新潟で酒蔵巡り！見学や試飲ができる人気の蔵元を徹底紹介！

日本各地においしいお酒がありますが、その中でも酒どころとして有名な新潟県。見学ができる酒蔵もたくさんありますので、酒蔵巡りをして歴史やお酒の作り方、職人さんの思いを身近に感じてみてはいかがでしょうか？有名な銘柄や限定ものの試飲ができたり、美味しいお土産があったり、人気の見学コースのある酒蔵をご紹介します。

ポイントは米と水と気温です。米どころ新潟は酒造りに適した米が豊富にあり、精米されたお米を更によく磨き、本当に良いところだけにする手間を惜しみません。そして山、海、川などの自然に恵まれ、雪が降るため、雪解け水によってできる豊富な地下水やミネラル豊富な軟水に恵まれています。また夏は気温が高く、冬には気温がぐっと下がる気候が酒造りに適しているそうです。

低い気温の中でゆっくりと発酵が進むので、すっきりとした味わいのお酒が生まれます。新潟のお酒は端麗辛口であっさりとして飲みやすく、どんな料理にもとても合うといわれています。原料や造りの改良・開発に積極的な蔵が多く、それぞれ特徴を打ち出した酒造りをしているので、酒蔵巡りで違いを味わってみてはいかがでしょうか?

塚野酒造と越酒造が1996年に合併しできた創業230年の由緒ある酒蔵です。全国新酒鑑評会の金賞や関東信越国税局酒類鑑評会での入賞も多く、今も塚野酒造創業当時の趣ある建物で、独自の塚野酵母を使ってお酒を造っています。厳選された米と水にこだわり、手造りによる日本酒造りを見学できます。見学の後はお酒の試飲も!酒蔵見学には１週間前までに予約が必要になります。

住所:新潟県阿賀野市分田1328 電話番号:0250-62-2011

1885年創業の家族経営の小さな酒蔵です。越後一宮弥彦神社の御神酒の醸造元で、主銘柄は宝山です。酒蔵見学では、年間1万6千人もの見学客が訪れる人気スポットです。人気の一つに、酒造りの基本的からこだわりまで分かりやすく説明をされる名物女将がいらっしゃいます。

説明中、テーブルには7、8種類の試飲用の原酒が置かれ、女将の説明を聞いてから飲みくらべる原酒の味は格別だそう!日本酒はもちろん、こちらの蔵元を好きになる方も多いそうです。蔵元のみぞ知る日本酒の楽しみ方を教えてもらえるのも嬉しいですね!

また、砂糖や甘味料を使わず、天然の井戸水と米だけで仕込んだ昔ながらの甘酒も人気です。麹から作っている本物の甘酒は、独特の臭みがなくフレッシュな味わいで、新潟県のブランド苺である越後姫とコラボしたイチゴ味の甘酒も。酒蔵見学は事前予約が必要です。

住所:新潟県新潟市西蒲区石瀬1380 電話番号:0256-82-2003

今から約150年前に創業した福島との県境の豪雪地にある蔵元です。地酒通にはその酒質を高く評価され、主銘柄の麒麟山は有名です。全銘柄の麹米を機械に頼らず手造りにこだわり、酒とは辛いものという信念のもと、一貫して辛口にこだわった酒造りを続けています。毎年5月3日に行われる町のイベント(つがわ狐の嫁入り行列)では酒蔵の一般開放を行っています。

住所:新潟県東蒲原郡阿賀町津川46 電話番号:0254-92-3511

新潟駅から徒歩約15分の場所にあり、歴史を感じる建物に現代風のアレンジを加えたスタイリッシュな酒蔵です。酒蔵内の商品やディスプレイ、日本酒のラベル、紙袋に至るまで、思わず手に取ってみたくなるデザインにあふれ、素敵!の一言です。醸造アルコールの添加を一切行わない全国でも珍しい全量純米蔵で、仕込み水は100%天然の湧水を使用しています。

酒蔵見学では、お酒ができるまでの工程を聞いたり、酒造りの現場を見たり、法被を着ての記念撮影や10種類以上の試飲もできます。また甘酒もあるので、ドライバーや子供連れには嬉しいですね。売店では、酒蔵でしか買えないお酒もあるので、お土産にいかがでしょうか?見学者が6人以上の場合、事前予約が必要です。

住所:新潟県新潟市中央区鏡が岡1-1 電話番号:025-244-3010

1892年に創業した越後の小京都、加茂市にある蔵元です。多治見焼の甕に入ったお酒を柄杓で汲んで飲む、甕覗(かめのぞき)が有名です。品質と商品構成で地酒のオンリーワンをめざし、全酒米の平均精米歩合が56%と圧倒的な高精白が自慢です。見学では有名な寝太郎シリーズを大きな甕で熟成させているところを見ることもできます。見学は10日前までに予約が必要です。

