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渉成園(京都)で趣ある庭園を巡ろう!アクセスや料金・特別公開なども紹介

渉成園(京都)で趣ある庭園を巡ろう!アクセスや料金・特別公開なども紹介
投稿日: 2018年8月26日最終更新日: 2020年10月8日

JR京都駅から徒歩でも約10分の渉成園は浄土真宗大谷派本山である東本願寺(真宗本廟)の飛地境内の庭園です。国の名勝にも指定されている庭園は、大小2つの池、池にかかる橋、茶室、書院、お堂、そして四季の木や花で魅力を引き出しています。

渉成園とは見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

渉成園は浄土真宗大谷派の本山・東本願寺(真宗本廟)の飛地敷地内の池泉回遊式庭園です。周囲に枳殻(カラタチ)が植えてあったことから「枳殻邸(きこくてい)」とも称されます。渉成園はJR京都駅のすぐ北400mの東本願寺の東200mにあり京都駅から徒歩約10分とアクセスが便利です。渉成園の歴史や見どころ、アクセス、料金について紹介します。

京都の名勝・渉成園見出し

渉成園は1936年に国の名勝に指定されていますが、名勝とは芸術上または観賞上価値が高い土地について、日本国および地方公共団体が指定を行ったものです。人文的名勝と自然的名勝があり、渉成園のような庭園は人文的名勝になります。京都府には43(2013年現在)の国指定の名勝があり、そのほとんどがアクセスのいい京都市内にあります。

東本願寺と西本願寺見出し

Photo by Richard, enjoy my life!


渉成園は東本願寺の飛地敷地ですので東本願寺を紹介します。比較として西本願寺も紹介します。東本願寺も西本願寺も親鸞が展開した浄土真宗のお寺で東本願寺が大谷派の本山、西本願寺が本願寺派の本山です。土地を寄進したのは西本願寺が豊臣秀吉で、東本願寺が
まるで対抗するように徳川家康が寄進しています。飛地の渉成園は徳川家光の寄進です。

京都西本願寺の魅力!おすすめの観光スポットも一挙ご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
京都西本願寺の魅力!おすすめの観光スポットも一挙ご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都市民からは「お西さん」として親しまれている浄土真宗の本山である京都西本願寺。1994年に古都京都の文化遺産として、ユネスコの世界遺産にも登録されました。西本願寺は京都駅からも徒歩圏、しかも拝観料は無料、見逃せない人気観光スポットです。

西本願寺と東本願寺の見どころ見出し

西本願寺には北能舞台や唐門、飛雲閣などの国宝が多くあり世界遺産ですが、東本願寺は
世界遺産ではありません。しかし東本願寺の御影堂は世界最大の木造建築です。二層建築のように見えますが1階は裳階(もこし)で実際には単層建築です。ちなみに西本願寺や東本願寺では御影堂を「ごえいどう」と呼びますが、知恩院では「みえいどう」と呼びます。

渉成園の歴史1 :渉成園のある土地のいわれ見出し

渉成園の歴史はその土地のいわれに関する伝説と、江戸時代以降の東本願寺の飛地敷地になってからの歴史に分かれます。まず渉成園のある土地がどんな土地だったかということです。現在ほぼ否定されている説ですが、平安時代の嵯峨天皇の第12子であった源融が陸奥塩釜の風景を模して庭を造った六条河原院があったと言われていました。

Photo by hans-johnson

この地の近くに本塩竈町や塩小路通りの地名があるのもその名残りといわれています。源融は「源氏物語」の主人公光源氏の実在モデルの一人とされています。また京都市最大の繁華街「河原町」の名前の由来にもなっているといわれています。六条河原院は後に宇多上皇に献上され仙洞御所(譲位した天皇の御所)になったといわれていますがその後荒廃します。

渉成園の歴史2:江戸時代から明治の歴史見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

六条河原院の一部と言われていた土地を1641年に徳川家光が東本願寺に寄進したときから、渉成園の江戸時代の歴史が始まります。東本願寺の飛地敷地になったあと1653年に石川丈山が書院式の回遊庭園を作庭します。以後様々な行事に利用されていますが幕末に「安政の大火」「蛤御門の変」と2度にわたって焼失し明治初期から順次再建されています。

