海外旅行で行きたい治安がいい国ランキングTOP16！犯罪が少なく安全な国は？

海外旅行をする際は、まず外務省の「海外安全ホームページ」をチェックするのがおすすめです。危険情報、安全対策情報、テロに関する情報、感染症や医療情報などが掲載されているので、安全に海外旅行ができるかどうかがチェックできます。

しかし「海外安全ホームページ」以外にも、「治安がいい国」を見分ける方法があります。ここでは世界平和度指数、NUMBEO、犯罪調査統計について見てみましょう。

そして今回は2022年度の『世界平和度指数』を参考にして、「治安がいい国ランキング」を作りましたので、海外旅行の際にぜひチェックしてください。

世界平和度指数（Global Peace Index）とは、民間の国際的研究機関でオーストラリアのシドニーに拠点を置く経済平和研究所（IEP）が2007年から毎年発表しているもので、略して「GPI」と呼ばれています。

世界の人口の99.7%を占める163の国と地域を対象に、政治情勢、犯罪数、国際紛争の程度など23項目にわたって調査し、数値化しています。

ランキングが高いからと言って絶対に安全というわけではありませんが、海外旅行をする時の参考にするといいでしょう。

NUMBEOとは世界最大級の生活情報データベースで、世界の7000以上の都市や地域の生活情報を調べることができます。登録されている情報は、物価、犯罪率、不動産価格、ヘルスケア、交通など多岐にわたります。

NUMBEOは世界中の40万人以上のボランティアが随時、情報を更新しているため、リアルタイムで正確な情報を入手できます。ペットボトル1本の値段から家賃まであらゆる情報を網羅しているため、海外旅行や出張、移住などの際にコストをイメージすることができます。

犯罪調査統計とは、犯罪件数を調査し統計資料としてまとめたものです。日本では犯罪統計資料と呼ばれていますが、世界の国々で同じような資料が作成されています。犯罪件数が少ない国ほど「治安がいい国」と言えるので、海外旅行の際の参考にするといいでしょう。

ここからは治安がいい国ランキングをご紹介していきます。最初にご紹介するのは1位から5位までで、どの国でも安全に楽しく旅行ができます。おすすめの観光スポットもご紹介しますので、ぜひ訪れてみてください。

アイスランドは世界平和度指数で15年間連続してランキング1位になっている、世界で最も治安がいい国です。正式にはアイスランド共和国といい、首都はレイキャビクです。面積は北海道より少し大きい程度で、人口はわずか35万人となっています。

北極圏に近い北大西洋上に位置する島国で、ヨーロッパ最大級の氷河やフィヨルドなどがあります。また活火山や世界最大級の露天温泉ブルーラグーンがあり、ダイナミックな自然が満喫できます。運がよければはレイキャビクでもオーロラが見えます。

南半球に位置する島国ニュージーランドは、世界平和度指数や犯罪調査統計などで常に上位にランキングされていて、世界でも治安がいい国の一つです。

日本でも海外旅行や留学などの人気目的地で、多くの観光客が訪れます。北島と南島に分かれ、首都は北島のウェリントン、人口は約512万人です。

ニュージーランドは豊かな自然に恵まれていて、観光地としては南島が人気です。世界で最も星空が美しいスポットとも呼ばれているテカポ湖、 最高峰のマウントクックなどがあります。

また世界遺産にも登録されているフィヨルド、ミルフォード・サウンドやタスマン氷河などもおすすめです。

アイルランドはヨーロッパで最も治安がいい国として知られています。日本でも留学先として人気があり、最近は海外旅行で訪れる人が増えています。

アイルランドはイギリスの西側に位置する島国で、面積は日本の北海道とほぼ同じくらいです。人口は約460万人で、首都はダブリンです。

アイルランドはダイナミックな自然と豊かな文化が楽しめる国で、ダブリン城や大聖堂などの歴史的建造物も数多く残されています。

アイルランドを旅行で訪れたら、外せないのがアイリッシュパブです。中でもダブリンのテンプルバーは1840年創業の老舗で、いつも多くの人で賑わっています。

デンマークは犯罪率が少なく、治安がいい国ランキングでも常に上位に位置します。北欧諸国の中で最も南に位置する国で、ユトランド半島と周囲の小さな島々で成ります。

首都はシェラン島にあるコペンハーゲンで、面積は日本の東北地方4県とほぼ同じくらい、人口は約585万人です。

デンマークは童話作家アンデルセンが生まれた国で、アンデルセンゆかりの観光地がたくさんあります。中でも人魚像やチボリ公園、運河沿いの色鮮やかな建物などは人気観光スポットです。

