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京都「旧三井家下鴨別邸」へのアクセス方法は?見学の見どころを紹介!

京都「旧三井家下鴨別邸」へのアクセス方法は?見学の見どころを紹介!
投稿日: 2017年9月20日最終更新日: 2020年10月7日

京都市左京区の旧三井家下鴨別邸は、三井財閥が大正時代に築いた邸宅です。戦前の財閥の建築物がほとんど失われてしまった中、旧三井家下鴨別邸は保存状態が良く歴史的価値があるとして重要文化財に指定されました。そんな旧三井家下鴨別邸の情報や歴史、アクセスを紹介します。

旧三井家下鴨別邸とは?見出し

旧三井家下鴨別邸は京都市左京区にある、三井財閥が大正時代に築いた邸宅です。戦後の財閥解体により、戦前の財閥の建築物がほとんど失われてしまった中、この旧三井家下鴨別邸は平成19年まで使用されており、保存状態も良いことから歴史的価値があるとして重要文化財に指定されました。そんな旧三井家下鴨別邸を見学する際の基本情報や歴史、アクセス、見どころなどを紹介します。

旧三井家下鴨別邸へのアクセス見出し

電車でアクセスする場合は、京阪鴨東線、もしくは叡山電鉄の「出町柳駅」で下車し、高野川を渡って北へ徒歩5分です。市バスを利用してアクセスする場合は、市バスの1、37、205系統なら「葵橋西詰」で下車し、鴨川を渡って徒歩5分、もしくは1、3、4、17、201、203、102系統なら「出町柳駅前」で下車し、高野川を渡って北へ徒歩5分です。

旧三井家下鴨別邸一般公開は平成28年から見出し

周囲には有名な観光地もあり、比較的アクセスしやすい旧三井家下鴨別邸ですが、つい最近まで一般には全く知られていない建物でした。旧三井家下鴨別邸が一般公開されたのはなんと平成28年の10月から。建築物は歴史がありますが、観光スポットとして見学できるようになったのはつい最近の事なのです。

旧三井家下鴨別邸の見学案内見出し

旧三井家下鴨別邸の見学可能な時間帯は毎日9時00分から17時00分までです。最終の入館時間は16時30分です。休館日は毎週水曜日及び年末(12月29日から12月31日)で、それ以外は年中見学することができます。利用料金は、大人410円、中高生300円、小学生200円で、京都市内の小中学生および70歳以上は無料で見学が可能です。平均的な見学時間は約1時間見ておくと良いでしょう。

旧三井家下鴨別邸の歴史を知る見出し

本来は参拝用の休憩所

旧三井家下鴨別邸が完成したのは1925年(大正14年)ですが、主屋(しゅおく)は1880年(明治13年)に建てられた物を移築して来たもので、ある程度増改築は加えられたものの、ほぼ明治時代の形を保っていると言われています。財閥が建築した明治時代の建物は貴重であるとして、主屋は内外ともに主な見どころになっています。

三井家は明治時代にこの旧三井家下鴨別邸の敷地及びその周辺の土地を買収し、先祖を祀る顕名霊社(あきなれいしゃ)をこの地に移転しました。三井家はこの顕名霊社に親族を集め、例祭などを執り行いました。その例祭の時などに使う休憩所として整備したのがこの旧三井家下鴨別邸でした。

戦後は家庭裁判所の宿舎として

戦後の財閥解体後三井家が所有していた一帯は国有地となり、社殿跡地には京都家庭裁判所が建てられ、旧三井家下鴨別邸は所長宿舎として使用されることになりました。この後、2007年まで旧三井家下鴨別邸は宿舎として使用されました。

取り壊しの危機もあった!

所長宿舎としての役目を終えた後は、取り壊されると言う可能性もありました。しかし、その後の調査で旧三井家下鴨別邸の歴史的価値が判明し、文部科学省が所管して重要文化財に指定されることになりました。京都市が管理を行い、手が行き届いていなかった庭園を復元したり、建物を修繕するなどして一般公開に漕ぎつけられました。

連続テレビ小説で注目度アップ見出し

2015年に放映された連続テレビ小説の「あさが来た」の主人公が三井家の出身であったことから、この旧三井家下鴨別邸にはモデルとなった広岡浅子の直筆の手紙が展示されており、ファンの関心を集めています。旧三井家下鴨別邸が公開後すぐに人気になったのはこうしたタイミングの良さもあったと言われています。

旧三井家下鴨別邸の見どころ見出し

メインの建物「主屋」

主屋は、普段の一般公開では1階部分のみ立入ることができます。建物そのものは内装も外装も質素ですが、望楼が大きく張り出しているのが外見的な大きな特徴です。南側の庭に向かって開放的な造りになっており、庭を眺めることを重視しているのが伺えます。普段は望楼に登ることはできませんが、1階にも庭に面した広い縁側があり、気候の良い時期には庭を眺めながらのんびりできるようになっています。

