ミラノのスカラ座でオペラを楽しもう！チケットの予約方法や見どころもご紹介！

ミラノスカラ座とは、イタリアのミラノに位置する宮廷劇場以来の格式高い伝統を誇る歌劇場です。ここではオペラの他、バレエやコンサートなど多くの演目が上映され映画のように着飾った人々や観客で劇場はうめつくされイタリア全土にもその華やかさが放送されます。オペラの最高峰であるスカラ座を楽しむための見どころやチケット予約方法や値段をお教えします!

ここスカラ座は数々の著名なオペラ、プッチーニの代表作である「蝶々夫人」や「トゥーランドット」などの初演の舞台となりました。19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家「アイーダ」や「椿姫」で有名なヴェルディとは特別な関係にあったようです。劇場のバルコニー座席の階上には特権階級ではない人でもオペラが楽しめるようガレリア座席を設けています。

スカラ座のシーズンは、伝統として12月7日の聖アンブロジウスの日から開始されます。これはミラノの守護聖人の名前で、上映は近くのガレリア内に設けられた巨大モニターを通じてイタリア全土に生中継されます。このガレリア座席はロッジョーネ(最上階の天井に近い場所にある観客座席)と呼ばれ、入り口は正面入り口とは別に建物の横に設けられています。

住所:Largo Ghiringhelli 1 Piazza Scala 電話番号:019-688-622

現在のミラノスカラ座は2代目の劇場で、最初に建設された劇場は謝肉祭のガラ・コンサート後に焼失しています。その後、スカラ座劇場にバルコニー席を持つ、ミラノ市民である特権階級の人々らが新劇場が完成するまでの間仮劇場を希望しました。当時の北イタリアはオーストリアの領地だったため1776年、マリーアントワネットの母マリアテレジアによりそれらが承認されます。

1778年にサンタ・マリア・デッラ・スカラ教会の跡地に建てられますが1943年の空襲で壊されてしまったため再建、2002年から2004年に改修工事が施されます。この劇場内部にはスカラ座博物館もあり、楽譜や衣装、展示ともに劇場内部を気軽にのぞくことができるので公演が見られない人も立ち寄ることができます。

オペラのシーズンは大抵冬季と決まっていますが、近年では夏の一時期を除いてオペラの他にもバレエやコンサートが楽しめます。劇場の開演は多くが20時、演目によっては終演が深夜になることもあるそうです。スカラ座の当日チケット売り場はドゥオーモの正面右側から下る地下鉄の通路内ATMのインフォメーション前にあり、空席を調べるモニターも設置されています。

スカラ座の当日チケット売り場は9時から18時まで。立ち見席は原則としてなく、値段はオペラが170ユーロ、バレエが105ユーロです。ミラノスカラ座劇場内でも公演の2時間前より当日券が販売されていますが数のことを考えると注目度の高いオペラやバレエ公演ほどチケット予約で先に座席の確保をしておくことをおすすめします。

なぜならミラノスカラ座のチケットは演目によって早めに完売してしまうものもあるため料金や座席、枚数などを事前に確認し把握しておいたほうがスムーズだからです。現在ではありがたいことに日本語のサイトも用意されているためミラノオペラチケットドットコムと英語で入力すると日本語の公式サイトへとぶことが出来ます。

電話からのチケット予約案内に関する電話番号は、02-860-775で英語で24時間対応しています。英語での購入も可能なインターネット公式ホームページは、www.のあとにteatroallascola.orgとイタリア語表記でミラノスカラ座と入力します。電話やインターネット、自動販売機での販売は値段が20パーセント増しになり、予約確定・印刷後は変更や返金は不可なので注意です。

公式ホームページや電話予約で、注目度と値段の高い公演の座席チケットが完売していたとしても週末を中心に公演直前にキャンセルが出ることもあるので日々ネットで座席や残席のチェックをしておくのがおすすめです。それでも座席をおさえられなかった場合はドゥオーモ駅地下のチケットセンターで購入するかガレリア座席の整理券(1人1枚まで)をとる方法があります。

