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吉城園は奈良公園一角の美しい庭園!アクセスや見どころもご紹介!

吉城園は奈良公園一角の美しい庭園!アクセスや見どころもご紹介!
投稿日: 2017年11月9日最終更新日: 2020年10月8日

吉城園は、世界的に有名な奈良の大仏や鹿のいる奈良公園の一角にあります。見どころ満載の奈良公園では、少しマイナーな吉城園ですが、伝統的な日本庭園は、美しい新緑や紅葉が楽しめるおすすめの観光地です。今回は、この吉城園へのアクセス方法や、見どころをご紹介します。

美しき日本庭園「奈良吉城園」への誘い見出し

「吾妹子に 衣春日の宣寸川 よしもあらぬか 妹が目を見む」有名な万葉集にも歌われた「宣寸川」(よしきがわ)は、現在では「吉城川」と称されています。この吉城川のほとりにたたずむ美しい日本庭園として人気なのが吉城園。今回は、四季折々の美しい景観を楽しめる吉城園へのアクセス方法や見どころなど、その魅力に迫ります。

奈良吉城園の歴史見出し

奈良公園の一角にある吉城園は、明治から大正時代に造園されました。吉城川のほとりにあるこの土地には、かつて、興福寺子院の摩尼珠院があったと伝わっています。 明治時代には民間の所有となり、1919年に現在の建物と庭園が造られたそうです。奈良県の所有となったのは、1989年で、茶会や庭園鑑賞を楽しめる景勝地として人気です。

春には、サツキやツツジの新緑、秋には紅葉が楽しめる人気の日本庭園には、三つのテーマがあります。庭園のテーマは、それぞれ、池をメインに造られた「池の庭」、杉苔が美しい「苔の庭」、そして茶席に飾られる「茶花」が植えられた「茶花の庭」です。庭園内の建物の中には、国の重要文化財に指定されているものもあり、見応えがあります。

吉城園では、春日山や若草山等、自然を取り入れたダイナミックな眺望が見どころです。また、美しい庭園は、この土地に元々あった起伏や曲線を生かして造園されており、かやぶき屋根で作られた風情ある茶室等、石段を上がった所にある東屋等は、日本のワビ・サビを感じられる場所として人気を集めています。

奈良吉城園の見どころ1:池の庭見出し

奈良吉城園の見どころ1は、池の庭です。吉城園の入り口から入ってすぐ右手にある「池の庭」があります。池の庭は、自然の起伏や、曲線を巧みに取り入れて作庭された美しい日本庭園で、紅葉の季節には、観光で賑わう奈良公園大通りの喧騒を離れて、静寂の中で、燃えるような紅葉を愛でることができます。

池の庭では、優雅に泳ぐ錦鯉と、池に写り込む紅葉や新緑を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごすのもおすすめです。日本庭園の池は、海や川を表現しています。池の中にある岩は、島を表現していたり、岩の数を変えることで水の流れを表現したりしています。池の庭では、想像力を働かせながら、様々な情景を思い浮かべるのもおすすめです。

日本庭園のおすすめの楽しみ方は、見立てです。池の庭の真ん中にある島は、亀の形になっています。傍には見事な枝ぶりの松が植えられています。この松は、鶴に見立てされたものかもしれません。昔の人にとって、鶴と亀は長寿を表す生き物です。池の庭には、静かな佇まいの中に、庭師の遊び心と長寿の願いが込められているのかもしれません。

奈良吉城園の見どころ2:苔の庭見出し

奈良吉城園の見どころ2は、苔の庭です。数ある日本庭園の中でも、庭全体を苔で覆う庭は大変珍しい庭とされています。苔の庭には、杉苔という種類の苔が植えられ、初夏や梅雨の時期は、雨に打たれて青々と茂る苔が見どころです。苔の庭で人気なのは、茅葺き屋根のお茶室です。事前に予約すれば貸切りでお茶をたてることもできます。

苔の庭(離れ茶室)へ行く途中には、紅葉が植えてあり、紅葉の季節は色とりどりの紅葉が楽しめます。吉城園の茶室では、海外からの観光客をおもてなしする茶会なども主催され、自分でお茶を点てていただくという経験もできます。吉城園の離れの茶室の貸し出し料金は、3時間12,340円からとなっています。電話で事前にご予約下さい。

苔の庭のちょっとした見どころの一つが、茶室横の枝折戸を入った正面にある、石灯籠です。屋根がかけられたこちらの石灯籠は、當麻寺にある石灯籠ものについで、日本で2番目に古いものだといわれています。これ以上風化しないようにという配慮から、石灯籠に小さな屋根が作られているのだそうです。苔の庭へ行ったら、ぜひ探してみて下さい。