内部は当時の面影がそのまま残っており、木製の浴槽を備えた浴室や洗面所など、明治から大正にかけての家庭の設備を窺い知る事ができます。また、こういった内装は自由に撮影可能(掛け軸など一部不可の物あり)なため、歴史ファンや写真が好きな人には嬉しい建物です。秋の混雑期以外は比較的落ち着いた観光地なので、時間をかけてじっくり写真を撮ることも可能です。

主屋への入口である玄関棟は、主屋移築後に増築されたもので、主屋とはまた違ったおもむきが感じられる建物になっています。内部は書院造でありながらも、天井を高くして絨毯を敷くことで、椅子などを置いて洋風の使い方をしていたようです。

中は非公開の「茶室」

主屋とは別に建てられた茶室はいつ頃建築されたのか定かではありませんが、公開前の修復工事中に「慶応四年」(西暦1868年)と書かれた祈祷札が見つかりました。このことから、少なくとも茶室の基礎となった建物は三井家がこの土地を取得する前から建てられていたと考えられています。

茶室の内部は一般公開はされていませんが、10日前までに事前に予約して料金を払えば、貸室として利用することができます。午前中半日(時間は9時00分から12時00分)までは5100円、午後半日(時間は12時00分から17時00分)なら6000円、全日(時間は9時00分から17時00分)なら8600円です。茶室は四畳半と三畳間と言う構成です。一般入場では見ることができない茶室、機会があれば利用してみてはいかがでしょう。

泉川から水を引く「庭園」

主屋が庭園を観賞するための構図になっているだけあり、庭園はきらびやかさこそありませんが、池があって広々としており、落ち着いた雰囲気を味わうことができます。池は泉川から水を引いており、瓢箪型で2箇所に橋が架かっています。池の南側には燈篭や鞍馬石の景石が置かれているので、池の周辺をのんびり歩いてみるのも良いです。

必見!秋の特別公開見出し

普段立入れない2階以上に上がれる!

旧三井家下鴨別邸では、庭園の紅葉が見ごろになる11月中旬から12月上旬まで、普段の一般公開では立入ることができない2階へ上がることができます。1階から眺める庭園も良いですが、2階まで上がってかつての三井家の人々と同じ景色を眺めると言うのはまた格別です。

また、この特別公開の時期は入場料が600円になります。3階の望楼まで上がれる年もあります。秋の特別公開は、毎年開放される範囲と日時、料金が変わる場合があるので、事前に公式ホームページなどの情報をチェックするようにして下さい。

行列覚悟の人気の景色

やはり秋の京都は大人気です。旧三井家下鴨別邸は特に普段は入れない範囲も公開されるとあって、他の時期はのんびり過ごせる旧三井家下鴨別邸も、この秋の特別公開に合わせて訪れる一般客や団体ツアー客が増え、2階などの見どころは行列になることもあるそうです。それだけ人気のスポットということで、秋の旧三井家下鴨別邸は十分覚悟して臨みましょう。

秋以外にもある特別公開

年によっても異なりますが、秋以外にも8月中旬から下旬にかけてなど、期間限定で普段立入ることができない範囲が公開されることもあります。旧三井家下鴨別邸が一般公開されてから日が浅いため、特別公開は条件が変わる場合があります。旧三井家下鴨別邸に行く際は事前に情報を集めてから行くと良いでしょう。

旧三井家下鴨別邸周辺の人気観光地見出し

世界遺産のひとつ「下鴨神社」

賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)、通称「下鴨神社」は旧三井家下鴨別邸のすぐ北側にある神社です。ユネスコの世界遺産に登録されている「古都京都の文化財」のひとつでもあります。国宝や重要文化財に指定されている社殿はきらびやかで、見る者を圧倒します。落ち着いた雰囲気の旧三井家下鴨別邸は対照的なので、合わせて訪れるとメリハリが付いて楽しむことができます。

近年一般公開された「京都御所」

旧三井家下鴨別邸の南西、少し歩いたところにある京都御所も、2016年から一般公開が可能になった見どころ観光地です。14世紀ごろから1869年(明治2年)まで歴代天皇が居住した場所で、まさに京都を京都たらしめる代表的な観光スポットと言っても良いでしょう。下鴨周辺まで来たら是非併せて訪れたい見どころスポットです。

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旧三井家下鴨別邸へ行こう見出し

旧三井家下鴨別邸の見学情報やアクセスをご紹介しました。旧三井家下鴨別邸は一般公開されて日が浅いですが、京都の他のきらびやかな観光スポットとは一味違う見どころスポットです。京都の人気観光地に疲れたら、旧三井家下鴨別邸に訪れてゆったりした時間を過ごすのも良いでしょう。

投稿日: 2017年9月20日最終更新日: 2020年10月7日

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