その他にもアンデルセンが子供時代を過ごしたオーデンセや、デンマーク最古の都市リーベなどもおすすめです。

オーストリアはヨーロッパ大陸の中央に位置し、周囲をドイツやハンガリーなど8か国に囲まれています。

面積は日本の北海道とほぼ同じくらいで、3分の2がアルプス山脈となっています。人口は約895万人で、首都はウィーンです。裕福な人が多く、犯罪率が少なく治安も良好です。

オーストリアは長くハプスブルク家が統治し、現在もシェーンブルン宮殿など多くの歴史的建造物が残されています。

またモーツァルトやシューベルトなどの音楽家を生み出した国で、「芸術の都」と呼ばれています。毎年夏に行われるザルツブルグ音楽祭は世界的に有名で、多くの観光客が訪れます。

ここからは治安がいい国ランキングのうち、6位から11位までをご紹介していきます。ヨーロッパの他、アジアの国もランキングに選ばれています。

どの国も見どころがたくさんあるので、海外旅行を楽しんでください。また安全に海外旅行をするために、身の回りの危険に常に気を付けて行動するようにしましょう。

ポルトガルは西ヨーロッパの中でも犯罪率が低く、治安良好の国です。正式名称をポルトガル共和国といい、イベリア半島の西側に位置し、東側はスペインに接しています。

面積は日本の4分の1ほどで、人口は約1033万人、首都はリスボンです。大航海時代に世界に進出し、日本とも深い関係があります。

リスボンは、ヨーロッパの都市の中でも有数の美しい街です。坂が多く、トラムやケーブルカーに乗って観光をするのがおすすめです。

ポルトガル第2の都市ポルトでは、世界遺産にも登録されている歴史地区を訪れるといいでしょう。おしゃれなカフェや雑貨も多く、散策が楽しめます。

バルカン半島の東に位置するスロベニアは、周囲をイタリア、オーストリア、クロアチア、ハンガリーに囲まれた小さな国です。

面積は日本の四国とほぼ同じで、人口は約210万人で、首都はリュブリャーナです。スロベニアはヨーロッパの国々の中でも治安がよく、安心して観光ができます。

リュブリャーナの旧市街にはリュブリャーナ城をはじめ、ルネサンス時代の建築物が並び、フォトジェニックな風景が見られます。

またスロベニアには湖や洞窟が多く、豊かな自然が楽しめるのが魅力です。中でも世界遺産のシュコツィアン洞窟群や「アルプスの瞳」と呼ばれるブレッド湖は必見です。

チェコも治安がいい国と評価されることが多く、海外旅行の人気スポットです。正式名称をチェコ共和国といい、首都はプラハです。面積は日本の九州と同程度、人口は約1051万です。

かつてはチェコスロバキアという国でしたが、1993年にチェコ・スロバキアという2つの国に分離独立しました。

チェコは中世の面影を残す美しい国です。古都プラハはモルダウ川のほとりに位置し、歴史地区は世界遺産に登録されています。プラハ城やカレル橋などの見どころがあります。

緩やかな草原が広がるチェコ東部のモラヴィアの丘や、温泉保養地として栄えたカルロビ・バリもおすすめです。

シンガポールはアジアの中でも最も治安がいい国です。犯罪件数も少なく、街のいたるところに防犯カメラが設置されていて、安心して観光が楽しめます。

シンガポールはほぼ赤道直下にある都市国家で、首都はありません。面積は東京23区より1割ほど大きく、人口は約545万人です。

シンガポールは多民族国家で、多種多様な文化やグルメが楽しめます。またアジア屈指の近代都市で、ショッピングやホテルライフも魅力的です。

巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」やリゾートアイランド「セントーサ島」など、テーマパークやアトラクションもたくさんあります。

