地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

京都・養源院とは?血天井や天才絵師の絵画など見どころ満載!

京都・養源院とは?血天井や天才絵師の絵画など見どころ満載!
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

養源院は、浅井長政や豊臣秀吉などの有名な歴史上の人物が深く関係している寺院です。寺院としてだけではなく、天才絵師と名高い俵屋宗達の作品があることでも知られています。そんな養源院の見どころやアクセス方法・御朱印などを紹介します。

養源院は見どころいっぱい!見出し

京都市東山区にある養源院をご存知ですか?観光スポットの多い京都の中ではあまり馴染みがない寺院ですが、実は有名な歴史上の人物が深く関わり、血天井や風神雷神図屏風などで有名な俵屋宗達の作品があるなど、見どころいっぱいの場所です。今回は、そんな養源院の見どころやアクセス方法・御朱印などを紹介します。

京都・東山は魅力の観光スポット!名所の見どころやランチ・カフェも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都・東山は魅力の観光スポット!名所の見どころやランチ・カフェも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都の東山は自然も観光名所も豊かな街です。有名な観光スポットやおしゃれなカフェ、ミシュランに掲載されているレストランなどもたくさんあります。京都は嵐山や河原町も有名ですが東山はそことはまた違った楽しさがあるので是非行ってみて下さい。

養源院の歴史見出し

養源院は、豊臣秀吉の側室である淀殿が、自害した父の浅井長政と祖父である浅井久政の二十一回忌のためにと1954年に創建した寺院です。開山は、浅井氏の庶家であり家臣の浅井亮親の息子に当たる成伯法師です。庶家というのは、浅井長政ら本家から見る分家に近いものですが、待遇に違いがあります。

1616年には崇源院により、淀殿と淀殿の第二子である豊臣秀頼の菩提が弔われました。1619年には落雷が原因の火災により消失していますが、2年後には崇源院の願いにより江戸幕府が再建しています。これは、崇源院が江戸幕府第二代の徳川秀忠の婚姻相手だったためです。崇源院は、浅井三姉妹の三女である江のことで、淀殿の妹になります。

養源院は豊臣家が創設し、豊臣家を滅亡させた徳川家が再建し菩提所となり、2代目忠秀から14代家茂までの位牌が安置されています。そこにある崇源院と忠秀の位牌には、「桐」「葵」「菊」の3つの紋がります。桐は豊臣家の紋で葵は徳川家・菊は天皇家の紋です。天皇家の紋があるのは、崇徳院が後に天皇家に嫁ぐこととなる和子を産んだためで、この3つの紋が見られる寺院は養源院だけです。

養源院の拝観料や拝観時間は?見出し

養源院の拝観時間は9時から16時の間で、拝観料は500円掛かります。本堂は30分ほどの滞在でまわることができるので、京都観光の際に他の観光スポットと合わせて立ち寄るのがおすすめです。本堂では、ガイドさんの丁寧な説明を受けられます。境内は撮影禁止のため、注意してください。

養源院へのアクセス方法は?見出し

養源院は、千体千手観音立像で有名な三十三間堂の東にあります。駐車場は2・3台とかなり少なく大変停めにくいので、アクセス方法は電車やバスが一般的です。市営バスはJR京都駅から出ており、10分ほどで着きます。博物館三十三間堂前もしくは東山七条で下車してください。

電車を使ったアクセス方法は、JR京都駅からもしくは京阪電鉄の七条駅から行く2パターンがあります。JR京都駅からは徒歩で20分ほど掛かり、七条駅からは徒歩10分ほど掛かります。JR京都駅から行く場合には、上記のバスと合わせてのアクセスをおすすめします。

京都の三十三間堂の見どころ!お守りや周辺のスポットもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都の三十三間堂の見どころ!お守りや周辺のスポットもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都にある三十三間堂は、修学旅行などでも訪れる機会が多い場所の一つです。しかし、あの千体の仏像をゆっくり鑑賞するのは大人の旅行の醍醐味と言えるでしょう。今回は京都観光の中でも三十三間堂について見どころやアクセスなどについて調べてみました。

