沖縄のマングローブスポット10選！カヤックやカヌー体験もおすすめ！

マングローブとは淡水と海水が入り混じる場所に茂る森のことで、主に熱帯地方で見られます。日本では鹿児島県種子島が最北端で、それより北にはありません。沖縄では多くのマングローブが見られ、独特の光景が見られます。木の根元にはカニはハゼなど小さな生物が住み、それを狙う鳥たちが集まります。

沖縄ではカヌーやカヤックを使ったマングローブツアーが盛んです。冒険家になったような気分を体験することができ、家族揃って楽しめるおすすめのアクティビティです。ここでは沖縄の人気マングローブやおすすめのマングローブツアーを紹介しましょう。

億首川(おくくびがわ)は沖縄本島の中部、金武町に位置するマングローブです。億首川のマングローブの最大ポイントは、沖縄本島に生息する4種類のマングローブを全て見ることができる点です。特に国内では希少となったヒルギモドキを見ることができ、自然観察におすすめのスポットです。

生息する生き物の数も多く、特に野鳥が多く生息していてバードウォッチングが楽しみな人気スポットです。リゾートホテルが並ぶ沖縄市や恩納村からも近く、真栄田岬や万座毛などの観光スポットも車で30分の位置にあり、沖縄観光の途中に気軽に立ち寄ることができるスポットです。

沖縄・億首川マングローブは、潮の干満の関係でカヤックやカヌーでツアーに行ける時間が限られています。観光に行かれる際は、事前に時間をチェックするようにしてください。

沖縄・億首川のマングローブは流れが比較的穏やかなので、初心者や小さなお子様も安心して参加することができます。「ふくらしゃや自然体験塾」では2歳から参加することができるカヌーツアーが用意されています。マングローブのトンネルや起伏に富んだコースを楽しむことができ、途中カニやエビ、季節によって渡り鳥などを観察することができます。

カヌーコースの所要時間は約2時間で、通常料金は大人5500円、6歳～11歳4000円、3歳～5歳3000円、2歳無料となっています。時間の余裕がない方には1時間のお手軽コースも用意されています。

その他カヌーとシーカヤックの両方が楽しめるコースや、億首川の遊歩道を散策するコースなど、さまざまなコースが用意されています。

慶佐次川(げさしが)は、沖縄県北部の東村慶佐次に位置します。沖縄本島で最大規模のマングローブで、豊かな自然と豊富な生物が生息していることから国の天然記念物に指定されています。川幅も比較的広いため、ゆったりとカヌーやカヤックツアーが楽しめます。慶佐次川では周辺に遊歩道が整備され、陸からもマングローブの生物を観察することができます。

近くに東村ふれあいヒルギ公園があり、展望台はマングローブの風景が楽しめる人気スポットです。沖縄本島の北部にあるためアクセスがやや不便ですが、ドライブを楽しみながら訪れるのもおすすめです。沖縄の慶佐次川は干潮の差が大きく、カヌーツアーやカヤックツアーの時間が限られているので、訪れる際には事前に確認してください。

「やんばる自然塾」では沖縄・慶佐次川で、さまざまなマングローブツアーを開催しています。1番人気は3時間のカヌーツアーで、途中ビーチに上陸してサーターアンダギーのおやつを食べたり海水浴を楽しんだりします。5歳以上の参加となり、料金は大人6500円、小学生以上4500円です。

所要時間2時間のプチマングローブカヌーツアーは3歳のお子様から参加できるので、ファミリーにも人気があるコースです。マングローブを抜けて太平洋まで繰り出す5時間のシーカヤックツアーは10歳以上からの参加となり、冒険家気分を満喫することができます。

また1時間から4時間のトレッキングツアーも開催されています。こちらは干潮時でも楽しむことができるおすすめのツアーです。

比謝川(ひじゃがわ)は、沖縄本島中部の西海岸、嘉手納町に位置します。リゾートホテルや海水浴場、沖縄本島のメジャーな観光施設からもアクセスがよく、沖縄観光の途中に気軽にマングローブツアーが楽しめるおすすめポイントです。流域面積は沖縄本島で最大規模で、野鳥をはじめ豊かな生物が生息しています。