住所:奈良県奈良市登大路町60-1 電話番号:0742-22-5911

奈良吉城園の見どころ3:茶花の庭見出し

奈良吉城園の見どころ3は、茶花の庭です。茶花とは、茶席で生けられる花のことです。先ほどご紹介した苔の庭を過ぎ、庭園の一番奥まで行くと茶花の庭が広がっています。新緑の季節には、山吹の黄色い花と木々の緑が美しいコントラストを生み出します。秋には人気のイロハモミジが色づきます。茶花の庭で、ゆっくり深呼吸するのがおすすめです。

苔の庭を通り、やや急な階段を数段登ると、茶花に使われるかわいい山野草の花たちが姿を現し始めます。花が最も楽しめる春さ先には、薄紫色の可憐な花をつけた猩々袴や、その名の通り黄金(黄色)の花をつけた立金花の他、編み笠百合などの珍しい花々を見ることができます。茶花の庭には、休憩できる場所もありますので、座って鑑賞しましょう。

奈良吉城園のすぐ傍にある依水園見出し

吉城園からは、国の名勝となっている依水園や世界遺産の東大寺等へのアクセスも良いので、ついでに観光するのもおすすめです。特に、吉城園のすぐ傍にある依水園は、奈良を代表する池泉回遊式庭園で、人気の観光地となっています。依水園は、3400坪の広大な敷地に二つの庭園が造園されており、吉城園とはまた違った雰囲気の日本庭園が人気です。

前園は江戸時代に作られ、後園は明治時代に作られたといわれています。依水園は、若草山、東大寺南大門、春日山や御蓋山を背景に取り入れています。また庭園内には中国や朝鮮から渡来した古代の青銅器や磁器なども展示している寧楽美術館もあります。国の名勝にも指定された美しい日本庭園は、観光客にも人気のスポット。一見の価値ありです。

依水園の営業時間は、9:30から16:30までで、最終入園時間は16:00までとなっています。定休日は毎週火曜日ですが、4月、5月の桜の時期と、10月、11月の紅葉の時期は、毎日開園しています。入園料は、一般900円、大学生810円、中・高生500円、小学生300円となっています。桜や紅葉の季節は混雑しますので、早めにお出かけ下さい。

住所:奈良県奈良市水門町74 電話番号:0742-25-0781

奈良吉城園近くのお蕎麦屋さん見出し

吉城園観光の際に、おすすめしたいのが「そば処 喜多原」のお蕎麦!北海道産のそば粉を毎朝石臼で挽いて作る、自家製の粉から生まれるお蕎麦は、絶品です!店主が、挽きたて、打ちたて、湯がきたてをモットーに、手間暇かけて打ったお蕎麦は、観光客でなくてもぜひ食べに行っていただきたいおすすめの一品です。

こちらのお店のおすすめメニューは、奈良県産の野菜を使用した天ぷらと、エビ天ぷらが載った天ざるそば1,480円!また、夏期限定のすだちそば970円も人気で、夏になるとこの味を食べたいと地元の人も訪れます。英語のメニューもありますので、外国人観光客にも人気のお店です。営業時間は、11:00から16:00まで。そばがなくなり次第終了です。

住所:奈良県奈良市水門町50 電話番号:0742-22-0448

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奈良のグルメな食べ物!名物やB級グルメ・うまい店を食べ歩き! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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奈良吉城園へのアクセス見出し

ここからは、奈良の吉城園へのアクセス方法です。公共交通機関でのアクセスなら、JR奈良駅または、近鉄奈良駅から、奈良交通バスの市内循環外回り線に乗車し、県庁東バス停にて下車します。バス停からは、徒歩約3分とアクセス抜群です。もし、近鉄奈良駅から直接歩いてアクセスする場合は、15分分ほどかかります。散策を楽しむのもおすすめです。

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奈良吉城園の開園時間や入場料金見出し

吉城園の開園時間は、9:00から17:00までです。最終入園時刻は、16:30となっています。海外からの観光客は、入園料無料!パスポート等を持参して下さい。一般の観光客の入園料は、大人(高校生以上)250円、小人(小学生以上)120円となっています。休園日は、庭園が2月中旬から末日まで、茶室は、年末年始12月28日から1月4日までです。

奈良吉城園で静かに日本庭園を鑑賞しよう!見出し

奈良吉城園の見どころやアクセス情報はいかがでしたか?閉園間近となる1月下旬から2月上旬の吉城園では、苔の庭の茶室の茅葺き屋根と、一面の苔庭に雪が降り積もり、まるで山水画のような世界が広がります。吉城園は、付近の観光名所に比べて観光客も少ないので、ぜひ、静寂の中で四季折々の美しさを見せる日本庭園を鑑賞してみて下さい。

投稿日: 2017年11月9日最終更新日: 2020年10月8日

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