養源院の御朱印は?見出し

御朱印とは元々写経を納めた際にいただくものでしたが、現在は寺社仏閣で参拝した証としてもいただくことができます。御朱印をいただく際にはいくつかのマナーがあります。まず、混雑時は控え必ず参拝後にしましょう。そして、御朱印帳は文具店や寺社仏閣で取り扱っている所があるので持参してください。また、御朱印をいただく際には静かに待ち、お礼をきちんと言いましょう。

養源院の御朱印は9時から16時の間、拝観受付でいだたくことができます。御朱印が数種類ある寺社仏閣もありますが、養源院は1種類のみです。また、御朱印帳に直接書いていただくのではなく、書き置きのみになっています。御朱印代は300円です。

京都の御朱印巡り!御朱印帳の限定品やおすすめを一挙ご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都の御朱印巡り!御朱印帳の限定品やおすすめを一挙ご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
老若男女問わず人気の、御朱印巡り。マイ御朱印帳を持っている方も多いのでは?特に京都でいただける御朱印帳や御朱印は、他の地域とは違う、オリジナリティあふれるモノばかり。今回は、京都の御朱印帳の限定品やおすすめの御朱印と御朱印帳を紹介します。

養源院の見どころ1:血天井見出し

血天井というのは、戦において武将が絶命した際に飛沫した血液が付いた床板などを天井に張り替えて供養するというものです。血天井があるのは養源院だけではありません。京都市内だけでも宝泉院や正伝寺など数か所あり、県外でも大阪府や徳島県・岐阜県にも存在します。

養源院の血天井は、伏見城の戦いで武将・鳥居元忠ら380名余りが自刃した時の床板を使ったものです。自刃後も1ヶ月以上放置されていたため、現在も血の跡がはっきりと生々しく残っています。養源院は撮影禁止のため、こちらの写真は養源院のものではなく正伝寺のものです。正伝寺もまた、同じ床板が使われています。

養源院の見どころ2:天才絵師・俵屋宗達の作品見出し

養源寺には、俵屋宗達の作品である襖絵と杉戸絵があります。俵屋宗達は、燕子花図や紅白梅図で有名な尾形光琳と並ぶ江戸時代初期の天才画家です。有名な画家ですが、生涯は謎が多いです。俵屋宗達の代表作として名高いのが、写真の風神雷神図屏風です。現在は京都国立博物館に寄託され、複製品が京都市東山区にある建仁寺に展示されています。

養源院にある俵屋宗達の作品は、襖に描かれた金地着色松図と杉戸に描かれた着色杉戸絵があり、どちらも重要文化財に指定されています。着色杉戸絵は、表には唐獅子図・裏面には波と麒麟図と白象図の8面が描かれています。この作品は、血天井と同じく伏見城で自刃した者たちを供養するために描かれたと伝えらており、俵屋宗達の出世作となりました。

養源院の見どころ3:鴬張りの廊下見出し

鴬張りとは外敵の侵入をいち早く察知するために作られたと言われている廊下のことで、歩くとキュッキュッという軋む音が出るようになっています。鴬張りの廊下が有名なのは写真の二条城ですが、他には知恩院や大覚寺などがあります。

本堂にある鴬張りは、江戸初期の彫刻師である左甚五郎が作ったとされています。左甚五郎は、日光東照宮の眠り猫や写真にある知恩院の鴬張り廊下を作ったとされ、落語の題材にもされている人物です。また、養源院の鴬張りの廊下には、豊臣秀吉の香炉を盗みに入った大泥棒・石川五右衛門が捕まったという伝説もあります。本堂は伏見城の殿舎を移築したものなので、捕まったのは伏見城になります。

養源院の鴬張りは、大河ドラマで知られ観光客が増加してから、音が失われつつあります。音が鳴ることを面白がって何度も強く踏む観光客もいるそうです。歩く際には、廊下が痛まないように必ずゆっくり歩きましょう。

