フランスの世界遺産！人気の史跡をランキングでご紹介！数の多さは世界第４位！

華麗な歴史と文化に彩られたフランスには、貴重な世界遺産がたくさんあります。その数は文化遺産、自然遺産、複合遺産合わせて42ヶ所と世界第4位を誇ります。フランス旅行定番の観光名所から足を延ばしてでも見に行きたい絶景史跡まで、フランスで人気の世界遺産をランキング形式でご紹介します。

ポン-デュ-ガールは、1985年に世界文化遺産に登録されたフランス南部のガルドン川にかかる水道橋です。高さ49m、長さ275mの3層構造からなるこの橋が造られたのは、2000年も前の古代ローマ時代。人の手だけで造られたとは到底信じがたいスケールと優れた建築技術、そして水路としての設計技術と機能美に圧倒されます。

ポン-デュ-ガールは2000年の時を経ても壊れずに残っている貴重な橋。当時は水路として利用されていましたが、今では橋の上を通るツアーも組まれているのでぜひ上ってそのスケールを堪能してみては。下を流れるガルドン川はきれいな渓谷で、川で泳いだりカヌーを楽しんだりする人もいて雄大な自然を満喫できます。アビニョンから車やバスで行くのが便利です。

1998年に世界遺産に登録されたリヨン歴史地区は、フランス南東部のリヨン旧市街からクロワ-ルース地区にかけての一帯を指します。華やかなパリとは一味違った、古き良きフランスの街並みが残るリヨンは細い路地にお店やカフェが数多く立ち並び、のんびり散策が楽しめます。また、リヨンは食通の街としても有名。川や山といった豊かな自然の幸が織りなすフレンチは、世界中のグルメから注目を集めています。

リヨン歴史地区のおすすめスポットは、市内を一望できるフルヴィエールの丘。丘の頂上にはフルヴィエール大聖堂や自然に囲まれた古代ローマ劇場遺跡があります。フランス国内では最大規模のこの円形劇場は紀元前1世紀に造られたもので、遺跡とは言うものの現在でもコンサートや演劇が行われています。古代ローマの世界にタイムスリップしたような気分になれそう!

1997年に世界文化遺産に登録された歴史的城塞都市カルカッソンヌは、フランス南西部の都市カルカッソンヌの中の城壁に囲まれた一帯を指します。堅固な城壁は二重構造で全長3㎞に及び、数々の戦争から城を防衛してきました。ちなみに歴史的城塞都市カルカッソンヌは、人気コミック「進撃の巨人」の舞台のモデルになっているとも言われています。確かに似ていますね!

城壁の内側はシテと呼ばれる街になっていて、お土産屋やレストランが数多く並んでいるので散策が楽しめます。シテの中心にあるコンタル城は華美な装飾のないミニマルな中世の城。ガイドツアーに参加したり、城の窓からシテを眺めたりして中世の雰囲気を味わってみては。また、城壁外側の自然の風景や夜のライトアップもきれいなので、上手に時間を調整して観光しましょう。

パリのモンパルナスから約1時間程の場所にあるシャルトル大聖堂は、1979年に登録された世界文化遺産です。2つの異なる塔が特徴的で、向かって右の塔は1140年に建てられた後期ロマネスク様式のもので、向かって左側の高い方は後期ゴシック-フランボワイアン様式で16世紀に建てられたものです。美しい外壁は、夜にはプロジェクションマッピングが映し出されて一層荘厳な雰囲気に。

シャルトル大聖堂は内部にも注目です。息を飲む美しさのステンドグラスは、その数173枚。シャルトルブルーと呼ばれる鮮やかな青をはじめ、色とりどりの光が大聖堂を照らします。建物正面の「ばら窓」を始め細部まで丁寧に造られたシャルトル大聖堂は、フランス国内で最も美しいゴシック建築のひとつとして賞賛されています。ちなみに、シャルトル大聖堂は上から見ると十字架の形をしています。