日本も治安がいい国で、世界平和度指数によると世界ランキングは第10位となっています。犯罪件数も低く、テロや凶悪事件が少ないことから安全な国とされています。

そのため世界中から観光客が訪れます。日本の面積は37万8000平方キロメートルで、人口は約1.257億人、首都は東京です。

日本は周辺を海に囲まれた島国で、美しい自然が楽しめます。富士山や知床、沖縄などの絶景スポットもたくさんあります。またお城や寺社仏閣も多く、歴史ファンにもおすすめです。

日本の観光地といえば東京や京都、大阪などが人気ですが、その他にも北海道から沖縄まで多くの観光地があります。

ここからは治安がいい国ランキングのうち、11位から16位までをご紹介します。比較的安全に旅行ができる国ですが、特に観光シーズンはトラブルが多くなるので、気を付けて行動するようにしくてください。

スイスも治安がいい国で、2022年度の世界平和度指数によるとランキング第11位となっています。

スイスは中央ヨーロッパに位置する内陸の国で、周囲をドイツやフランス、イタリアなどの国々に囲まれています。面積は日本の九州とほぼ同じくらいで、人口は約870万人、首都はベルンです。

スイスはアルプスの山々に囲まれた国で、多くの絶景スポットがあります。名峰マッターホルン、世界自然遺産にも登録されたユングフラウヨッホ、美しいレマン湖などは人気スポットです。

各地に初心者でも安心して楽しめるハイキングコースがたくさんあるので、山々を歩いてみるといいでしょう。

カナダは、治安に関する調査で常にランキングの上位に位置する国です。犯罪率は低いとはいえませんが治安は安定していて、安全に観光が楽しめます。

カナダはアメリカ合衆国の北部に位置し、北部は北極圏に接しています。ロシアに次いで世界第2位の国土面積がありますが、人口は日本の約4分の1です。首都オタワです。

カナダはダイナミックな自然が楽しめる人気観光地です。ナイアガラの滝やカナディアンロッキー、条件によってはオーロラが見られるイエローナイフなどは定番です。

またハイキングやウィンタースポーツも盛んで、一年を通して楽しめるのが魅力です。都市ではバンクーバーがおすすめです。

中欧に位置するハンガリーは、比較的治安がいい国とされています。所得が高く社会保障が手厚いことから人々が安心して暮らすことができ、犯罪率も落ち着いています。

ハンガリーはオーストリアやスロベニア、ウクライナなどに囲まれた内陸の国で、首都はブダペストです。国土面積は日本の4分の1で、人口は約971万人です。

ブダペストは中央にドナウが流れる美しい街で、「ドナウの真珠」とも呼ばれています。ドナウ川をクルーズ船に乗って楽しむのもおすすめです。

またハンガリーはヨーロッパでの中でも温泉が多く、全国に400を超す温泉施設があります。中でもヘヴィーズの温泉湖は有名です。

フィンランドは総じて治安がよく、普通に旅行をしていれば、トラブルに巻き込まれることはほとんどありません。しかし観光シーズはスリが増えるので注意が必要です。

フィンランドは正式にはフィンランド共和国といい、国土面積は日本の約9割、人口は554万人、首都はヘルシンキです。

フィンランドは美しい森の中に無数の湖が点在していて、「1000の湖のある国」とも呼ばれています。豊かな自然の中でオーロラ観察をしたり、サウナ体験をしたりするのもおすすめです。

またムーミンワールドやサンタクロース村を訪問したり、北欧雑貨を買ったりすることもできます。

クロアチアは中欧・東欧の中では比較的治安がよく、凶悪犯罪もあまり見られません。しかし夏の観光シーズンはスリが増えるので、被害に遭わないよう注意が必要です。

クロアチアはバルカン半島北西部のアドリア海に面した国で、面積は九州の約1.5倍、人口は約389万人です。首都はザグレブです。

クロアチアは中世ヨーロッパの雰囲気が色濃く残り、美しい景色が楽しめます。ドゥブロヴニク旧市街、スプリット、ザグレブなどの都市には歴史的建造物がたくさん残っています。

