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ピサの斜塔はなぜ斜めに傾いている?観光で登る方法!高さはどのくらい?

ピサの斜塔はイタリアにある斜めに傾いた塔として有名ですね。そのことは知っていても、皆さんはピサの斜塔がなぜ斜めになっているのかご存じでしょうか?今回はそんなピサの斜塔にまつわる事柄からガリレオに関する逸話、実際に観光で登る方法などをご紹介!

ピサの斜塔のお話から観光情報までご紹介!見出し

ピサの斜塔はイタリアの斜めに傾いた塔である、ということはご存知かと思います。では実際にどのぐらいの角度で傾いているのか、高さはどのぐらいあるのか、なぜ斜めに傾いたのかといったことを知っている方は意外と少ないかもしれませんね。今回はピサの斜塔に関する概要やガリレオとの関係、観光で登る方法などを紹介していきたいと思います!

ピサの斜塔はどこにある?見出し

ピサの斜塔は、イタリアのトスカーナ州ピサ市にあります。といってもピンと来ない方も多いのではないでしょうか。イタリアは長靴のような形をしていますが、そのだいたい真ん中ぐらいにローマがあります。ピサはローマよりも北にあり、北側で有名な都市フィレンツェの約50kmほど西側に位置しています。

ピサの斜塔は世界遺産の一部!見出し

ピサの斜塔はピサ大聖堂の鐘楼であり、世界遺産「ピサのドゥオモ広場」を構成する建築物の一部で、有名観光地となっています。ピサのドゥオモ広場は、主に洗礼堂、大聖堂、鐘楼、墓所回廊の4つで構成されており、その鐘楼がピサの斜塔なのです。鐘楼とは、寺院内にあって、鐘が吊るされている施設のことで、時を告げる役割があるため、鐘つき堂などと呼ばれます。

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ピサの斜塔の高さはどのくらい?見出し

ピサの斜塔の高さは、地上から55.86m。約55mの高さと聞いてもなかなか想像しにくいかと思いますが、マンションに置き換えるとだいたい18階建て相当ぐらいの高さになります。近年の日本ではもっと高い高層マンションがたくさんありますので、18階建てぐらいですとそこまでの高さとは感じないかもしれませんね。ですが建築当初の年代を考えるとかなりの高さの建築物といえるでしょう。

ピサの斜塔はいつ建てられた?見出し

ピサの斜塔の建築は、1173年に始まりました。工期が非常に長期にわたっており、第1工期が1173年から1178年、第2工期が1272年から1278年、第3工期が1360年から1372年、と約200年もの年月をかけて完成しました。工期と工期の間がとてもあいています。こんなにも建築が長期間になってしまった原因は、後ほど詳しく紹介する、まさに斜塔といわれる所以の傾きのせいだったのです。

ピサの斜塔は誰がつくったの?見出し

ピサの斜塔は一体誰がつくったのでしょうか?実は、いまだに設計者ははっきりとわかっていない、というのが真相です。研究者の間でも諸説あり論争中のようです。これまでは、ボンナーノ・ピサーノ説が通説であったようですが、近年の研究では、ディオティ・サルヴィ説が有力となってきているのだとか。

ピサの斜塔の傾斜角度はどれぐらい?見出し

ピサの斜塔はどれくらい傾いているのでしょうか?現在のところ、その傾きは約4度となっています。分度器で測ると、4度というのはたいしたことのない角度と思われるかもしれません。実際、4度程度の傾斜はどれくらいなのかというと、車いす用のスロープなどがこれぐらいの角度に基づき作られています。ちなみに現在公式HPのほうでは約5.5度の傾きと表記されています。

車いす用のスロープを登ることは、普通の人にとってはなんてこともないでしょう。とても緩やかな坂道程度に感じますが、建物が4度もの角度で傾いていたら、その見た目以上に傾きを体感することができます。実際、すごい急な坂道だ、と思ってもその角度は20度程度。30度を超えてくると、登るのはかなり困難な状態となります。分度器上の角度と人間が体感する角度には思っているよりもとても差異があります。

ピサの斜塔はなぜ斜めに傾いているの?見出し

教科書にも載っているピサの斜塔。斜めに傾いた塔といえば?と聞かれれば、誰しも答えることができるぐらい有名ですが、では、ピサの斜塔はなぜ斜めに傾いているの?と質問されて即答できる人は、そう多くないかもしれませんね。ここからはピサの斜塔がなぜ斜めに傾いてしまったのか、について詳しく紹介していきます。

ピサの斜塔の傾斜角度は約4度である、というお話をしてきましたが、ではそもそも、ピサの斜塔はなぜ斜めに傾いてしまうことになってしまったのでしょうか。はじめからわざと傾けて建てられたのでしょうか?ピサの斜塔がなぜ斜めになってしまったのか、その理由について説明していこうと思います。

なぜ斜めになったのか?秘密は土地にあり!