沖縄・比謝川のマングローブの周辺には遊歩道が整備されているエリアもあり、陸から動植物を観察することもできます。沖縄・比謝川のマングローブの最大のおすすめポイントは、潮の干満の影響が少ないことです。ツアー回数も多くスケジュール調整も簡単なため、マングローブツアーもたいへん人気があります。

比謝川では日中だけではなく、サンセットカヤックやナイトカヤックなど、他の地域のマングローブではできない楽しみ方ができるスポットです。

「カヤックイーズ」は、沖縄・比謝川で1日に7回、さまざまなツアーを開催しています。2時間のコースは午前9時から15時まで1日5回開催されていて、カヤックを漕ぎながら珍しいハゼやカニ、野鳥などを観察します。ツアー料金は大人5800円、小学生以上4800円で、お得な家族割やグループ割もあります。

サンセットツアーはたいへん人気がるコースで、カヤックの上から沖縄の海岸線に沈む美しい夕日を眺めることができます。所要時間は2時間で、女性やカップルにも人気があるスポットです。

ナイトツアーは夜のマングローブを楽しむコースで、所要時間は約2時間です。季節によってはホタルを見ることができ、オオコウモリなど沖縄ならではの夜行性動物を観察できるおすすめのツアーです。

吹通川(ふきどうがわ)は沖縄の石垣島最大のマングローブです。島の北部にあり、多種多様な動植物が生息している人気エリアです。おすすめはヒルギ群落で、根元に生息している多数のカニやハゼを観察することができるスポットです。

沖縄石垣島の吹通川のヒルギ群落周辺ではいろいろなアクティビティを楽しむことができ、マトレッキングやシュノーケリングなどングローブツアーと組み合わせたツアーが多く開催されています。またサンセットツアーやナイトツアーも行われていて、カップルには貸切りツアーもおすすめです。

沖縄・石垣島の「吹通川観光」では吹通川のマングローブツアーを開催しています。マングローブのカヌーツアーと沢や滝へのトレッキング、北西部ボートシュノーケル、海水浴などを組み合わせたツアーがあり、1日たっぷりとアクティビティが楽しめます。料金はカヌー体験のみで大人3000円、子供2000円です。

マングローブの林を漕いで、着いた先の沢の奥地でエコツアーを行うなど、色々な楽しみ方ができるおすすめコースも揃っています。その他「吹通川観光」では、青の洞窟ボートシュノーケルや石垣島で有名なマンタシュノーケルツアーなど、多彩なプログラムを用意しています。

名蔵アンパルは沖縄・石垣島の名蔵エリアにあるマングローブです。2005年にラムサール条約の登録域となり、国指定天然記念物のセマルハコガメや、ベニシオマネキ、オキナワハクセンシオマネキなど貴重な動物が生息しているスポットです。自然探勝路が整備されていて、干潮時には多くの生物を見ることができます。

沖縄・名蔵アンパルは貴重な野鳥の飛来地としても有名で、多くの水鳥が越冬のために訪れます。2007年には西表石垣国立公園の特別地域に指定され、豊かな自然が保護されています。干潟ツアーに参加して、マングローブに住む生物を観察するのもおすすめです。

沖縄・石垣島のダイビングショップの「トムソーヤ」では、名蔵アンパルのカヤックツアーを行っています。通年楽しむことができ、料金は中学生以上4340円、5歳から小学生3840円です。所要時間は1時間～1時間30分で、川の上流から下流に向けてカヤックをしながらマングローブに住む生物を観察します。

宮良川(みやらがわ)は沖縄・石垣島南部を流れる石垣島最大の川です。河口から上流に向かって約1.5kmnにわたりマングローブが広がっています。特にヒルギの仲間が多く「宮良川のヒルギ林」とも呼ばれているスポットです。1972年には国の天然記念物に指定されています。

沖縄・石垣島の市街地からもアクセスしやすく、石垣島でマングローブを見たいという人にもおすすめのスポットです。

「みやら川観光ステーション」では沖縄・宮良川のマングローブのカヌーツアーを行っています。地元出身のガイドが詳しく宮良川の自然を案内してくれます。1番人気は3時間コースで、途中干潟へ上陸してカニはハゼなどの小さな生物も観察します。1名から実施してもらえるのも嬉しいポイントです。