京都二条城の見どころ!周辺ランチから人気のライトアップもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都二条城の見どころ!周辺ランチから人気のライトアップもご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都市内の便利なところにある二条城。2017年は節目の年としてますます熱いんです。おいしいランチが食べられるところも多く、アクセスもGOOD。そんな完璧観光地の京都二条城について、外せない見どころや人気ランチスポット、ライトアップ情報も含めてお届けします。

養源院の見どころ4:庭園見出し

養源院の庭園は、小堀遠州が作庭したものと伝わっています。小堀遠州は遠州流で知られる茶道の祖ですが、近江小室藩初代藩主であり建築や作庭などでも知られている人物です。小堀遠州の父である小堀正次は、浅井長政・豊臣秀吉に仕えていました。この庭園は、東山連邦にある阿弥陀ヶ峰を遠景としています。阿弥陀ヶ峰には豊国廟があり、そこは遺言により豊臣秀吉が眠る場所です。

養源院の見どころ5:ヤマモモの木見出し

また、庭園の一角には樹齢400年を越えるヤマモモの巨木があります。このヤマモモは、豊臣秀吉が伏見城内に手植えしたもので、後に移植されたものと伝わっています。平成13年度に京都市指定保存樹となりました。大変風格のある樹で、しめ縄がされ鳥居もあります。

養源院の見どころ6:参道見出し

養源院の参道は、四季折々の風景が楽しめるスポットです。春には本堂前に植えられた美しい八重紅枝垂桜が見られ、本堂の白色と青空にとてもよく映えます。夏には美しい新緑と木陰が楽しめ、冬には雪景色とその中に浮かぶ真っ直ぐ伸びる石畳が美しいです。

そして、一番のおすすめは秋に見られる紅葉です。養源院の参道には何本ものカエデの木が植えられており、シーズンには美しい紅葉の絨毯が見られます。京都の紅葉スポットのひとつである智積院は養源院から近くアクセスがいいので、秋には合わせて見るのがおすすめです。

養源院付近のおすすめスポット見出し

養源院付近には、千体千手観音立像で有名な三十三間堂や、紅葉が美しく国宝の大書院障壁画などがある智積院があります。他にも豊臣秀吉を祭神の豊国神社や、京都の文化をメインに展示している京都国立博物館などもあります。京都国立博物館は年に数回特別展示を行っており、とても見ごたえがあるのでおすすめです。

また、徒歩の場合20分以上と少し離れますが、清水寺や八坂神社へも比較的アクセスがいいです。また、同じくらいの距離で六道珍皇寺という小野篁が冥界へ行ったとされている井戸のある寺院や、空也が開基し有名な空也上人立像のある六波羅蜜寺もあります。

京都の歴史特集!博物館で簡単に学べる観光名所や人物など!旅行の前に! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都の歴史特集!博物館で簡単に学べる観光名所や人物など!旅行の前に! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
歴史の街、京都は寺院や史跡などの観光名所がたくさんあります。京都ゆかりの歴史上の人物も多く、偉業を紹介する博物館があります。観光名所になっているところもあり、京都の歴史が学べます。京都の歴史や偉人の業績を学べる博物館をご紹介します。

養源院に行こう!見出し

いかがでしたでしょうか?養源院には少し複雑な歴史背景があり、その歴史背景のために様々な見どころがあるのです。有名な歴史上の人物の背景が垣間見える、とても見どころのある寺院のひとつなので、京都観光の際には養源院にも参拝と拝観をしに訪れてみてください。

京都の寺ランキング31!パワースポットやおすすめの観光名所も | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都の寺ランキング31!パワースポットやおすすめの観光名所も | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都観光といえば寺社仏閣がメインとなりますが、今回は京都にあるたくさんのお寺の中からおすすめのお寺をランキング形式で31選、ご紹介します。それぞれのお寺の見どころやパワースポット等も一緒にご紹介します。これを見れば、きっと行ってみたいお寺も見つかるはずです。
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote