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ドゥオーモの見どころを調査!イタリアミラノの名所!入場料は?

ドゥオーモの見どころを調査!イタリアミラノの名所!入場料は?
投稿日: 2017年8月9日最終更新日: 2020年10月7日

ドゥオーモ(Duomo)はイタリア語で、その街を代表する大聖堂ですが、通常"ドゥオーモ"と言えばイタリアのミラノにある大聖堂のことでしょう。こちらではそんなミラノの大聖堂の見所をたっぷりと、入場料などの情報を交えてご紹介します。

"ドゥオーモ"と言えばミラノの大聖堂!見出し

"ドゥオーモ"といえばその街を代表する大聖堂のことです。イタリアには各地にこのドゥオーモが存在しますが、その中でもその建築方式や規模などにおいても有名で"ドゥオーモ"の代名詞として観光名所となっているのがミラノの大聖堂"ドゥオーモ"です。こちらではミラノのドゥオーモの魅力についてご紹介します。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!①歴史見出し

ミラノのドゥオーモ始まりは"サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂"に置かれた"基礎なる石"でした。1386年に大司教アントーニオ・ダ・サルッツォとミラノの領主によりその石が置かれてから500年後、宗教改革などの時代を超えて、ナポレオンにより1813年に完成しました。

フランスの資金で完成したドゥオーモは19世紀に尖塔やステンドクラスなどの装飾がなされ、20世紀になると戦火に脅かされますが、爆撃を逃れ、木製だった扉が青銅製に変えられて現在の形になります。また、長年排気ガスにさらされ黒ずんだ外壁は2004年から4年の歳月をかけ白く改修され、ドゥオーモの荘厳な美しさを取り戻しています。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!②規模見出し

大理石でできたドゥオーモの全長は158m、幅93m、高さ108mで世界最大級のゴシック様式の建築です。ちなみにドゥオーモの建築材料の大理石ですが、イタリアはローマの時代から大理石をアルプス山脈から切り出し、建築材料として使用していました。

石切り場から山の斜面をそのまま滑らせたり、木製のそりを使い移動させたりしていました。これらの方法は第二次世界大戦後まで続いたそうですので、当時は建築するもの大変ですが、材料を運ぶのも大変な労力を要したと想像できます。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!③建築の特徴見出し

ミラノのドゥオーモはゴシック様式の代表的な建物です。ゴシック様式はもともとフランス発祥の建築方法で12世紀から15世紀末頃の時代フランスからヨーロッパ各地に広がりました。天空にまっすぐと伸びた尖塔(小さな塔)と尖塔アーチ(アーチの頭がとがったもの)、そして飛び梁などが特徴です。

ミラノのドゥオーモには135本もの尖塔があり、その一本一本の先には聖人たちの姿が繊細に彫刻されており、尖塔アーチにより力学的により天井の高い空間を作ることができました。さらに尖塔アーチだけでは耐えきれない外に広がる力を飛び梁により支えることで薄い壁、高い天井、細い柱、大きな窓などを実現しました。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!④広場見出し

イタリア・ミラノのドゥオーモをより壮大なイメージにしているのはドゥオーモの前に広がる広場の存在も大きいでしょう。この広場は"大聖堂広場"とか"ドゥオーモ広場"などと呼ばれ、ミラノの観光名所となっていいます。

広場の面積は約17000平方メートル、文化、芸術、商業の中心でもあるこの広場は多数の観光名所に面しており、地元の人々や観光客などの待ち合わせ場所としての名所でもありますが、ともにスリなどの被害も多い場所ですので、観光する場合は十分に注意しましょう。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑤ファサード見出し

ミラノのドゥオーモのファサード(建物の正面)には5つの青銅製の扉があり、真ん中の一番大きな扉には聖母マリアの生涯、新約聖書、キリストが捕まる様子などが描かれており、その上部にはイヴの創造が描かれています。その様子はまるで物語を見ているような美しさです。

このファサードには何人もの芸術家や建築家がその英知を結集したもので、何度もデザインの変更や修復が行われましたが、現在の見られるものはナポレオンが決定したデザインだそうです。広場から外観を見るだけでもその華やかで宗教的な芸術作品ともいうべきファサードは印象的なものです。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑥内部見出し

内部に入るためにはセキュリティーチェックがあり、大きな荷物は持ち込みできませんが、預けることはできます。また、観光名所といえども寺院ですので服装には配慮しましょう。夏などでも、男性の帽子(女性の帽子はOK)、タンクトップやサンダル、ミニスカートなどあまり露出の多い服装は入場できない場合もあります。注意しましょう。

内部に入ると華やかな外観とは打って変わって静かで荘厳な雰囲気が広がっています。ドゥオーモは5つの身廊と、翼廊、後陣による構成で、主祭壇は、「基礎なる石」が置かれたサンタ・マリア・マッジョーレ教会時代の物で主祭壇上部のランプにはキリストが磔にされた時の釘が収められているそうです。細かい彫刻がなされた52本の巨大な柱と高い天井は圧巻です。