安心チケット予約として一番おすすめの方法で知られているのが代理店を通してのチケット予約・購入方法です。ここでは注目度高めの人気公演でも、最長の2カ月前から予約の代行をお願いすることが出来ます。手数料の値段は公演の内容によっても異なってくるそうですが50ユーロほどになります。

日本語も通じるおすすめの会社は、マックス・ハーベストインターナショナル社でミラノ中央駅から徒歩10分ほどの場所に位置しているので彼らに公演の予約が開始する前にネットから連絡を入れておきます。予約が確定したらチケットをホテルまで届けてくれますが自分でオフィスまで取りに行くことも可能です。

観光での時間が押していてミラノスカラ座でのオペラやバレエ鑑賞に時間をさくことができない方や、鑑賞を楽しんだ後ゆっくりお茶を堪能したい方は音楽家ヴェルディの名に由来するカフェがおすすめです。店内には往年のスターであるマリア・カラスや過去の公演の写真が飾られています。

スカラ座の思い出深いポスターなども購入することが出来、日本語のメニューも用意され値段もリーズナブル、便利なスポットです。やはりここイタリアでも多くの月曜日は美術館・博物館が休館です。けれどスカラ座は公演やリハーサルのない日であれば9時から12時、13時半から13時45分まで劇場内部の見学も可能、博物館も覗けます。

ミラノの象徴であるドゥオモがある広場脇のガレリアを通り抜けると、レオナルドダ・ヴィンチ像が立っているのが見え、その正面に建つ白い建物がミラノスカラ座です。ドゥオモからは歩いて約5分で到着し博物館への入り口は劇場に向かって左側奥になります。内部の見学時間は約30分から1時間ほどです。

ですので、見学をする際はまずスカラ座左奥にある入り口から入り入場券を購入しスカラ座博物館に行きます。値段は大人6ユーロ、学生2.5ユーロです。そこには楽器や楽譜のほかにオペラで使用された衣装などがあるのでファッションやアート好きの方には是非足を運んで頂きたいおすすめの場所です。

ミラノスカラ座ではオペラ、バレエ公演があり、クリスマスには雰囲気と迫力のあるコンサートも開かれます。まずはどのような演目や特別公演があるのかを調べ自分の目的や好みにあった演目を、日本語の公式ホームページもしくは英語かイタリアのホームページからスケジュール確認することから始まります。

チケットの値段や日にちが確認できるので事前に公演当日に備えましょう。かつては富裕層の社交場でもあったため通常の座席が確保出来た方はオペラ座の雰囲気と演目を楽しむためにガレリア以外のボックス席ではジャケットや革靴、ヒールでドレスアップし、アリーナ席では完全フォーマルを心がけマナーや服装に注意しましょう。

オペラを鑑賞する際のポイントとしては、観光やコンサートにも言えますが事前に内容や曲を知っておくと現地で演奏を聞いたときにご自分の中での盛り上がりと感動もひとしおでしょう。オペラは基本がイタリア語なので完全な理解は難しいですが英語とは全く違う上品で力強い響きがあります。

ネットでは第一幕、第二幕という具合に事前に内容を確かめられるようになっています。深く理解し物語を楽しみたい方はプリントアウトをしてプログラムのように順に場面を確認していくと良いでしょう。1階のメイン席は値段が高めですが液晶で流れてくる字幕を確認できます。3階4階は真上から見下ろす形になるので双眼鏡が必須です。

座席の予約方法やスカラ座の見どころ、楽しみ方をメインにお届けしてきましたがいかがでしたか?オペラ以外にも、特別公演やクラシックコンサート、お目当の歌手や演奏家により楽しみ方がさらに変わってくるのではないでしょうか。観光が目的であってもスカラ座に親しみを持つ現地の人に配慮するため普段とは違った服装の心構えでスカラ座の夜を楽しんでみて下さい。