宮城の田代島は東北屈指の猫島！外せない猫スポット&宿泊・アクセス情報まとめ

田代島は宮城県にある離島で東北地方随一の猫の多い島です。島には人口54人に対し、およそ2倍の100匹を超える猫が生息しています。温暖で冬でも氷点下になることはほとんどない田代島は野良猫にとってはパラダイス。

猫神社や宿泊できる猫ロッジ、猫グッズの販売店など猫好きに人間にはたまらない猫島、宮城県・田代島について徹底レポートします。

宮城県・田代島は牡鹿半島西部に位置し、島の周囲11.5キロ、面積2.92平方キロメートルの島です。石巻市の中心部からは約17キロの距離にあり、周囲はコバルトブルーの海に囲まれています。

1984年に南三陸金華山国定公園に指定され、大規模な開発も行われず現在まで雄大な自然がそのままになっています。そんな宮城の田代島へはどうやって行くのでしょう。アクセス方法を詳しくご紹介します。

宮城の離島、猫島へのアクセスは石巻港から出港し、田代島、網地島、牡鹿半島の鮎川を周るフェリーを利用します。仙台駅から電車で石巻港へ行くには仙石東北ラインか仙石線を利用し、終点の石巻駅で下車。所要時間は快速で約1時間、普通で約1時間25分です。

バスも運行されています。仙台駅のバスターミナル21番のりばから石巻駅まではミヤコーバスで約1時間20分です。車を利用する場合は、仙台中心部の仙台東ICから石巻河南ICまで約40分、石巻河南ICから石巻駅までは約20分、所要時間は合計約1時間です。

宮城・猫島までのフェリーを運行している網地島ライン石巻中央発着所までは石巻駅から徒歩13分、仙台駅からバスを利用した場合は千石町停留所で下車し徒歩8分で料金はいずれも850円程。石巻駅からミヤコーバスを利用する場合は、山下門脇線に乗車し中央1丁目停留所から徒歩1分です。

石巻門脇発着所は山下門脇線の門脇2丁目停留所から徒歩5分です。門脇発着所には無料駐車場がありますが、中央発着場は付近の有料駐車場を利用することになります。

宮城の猫島へのフェリーでアクセスするためにはまず、発着所でチケットを購入します。日帰りの場合は往復チケットを購入すると便利です。

宮城・田代島にはチケット購入場所がないため、帰りのチケットは船の中で購入することになります。宮城・田代島には大泊と仁斗田の2つの港がありますが、料金はどちらも片道1250円、所要時間は45分です。尚、門脇発着所の乗船浮き桟橋までは5分ほどの時間がかかるので注意が必要です。

宮城の猫島へ向かうフェリーの運航ダイヤ(6/17～)は中央発着所9時、12時半、15時半、門脇発着所9時10分、12時42分、15時40分の1日3本です。所要時間は1・3便が約40分、2便が約1時間。

帰りは仁斗田港7時55分、13時55分、15時半、大泊港8時2分、14時2分、15時35分の3本です。所要時間は1便と2便が約40分、3便が約1時間です。

朝1番の9時(中央)の便に乗船し、最終の15時半(仁斗田)の便に乗船すれば、日帰りでも最大6時間たっぷり猫島で時間を過ごすことができます。

宮城の猫島の仁斗田港は石巻を出港して1番最初に寄港するスポットです。猫の出現率の高い港で、観光客の多くはこの仁斗田港で下車します。港には公衆トイレが設置してあるので、探索前に立ち寄るのがおすすめです。

宮城の猫島・仁斗田港付近にいる猫は人懐っこく、人間が立ち寄っても全く動じないタイプが多いのが特徴です。集落を抜けた辺りには宮城・田代島唯一の阿部ツ商店があり、お土産を買ったり、食事をしたりすることができます。

集落を少し離れた鬱蒼とした自然豊かな丘陵地は散歩にもぴったりで、そこにもたくさんの猫がいます。

宮城・猫島のにゃんこ共和国 島のえきは、廃校になった小中学校を利用した猫スポットです。お土産にぴったりな田代島限定のオリジナルグッズや軽食、飲み物などが販売されています。利用可能なトイレもあります。