渉成園を作庭した石川丈山とは

Photo by BONGURI

石川丈山はもとは安土桃山時代から江戸時代初期の武将でした。三河(愛知県)の生まれで徳川家に仕えましたので大坂夏の陣にも参加しています。その後、漢詩の代表的人物となり儒教、書道、茶道、庭園設計にも精通していきました。京都洛北の一乗寺村に詩仙堂を建て、自ら作庭したことでも知られています。京田辺の一休寺の庭も手掛けています。

渉成園の名前の由来見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

意味深な「渉成園」という名前にはどんな由来があるのでしょうか。「渉成園」は中国六朝時代の詩人である陶淵明(とうえんめい)の「園日渉而成趣」という漢詩の一節から「渉」と「成」と「園」の文字を引用しています。「園日渉而成趣」の意味は「日々その趣が増していく庭」という意味で、このような庭を目指したと思われます。

渉成園の見どころ見出し

渉成園は東本願寺第13代宣如(せんにょ)上人の隠居地として石川丈山に依頼して作庭したといわれ、非常に自由な発想で作られた回遊式庭園です。回遊式庭園は散策して池泉、築山、芝生、茶室などを鑑賞する庭園様式で、進むにつれ変わる景観を楽しめるように、視線や視界、アクセス方法を計算しつくした設計になっています。

渉成園の見どころは、頼山陽が1827年に記した「渉成園記」に「渉成園十三景」として詳細に紹介しています。「渉成園十三景」は中国の「西湖十景」にならって命名されているのではといわれています。頼山陽が「渉成園記」を書いたのちの幕末に、2度の火災にあい建物は焼失していますが、明治初期に再建され、頼山陽が賞賛した姿に戻っています。

渉成園の庭見出し

渉成園の庭の特徴の一つが、東南部と北西にある大小2つの池です。特に東南部の大きな池「印月池(いんげつち)」は見どころで、池には中島を作り、そこにアクセスする2つの橋を架け、茶亭・縮遠亭(しゅくえんてい)などが設けられているのが印象的です。印月池という名前は、池に月が映って非常に美しいことから名づけられています。

中島も大小2つあり大きいほうを北大島と名付けています。茶室が設けられているのは北大島です。北大島へのアクセスは橋だけでなく、船で行けるようなっており、橋にも屋根があるなど中国の様式を思わせる造りになっています。この屋根のある橋を「回悼廊(かいとうろう)」と称し、屋根は火災後の再建で茅葺になっています。

これらはいかにも隠居屋敷らしい自由な私的な空間になっています。また北西部にある小さな池にも茶室(臨池亭)があり隣の滴翠軒(てきすいけん)とともに一つの見どころになっています。東南部の印月池にはこの池から遣水(やりみず)として水が流れています。またこの池の水源はかつては高瀬川でしたが現在は琵琶湖疎水の水と地下水で供給しています。

ちなみにここで紹介しました「印月池」、印月池にかかる橋の「回悼廊)」、「侵雪橋」、北大島に建つ「縮遠亭」、北西部の小さい池の横の「滴翠軒」は渉成園十三景に含まれます。現在ではその他の諸建築も含め19か所がパンフレットに紹介され、これには「臨池亭」も含まれます。「臨池亭」は特別公開時、お茶がふるまわれます。

渉成園の建物見出し

「渉成園十三景」には前述の印月池も含まれますが、多くは茶室や橋などの建造物と樹石です。そんな中で最も有名なのが2か月に渡って様々な種類の桜を鑑賞できる「傍花閣」で、名前がそれを物語っています。緋寒桜が咲く3月中旬からボタン桜が咲き終わる5月中旬まで約2カ月、様々な桜を眺めることができます。「傍花閣」の「花」は桜です。

