新潟のワイナリーおすすめは？見学や宿泊もできる人気施設を紹介！

山梨や長野のワインは有名ですが、最近では新潟のワインも評価を高めています。ワイナリーの数も増えて来て、見学を受け付けている所もあります。レストランや温泉宿泊施設を併設している所もあり、ワイナリー巡りの楽しみが増えました。今回は人気上昇中の新潟のワイナリーをご紹介します。

新潟市の中心部から20kmのところにあるカーブドッチはワイナリー見学(要予約)やレストランをはじめ、日帰りや宿泊の施設を有し、広く観光客を受け入れている人気醸造所です。8ヘクタールの広さに20種類を超えるブドウを植え、風土に合わせたワインづくりを目指しています。

ワインツアーは2日前までの事前予約と1人1000円の参加費が必要です。ツアーではぶどう畑、醸造室、樽熟成庫、セラーなどを巡ります。スタッフの熱い思いがこもった説明を聞けば、その後のテイスティングがより美味しく感じるはず。角田山をのぞむ気持ちの良いブドウ畑でワイン造りに対する理解を深めてください。

ガーデンレストランはカーブドッチのメインダイニングで、ワイナリーの中央に位置しています。ぶどう畑と角田山を望む明るい空間で地元の山海の幸とワインを楽しみましょう。ランチタイムを過ごすにはもってこいです。ワイナリーツアーと食事を組み合わせた「ツアー&ワインペアリングランチ」にはグラス3杯のワインが付きます。

薪小屋ではランチにパスタに合わせた自家製のビールや、新潟のブランド豚である「もち豚」を使ったハム、ソーセージが人気です。カーブドッチではビール醸造やハム類の加工も行っているので、出来立ての新鮮なものが頂けます。レストランの客席からビール醸造の様子を見ることもできます。麦酒派にはこちらでのランチがおすすめです。

もちろんワイナリーショップがあり、カーブドッチで生産されるワインの全てが揃っている他に、ワイングラスやテーブルを飾る雑貨なども販売しています。ベーカリー＆カフェでは軽食を食べられると共にパンやジェラートなども購入できます。また、マルシェでは自家製のソーセージやビールを売っています。

カーブドッチには「ヴィネスパ」という施設があり、日帰り温泉を受け入れています。温泉の源泉は2つあり、どちらも美肌効果が高いと言われています。露店風呂からは山や四季の草花がのぞめ、ぶどう畑を吹き渡る風が心地よく感じながら入浴ができます。館内には和食処もありますので温泉とランチを楽しんでください。他にリラクゼーションルーム、アロマ岩盤浴、スパもあります。

ヴィネスパに宿泊して、ワインと地の食材で造られる料理をゆっくりと味わうことができます。部屋は和室と洋室、食事も懐石とフレンチの2種類から選ぶことができます。帰ることを気にせず、ゆったりと温泉につかり、思う存分ワインを飲めるなんて贅沢この上ありません。是非、宿泊して温泉とワインを堪能してください。

住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1661 電話番号:0256-77-2288

カーブドッチの周りには他に「ドメーヌ・ショオ」「フェルミエ」「カンティーナ・ジーオセット」「ルサンク・ワイナリー」の4つのワイナリーがあり、徒歩で回ることができます。いずれも小規模なワイナリーですが、生産者の情熱で個性的なワインを生産しています。いずれもこの土地でしかできないワインを目指して努力しています。

東京から脱サラしてやって来たオーナーのモットーで、ナチュラルな手法でワインを生産しています。どちらかというと痩せている土地ですが、オーナーの言葉を借りれば「砂質土壌らしいエレガントな香りのアタックと長い余韻、繊細で優しい味付きながらも旨味に溢れ目が詰まっている」ワインを醸造しています。

フェルミエでは金、土、日、月曜日に要予約でワイナリーツアーを開催しています。このツアーにはワイナリーと畑の見学、それに4種類のテイスティング付きのランチが含まれています。開催されない期間もありますので、事前にチェックして早めに申し込んでください。