住所:新潟県加茂市若宮町1-1-32 電話番号:0256-52-0041

天然の雪を特殊なシートで覆い、年間を通して低温貯蔵ができる、ゆきくら。温度が一定で湿度が高く、振動が少ないので日本酒を熟成するのに最適だそうです。こちらでは全国で唯一ゆきくらを見学でき、常に2、3度の貯蔵庫内にも入ることができます。冬場午前中であれば酒米を蒸す所が見れたり、8000Lタンクが並ぶ迫力のある貯蔵場ではタンクの見方などを説明してもらえます。

お楽しみの試飲では季節によりお酒が違い、夏は雪中酒やスパークリング酒、冬は12月から3月頃までのしぼりたて原酒が最高です!また仕込水の湧き水の試飲もあり、容器があれば自由に持ち帰りできます。酒ケーキや酒まんじゅう、自家製酒粕を使った雪蔵漬も人気です。予約不要です。

住所:新潟県魚沼市須原1643 電話番号:025-797-2017

自然、手造り、学校蔵がキーワードの佐渡島にある尾畑酒造。佐渡の雪解け水が軟水となって井戸に貯まり、その仕込み水が美味しい日本酒を造ります。また、多くの蔵で廃止されつつある冬期間無休で杜氏が泊まり込み、早朝仕込みを行います。2014年には酒造り、学び、交流、環境を4本柱とした学校蔵プロジェクトをスタートさせ、廃校を酒造りの場として再生し地域に貢献しています。

こちらの蔵元は、淡麗辛口を感じさせる華やかでフレッシュな大吟醸、真野鶴が有名です。真野鶴では酒造りに欠かせない米、水、人に佐渡の風土を加え、四つの宝の和をもって醸す四宝和醸という言葉を作ってモットーとしています。酒蔵見学では、仕込み蔵や製造工場を見たり、試飲コーナーあり、売店ではオリジナルのお菓子や、自家製の粕漬を購入することができます。予約不要です。

住所:新潟県佐渡市真野新町449 電話番号:0259-55-3171

創業200年以上の歴史を感じられる酒蔵です。地元の米を、地元の人間が使って仕込むお酒はとても郷土愛を感じます。酒蔵見学では酒造りの工程はもちろんのこと、改造した蔵の中の嫁入り道具や漆器や古伊万里などの展示もあり、一見の価値があります。

併設する御茶処いちしまでは、抹茶や門前小餅、手入れのされた庭園を見ながらお食事もいただけます。初の女性杜氏誕生の蔵ということで、作家の宮尾登美子さんが「蔵」の取材に訪れ、ここで執筆もされたとのことです。予約不要です。

住所:新潟県新発田市諏訪町3-1-17 電話番号:0254-22-2350

旧蔵は明治初期の建物で老朽化し新潟地震も経験したため、品質と生産能力の向上もあわせ2009年に大吟醸酒1800KL製造可能な蔵に全面改装しました。見学蔵の名称は、阿賀野市が白鳥の飛来地であることから白鳥蔵と名付け、酒造りや歴史、越後桜酒造のこだわりの説明や限定酒の試飲があります。冬の仕込み期間中は作業風景の見学や、タイミングが合えばもろみの擢入れ体験ができます。予約不要です。

住所:新潟県阿賀野市山口町1-7-13 電話番号:0250-62-2033

時間がなく酒蔵巡りはできない方におすすめです!新潟駅南口にあり、県内すべての蔵元の利き酒ができるので人気です。500円で試飲専用コイン5枚と交換し、1銘柄につき1枚消費します。限定品や希少価値の高いものであると2枚必要な場合も。また、日本酒にあう多種の塩も紹介されているので、少量の塩と一緒に日本酒を飲むのがおすすめです。新潟の美味しいものが勢ぞろいのお土産コーナーもあるので嬉しいですね!

住所:新潟県新潟市中央区花園1-96-47 電話番号:025-240-7090

最後までお読みいただき、ありがとうございます。いかがでしたか?米どころ、酒どころ新潟で、日本酒の奥深さ、作り手の思い、自然の恵みを知ることのできる酒蔵巡りを通して、ますます日本酒を好きになる人は多いのではないでしょうか?ぜひ、新潟を訪れた時には酒蔵巡りをしてみませんか?また一つ、お気に入りの銘柄に出合えるかもしれません。