3時間コースは午前と午後に1回ずつ開催されていて、料金は中学生以上5000円、小学生以上4000円、幼児1500円です。

2人乗りのカヤックでのんびりとカヌー体験をしたいという方は1時間の体験コースがおすすめです。こちらは中学生以上2500円、小学生以上2000円、幼児1500円とお得な料金で楽しめます。その他、1時間のサンセットコースもあり、体験コースとともに2名から実施しています。

仲良川(ナーラ川)は、沖縄の西表島の西部に位置します。仲良川の上流は秘境と呼ばれるエリアで、幻の滝・ナーラ滝があることでも有名です。マングローブツアーではジャングルの奥までカヤックで漕いで、そこからトレッキングでナーラ滝を目指します。豪快な滝のしぶきを浴びたり川遊びをしたりと、おすすめのツアーです。

西表島は手つかずの自然が残る島で、シーカヤックやカヌーの他、遊覧船に乗ってマングローブを楽しむボートツアーもたいへん人気があります。ボートツアーは小さなお子様から年配の方まで楽しむことができ、体力に自信がない方にもおすすめです。

「西表島南風見(ハイミ) ぱぴよん」では、マングローブツアーとナーラ滝までのトレッキングを組み合わせたツアーを行っています。料金は15歳以上1万円、15歳未満5000円です。約7時間の1日ツアーで、上流までカヤックで往復します。カヤックは基本2人乗りで、途中、マングローブに住む生き物が観察できます。

「アドベンチャーツアー」は海上保安庁などで使用するレスキュー艇を使ったボートツアーです。スピード感があり、浅瀬でも安定しているので小さなお子様も楽しめるおすすめツアーです。ボートでマングローブを抜け仲良川の上流まで行き、トレッキングでナーラ滝を目指します。

こちらのツアーでは海でのシュノーケリングも含まれていて、マングローブもサンゴ礁の海も楽しみたいという方におすすめです。

後良川(シイラ川)の河口に広がるマングローブは沖縄・西表島の仲間港から車で10分のところに位置します。県道沿いに展望台があり、マングローブが一望できる人気スポットとなっています。7月上旬に咲く「サガリバナ」という花が有名で、この花は夜に開花し朝には水面に落ちてしまいます。バニラのような芳醇な香りがする花です。

「バジャウトリップ西表フィールドサービス」では、西表島の各地でさまざまなマングローブツアーを開催しています。後良川のカヌーツアーは半日コースで、料金は6000円からとなっています。「サガリバナ」の咲く季節にもツアーを開催しているので、詳細はホームページでご確認下さい。

沖縄・西表島にある浦内川は沖縄で最も長い川で、水量が豊富なことで知られています。河口近くにはマングローブがまるでジャングルのように生い茂り、手付かずの自然が楽しめます。浦内川ではカヌーツアーの他、遊覧船やトレッキングも人気があります。遊歩道も整備されていて、有名なマリユドの滝やカンビレーの滝なども見ることができます。

「浦内川観光」ではカヌー＆マングローブ探検ツアーを開催しています。小さな支流をカヌーで遡ったり、マリユドの滝壺まで訪れたりと1日たっぷりと遊ぶことができます。また、浦内川ジャングルクルーズは小さなお子様から楽しめるレジャーで、マングローブのジャングルを遊覧船に乗って観光することができます。

漫湖水鳥・湿地センターは那覇空港から車で15分ほどのところにあります。ラムサール条約に登録されている自然豊かな湿地帯で、マングローブの中の遊歩道を歩いてさまざまな生物を観察することができます。特に野鳥の宝庫として知られ、200種類の鳥が観測されてます。バードウォッチングにもおすすめのスポットです。

沖縄には自然豊かなマングローブが多く残されています。沖縄というと海水浴やマリンスポーツのイメージがありますが、マングローブでカヤックやカヌーツアー、エコツアーなどに参加して自然に触れるのもおすすめです。沖縄を訪れた際には、ここで紹介したスポットを訪れ、豊かな自然を満喫してください。