また「傍花閣」は桜見物だけでなく建物の形もユニークで山門の形をしていて、左右側面に山廊と呼ばれる階段があります。渉成園を訪れた人が必ず写真に収める場所です。また頼山陽の推定回遊経路では最初にアクセスした思われる北西の小さな池の横の「滴翠軒」も見どころです。そして先に紹介した印月池周辺の「縮遠亭」、「回悼廊」も見逃せません。

渉成園の樹石見出し

渉成園十三景のうち樹石としては、まず印月池にかかる橋・「回悼廊」岸側にある「丹楓渓(たんぷうけい)」があります。紅葉の美しい渓谷を模したエリアです。「丹」は赤いことを意味し紅葉の紅で、楓(かえで)は文字通り紅葉です。秋には実際に紅葉となり、北大島の茶室・「縮遠亭」や橋の「回悼廊」から真っ赤な紅葉を楽しむことができます。

Photo by Kusakabe

さらに印月池の東岸には「紫藤岸」と名付けられた場所があります。その名の通りここには藤棚があります。5月には見事な藤棚が出現し「回悼廊」や「縮遠亭」から眺められます。十三景には含まれませんが、この地にもともと住んでいたという伝説のある源融の供養塔である九重の石塔もあります。

渉成園十三景以外でパンフレットに紹介されている諸建築見出し

現在入園の際のパンフレットには「渉成園十三景と諸建築」と称して合計19か所の見どころとアクセス方法を紹介していますが、十三景以外の建築で注目されるのが御本尊をお祀りする「園林堂(おんりんどう)」です。「園林堂」は寺院建築様式で、特別公開の時に展示会場になります。前には2階建ての茶室「蘆庵(ろあん)」があります。

春の渉成園見出し

渉成園は四季それぞれの木や花を楽しめることで有名です。まず春の渉成園はどんな花が咲くのでしょうか。2月から3月には紅梅、白梅が咲きます。咲く場所は「双梅櫨(そうばいえん)」と呼ばれれる梅林です。「櫨」とは「ひさし」の意味でかつて隣の「ろう風亭」が今より大きく屋根が梅林あたりまで迫っていたことからこの名がついたと言われています。

また3月には真っ白なユキヤナギが咲き始めます。そして春といえば桜です。「傍花閣」の前には3月の緋寒桜から5月のぼたん桜まで様々な種類の桜が咲きます。この期間に染井吉野、枝垂桜、関山など多くの種類の桜が順次咲きますので長い間桜を楽しめます。これらの桜は「傍花閣」から見えるように設計されています。

その名も花(桜)を見る建物を意味する「傍花閣」からは2か月に渡って咲く時期の違う桜を観賞することができます。4月の中旬には渉成園の通称の「枳殻邸(きこくてい)」の由来となった枳殻(カラタチ)が咲きます。現在は白壁垣に囲まれていますが、かつては枳殻(カラタチ)の垣根で囲まれていたことから「枳殻邸」という名で親しまれました。

5月には菖蒲やツツジが咲き始め、印月地の東にある「紫藤岸(しとうがん)」にはその名にふさわしい見事な藤棚が出現します。印月地にかかる橋・「回悼廊(かいとうろう)」や北大島の「縮遠亭」から眺めることができます。時期的に春の終わりから夏になりますが梅雨の時期には様々な色のアジサイが咲きます。

夏の渉成園見出し

梅雨の終わりには、真っ白なくちなしの花も咲き始めます。そして夏には印月地(いんげつち)の水面が睡蓮で埋まります。蓮は仏教のシンボルの花ですので東本願寺の飛地境内にふさわしい存在です。また真夏になると紫色の紫式部や、オレンジ色のユリが咲き始めます。なぜ紫式部が植えられているかは冒頭の歴史の項でお分かりいただけるでしょう。

秋の渉成園見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

夏から秋には控えめですが萩の花が咲き乱れます。また茶の木も真っ白な花を咲かせます。
渉成園の北側には「代笠席(だいりつせき)」という茶室があります。見学者も縁側に座って休憩することができます。先ほどの茶の木から採った茶をここで楽しんでいたかと想像すると感慨深いです。

