山形の日本酒ランキング！辛口でおすすめの銘柄などを紹介！

山形県は、全国的に見ても日本酒造りが盛んな県であり、全国的に有名な酒蔵が何軒も点在しています。どこの酒蔵も原料である米と水にこだわり、誇りを持って日本酒造りに励んでいます。そこで本記事では、山形で造られている日本酒の中でも、おすすめの銘柄をランキング形式で紹介致します。女性でも飲みやすい甘口のものから、切れ味鋭い辛口まで盛りだくさんです。

「山法師」は、山形県の中心エリアにある東根市に位置している、1972年創設の酒蔵「六歌仙」が造っている人気の銘柄です。長年地元の方から愛され続けている酒蔵で、日々研究を重ねてより一層日本酒造りに取り組んでいます。仕込み水には、黒伏山からの湧水を使用して日本酒を醸しています。辛口ながらも、どこかフルーティな口当たりで、女性にもおすすめです。

この銘柄は、いろいろな種類がラインナップしており、日本一辛口な日本酒を謳っている「山法師 純米爆辛+28」は、甘口の日本酒を飲み慣れた方はビックリするくらい淡麗感が強いです。しかしながら、辛い口当たりの中にも柑橘系を思わせる香りも合わさっており、非常にすっきりしています。また、「山法師 純米大吟醸」は比較的ソフトな口当たりで、優しい甘みを含んでおり、日本酒初心者の方にもおすすめできます。

バランスの良い飲み口で万人におすすめできる山形の日本酒「奥羽自慢」。蔵元は、鶴岡市山添に位置しており、創業開始は1724年で山形県内でも老舗の蔵です。奥羽自慢は、すっきりとした辛口な飲み口が特徴の銘柄で、いろいろな料理に合うので食中酒としても人気を集めています。また、クセが少ないので、日本酒初心者にもおすすめできます。

お酒の肴としてピッタリなので、お刺身や焼き魚、おでんなどと一緒に飲むとより一層美味しさが引き立ちます。また、ラインナップも実に豊富で、純米酒から吟醸酒まで揃っており、イチ押しの「奥羽自慢 純米大吟醸50 出羽燦々」は、酒造好適米である出羽燦々を100%使用した日本酒です。豊かな吟醸香とピリッとした辛口加減が絶妙で、とても美味しいです。程よい辛口具合が食欲を引き立ててくれます。

寿虎屋酒造が製造販売を行っている「三百年の掟破り」は、この酒蔵で高い人気を誇っている銘柄シリーズです。良質な酒造好適米と蔵王山系統の伏流水で仕込まれ、一流の杜氏によって醸し出された日本酒は、約300年の蔵元の歴史が詰まった繊細でしなやかな仕上がりとなっています。また、純米酒と吟醸酒には掛米を使用せずに麹米を100%使用しています。

三百年の掟破りシリーズは、本醸造酒・純米酒・純米吟醸酒の3種類取り揃えており、全て無濾過槽前原酒となっています。無濾過生原酒なので、搾ったお酒に一切手を加えていなく、熱処理もしていないので、出来たお酒本来の味わいを楽しめます。旨みたっぷりで味の幅も広く、アルコール度数も高くて飲みごたえがあり、とても美味しいです。

「雅山流」は、山形県米沢市にある「新藤酒造」が造っている人気の銘柄で、その他にも、「富久鶴」や「裏雅山流」などの根強い人気を集めている銘柄も造っています。新藤酒造店は、常に日本酒の品質を進化させながら、より繊細で味わい深い日本酒の製造に力を入れており、長年山形の県民に愛され続けています。さらに、こちらの酒蔵は見学NGなので、長年にわたってシークレットな一面が大きいです。

「雅山流」の銘柄シリーズは、日本酒愛飲家もたいへん注目しており、毎年たくさんの日本酒好きの方が買い求めに訪れています。「雅山流 大吟醸酒 如月」は、豊かな米の甘みを残して心地よいフルーティな香りを感じるハイクオリティな日本酒です。また、シリーズ最高峰を誇る「雅山流 純米大吟醸袋取り生詰め原酒 極月」は、原料である出羽燦々のポテンシャルを最大限に活かした一本で、辛口と甘みのバランスが取れた出来上がりとなっています。