ピサの斜塔は、1173年に建設が開始されたことは上で説明したとおりです。建設開始当初は、通常の鐘楼として計画され、普通に工事は開始されたのです。つまり、わざと斜めにしたということはなく、しかもはじめは高さ約100m以上の鐘楼として計画されていたらしいのです。本来ならピサの斜塔は、高さ約100m以上にもなる鐘楼になる予定だったのです。

工事は順調に進んでいるはずでしたが、第1工期中、10m程の高さになった時点で、すでに傾きが始まっていたとされています。なぜ斜めに傾き始めてしまったのか?それはピサの土地の地盤が脆弱であったことによります。ピサの土地は、アルノ川が運んできた砂地が含まれていたため、建物の基礎を深く作るには地盤が弱過ぎたのです。

塔は、比較的狭い面積に対して高い建築物を建てる構造なので、結果として面積の広い建物に比べて一箇所にかかる負担は多くなります。ピサの斜塔近辺の土地は、南側の地質が相対的に柔らかくなっています。なので、年月とともに塔はだんだん南側に沈んでいくといった事態に見舞われたのです。

長い長い工事期間

なぜ斜めになったのか?に対する答えは、地盤が弱かったから、ということになるのですが、それは近代の技術で地盤調査を行ってわかったことであって、建築当時の人々がそれに気づいていたのかどうかはわかりません。人々はなぜ斜めに傾いていくのかわからず、不思議に思っていたかもしれませんね。

この傾きのせいで、工事はたびたび中断を余儀なくされました。第1工期終了から約100年後の1272年、第2工期が始まります。約100年のブランクとはとても長いですね。いくら傾いたとはいえ100年もの間、建設が中断されてしまうとは今の私たちの感覚ではちょっと理解しかねるところですね。傾き以外にも他に事情があったのでしょうか。

第2工期では、ややその傾斜を修正しつつ建設が再開されましたが、地盤沈下は止まらなかったようです。そしてまた約80年もの間、工期があいてしまいます。もしかしたら当時の人々も、なぜ斜めになっていくのかわかっていたのかもしれません。でもそれをどうにかする技術がなかったため、どうしようもなかったのかもしれませんね。

1360年になってようやく第3工期にはいります。もはや傾きを修正することは不可能と考えたのでしょうか。本来は高さ100m越えの塔になるはずだったものを約55mの高さで打ち切ることとなったのです。確かに素人が考えても、そのまま高さを高くしていけば、傾きはさらに角度を増し、倒壊するであろうと容易に想像できます。

1372年、塔はようやく完成します。円筒形の8階建てで、階段は296段もあります。階段の段数には諸説あります。角度を修正することが出来なかったため、最上階層のみ、地面に対して垂直になるように建設されたそうです。確かに、上の写真をよく見ると7階層までは傾いていますが、最上階層はまっすぐになっていますね。

ピサの斜塔の傾きを克服するために見出し

ここまでで、ピサの斜塔はなぜ斜めになってしまったのか、ということを紹介してきましたが、年月とともにどんどん傾いていく斜塔をなんとかしようと、近代になって対策がとられるようになります。1935年には、地下水によって地盤がますます弱くなるのを阻止しようと、薬剤による応急処置を行ったのですが、更に地盤沈下が進んでしまうという皮肉な結果を招いてしまいます。

1960年代には地下水のくみ上げにより、さらに傾斜角度が増していきます。このままではますます傾斜に拍車がかかってしまうため、1990年、一般公開を中止し、本格的な角度改修工事が開始されました。約10年にも及ぶ改修工事は2001年にようやく終了し、再び一般公開され現在に至っているのです。

改修当初には、地盤沈下している南側の反対、つまり北側に重りをのせてバランスをとるなんて案もあったようですが、うまくいかず、最終的には北側の地面を掘り下げることによって角度を安定させるという方法がとられたのだそうです。なぜ斜めのまま安定させたのでしょうね?やはりピサの斜塔は傾いていなければいけない、というところでしょうか。

ピサの斜塔で実験?ガリレオ伝説の真相見出し

ピサの斜塔には、ガリレオにまつわる実験逸話が残っています。ところで、皆さんガリレオといえば何を思い出すでしょうか?裁判にかけられたガリレオがつぶやいたとされる「E pur si muove(それでも地球は動く)」のセリフでしょうか。ガリレオはこのセリフに象徴されるように、地動説を推進した人物として記憶されてる方が多いのではないでしょうか。

ピサはガリレオゆかりの地!

