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京都・二尊院は嵐山の観光スポット!紅葉シーズンの参道は感動必至!

京都・二尊院は嵐山の観光スポット!紅葉シーズンの参道は感動必至!
投稿日: 2017年10月22日最終更新日: 2020年10月8日

二尊院は京都嵐山の観光スポットです。また二尊院は、京都の紅葉の名所のひとつです。総門から西へ真直に伸びる約200メートルの参道は、馬が駆け抜けられるほど広い事と、紅葉の見事な美しさから「紅葉の馬場」と呼ばれています。嵐山を観光するなら、絶対に外せない寺院です。

京都嵐山の観光スポット二尊院見出し

皆さんは京都嵐山にある寺院「二尊院」をご存知ですか。二尊院は、京都右京区の嵯峨野にある、小倉山麓にたたずむ天台宗のお寺で、嵐山の代表的な観光スポットです。見どころの二尊院の参道では、春には桜、初夏には青もみじ、そして秋は見事な紅葉と四季の美しい景色を観賞する事ができます。写真上の青もみじの見頃は、5月上旬から6月上旬頃です。

京都二尊院の歴史を少しご紹介見出し

二尊院の紅葉を紹介する前に、まずは二尊院の歴史を少しご紹介。二尊院というお寺の名前の由来は、釈迦如来と阿弥陀如来というご本尊の二つが、本堂に祀られている事からきています。平安時代初期の承和8年(841年)に嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立し、二尊院はその後衰退しましたが、鎌倉時代に、法然上人の弟子、湛空(たんくう)らによって再興されました

人間が誕生して人生の旅路に出発する際に現れる発遣の釈迦という意味の「釈迦如来」、人間がその寿命をとじるときに極楽浄土より迎えにくる来迎の阿弥陀という意味の「阿弥陀如来」の二尊が、二尊院の本堂に双子のように祀られています。ちなみに写真上の左側が「阿弥陀如来像」で、右側が「釈迦如来像」です。

京都二尊院 実は「小倉あん発祥の地」見出し

809年頃、空海が中国の唐から小豆の種を持ち帰り、それを二尊院の本堂裏の小倉山で栽培、820年頃に菓子職人の和三郎がその小豆を使い、砂糖と混ぜ合わせて炊いたことから「小倉あん」は誕生しました。現在は和菓子の材料として、とてもポピュラーな「小倉あん」ですが、実は二尊院が、「小倉あん発祥の地」だったのです。

小倉餡発祥の地の石碑です。和三郎のおかげで「小倉あん」は世の中に広く普及しました。和三郎は840年に亡くなりましたが、子孫や同業の人々がその功績をたたえ、小倉に社を建て、和泉明神として祀りました。しかし後に社は兵火に焼かれ,社の姿形は今現在残っていません。しかし後に京都嵯峨野の落柿舎前の畑地である場所に社があった事が確認され、井筒八ツ橋本舗六代目津田佐兵衛がこの碑を建立しました。

京都二尊院は「小倉百人一首」ゆかりの地見出し

かつて京都嵐山の一帯には貴族の別荘が点在し、公家で歌人でもある藤原定家が住んでいました。定家の友人で鎌倉幕府の武士で歌人でもある蓮生(れんしょう)が別荘(小倉山荘)の襖の装飾のため、100人の歌人の優れた和歌を選び、定家に色紙に書く作成を依頼した事から、小倉百人一首は誕生しました。二尊院は小倉山の山麓にありますので、小倉百人一首の発祥の地になります。

本堂裏の小倉山の脇道などには沢山の石碑が存在し、その数は100もあり、小倉百人一首の歌がひとつひとつに刻み込まれています。ちなみにこの石碑は、平安時代の公卿、藤原忠平が「小倉山 峯のもみじ葉 心あらば 今一度の 御幸またまん」と詠んだ歌で、秋の小倉山の紅葉の美しさを詠まれているのでしょうか。百人一首にも選ばれています。

京都随一の紅葉の名所二尊院見出し

二尊院は、京都随一の紅葉の観光名所です。一番見どころの二尊院の紅葉スポットは、参道である「紅葉の馬場」です。他にも境内にある「勅使門」の紅葉も綺麗でおすすめです。二尊院の紅葉の色づき始めは、11月上旬。そして、例年の見頃が11月下旬から12月上旬となっています。散りモミジの見られる12月上旬に訪れるのもおすすめです。

紅葉の馬場

総門から西へ真直に伸びる約200メートルの二尊院の参道「紅葉の馬場」は、京都随一の紅葉の観光名所です。背景にある小倉山の紅葉と参道沿いの赤く染まったカエデとの紅葉の美しいグラデーションを楽しむ事ができます。またここの紅葉を見るだけでも、紅葉シーズンの嵐山へ来た価値はあります。

勅使門(ちょくしもん)

二尊院の参道の石段を登りきり、左に進むと本堂への入り口「勅使門」はあります。「勅使門」は永正18年(1521年)三条西実隆によって再建されました。門越しに眺める紅葉は、参拝客の人たちに大人気でいつもカメラを構えて、写真撮影している人々で溢れています。

京都二尊院他にも見どころの紅葉スポットが見出し

二尊院には他にも沢山の見どころの紅葉スポットがあります。沢山あるので、二尊院の見どころの紅葉スポットを1日で見て回りきれるかどうか分かりませんが、ここからは、二尊院のその見どころの紅葉スポットの歴史や位置情報などもお伝えしながら、皆さんにご紹介していきたいと思います。

