中国の絶景スポットおすすめ11選！自然が広がる美しい秘境や世界遺産も！

中国は広大な国土と多様な気候、そしてなんといっても四千年と言われる長い歴史がある国です。それだけに見どころも多く、たくさんの絶景スポットがあります。その中でも特におすすめしたい、中国人気の絶景スポットを紹介します。

中国に限らず、観光でぜひ見ておきたいスポットと言うと、世界遺産に指定されているところがまずは挙げられます。中国は広い国土を持ち、自然や歴史の世界遺産になっているところも多くあります。

そこでまず、中国の世界遺産の中でも美しい絶景が楽しめるスポットとして人気が高いところを紹介します。中国に行く予定を立てる際はぜひチェックしてみてください。

ユネスコの世界遺産となっているこちらのスポットは、中国四川省北部の山奥にあります。最寄り駅から車で7時間もかかるという、かなりアクセスも大変なところですが、その美しい景色は一度は見ておきたいものの一つです。

原生林が生い茂る50キロほどの渓谷に、約100もの湖沼、滝が点在します。この地は石灰岩質で、湖の底にその石灰岩が堆積し、それが太陽の光を反射して美しい景色を作り出しています。

特に五花海をはじめとする5つの湖は美しいと評判が高く、時間帯、季節により異なった表情をみせます。中でも秋の紅葉が湖面に映り込む時期は人気が高く、自然の作り出す美しい景色が目を奪います。

中国の四川省、「九寨溝」の近くにあるこちらのスポットもまた、ユネスコの世界遺産に登録されている、中国を代表する絶景スポットの一つです。そもそも「黄龍」とは、中国の聖獣のことを言います。

この場所も石灰分を豊富に含む水が流れており、その水に含まれる石灰分が長年のうちに固まって、独特の自然の景色を作り出しました。落ち葉や小枝が石灰化しできたくぼみとそこにたまる青い水が、えも言われる美しい自然の絶景となっています。

何段も棚田のようにかさなりあう様子は、まさに「龍」のうろこが重なるように見え、中国の聖獣「黄龍」そのものの姿です。自然の雄大な力をじっくりと感じてみてください。

中国の杭州市にあるこちらの湖は、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。中国で単に「西湖」と言えばこちらを差すほど、中国、いや世界的にも知られた絶景スポットです。

「一山、三堤、三島、五湖」と呼ばれ、湖とそれを取り囲む山々や湖上にある廟、庭園など、さまざまなものが集まり、景色を構成しています。美しい自然の景観に歴史的景観が加わり、ここならではの景色を作り出しているのです。

特に「西湖十景」と呼ばれる季節ごとのおすすめの景観は魅力があり、いつ行っても新たな発見があります。ぜひ中国に行った際に、その時期の美しい景色を堪能してください。

絶景スポットというと、山や海などの自然そのままの景色をイメージすることが多いですが、人間の長い営みが作り出す絶景スポットも見ごたえがあります。中国にはそのような絶景スポットも多くあります。

そこで次に、中国の絶景スポットの中でも、人間の営みが作り出した絶景を紹介します。人が長い年月の生活の中で作りだした絶景は、新たな驚きと発見を生み出すことでしょう。

中国の甘粛省にあるこちらのスポットですが、なんと194の石窟群と7200体以上の仏像、さらには壁画までがあります。しかもこの石仏などが作られ始めたのは中国の後秦時代ですから、5世紀頃なのです。

遠くから見ると麦わらを積み上げたような形をしていることからこの名前が付いたと言われ、海抜1700メートルの高さ142メートルの山にある切り立った崖のところに蜂の巣状に多くの石仏が作られています。

いうまでもなく、石仏は人間の手によってつくられたものですから、人が作り上げた絶景ということになります。それらの一つ一つが、仏像の歴史を物語る貴重な歴史的遺物でもあるのです。

近年、日本でも棚田を歴史的遺産として大切にして行こうという動きが出てきていますが、中国雲南省にあるこちらの棚田はその規模の大きさと歴史の長さで特筆すべきものとされています。