ガリレオは1564年、ピサで生まれました。1581年にピサ大学に入学するも1585年に退学しています。その後、1589年にはピサ大学の教授となり、数学を教えていたそうです。ガリレオといえば地動説を提唱し続けたことがあまりにも有名なので、天文学者のイメージが強いですが、実際には数学、幾何学、物理学、哲学といった分野で数々の功績を残しています。

ガリレオは、物体の運動の研究をする時に実験結果を数学的に分析しました。ガリレオ以前にはこういった手法はヨーロッパには無かった、と考えられています。またガリレオは、天文や物理の問題については、自分自身で実験を行って実際に起こる現象を自分の眼で確かめるという方法をとった、と考えられています。今となっては実験は当たり前のような気もしますが、当時では画期的なことだったのです。

ピサの斜塔と大聖堂に残るガリレオ伝説とは

ガリレオは上述したように、自身の眼で実験結果を検証することを重視していたため、たくさんの実験を様々な場所で行っていたようです。落体の法則、振り子の等時性、相対性原理、慣性の法則などなどガリレオが発見した法則の数々は現代物理の基礎となっています。実験により自説の正しさを証明していきました。上の写真は、ガリレオが発明した比重測定の原理を用いた温度計だそうです。

大聖堂に残るガリレオ伝説とは、ガリレオが大聖堂で揺れるシャンデリアを見て、振り子の等時性を発見したといわれているものです。この法則は、同じ長さだと、大きく揺れても小さく揺れても往復にかかる時間は同じという振り子の法則です。上の写真が、その大聖堂のシャンデリアです。ですが、これは真実ではなく後から造られた逸話だと考えられています。

ガリレオは落体の法則を発見しました。この法則の1つは、物体が自由落下するときの時間は、落下する物体の質量には依存しないということ。このことを証明するために、ピサの斜塔の頂上から大小2種類の球を同時に落として、両者が同時に着地する実験を見せたといわれています。これがピサの斜塔に残るガリレオ伝説です。しかしこちらも弟子による創作で真実でないと考えられています。

ガリレオがピサの斜塔で落下実験をした、という話がなぜここまで真実かのように伝わっているのかはわかりませんが、確かにそうゆう話にしたほうがインパクトもあるし面白いからかもしれませんね。実際には、落体の法則は、斜めに置いたレールの上を重さが異なり大きさが同じ球を転がす実験を行い証明した、といわれています。上の写真はこれとは関係ありませんが、ガリレオが実際に月の満ち欠けを観測したノートです。

ガリレオはピサ生まれで、ピサ大学とも縁は深いですが、彼が実験や観測を行い成果をあげだした頃にはピサには住んでいません。そういったことからもピサの斜塔の実験や大聖堂のシャンデリアの話も創作なのでは?と考えられるようになったのかもしれませんね。上の写真はガリレオが実際に作った望遠鏡のレプリカです。

ピサの斜塔は何時から登れるの?見出し

ピサの斜塔の公開時間は、時期により異なります。もっと細かく日程により違いがあるのですが、おおまかには12月と1月は10時から17時まで。11月と2月は9時40分から17時40分まで。3月は9時から18時、10月は9時から19時まで。4月から9月は9時から21時までです。変動することもありえますので事前にチェックすることをおすすめします。

観光でピサの斜塔に登るには?見出し

ピサの斜塔には自由に登ることはできません。観光目的で登るにはチケットを購入する必要があります。さらに、一度にたくさんの観光客が登ると塔に負担がかかるのと、内部の階段は狭く傾斜があるので、観光時間は区切られており、時間帯ごとに定員が決まっています。

料金は1人18ユーロ。8歳未満は入場不可です。料金に大人子供の区別はありません。ネットであらかじめ予約チケットを購入しておくこともできます。行きたい日の前日から20日前までの期間で予約購入できます。上でも少し書きましたが、時間帯毎に人数制限があるため、観光当日にチケットを購入できるのは空きがある場合のみとなります。確実に登りたい方は、ネットにて予約チケットを購入しておくと良いでしょう。

観光でピサの斜塔に登る際のルール見出し

斜塔を登るとき、内部にはカメラ・ビデオ以外の荷物を持ち込むことはできません。それ以外はすべて手荷物預かり所に預けねばなりません。基本的にはロッカーに荷物を預けます。予約時間が近づいたら荷物を預け、15分前には塔の入り口に向かい並んで順番を待ちます。

2015年9月より警備が強化され、入場の際には金属探知機による検査が導入されました。入場制限や手荷物、金属探知機によるボディーチェックと、管理はかなり厳重にされていますので注意してください。カメラ・ビデオはOKなので、塔内の撮影は自由にできます。

観光でピサの斜塔に登る際の注意点見出し

ピサの斜塔は大理石でできています。もともと滑りやすい素材のうえ、長年の観光により階段がとてもすり減っていて危険な状態になっています。あげくに傾いているので平衡感覚がおかしくなり、思っている以上にとても登りにくいです。なので、気軽な観光気分で行くと痛い目にあいかねません。靴はすべりにくいしっかりとしたものを履いていくことをおすすめします。

ピサの斜塔に登って傾きを体感してみよう!見出し

ここまで、ピサの斜塔に関する概要からガリレオのお話、観光時の注意点などを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。観光に行く際には、是非ともご自身の足で斜塔に登って、その傾きを体感していただけたら、と思います!最後に余談ですが、地盤沈下が傾きの原因なので、大聖堂や他の建物も、塔ほどではありませんがもちろん?若干傾いています!

投稿日: 2017年8月3日最終更新日: 2020年10月7日

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