また、ゴシック様式により可能になった大きな窓(ステンドグラス)からは鮮やかで優しい光が差し込み、心が穏やかになります。ステンドグラスには新約聖書、旧約聖書、黙示録などからキリストや聖母マリアなどに関する物語が描かれています。

また内部の装飾は彫刻やステンドグラスだけでなく、絵画の数々も展示されています。また、回廊の側面にドゥオーモの建築に貢献した聖人たちのミイラ(ご遺体)が飾られています。イタリアでは聖人の遺体を祈りの対象として教会で祀ることがよくあります。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑦屋上見出し

ミラノのドゥオーモは屋上に上がることも可能です。階段で上がる場合とエレベーターで上がる場合と入場料が微妙に違うのですが、体力と時間の節約のためにはエレベーターをおすすめします。また、ドゥオーモは大理石でできているため、雨などが降ると滑って危険ですので気を付けましょう。

屋上テラスに上がると135本の尖塔とその先に彫刻されている聖人の姿を間近に見ることができます。間近でみるとその技術の素晴らしさと、これを仕上げた職人たちの執念を感じ、この建物を大切にしてきたイタリア人の誇りも感じます。

中央の一番高い尖塔には黄金のマリア像が鎮座しています。実はこの中央の尖塔のデザインはかのレオナルドダヴィンチも応募したそうですが落選したそうです。それほどの高い芸術レベルを求められたこのマリア像はミラノをの街を見守るように立っており、これよりも高い建物を作ってはいけないという法律があったほどでした。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑧地下礼拝堂見出し

ドゥオーモは祭壇の地下を見ることができます。祭壇の地下には聖カルロ(Carlo)の小礼拝堂(スクローロ)と宝物庫があります。またミラノのドゥオーモにはにはミラノの2人の守護聖人のうちの1人である聖カルロ(Carlo)が祀られています。

またドゥオーモの地下には紀元4世紀ごろに存在したはサンタ・テクラ教会という教会の遺跡である洗礼堂跡が大聖堂広場の地下に発見されました。現在ではドゥオーモ内部から地下に降りると広い地下内部に、洗礼堂やモザイクの床が残っています。多くの観光客が行きかうイタリアの都会の地下に2000年近く前の遺跡があるのは驚きですが、この地が由緒ある聖地であるということを感じます。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑨チケット情報見出し

チケット売り場は数か所あります。行列ができていますが個人であればそんなに待つことはないでしょう。ただし、入場までに時間がかかりますのでスケジュールには余裕を持ってお越しください。チケット売り場はドゥオーモ周辺に4か所あり、一番早いところは朝8時から営業しています。夜は午後6時までです。ドゥオーモ自体の観覧可能時間は朝8時からで、最終入館時間は午後6時頃、閉館時間は午後7時となっています。

ドゥオーモへの入場料は2ユーロですが、そのほかに2種類ほどチケットがあります。おすすめはドゥオーモパス(A)で、屋上テラス(エレベーター)、ドゥオーモ大聖堂、博物館、サンジョヴァンニ・アッレ・フォンディー洗礼堂、サン・ゴッタルド教会への入場料が含まれており、館内撮影もできるチケットで、15ユーロです。小学生未満は入場料無料です。ドゥオーモパス(B)は11ユーロですが屋上へは階段を使うことになります。

でも、どうしても「並びたくない!効率的に観光がしたい!」という場合には各旅行会社から出ているオプショナルツアーに参加して"優先入場"をしましょう。ガイド(英語)がついて8000円ほどですので、かなり割高ですが、時間を優先したい場合や、「せっかくミラノに来たのだから、ドゥオーモをくまなく観たい!」という人にはおすすめです。地下を回らないものであれば4000円ほどでもツアーがあるようです。

"ドゥオーモ"の見所徹底調査!⑩オーディオガイドと写真撮影見出し

観光名所ですので、オーディオガイドもあります。日本語は5ユーロで借りることができます。また、通常の入場料(2ユーロ)だとスマホ以外のカメラでの撮影をすることができません。撮影料として入場料の他にさらに2ユーロ支払わなくてはいけませんのでご注意ください。ドゥオーモパスを持っている場合は撮影料は含まれています。

"ドゥオーモ"は必見のイタリアの聖地見出し

いかがでしょうか。500年という途方もない歳月をかけて完成したドゥオーモは何人もの賢人、聖人たちの英知の集結、そして執念の傑作ともいえるでしょう。観光名所としては必ず押さえておきたいところですが、2000年近く前より脈々と続く聖地でもあります。少々敬虔な気持ちで観光したいですね。

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投稿日: 2017年8月9日最終更新日: 2020年10月7日

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