レストラン・フェルミエでは、ランチタイムにコース料理やピザやスイーツなどのアラカルトを食べることができます。夜はコース料理のみですが3種類あり、3日前までの予約が必要です。食事に合わせてワインをマリアージュすれば、幸せ気分になれること間違いなしです。フェルミエには残念ながら宿泊施設はありません。

住所:新潟県新潟市西浦区越前浜4501 電話番号:0256-70-2646

ドメーヌ・ショオは夫婦2人で経営しているワイナリーです。土から考え、果実のうま味を生かした国産ブドウ100%のワインをシンプルに造ることをモットーにしています。ブドウは無除草剤、減農薬、減肥料で大切に育てられ、そのしっかりとした味は通に人気です。ワイナリー見学は受け付けていませんが、購入や試飲はできます。

住所:新潟市西蒲区角田浜1700-1 電話番号:0256-70-2266

オーストラリアとイタリアの赤ワイン5品種を栽培し、ワインは食事を引き立てるもの、という考えのもとに情熱を持って生産されています。イタリア種で造るワインは日本では珍しいそうです。ショップでワインを購入できると共に、眺めの良い店内でジュースや紅茶を頂けます。ワインは週末限定で出されるようです。

住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1697-1　 電話番号:0256-78-8065

2015年にカーブドッチで修行したオーナーが設立したばかりのワイナリーで、他所のブドウも使用しながらですが、すでに美味しいワインを生産していると評判です。ワイングラス型のランプがユニークなカウンターでテイスティング、もちろん購入も可能です。これからが楽しみなワイナリーです。

住所:新潟県新潟市西蒲区角田浜1693 電話番号:0256-78-8490

アグリコア越後ワイナリーは豪雪地帯魚沼の醸造所です。雪を使って貯蔵庫を一定の低温に保ち、ワインを熟成させている様子が見学できます。たくさんのワインが並ぶ売店には地元の特産品も並び、ワインの試飲もできます。レストランではワインに合う料理の数々やスイーツが食べられます。是非ランチタイムをはさんでご訪問ください。

住所:新潟県南魚沼市浦佐5531-1 電話番号:025-777-5877

胎内高原ワイナリーは市が運営する第3セクターが運営しています。標高が高く、日光が良く当たる斜面を利用してしっかりとした味わいのメルロー種を中心に育てています。受賞したものも多い人気のワインはネット販売のみで、現地での見学や購入は受け付けていませんが、日本でも珍しい市直営のワイナリーということでご紹介しました。

住所:新潟県胎内市宮久1454 電話番号:0254-48-2400

岩の原葡萄園は1890年に川上善兵衛が開設したワイナリーです。善兵衛は、新潟の気候風土に適したブドウを栽培するため品種改良に挑み、1万回以上の品種交雑を行ったといいます。マスカット・ベーリーAもその中から生まれたものです。今でも岩の原葡萄園は善兵衛が生み出した品種のみを使ってワインを生産しています。

岩の原葡萄園には散策ルートが整備されています。それに沿って歩くと川上善兵衛記念館、石蔵、雪室、見晴らし台、ぶどう畑などを順を追って見学することができます。熟成樽が並ぶ第1号石蔵は国の有形文化財に登録されています。見晴らし台からは日本海や春日山がのぞめて爽快です。

所要時間20分のワイナリー見学ツアーは予約制で1日1回、無料で行われています。その他、月1回のペースで開かれるテイスティングや体験ツアーなどのイベントも人気です。レストラン「金石の音」では地元の食材を使ったコース料理が食べられますし、もちろんワインが購入できるショップもありますが、残念ながら宿泊施設はありません。

住所:新潟県上越市大字北方1223 電話番号:025-528-4002

新潟と言えば日本酒が人気ですが、ワインも必ずや近い将来新潟を代表する物産になることでしょう。宿泊施設を併設したワイナリーはまだ少ないのですが、新潟は温泉が出る場所がたくさんありますので、近くの温泉場と組んでワイナリー巡りをすれば楽しみも倍増です。新潟に行く機会があったら是非ワイナリーを訪ねてみてください。