九頭竜弁財天堂

本堂のすぐとなりに九頭竜弁財天堂はあります。九頭竜弁財天堂は、弁財天の化身である九頭龍大神、宇賀神が祀られているお堂です。弁財天堂のご利益は、商売繁盛や金運アップです。九頭竜弁財天の他にも、大日如来、不動明王、毘沙門天等がここに安置してあります。

鐘楼(しょうろう)

鐘楼は慶長年間(1596~1615年)に建立、梵鐘(釣り鐘)は慶長九年(1604年)に鋳造されました。平成四年(1992年)に、開基嵯峨天皇千二百年御遠忌法要記念として再鋳。「しあわせの鐘」と名付けられ「自分が生かされているしあわせを祈願」「自分のまわりの生きとし生けるものに感謝」「世界人類のしあわせのために」と3回鐘を撞いて祈願します。ここも見どころの紅葉スポットです。

法然上人廟

鐘楼から長い石段をあがったところに法然上人廊はあります。法然上人廊は、1233年、弟子の湛空(たんくう)が、法然の遺骨を、光明寺から二尊院へ遷し、法然を祀るために建てられました。湛空廟とも言うそうです。石段下から見上げる法然上人廟と紅葉のアーチが、とても美しく、二尊院の見どころの紅葉スポットでもあります。

小倉山「三帝陵」

法然上人廟を登る石段と同じ場所に小倉山「三帝陵」はあります。「三帝陵」は、二尊院と関係のある天皇(嵯峨天皇、土御門天皇、亀山天皇)の分骨を安置する供養塔です。そこから眺める紅葉が美しく、京都市街も望むことができます。三帝陵法然上人ゆかりの寺として二十五ヵ霊場の第十七番札所にもなっています。

番外編 時雨亭跡(しぐれていあと)

法然上人廟を進んだ先に、百人一首の産みの親である藤原定家が、小倉百人一首を選定した場所である「時雨亭跡」があります。「時雨亭」は小倉山麓の二尊院、常寂光寺、厭離庵(えんりあん)の3カ所に存在しますが、いずれにしてもこの地も美しい紅葉と京都市街を羨望する事ができます。

京都二尊院でひとときの休息見出し

二尊院の門を入ったところに京都の和菓子「八ツ橋」で有名な「井筒八ッ橋本舗」のお店、甘味処「四季庵」があります。二尊院の境内の紅葉を楽しんだ後は、こちらのお店でひとときの休息をとられてはいかがでしょうか。また晩秋の京都嵐山は、空気も乾燥して、風も冷たいので、こちらのお店でぜんざいやお茶を頂いて、身体を温めてください。

他にも二尊院周辺には沢山の甘味屋さんや食事処があります。二尊院から徒歩2分の「甘味カフェふらっと」さんは、京町屋風の雰囲気のあるお店で、かわいい中庭が散策の疲れを癒してくれます。こちらのお店では、メニューに地元老舗人気店の豆腐やこだわりの国産のを食材を使いながら、風味豊かな手作りの甘味や湯葉を添えた茶そばなど、京都ならではの味覚を楽しむことができます。

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京都二尊院へのアクセス方法見出し

JR京都駅からは山陰線、亀岡方面行きの電車に乗り、「嵯峨嵐山駅」で下車し、北口へ出ます。そして北口から左方向、小倉山方面へ進み、徒歩約20分の場所に二尊院はあります。また京都駅からは、バスも出ていて、京都駅前バス乗り場から28号系統のバス(嵐山、大覚寺行き)に乗り、「嵯峨小学校」バス停で下車します。所要時間は約40分で、バス停から徒歩10分の所に二尊院はあります。

神戸、大阪方面から来られる方は、阪急京都線「嵐山駅」より徒歩15分で、京都市街から来られる方は、京福電気鉄道「嵐山駅」から徒歩約18分で二尊院を訪れることができます。いずれにしても二尊院は交通のアクセスがあまり良くないので、歩く事に自信のない方は、駅からタクシーを利用して訪れても良いかもしれません。

住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27 電話番号:075-861-0687

二尊院近くには他にも沢山の観光名所あり見出し

二尊院周辺には他にも沢山の京都の観光名所があります。嵐山駅周辺には、天龍寺、観月橋、竹林の小道、二尊院から北方向へ少し歩けば祇王寺、南へは常寂光寺、二尊院から足を伸ばして北方面へ行くなら、大覚寺や大沢池など調べると数得きれないほどの、二尊院周辺には多くの観光名所があります。

上の写真は、二尊院近くにある平家物語の悲恋の尼寺として、また京都の「苔寺」としても有名な「祇王寺」です。祇王寺の紅葉の見頃は、11月下旬から12月上旬ですが、庭一面に散り積もる紅葉の光景こそが祇王寺の紅葉の真の美しさ。散りもみじの時期に行かれる事をお勧めします。

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魅力いっぱいの京都二尊院見出し

京都嵐山の二尊院はいかがでしたか。秋の二尊院は、魅力がありすぎて、境内の中を散策するだけでも、何処を見ようか迷ってしまいそうです。しかも秋の嵐山は、他にも紅葉の観光名所が沢山あるので、皆様には、二尊院を観光される前に、必ずご自分で1日の散策ルート等を作って、計画的に観光されることお勧めします。本日は最後まで読んで頂きありがとうございました。

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