつかない場合はこちらの展望台がおすすめです。ちなみにこちらも有料で大人1名13ドルです。

重々しい重厚な印象を受けるハーバーブリッジは、24時間体制で警備員さんが数名配置されているので、通行料などが必要なのかと思ってしまいますが、実際は通行料無料で利用できます。歩道専用も自転車専用も無料です。駅で言うと「タウンホール」から「ミルソンズポイント」の1駅を歩く感じです。

時間に余裕があって世界遺産のオペラハウスをやや上斜めから見たい方や、シドニー市街地とサーキュラーキー駅等と一緒に、オペラハウスを写真に収めたい方にとっては、絶好のフォトスポットです。通行料不要なので、世界遺産を近くでみるのと、一味違った味わいですのでハーバーブリッジの歩道を歩くのはおすすめです。

年末年始にはハーバーブリッジの真上に花火が上がるため、ハーバーブリッジと花火を一緒に写真におさめることができます。ハーバーブリッジと花火の組み合わせは、とても贅沢で特別な雰囲気を楽しめます。年末年始をシドニーで過ごす際には、ハーバーブリッジの近くであがる花火をぜひ鑑賞してみてください。美しく咲き誇る花火や散る花火、そしてライトアップされたハーバーブリッジが最高の年明けを演出してくれます。

ハーバーブリッジの橋のたもと、シドニーシティー側は、サーキュラーキー駅などが近いロックス(Rocks)地区があります。年代を感じる石畳の道が続いていたり、おしゃれなお店があったりと、昔の建物と新しい建物が混在しているのに、どこかおしゃれに感じる街です。土曜日にはマーケットが開かれ、多くの人で賑わいます。

シティーからハーバーブリッジを渡った最初の地区「ミルソンズポイント」は、観覧車などがあるこじんまりした遊園地「ルナパークシドニー(Luna Park Sydney)」や、シドニーオリンピック会場となった「ノースシドニーオリンピックプール」などがある地区です。ルナパークは入場無料で乗り物に乗る際にチケットを買って楽しむシステムです。

ミルソンズポイントには公園やフェリー乗り場もあり、色んな角度でハーバーブリッジを思う存分、見たり写真撮影できます。ハーバーブリッジの下からオペラハウスがひょっこり出現する写真がとれるフォトスポットでもあります。じっくりハーバーブリッジを見たい方におすすめです。

ハーバーブリッジからみるシドニー湾やシドニー市街地も良いですが、ロックス地区にあるサーキュラーキー駅より出航しているフェリーより、ハーバーブリッジをみるのもおすすめです。ミルソンズポイントなどへ向かうフェリーでは、ハーバーブリッジの下をフェリーが通りますので、迫力があります。

マンリーなどへ向かうフェリーに乗る際には、どんどん小さくなっていくハーバーブリッジを楽しめます。また、夕陽が沈み空の色が変わる頃に乗ると、空の色が徐々に変化する中でハーバーブリッジの姿を見ることができます。遠くになるにつれて、シドニー市街地とハーバーブリッジ、オペラハウスとハーバーブリッジが小さく見えるという景色が楽しめるのでおすすめです。

オーストラリア・シドニーの名所「ハーバーブリッジ」についてご紹介しました。世界一の幅員を持つ「ハーバーブリッジ」をじっくり楽しみたい方は「ハーバーブリッジクライムツアー」への参加や、歩道専用道路を歩く、ニューイヤーの花火などを堪能してみてください。世界遺産のオペラハウスやシドニー湾、シドニー市街地も見えてるので、通行料も無料ですのでおすすめです。