宮城・猫島のにゃんこ共和国 島のえき敷地内にはベンチ、テーブル、ねこじゃらしなどのおもちゃが置いてあり、誰でも自由に使うことができます。

警戒心のない猫たちに囲まれながら時間の許す限りのんびりできる、まるでフリープランの屋外猫カフェのような場所です。

テーブルと椅子のある屋内の休憩スポットではお弁当などの持ち込みも可能で、天気の悪い日や真夏の暑い日でも雨や強い日差しを避けてひと息つくことも。

1日3回のごはんタイムがあり、12時前後のお昼ご飯タイムには猫島のあちこちからたくさんの猫たちが集まってきます。

宮城・猫島のにゃんこ共和国 島のえきの営業時間は10時から15時、もしくは10時から13時で、定休日は不定休。最新の情報は随時HPやSNSで発信されています。アクセスは仁斗田港から徒歩30分です。

宮城・猫島の島のえきからのアクセス徒歩3～4分ほどの猫神社は、朱色の祠のある柵で囲まれたスポットです。

宮城・田代島の島民がかつて漁のための作業中に怪我を負わせてしまった猫が祀られています。御祭神の名称は美興利大明神(みよりだいみょうじん)。猫たちの安全と大漁を祈願して作られた神社です。

宮城・猫島の猫神社で、周辺に置かれているたくさんの猫型の像は一種独特な雰囲気を作り出しています。猫たちの様子でその日の漁を占ったと言われる、まさに猫と共に生きた田代島の先人たちの様子を肌で感じることができるでしょう。

宮城・猫島の大泊港は仁斗田港から徒歩40分ほどでアクセスできる港です。宮城・猫島の猫神社からは徒歩12分ほど。港には少ないながらも何匹かの猫がいます。自ら人間に寄ってくることはなく、野良要素の強い猫たちの生息場所です。

宮城・猫島の大泊港は猫が少なく、観光客も少ないスポットです。静かに海を眺めたり、少ない猫たちをじっくり観察したり、野良気質の強い猫と戯れたい方にはおすすめです。ただし、しつこく付きまとうと威嚇されるので注意です。

宮城・猫島には猫に関連した神社や宿泊施設だけでない見どころもあります。宮城・猫島の猫以外の見どころをご紹介します。宿泊して宮城・猫島を思う存分楽しもうと思っている方はぜひチェック。1周約4時間でまわれる宮城・猫島の魅力を120%ご紹介します。

音が洞は、宮城の猫島、田代島の東側にある大泊港、仁斗田港の反対側、島の西側にある洞窟です。洞窟に波が打ち寄せるたびに音がするので「音が洞」とも言われていますが、古くからの民話も残っています。

宮城・猫島の音が洞の民話は、天保のころ大日照りに見舞われた宮城・田代島は、雨乞いをしても雨が降らず、飢饉によって多くの人が飢えに苦しんでいました。そんな中「おと」という若者だけが洞穴にいた大蛸の足を切って食べ、飢えを凌いでいたそうです。

蛸の存在をだれにも言わず、一人占めしていた「おと」は、蛸の足が最後の1本になった時、その足に絞め殺されてしまったのだそう。一人占めや出し抜けは許されないという教訓も残る洞窟です。

宮城・猫島のオリーブカフェは、2010年に宮城・田代島に植えたオリーブを使ったオリーブ料理が楽しめるカフェです。営業時間は土日の10時半から15時です。不定休なので事前に連絡してから行くのがおすすめです。

宮城・猫島のオリーブカフェの見どころは、太平洋を一望できる景色。猫たちと過ごしている時間の余韻にどっぷり浸れる場所です。美味しいコーヒーや心地よい風が感じられるテラス席などぜひおすすめです。宮城・猫島の猫たちも上から探せるかもしれません。

また、近くにはクロネコ堂というオリジナルグッズのお土産屋さん兼休憩処もあり、島の歴史写真などを展示した田代島歴史資料館も併設しているので、そちらもぜひおすすめです。

宮城・猫島にある鹿嶋神社は大泊港から最も近い観光スポット。海を背にした小山にある小さな神社です。神の使いとして知られる「鹿」の文字のついた神社。かつて大泊に凶事があると神霊が鹿の鳴き声を出して島民に知らせるといわれていたことからついた名前です。