そして秋といえば紅葉。渉成園で紅葉スポットといえば「楓(かえで)」の文字が使われた「丹楓渓(たんぷうけい)」です。「丹」は赤という意味になります。「丹楓渓(たんぷうけい)」はその名の通り紅葉の美しい渓谷を模したエリアですので、単に紅葉だけでなく渓谷美も味わうことができます。

この美しい紅葉の渓谷美をめでられるのは北大島にある「縮遠亭(しゅえんてい)」や印月地にかかる2つの橋「回悼廊(かいとうろう)」、「侵雪橋(しんせつきょう)」になります。回遊式庭園は各所からの視線や視界、アクセス方法が計算しつくされていると紹介しましたが、この場所がその典型ではないでしょうか。

京都駅近くで紅葉の名所はないかという問いに対して、紅葉で有名な清水寺や高台寺を紹介しなくても渉成園を紹介すれば、京都駅から至近距離で渓谷美も兼ね備え、もっともよい角度から紅葉を見ることができます。桜の名所に関しても京都駅にこれほど近いスポットはありません。しかも渉成園のばあいは2か月間様々な桜が鑑賞できます。

冬の渉成園見出し

冬の楽しみは雪をかぶった真っ赤な椿の花です。渉成園には林檎椿や紅八重、侘助(わびすけ)など多彩な椿が植えられています。冬にはまさか花は咲いていないだろうと思われがちですが渉成園は四季それぞれの花が楽しめるまるで洒落た植物園のような存在です。冬もしんしんとした空気の中を散策出来て他の季節とは違う魅力があります。

いままで見てきたように春の梅、桜、藤棚から夏のアジサイ、睡蓮、秋の紅葉、冬の椿まで四季折々の花や木を揃え、桜を観賞するための特別の建物を設けたり、紅葉にはさらに渓谷美を追加するなどは、日本の庭園の中でも植物園や大阪の万博記念公園など限られた庭園でしかみられません。特に渓谷美を模した紅葉のスポットは芸術品です。

渉成園の特別公開見出し

渉成園では毎年11月初旬に普段は非公開の建物の内部にも入れる特別公開をしています。なお不定期の特別公開もあります。また特別公開期間は園内の建物への入り口として渉成園の諸建築のひとつ「大玄関」を使うことができます。普段の入園料金は庭園維持寄付金として500円以上を払うことになっていますが、特別公開時は料金600円以上になります。

渉成園では2016年及び2017年に秋の特別公開がありました。両年の特別公開とも宗祖親鸞聖人御遠忌記念として、真宗の教えに遭った棟方志功、親鸞聖人の生涯をたどった井上雄彦が親鸞聖人との出会いを表現したアートを展示しています。会場は「園林堂」と「ろう風亭」でした。また「大政奉還150年」を迎えるにあたり関係史料を公開しています。

2017年の特別公開では棟方志功の門下生でもある歌手のジュデイー・オングが「ろう風亭」で渉成園を題材にした版画作を披露していました。またこの年の特別公開も「大政奉還150年記念プロジェクト」として関係史料を公開しました。両年の特別公開とも臨池亭(りんちてい)と滴翠軒(てきすいけん)では料金600円で茶席がふるまわれています。

2018年8月24日と25日には特別公開の名ではありませんが20年ぶりに2日間限定で夜間一般公開を実施しました。印月地周辺が照らされて、風雅な景色が浮かびます。管理する真宗大谷派が少しでも涼しい夜間に見てもらおうと実験的に行い好評であれば継続を検討するとのことです。夜間公開は18時から21時で、入園料金は庭園維持寄付金として500円以上です。

渉成園訪問の注意点見出し

渉成園訪問の注意事項としては、まず主に特別公開時ですが建物内部の写真撮影禁止です。そして園内全面禁煙で喫煙は受付近くの指定場所でする必要があります。また車いすでの見学は可能ですが園内は芝生や砂利道がありますので介添えが必要です。園内は飲食禁止で、あまり座るところはありませんが茶室の「代笠席(だいりつせき)」は縁側に座れます。