この地はもともと稲作に適しており、唐の時代から中国の少数民族であるハニ族により、山のふもとから頂上に至るまでびっしりと棚田が作られてきました。現在総面積は12万ヘクタール、5000段以上もあります。

特に2月から3月ごろは、田んぼに水が張られ、それが空の景色を映し、とても美しい景色が見られます。朝日や夕日の時期が特に人気が高く、多くの観光客がおとずれて、自然の美しさを楽しんでいます。

美しい黄色い花が一面に咲く菜の花畑は、日本でも観光スポットとなっているところが多いですが、中国を代表する菜の花畑と言えばこちらです。中国雲南省にあるこちらの場所は、菜の花畑の総面積では世界一位なのです。

この地は中国全土でも代表的なアブラナの産地で、多くの菜種油が生産されているのですが、特に菜の花の咲く2月下旬から3月上旬は観光のベストシーズンとなっています。この時期には菜の花祭りなども行われます。

さらに菜の花畑の絨毯にカルスト地形の金鶏峰が見え、「牛街花畑」という棚田のような菜の花畑の景色も楽しめます。紅土高原なども近くなので、組み合わせてプランを組むのもおすすめです。

中国の浙江省、揚子江の河口付近にある小さな島嶼であるこの場所は、かつて中国でも漁業が盛んな地域でにぎわっていました。しかし産業の変化により、小さな漁村は人が減り、自然消滅し、廃墟となっていったのです。

この嵊泗列島は今は無人島となっていて、家などが廃墟のような形で残されています。それらが緑の植物に覆われ、歴史の変化や人の営みがそのままタイムカプセルのように残り、今にその栄華を伝えています。

その様子が某人気アニメ映画に出てきそうということで、映画ファンや廃墟好きという方にも人気が高いです。なんとも神秘的な景色を楽しむことができます。

山や海と言った自然の姿は、それだけで魅力的な絶景を作り出します。中国の広大な大地が作り出す自然そのものを楽しみたいという方もいるのではないでしょうか。

そこで、中国の絶景スポットの中でも、特に自然そのものの美しさが感じられると人気の高いおすすめの場所を紹介します。

一面真赤に見えるこの絶景スポットは、中国の遼寧省にあります。「海の紅葉」「Red Beach」などとも呼ばれますが、実は総面積100平方キロにも及ぶ、世界最大級の湿地帯です。

一面を真赤に染めるこの正体は「マツナ」と呼ばれる海藻の一種です。この植物はこの湿地帯一帯を埋めており、春に芽吹き、秋には紅葉します。この紅葉の様子が中国の絶景スポットとして人気となっています。

紅葉することでこの景色が生まれるので、おすすめの時期は9月から10月となります。この時期に中国に行く予定があるなら、ぜひ見に行ってください。

中国の雲南省にある東川の周辺は、赤い大地が特徴的であり、そのことから「紅土高原」と呼ばれています。そこに長い歴史の中で段々畑が作られ、さまざまな作物や花などが植えられ、今の絶景が作られました。

特に9月から12月ごろにはそれらの花々が咲き乱れ、赤い大地にカラフルな花がまるでパレットのような美しい景色を作り出しています。ぜひ畑と大地のコントラストを楽しんでください。

また5月から6月ごろには、中国雲南省特有の白い菜の花や、ジャガイモなどの野菜の花も咲く時期となっていて、こちらも美しいと評判が高いです。

「丹霞地貌」というのは赤い(丹)堆積岩が隆起して作られた地形で、中国南部で多く見られる地形の一つです。とは言っても、中国ではあまりこのような地形は多くありません。

「張掖丹霞地貌」の地形はなんと白亜紀に作られたものとされており、中国のグランドキャニオンとも言われます。しかし実はこの絶景が見つかったのは2002年で、新しい中国の観光スポットとして人気が高まっています。

特に夕日の時間帯に大地がだんだんと赤く染まっていく様子は神秘的で美しいと評判が高く、また夜明けも「炎海」と呼ばれるほどです。自然の雄大さをじっくり堪能できる絶景スポットと言えるでしょう。