宮城・猫島にある鹿嶋神社は渋い石の鳥居をくぐると朱塗りの本殿まで階段が続いています。鮮やかな朱塗りの本殿と鐘楼がとても綺麗です。天気の良い日は石段の上から眺める港の風景もおすすめ。初夏は木々の緑と海と空の青がとても綺麗に見えるスポットです。

宮城・猫島の大六天神社は、大謀網漁師達の守護神が祀られている神社です。大泊港からは徒歩40分程のところにあり、途中の道には案内板も出ているので迷うことなくたどり着けますが、道はなかなかの悪路です。

宮城・田代島の大六天神社の見どころは大泊港からの道中の竹林と石段の風情ある神社の風景。猫たちの姿はほとんど見えませんが、いればラッキー。猫とは無縁のスポットですが、1泊旅で猫まみれになった次の日などにぜひおすすめです。

宮城・猫島では猫とは全く関係なく美しい海岸を見ながら、ただただ波の音に身をゆだねるのもおすすめです。もともと人口が少ないうえに、日によっては観光客が少ない日や観光客のあまり行かない海岸もあります。そんな美しい海岸も宮城・田代島ではおすすめです。

宮城・田代島の海岸の見どころはコバルトブルーに輝く海と静かな波音。宮城・田代島の海岸も十分綺麗ですが、時間に余裕があればフェリーで宮城・網地島に行くのもおすすめ。

透き通る綺麗な海岸は県内有数の美しさ。海水浴シーズンは混雑しますが、それ以外はほとんど人のいない静かな場所です。

宮城の猫島、田代島には宿泊施設もあります。ネコパラダイスで一晩ゆっくり過ごしたい方にはぜひおすすめ。空、海、島しかない、テントも張れる静かな猫島の宿泊スポットについて詳しくご紹介します。

宮城・猫島のマンガアイランドは、宮城県に所縁のある漫画家、ちばてつや、里中満智子、志賀公江、木村直己、御茶漬海苔という漫画界の大御所たちがデザイン・内装に携わった宿泊コテージ5棟のあるスポットです。

建物の中には漫画家たちの直筆の絵も飾られていて、漫画ファンにとってもたまらない空間。宿泊ができる宮城・猫島のコテージは全て猫の顔の形とデザインで、猫敷地内には猫たちの姿、管理棟には餌場があり、島内の猫たちがたくさん集まってきます。

敷地内の管理棟には人間用のトイレもあるので、宿泊せずに休憩所として利用するのもおすすめです。

宮城・猫島のマンガアイランドはロッジ5棟、テントサイト8区画。ロッジは1泊8,140円～で、1～5、６名まで利用できます。ロッジ内には浴槽(大のみ)、シャワーがありシャンプー、ボディーソープ、ドライヤーがついています。

その他テレビ、キッチン、調理器具、食器、箸、スプーン、洗剤、炊飯器、ガスコンロ、電子レンジ、冷凍庫付冷蔵庫、電気ポットなどが有ります。がついていて、施設利用の他シーツ代が1人220円かかります。

テントサイトは1泊1,520円で最大4名までです。テントを含むテント用品一式(ツーバーナーカセットコンロ、テーブル椅子セット、寝袋、飯盒、調理セット一式、ランタン)は1泊1,500円です。

管理棟の浴室は大人1回200円、シャワーは100円で利用可能です。他、暖房器具、自転車、釣り竿の貸し出しも行っています。

宮城・猫島のマンガアイランドは、海街縁泊のサイトから予約が可能です。開館期間は4/27～10/30までで、通常月・火曜日は定休日になり、備品の貸し出しや宿泊はできません。7～8月、シルヴァーウィーク期間中は休まず営業しています。アクセスは仁斗田港から徒歩10分です。

いかがでしたでしょうか。宮城・猫島は石巻市からフェリー1本でアクセスできる猫と猫好きのパラダイスです。

猫型のロッジに宿泊も可能な宮城・猫島はどっぷり猫の世界に浸るにはもってこいのスポット。ぜひこの夏、猫好きは宮城県の猫島に出かけて、可愛い猫たちに癒されてみてはいかがでしょう。