サンシーロスタジアムの行き方や見学方法！イタリアサッカーを生で観戦！

90年以上の歴史を持つサンシーロスタジアムの名前の意味は、カトリックの聖人『聖シーロ』にちなんだこの地にあった教会の名称です。サンシーロの現在の正式名称は『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』で、この名前の意味はACミランとインテルの両チームに在籍した伝説の選手からとって1980年命名されました。

サンシーロスタジアムはイタリアのミラノ西側にある地区、サンシーロに所在します。サンシーロの街は閑静な住宅街です。そんな中に突如として現れる巨大なサッカースタジアム、サンシーロは8万人を超える人数を収容できるほど大きなスタジアムです。スタジアム周辺には競馬場や広場などがあり居心地の良い地区です。

サンシーロへのオススメの行き方は、地下鉄に乗って行く行き方です。地下鉄のラインさえ間違わなければ非常に簡単な行き方になっています。イタリアのミラノでは、至る所に地下鉄の入り口の赤いマーク『M』が見えます。このサインが地下鉄の入り口、という意味です。地下鉄の駅でもっともわかりやすいのはミラノの中心にあるドゥオーモです。

地下鉄では1号線に乗ってください。1号線はモリノ・ドーリノ(Molino Dorino)行きに乗車してください。行き先が違うものもありますので、間違って乗車しないように行き方を確認してください。そしてモリノドリーノ行きに乗ったら、8番目の駅、ロット(Lotto)で下車してください。下車して15分ぐらい歩くとサンシーロに到着します。

サンシーロで試合がある日は試合開始約1時間前から試合後の1時間まではシャトルバスが運行しています。そちらのシャトルバスに乗れば簡単にサンシーロスタジアムに到着しますが、この通りにはとても面白いグラフィティーがあるので時間があるならシャトルバスに乗らずにグラフィティーを見ながら徒歩で行く行き方をお勧めします。

サンシーロに向かう1直線の道の脇には様々な人物がスプレーでペイントされた壁があります。ロナウジーニョやマラドーナ、イタリアのサッカーの審判、その他にもサッカー関連の有名人なども描かれていますのでぜひ見学してください。そしてどういう意味はわかりませんがドラえもんの絵も描かれていて、ここはサンシーロの1つの観光名所です。

サンシーロでサッカーの試合がない日にできる、スタジアム＆ミュージアム見学ツアーというものがあります。ツアーとは言っても添乗員さんがいるわけではなく、各自順路を回っていくという見学方法になります。時間は9:30から17:00までです。（季節によって時間変動あり）試合が見られなくてもイタリアサッカーを味わうことができます。

ツアーの金額は大人1人€ 17.00で14歳以下と65歳以上、障害者の同伴者は1人€ 12.00です。 その他団体割引もあります。そしてサッカーの試合があってスタジアムツアーができない日は博物館のみの見学も可能です。料金は大人1人€ 7.00で14歳以下と65歳以上、障害者の同伴者は1人€ 5.00です。障害者、6歳以下はどちらも無料です。

まずはじめに見学できるのがこちらの記者会見スペースです。試合終了後に選手たちがスーツ姿に着替え、取材に応じる場所でお馴染みです。日本のニュースなどでよくみる光景ですが、ツアーに参加するとこちらのスポンサーの壁を背に写真を取ることができます。まるで自分がサッカー選手になったような気分が楽しめます。

その記者会見スペースは、両チームのスポンサーの壁が向かい合わせに立っていて、特に椅子やテーブルはなく、選手もインタビュアーも立って質疑応答するような感じになっています。スポンサーの壁の色もちゃんとチームカラーに分かれていて、インテルは青、ACミランは赤い壁がベースにスポンサー名がずらっと書かれています。

次はACミランのロッカールームです。こちらで試合前の選手たちは精神を集中して本番に臨みます。実際に使っているロッカールームを見学できるなんてファンにとっては夢のようです。ミランのシンボルカラーのロッソネロはイタリア語で赤と黒という意味ですが、そのロッソネロを基調としたデザインは士気を高めるのにぴったりです。

