新潟「へぎそば」とは？そば好きなら一度は食べて！有名な老舗や名店を紹介！

へぎそばは主に小千谷市、十日町市といった魚沼地方発祥のそば。布海苔（ふのり）をつなぎに使い、へぎ（片木）と呼ばれる四角い木製の器にのせて食すそばのことです。そばをひと口程度に丸めて盛りつけるという独特の景観をしており、強いコシとのどごしの良さが特徴。今回はそんなへぎそばの老舗や名店をご紹介します。

へぎそばが食べられる老舗店といえば「小嶋屋」。大正11年に創業された有名店で、皇室献上もされています。厳選された雪国育ちのそば粉と布海苔を使ったそばは、コシの強さと喉越しの良さが自慢。石臼で挽かれて丁寧に作られたそばの味を堪能してみましょう。

お店の外には目印となる巨大な水車があり、建物は近代和風。店内に入ると、お店の歩みやそばの歴史についての写真やディスプレイが施されています。少人数から座れる椅子席から家族や大人数で座れる座敷まであるので便利です。新潟市や長岡市など他市にも直営店があったり、お土産販売もあります。

住所：新潟県十日町市中屋敷758-1 電話：025-768-3311

明治22年創業、代々から秘伝のそばを受け継ぐ老舗店。地元小千谷でとれた食材をふんだんに使い、さっぱりとしたツルツル麺が人気。サクサク天ぷらとの相性抜群で、一緒に注文する人が多いんだとか。また一般的に量の多いへぎそばですが、ここは2～5人前と幅広いほか、3個盛り、5個盛り…と細かい注文ができるのが特徴。

布海苔の香りと味が強く、甘さひかえめのつゆがおいしいと有名。特につゆには根強いファンが多いみたいです。まわりは山や川が広がるのどかな風景で、ドライブがてら行くのがおすすめ。ただし人気がある分、かなり混んでいることも。時間に余裕を持っていきましょう。

住所：新潟県小千谷市桜町4992 電話：0258-83-2234

地元の伝統的な味を守り続けている名店。テレビでも広く放送されており、観光バスが停まるほど県外の人にも有名です。自家製のそばは地元の玄そばを石臼でひき、布海苔でつないで打つのでのどごし抜群。汁はニボシを使用。本来は苦味が出やすく難しいとされるニボシ汁ですが、さすが名店。さっぱりとした甘みを感じます。

お通しにキンピラがついてきたり、ワサビの代わりにカラシをつけて食べるのもこの地域ならでは。さらに食べ切れなかった場合、持ち帰ることもできるのが嬉しいところ。味はもちろんのこと、愛のこもったサービスが振舞われるのも名店といわれる所以なのですね。

住所：新潟県十日町市土市第4 電話：025-758-2077

一見普通の民家のように見えるこちらのお店は、魚沼の地元民に愛されている人気店。週末ともなれば玄関の外にずらりと行列ができています。この地域はお水がおいしく、コシのある歯ごたえとすすっと喉に流れる感覚がたまらないと、県外からも多くの客が訪れます。

こちらのへぎそばは2人前で1400円。ボリューミーなので分け合うのがおすすめです。また、へぎそば以外にも人気なのが天ぷら。家庭では真似できない、サクサクの天ぷらがおいしいと評判です。エビ、かぼちゃ、なす、ごぼうなどの定番野菜にくわえ、ふきのとうなどその季節にあった天ぷらが盛り付けられます。

住所：新潟県魚沼市泉沢140 電話：025-799-3101

越後湯沢駅の東口駅通りから徒歩1分という好アクセスのため、観光客も多く訪れる人気店。湿度や温度など、最高の環境で管理されたそばの実を石臼でじっくりと丹念に挽くのがこだわり。そのため、いつも挽きたての香り豊かなそばが楽しめます。しっかりとしたそばの風味に驚くはず。

そばの香りが飛ぶ前に布海苔でつないだへぎそばは店の看板メニュー。2人前から5人前まで用意されているので、グループで訪れても大丈夫。この地域で採れた山菜の天ぷらと一緒にいただくのがおすすめです。地の味を大切にしている店だからこそ、食材本来の味が楽しめるでしょう。

住所：新潟県南魚沼市南田中534-89 電話：025-784-3720

創業94年という老舗店。薬味にきんぴらをつけるのはこのお店が発祥といわれています。ここのへぎそばは1人前から注文ができ、そばは布海苔の色がしっかり出た緑色で、ツルツルにくわえてもっちりしたそばの食感が楽しめます。さっぱりとした優しい味のつゆとよく合いますよ。カラシと一緒にどうぞ。

座敷の部屋もある昔ながらのそば屋さんで、居心地の良い老舗ならではの雰囲気。小千谷市にある本店のほか、平沢店とイオン新潟南SC店があります。平沢店は和風モダンな作りで雰囲気抜群。イオン新潟南SC店は家族連れにも楽しんでもらえるよう、メニューが豊富。