蔵元は、1898創業の約200年も続いている水戸部酒造という山形県の超老舗であり、長年にわたって美味しい日本酒造りに励んでいます。「山形正宗」は、水戸部酒造を代表するおすすめの銘柄であり、種類豊富なラインナップとなっています。このシリーズは、程よい甘みを持ち合わせた仕上がりで、日本酒初心者から女性の方まで、幅広い客層におすすめ出来ます。

また、ピッりとした辛口が好きな方には、「山形正宗 辛口純米」がおすすめで、飲み口が鋭くて味わいにふくよかさがあります。単体で味わっても十分美味しいですが、料理とともに食虫酒としてもよく合います。また、「山形正宗 純米吟醸 稲造」は、心地よい酸味と甘みが混同した非常にバランスのとれた仕上がりで、日本酒通にもおすすめです。是非一度、召し上がってみてください。

「朝日鷹」を製造している高木酒造は、山形県村山市に位置している日本各地に広く知れ渡っている酒蔵です。創業は1615年の江戸時代初期にまでさかのぼり、長い時を費やして山形に日本酒文化を築いてきました。高木酒造を代表する銘柄といえば「十四代」が有名ですが、この「朝日鷹」も地元の方から親しまれている銘柄であり、昔からよく飲まれていました。

比較的リーズナブルな価格で手に入るので、「十四代」よりも気軽に高木酒造の美味しい日本酒を楽しむことが出来ます。本醸造酒とは思えないほど口当たりまろやかで、豊かな甘い香りを感じるので、高級な吟醸酒と比べても遜色ないほど美味しいです。米の甘みがしっかりと出ていてクドさもなく、すっきり飲めます。日本酒通の方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。

「出羽桜」は、1892年より創業している出羽桜酒造が造っている銘柄で、日本国内にとどまらず、世界25カ国以上の国に輸出しています。この銘柄の日本酒は、どの種類も繊細で研ぎ澄まされた味わいを表現しており、品質にも自信をもっています。出羽桜は米を平均で50%まで磨き、米の吸水時間も職人たちが秒単位で管理しています。こうして手間暇を惜しまないからこそ、海外の方にも日本酒の良さが伝わっているのです。

海外の人々にも出羽桜が知られることになったのは、「出羽桜 桜花吟醸酒」がイギリス王室御用達のイギリス最古のワイン商が、最初に取り扱った日本酒ということがきっかけとなっています。フルーティーで豊かな吟醸香とほんのり淡麗な口当たりで、すっきりとした余韻を楽しめます。また、「出羽桜 一路」はロンドン開催のIWCで「チャンピオン・サケ」にも輝いた、国内外で好評な純米大吟醸酒です。

300年以上の歴史を誇る老舗酒蔵が造り上げる銘柄「米鶴」。銘柄の由来は、鶴の恩返しにちなんで、感謝を伝える酒でありたいという願いが込められています。昔から山形の地酒として、たくさんの人々に愛され続けてきた銘柄で、リーズナブルで手に入れやすいものから高級な大吟醸酒まで、いろいろな種類がラインナップされています。

その中でも「米鶴 大吟醸 巨匠」は、4年連続で全国新酒鑑評会にて金賞を受賞した、米鶴酒造が誇る最高級の大吟醸酒です。原料である米には、酒造好適米の代表格である兵庫県産の山田錦を100%使用し、三日間かけて精米歩合35%までに磨き上げています。酵母や種麹も毎年最も適したものをチョイスしております。なめらかな飲み口とふくよかな吟醸香が特徴で、非常におすすめの日本酒です。

山形県内にある小嶋総本店・男山酒造・水戸部酒造・楯の川酒造の4蔵元が結成したユニット「山川光男」。名前の由来は、各蔵元の銘柄である東光・男山・山形正宗・楯野川の一文字ずつを取って名付けられました。「山川光男 2017 なつ」は、小嶋総本店で醸し出された日本酒で、夏にピッタリのさっぱりとした純米吟醸原酒です。アルコール度数はやや控えめで、食事の際に飲むのにピッタリです。

また、「山川光男 2017 ふゆ」は、2017年最初のお酒で山川光男プロジェクトの第4弾目に当たります。アルコール度数16度の生酒で、酒造好適米の出羽燦々で醸しています。フレッシュな飲み口が特徴で、甘さと酸味のバランスがよくとれており、米の旨みと甘みがふわっと口の中に広がります。とても飲みやすく美味しい日本酒であり、冷酒でいただくのがおすすめです。