次はインテルです。インテルのロッカールームもチームカラーのネッラズーリ（意味は黒と青）でまとめられ、シンプルなデザインになっています。壁には歴代の活躍したトッププレイヤーたちが描かれていて、こちらも気持ちを高める場所として良さそうです。そしてどちらの部屋も実際に選手が座っていた椅子に座って写真を撮ることができます。

スタジアム見学ツアーでは、なんとロッカールームの中のバスルームまで見学することができます。もちろん綺麗に掃除がしてありますので使用感はありません。選手が頑張った試合後の汗を流すためのバスルームまで見ることができるのは貴重な体験ではないでしょうか。試合が無い代わりにバックステージが見学できるのも1つの楽しみです。

ミュージアムの行き方は簡単で、スタジアムの外にでると見えるのがサンシーロミュージアムです。ここでは両チームの歴史やこれまでに獲得したトロフィー、過去から現在までのトッププレイヤーのユニフォームなど、両チームの歴史が集結した、ファンならずとも興奮するサッカーの歴史を肌で感じられるもので溢れています。

ミュージアムには歴代のスター選手のユニフォームが飾られているので、好きな選手のユニフォームを見つけたらサッカーファンは黙ってはいられないでしょう。因みに、ミラン側にはイブラやポパン、カカーやマルディーニ、そしてベッカムなどのユニフォームも飾られています。この名前を見つけたら、意味もなくはしゃいでしまいそうです。

また、意味もなくはしゃいでしまいそうなアイテムはユニフォームだけではありません。それは両チームの歴代のトロフィーの数々です。両チームが今まで獲得してきたトロフィーの中でも、特に意味のある重要なものだけが飾られています。あのTOYOTAカップのトロフィーもこちらのサンシーロミュージアムに飾られています。

イタリアの地で本場のサッカーを観戦したら、日本人選手を応援したくなる方がほとんどだと思います。現在はミラノインテルに長友選手が在籍していて、サンシーロでその勇姿を見学することができます。本場イタリアでの長友選手の活躍を至近距離で目の当たりにすれば、サッカー知識のない方でも興奮すること間違いなしです。

以前はACミランに本田選手が在籍していましたが、残念ながら移籍してしまったので、今はもうACミランで活躍する姿は見られません。ですが、イタリアサッカーの熱気を感じられる生の試合は観戦必須です！ぜひどちらかのユニフォームを着用してサッカー観戦をしてください。きっと地元のファンの方からも温かく迎えられるでしょう。

ヨーロッパのサッカーはホーム＆アウェイ方式なのでホームでの試合は2回につき1回ですが、こちらのサンシーロスタジアムはACミランとインテルの両チームのホームですので、毎回どちらかの試合を観戦することができます。他のスタジアムよりも観光がてらにサッカー観戦が出来る可能性の高いのがこのサンシーロスタジアムの良いところです。

チケットの購入方法ですが、公式サイトからオンラインで購入する方法と、チケットの専門サイトで購入する方法、そして当日にスタジアムで直接購入する方法があります。公式サイトで購入するのが定価で購入できる1番の方法ですが、1ヶ月以内にならないと購入できないほか、全試合販売するとは限らないといったデメリットがあります。

チケットの専門サイトで購入すれば、ほぼ間違いなく確実にこ運輸することができます。その代わり、定価よりも金額がかなり高くなってしまうのがデメリットです。そして当日スタジアムで直接購入する方法ですが、空席がない場合は購入することができません。しかし定価よりも安く購入できることもあるといったメリットもあります。

今後ミラノに行かれる機会がある方は、ぜひ旅行のプランにサンシーロスタジアムも追加してみてください。行き方も簡単ですし、何より本場の熱気が体感できるのが1番です。できれば試合がある日に行きたいですが、どうしても都合が合わない時はスタジアム見学やミュージアム見学だけでもしてみると、本場のサッカーを体感できると思います。