またクロアチアはアドリア海に面して長い海岸線が伸びています。そのためヨーロッパ屈指のリゾート地として人気があります。

ドイツはヨーロッパの中でも比較的治安がよい国で、ランキングでは第16位に選ばれています。ただしスリなどの軽犯罪は日本よりも多いので、注意が必要です。

ドイツはヨーロッパ中央部に位置し、周囲は9か国と接しています。国土面積はほぼ日本と同じで、人口は8320万人、首都はベルリンです。

ドイツは16の州から成る連邦制国家で、州によって歴史や文化が異なります。観光スポットが多いので、日数をかけてゆっくりと観光をするのがおすすめです。

ドイツといえば地ビールは欠かせません。各地で様々な地ビールを味わってみまてください。機会があれば、ビールの祭典「オクトーバーフェスト」にも参加してみましょう。

治安がいい国ランキングをご紹介してきましたが、ここからは反対にあまり治安がよくない国をご紹介しますので注意をしてください。

現在は一般の人が訪れるのは難しいのですが、もし訪れる必要がある時は、外務省の「海外安全ホームページ」などで最新情報を入手するようにしくてください。

アフガニスタンは中東に位置するイスラム国家で、現在はタリバンによる暫定政権が築かれています。世界最貧国の一つで、女性の識字率が非常に低くなっています。

アフガニスタンの治安は不安定で、テロ攻撃などが多発しています。日本の外務省も退避勧告を出しているため訪れるのは避けるべきです。

イエメンは中東のアラビア半島に位置する共和制国家です。2015年頃から武力衝突が激化し、国内避難民は400万人にも上ると言われています。

また慢性的な食糧不足で、支援が必要とされています。イエメンではテロや誘拐事件が多発していて、日本の外務省からも避難勧告が出されています。

シリアの正式名称はシリア・アラブ共和国で、中東に位置する国です。西側は上地中海に面し、トルコやイラクなど5か国と国境を接しています。

かつてのシリアは安全で豊かな国で教育水準も高かったのですが、2011年に戦争が始まり、治安が悪化しました。日本の外務省から退避勧告が出ています。

南スーダン共和国は東アフリカの内陸に位置する国で、エチオピアやケニアなど6か国と国境を接しています。2011年にスーダンから分離独立し、「世界で一番新しい国」と呼ばれています。

南スーダンは政治情勢が不安定で、全土に退避勧告が出ています。訪れるのは避けるべきでしょう。

ベネズエラは南米の北部に位置する国で、正式名称はベネズエラ・ボリバル共和国です。豊かな自然に恵まれた国で、観光スポットもたくさんあります。

2019年頃は首都を中心に反政府デモが激化していましたが、現在はデモが減り、犯罪率も落ち着いています。訪れる際には最新の情報を入手してください。

ここからは初めて海外旅行に出かける人のために、安全に海外旅行を楽しむコツをお伝えします。クレジットカードやレンタルWi-Fiなどの準備をし、もしもの場合に備え海外保険に加入するのもおすすめです。

海外ツアーはホテルや交通手段の手配の必要がなく、楽に観光ができるのがメリットです。添乗員・ガイド同行のプランなら、全てお任せで効率よく観光ができます。

特に言葉が通じない海外ではトラブルに遭うことが多いので、初めての海外旅行で心配であれば、海外ツアーに参加するのがおすすめです。

海外旅行ではクレジットカードと現地通貨の両方を用意しましょう。最近はキャッシュレス決済が多いのですが、場所によってはクレジットカードが使えないことがあります。

また海外旅行の前にはクレジットカードの利用限度額をチェックし、必要であれば限度額を一時的に引き上げておくのがおすすめです。

海外旅行では盗難や持ち物の破損、病気、ケガなど想定外のトラブルに見舞われることがあります。海外では治療費も高額になるため、万が一に備え海外旅行保険に加入しておくのがおすすめです。

海外旅行保険はクレジットカードに付帯されている場合もあるので、出発前に条件をよくチェックしておきましょう。

海外ではインターネット検索をすることが多くなりますが、海外でスマホを使用すると通信料が高額になるため、出発前にレンタルWi-FiやSIMカードを準備しておくのがおすすめです。

海外には無料Wi-Fiスポットがたくさんありますが、安全性に問題がある場合も多いので気を付けてください。

本記事では様々な情報をもとに「治安のいい国ランキング」を1位から16位までご紹介しました。初めて海外旅行に出かける際は、こちらでご紹介した国を参考にして、治安がいい国に出かけてください。安全で楽しい旅行をしましょう。