渉成園の開園時間と料金見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

渉成園の開園時間は3月から10月までが午前9時から午後5時まで(受付は午後4時30分まで)。11月から2月までは午前9時から午後4時まで(受付は午後3時30分まで)で、年中無休です。見学所要時間は約30分。入園料金は庭園維持寄付金として大人500円以上、高校生以下は250円以上です。もちろん500円でも大丈夫です。

入園料金として寄付金をはらうことにより「渉成園ガイドブック」がもらえます。特別公開の時は開園時間は同じですが、入園料金としての庭園維持寄付金は600円以上になります。この際も「渉成園ガイドブック」がもらえます。特別公開という名ではありませんが夜間一般公開の開園時間は午後6時から午後9時で入園料金としての寄付金は500円以上です。

渉成園へのアクセス見出し

渉成園へのアクセスは非常に便利で、京都の玄関口のJR京都駅からでも徒歩10分、京都市バスでのアクセスの場合は烏丸七条バス停から徒歩約5分、京阪電車でのアクセスの場合は七条駅下車で徒歩約10分、京都市営地下鉄の場合は五条駅下車で徒歩約7分になります。従って新幹線などで東京へ帰京する場合でも、帰る直前に気軽に立ち寄ることもできます。

渉成園は料金の安い公共交通機関でのアクセスが便利ですが、マイカーでのアクセスを希望される場合は渉成園専用の駐車場はなく渉成園の入り口のすぐ向かえにあるセレパーク榎木町や北側のタイムズ河原町正面、南側のタイムズ河原町七条第2などの駐車場があります。ただしそれぞれ駐車台数は11台、3台、6台と少ないので駐車できない場合があります。

Photo by Tokuyama Photography

東本願寺にも駐車場はありませんので結局、その時は京都駅周辺の駐車場を利用することになります。まず京都駅と渉成園の真ん中にあるタイムズ河原町塩小路です。14台収容で渉成園に近いので便利です。次に京都駅ビル西第2駐車場です。駅ビルの駐車場ですから駐車料金も少し高いですが駅ビル内の伊勢丹などで買い物をすると駐車料金無料になります。

渉成園の周辺観光見出し

Photo by : : Ys [waiz] : :

渉成園の周辺観光といえば最も近いのが当然、東本願寺、西本願寺になります。どのような寺かは冒頭で紹介しました。次に近いのが渉成園のすぐ北東にある市比賣神社(いちひめじんじゃ)です。女人守護で女性の願いをかなえると言われています。歴史は古く平安時代からある神社です。めずらしいのは使い終わったカードを納めるカード塚があることです。

Photo by 湖畔老

また少し東に足を伸ばせば、有名な三十三間堂があります。本当に間(柱と柱の間)が33個あるか数えるといいでしょう。何回数えても違う数になりイライラします。細長い堂内にはおびただしい数の仏像が並んでおり圧倒されます。ちなみに三十三間堂は同じ京都市東山区にある天台宗妙法院の境外仏堂です。入館料金は大人600円になります。

さらに北に足を伸ばすと豊臣秀吉ゆかりの豊国神社があります。ここの見どころは秀吉が建造した方広寺境内の鐘に書いてある文言「国家安康」です。徳川家康が「家」と「康」を分断しているとケチをつけ、大坂の陣のきっかけになりました。この鐘の文字は普通なら見つけにくいですが、観光客用に白いペンキで囲ってあります。入館料金はありません。

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渉成園は日々その趣が増す庭見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

京都の渉成園を紹介してきましたが豊臣秀吉が土地を寄進した西本願寺に対抗して徳川家が立派な庭園を造ったと噂されるように力の入った庭園だと読み取れます。池泉回遊式であることや諸建築の立派さだけでなく四季の木や花が植えられ季節ごとの趣を楽しめるのが魅力です。まさに「渉成園」の名前の由来の「日々その趣が増していく庭」であります。

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投稿日: 2018年8月26日最終更新日: 2020年10月8日

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