蔵元は1946年創業の酒田市日吉町に位置している「上喜元」です。ここの酒蔵は、酒造りにおいて量よりも質を大変重要視しており、生産の約8割が特定名称酒という現状です。さらに吟醸酒造りに磨きをかけ、全国新酒品評会で5年連続金賞に輝いています。多種多様な酵母と酒造好適米を使っており、酵母の培養設備も備えていて自社酵母も生み出しています。

「上喜元 美郷錦 槽だれ」は、なめらかでフルーティーな口当たりで、女性にもおすすめできる美郷錦の純米大吟醸酒となっています。また、「上喜元 五百万石 完全発酵 超辛」は、辛口の日本酒が好みな方にイチ押しの一本で、一般的な辛口よりも数段辛口な純米吟醸酒であり、辛さの中にも米の旨みがしっかり感じ取れます。

「香梅」は、山形県米沢市に位置している、香坂酒造が製造している日本酒の銘柄で、日本酒好きの方から高い評価を得ています。仕込み米を丁寧に手洗いするところから始め、ボトリングしてラベルを貼るところまで、蔵人たちのこだわりが詰まっています。あまり広くは知られていない銘柄ではあるが、全国的な銘酒にも劣らぬ確かな美味しさがあります。

辛口が好みの方におすすめな「超辛口原酒香梅」は、超端麗な飲み口で非常にすっきりしており、冷やしていただくと最高に美味しいです。また、アルコール度数が19.5%もあり、飲みごたえ抜群です。さらに、最高級の「純米大吟醸香梅」は、山田錦を100%使用した一本で、とってもなめらかな飲み口であり芳醇な香りが鼻をくすぐります。

鶴岡市にある1778年創業の老舗蔵・冨士酒造が造っている「栄光冨士」。10号酵母や山形酵母を使って、手造りで酒米を醸し出しています。酒米には、山形が誇る出羽燦々や出羽の里、山田錦などを使用しており、多種多様な味わいの日本酒を生み出しています。インパクトのあるラベルが貼られていることでも有名で、非常に印象に残りやすいです。

無濾過生原酒もラインナップしており、「栄光冨士 純米吟醸 無濾過生原酒 虎穴 仛一輪」は、人気漫画「へうげもの」連載200回達成を記念して造られたコラボ商品で、繊細な甘みのあるまろやかな味わいで美味しいです。また、日本酒通の方には、優しく上品な香りを楽しめる「栄光冨士 純米吟醸 雪の降る町を」がおすすめです。

山形県内でも老舗酒蔵である亀の井酒造が手がけている人気銘柄「くどき上手」。全国の日本酒愛飲家に名の知れた有名な銘柄であり、浮世絵のラベルが特徴で覚えやすいです。日本各地に認知されるきっかけとなった「くどき上手 純米吟醸」は、芳醇かつ優しい甘みのあるタイプとなっています。

また、「くどき上手 辛口純吟」は、通常のタイプとは異なる辛口タイプのくどき上手であり、すっきり淡麗な飲み口で、深いコクも感じる逸品です。さらに、にごり酒が好きな方には、「くどき上手 純米大吟醸 亀の尾44%にごり酒」がおすすめです。

「十四代」は、山形県村山市にある高木酒造を代表する日本酒の銘柄で、日本全国で広く知られている有名な日本酒です。幻の日本酒とも言われており、なかなか手に入らないことでも有名です。全国日本酒ランキングでも堂々の1位の座に君臨しており、ネットでの販売価格は他を寄せ付けないほど高値です。

十四代の中でも最高峰に位置づけられる「純米大吟醸 大極上諸白 龍泉」は、最も手に入れるのが難しい日本酒の一つに数えられ、数十万円ものプレミア価格で取引されたりしています。山田錦を精米歩合35%まで磨き上げて、氷温貯蔵熟成した至高の一本であり、繊細で透き通るような口当たりです。

山形でおすすめ日本酒をランキング形式で紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。山形県内には歴史ある酒蔵が多くあり、一流の蔵人たちが造る日本酒は、どれも非常に手間ひまがかかっており、一本一本違う味わいとなっています。ここで紹介した銘柄以外にも、まだまだ数多くの美味しい日本酒が山形にはあるので、皆さんも自分だけのお気に入りの一本を探してみてはいかがでしょうか。