住所：新潟県小千谷市本町2-3-34 電話：0120-255-120

リピーター続出の有名店。「10個盛り」などと盛りの単位で注文することができるので、一人からでも楽しめます。みずみずしいそばはズズっと何の苦労もなく喉を過ぎ、さわやかなそばの香りが絶品。カツオ節、サバ節に昆布を入れた、コクのあるつゆと一緒に召し上がれ！

畑にひっそりと佇む、昔ながらのそば屋の風貌。駐車場は30台とめられますが、週末や連休は30～40分待つのは当たり前。へぎそばのほか、のりがふんだんにのった花まきへぎそばや、天ぷらもおすすめ。また、新潟駅前にも姉妹店があり、そちらは徒歩でもいけるので便利です。

住所：新潟県小千谷市小粟田1721-1 電話：0258-82-3295

頑固なまでも手打ちにこだわることがモットーのそば屋さん。古民家風の建物は、田舎のおばあちゃん家に来たような落ち着く空間。しっかりと角のたつコシの強いそばがつるつると喉に流れ込んでいきます。さすがコシヒカリの発祥地、おいしい水を使っているのがわかります。

普通のへぎそばのほか、盛りそば、カレー南蛮そば、冬には芯から温まる鍋焼きうどんなどメニューが豊富なので何回行っても飽きません。いずれも注文が入ってから作るので、出てくるまでに時間がかかりますが、それもすべて手作りの店ならでは。ぜひ一度、スキーの帰りに立ち寄ってみてください。

住所：新潟県魚沼市七日市580-2 電話：025-792-7187

雪国観光圏A級グルメにも認定された老舗店。地粉100％を使用し、すべて手作業にこだわったそばが人気。化学調味料を一切使っていないカツオのつゆにつけていただきます。へぎそば(小)で2350円とかなりのボリュームなので、2名以上でとりわけるのがおすすめ。そばは1日約70食で、なくなり次第終了なので早めに行きましょう。

日本風ののれんがかっこいい入り口を入ると、想像どおり重厚感のある蕎麦屋さんの造り。隣の席同士で余裕のある空間なので、くつろげると評判です。へぎそば以外にも地酒や定食もあるので、家族連れにもおすすめですよ。

住所：新潟県中魚沼郡津南町大字下船渡丁7842-1 電話：025-765-2535

「センスの良いおそば屋さん」として有名なお店。へぎそばは十日町で丹精込めて作られたそばに布海苔を加えた、コシの強さと口に広がる素材の味が自慢の一品。2人前で1520円。そばによく合うとこの地域で親しまれるくるみとアサツキの球根が置いてあるので、蕎麦をすすりながら少しずつかじってみましょう。ピリリとした辛さが癖になりますよ！

建物は近代的なそば屋という雰囲気。大小の丸テーブルのほか掘りごたつや座敷席もあるので、誰といっても安心です。十日町駅から徒歩5分と駅から近いのもうれしいですね。接客も良いと評判です。

住所：新潟県十日町市高田町3丁目西 電話：025-757-0770

シコシコのへぎそばははもちろん、越後地方の日本酒が堪能できるお酒好きに人気の有名店。こちらも十日町駅から徒歩8分と徒歩圏内なのが嬉しいです。そば屋ではあるものの、魚沼美雪ます3点盛り、身欠ニシン煮付、煮菜、野沢菜煮、天ぷらなどお酒に合う一品料理が豊富。

布海苔の色があまり出ていないさっぱりとしたそばで、冷たい水でしっかりとしめてあるコシが特徴。コクのあるつゆにつけて食べるのが美味。いい意味で癖がないので、誰でも食べやすいのが人気の理由です。スキーやスノボ帰りに立ち寄る方が多いみたいですので、ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。

住所：新潟県南魚沼郡湯沢町湯沢328-1 電話：025-784-2244

地元民にも愛されている南魚沼市塩沢にあるそば屋。大型店なので観光バスが停まることもあるが、団体は別店に行くことが多く、回転は早いのでご安心を。そばは安定ののどごしの良さで、ツルツルと食べられます。大中小のへぎそばがあるので、人数に合わせて注文しましょう。

週末はそばが人気ですが、地元の人がおすすめなのは「チャーハンセット」だそうです。平日は定食ものを作ることで、地元民に愛されているのですね。箸休めに薬味皿に大根の浅漬けと切干大根があるのも嬉しいです。

住所：新潟県南魚沼市目来田57-1 電話：025-782-1992

春夏秋冬、季節に合った食材で客を楽しませてくれるそば屋さん。新潟に行ったなら、へぎそばは外せないグルメです。お店でのこだわりがそれぞれあるので、そば屋さんごとに味比べをしてみるのも楽しいかも。たくさんの名店があるので、あなたのお気に入りを見つけてくださいね！