中国の雲南省にあるこちらのスポットは、世界遺産となっている麗江古城の背後にそびえる玉龍雪山をバックにしています。この玉龍雪山は中国が認定する景勝地最高ランク「国家A5級」に位置付けられています。

藍月谷は少数民族のナシ族により古来から神の山としてあがめられてきました。エメラルドグリーンの湖面に三日月が影を落とす姿が、イギリスの有名な作家の小説に出てくる青い月の谷に似ているということで、この名前が付けられました。

どこまでも続く、天女が舞い降りたかのような美しい景色は、どこもSNS映えすると評判であり、「小九寨溝」と呼ばれることもあります。また少数民族の衣装レンタルを楽しむこともできます。

山や川などの雄大で美しい自然と古くからの歴史がある中国は、見どころも多く、日本からも行きやすいことから、海外旅行の場所としても人気です。しかしトラブルなどに遭ってしまったら、楽しみも半減してしまいます。

もちろん、外国に旅行に行くとなれば、それなりに気を付けて行くことでしょうが、やはりポイントを押さえて行くことで、より安全に楽しむことができるようになるかもしれません。

そこで最後に、中国を始めとする海外旅行に行く際に注意したいポイントについて紹介します。ぜひ中国の旅を安全に楽しんでください。

日本に入れば夜中でも普通にコンビニなどに出かけたり、ふだんは特に気にすることなくどこでも出かけられるということが多いのですが、外国ではそうはいきません。

それは中国でも同じことが言えます。一般的に中国の観光スポットと言われるところは比較的治安がよいところが多いのですが、場所によっては治安に問題があるところもあります。

中国など外国に行く予定がある方は、自分が行く予定の場所の治安がどうなのか、どのようなことに気を付けるべきなのか、必ず情報を仕入れてから行くことをおすすめします。

治安の状況にも関係しますが、その国の状況がよくわからない観光客は、地元の犯罪者にとっては狙い目です。特に観光客を狙った犯罪の場合は、言葉が不自由なことも多く、なかなか解決が難しい面もあるようです。

中国の場合だとタクシーでのぼったくりや、露店での両替などの際にトラブルになる事例が報告されています。実は中国のタクシーはマナーが悪いと言われることが多いので、十分な注意が必要です。

特にお金のやり取りが発生する場合は、受け取った紙幣やお釣りなどをしっかり確認する、交通カードなどには目印を付けるなど、間違いなくやり取りができるよう、しっかりチェックするようにしましょう。

実際はどうあれ、日本人は外国の人から見ると「お金持ち」と見られることが多いです。中国でもそれは同じです。海外旅行ということでブランドものを身に着けたり、きらびやかな服装をしたりする方も多いのではないでしょうか。

しかしこのような、いかにも高級に見えるものというのは、ひったくりや、すりのターゲットになりがちです。このような犯罪に遭っては、楽しむことなどできないでしょう。

中国に限りませんが、服装などはブランドものなどを避け、地元の方と違和感がないようなものを選ぶようにしましょう。大金を持ち歩くのも避け、貴重品は身からはなしてはいけません。

いくら気を付けていても、トラブルに巻き込まれる可能性をゼロにすることはできません。ですから、トラブルに備えるということも大切なポイントです。

中国など海外旅行に行く時には、海外旅行保険に加入することをおすすめします。旅行中のアクシデントのほか、病気になったり、ケガをしたりした場合でも、保険に入っていれば金銭的補償がありますし、日本語でのサポートを受けられます。

また、近年ではクレジットカードに海外旅行保険がついているものもあります。中国を始めとしてよく海外旅行に行くという方ならば、そういったカードを作るのもおすすめです。

山などの雄大な自然、四千年と言われる古くからの歴史と、中国にはさまざまな見どころがあり、絶景スポットも多く見られます。見どころが多く、計画が大変なほどかもしれません。ぜひ中国旅行で、中国の絶景スポットを堪能してきてください。