月の港とは何とも美しい名前の世界遺産ですが、その由来は三日月形に流れるガロンヌ川にちなんだもので、ガロンヌ川沿いに発展した港町ボルドーの通称となっています。18世紀の新古典主義建築の都市計画が良好に保存された街として、2007年に世界文化遺産に登録されました。代表的な史跡はブルス広場。一面に水が噴き出し、日中は子供たちの格好の遊び場に。そして夜は水鏡に映る幻想的な風景が楽しめます。

ボルドーといえば、世界的に有名なワインの産地。ガロンヌ川右岸のサンテミリオンには、世界でも最高級のワインを作るぶどう畑が広がります。世界遺産に指定されているガロンヌ川左岸エリアのブルス広場は、右岸からやって来る人々を歓迎するための玄関口として造られたものだそうです。この都市計画のおかげで、ボルドーワインが世界に広がったのかも知れませんね。

見事なまでの自然と建築の融合で、西洋の驚異と賞賛されるモンサンミッシェル。岩山に建てられたモンサンミッシェル修道院と潮の満ち引きによって景観を変えるサン-マロ湾の一帯が、1979年に世界文化遺産に登録されました。モンサンミッシェル修道院は966年に建造されて以来増改築を繰り返し、13世紀にはほぼ現在の姿となりました。

荒々しい自然に囲まれたモンサンミッシェルですが、門をくぐると賑やかな街。世界有数の観光名所なだけあり、ホテルやレストランにお土産屋などが所狭しと立ち並びます。修道院の中も深い歴史が刻まれた見どころがたくさん。ガイドツアーを利用して、モンサンミッシェルの歴史に浸りましょう。また、修道院の西のテラスはブルターニュやノルマンディーを彼方に見渡せる絶景スポットです。

フランスの代表的な都市パリにも、もちろん世界遺産はあります。セーヌ川にかかるシュリー橋からイエナ橋までの約8kmの範囲が、パリのセーヌ河岸という名前で1991年に世界文化遺産に登録されました。パリの中心部に位置するこのエリアでは、中世の建築物から19世紀の都市計画による近代建築まで、優れた史跡の数々を見ることができます。

世界遺産パリのセーヌ河岸には、世界的に有名な観光名所が数多く含まれています。凱旋門やエッフェル塔を始め、ルーヴル美術館やオルセー美術館、コンコルド広場など、フランス旅行では必ず訪れると言ってもいいほどの名所ばかり。チュイルリー公園には夏限定で移動式遊園地ができ、子供たちが遊べる世界遺産となります。

パリ随一の華やかさを誇るシャンゼリゼ大通りも世界遺産のひとつ。ここはオリンピック、サッカーW杯に次いで大きなスポーツイベント「ツールドフランス」のゴールにもなっていて、夏には世界中から多くの人が集まります。2017年大会では初めて、こちらも世界遺産のグランパレ内部もコースになるのだとか。

フランスの人気世界遺産といって外せないのは、これぞフランス文化の真骨頂とも言うべきヴェルサイユの宮殿と庭園。1979年に世界文化遺産に登録されたヴェルサイユの宮殿と庭園は、1682年にフランス王ルイ14世によって建てられたフランス絶対王政の象徴となる宮殿です。前に立つと、その豪華さとスケールの大きさに圧倒されます。

バロック様式で建築された宮殿の内部は、贅の限りを尽くした装飾や調度品によって彩られています。舞踏会が行われた大広間や寝室など、大小様々な部屋を順に見学するうちに気分はすっかり貴族に。人気の観光名所のため混雑し、入場券を買うだけでも数時間待つこともあります。団体ツアーに入ったりチケットを事前に購入したりするなどの工夫が必要です。

広大な敷地の庭園も世界遺産となっています。美しい噴水も単なる観賞用ではなく、水のないヴェルサイユの土地に水路を引いて噴水を吹きあがらせることによって、自然をも変えることができる王の権威を表したのだと言われています。このようにヴェルサイユ宮殿には数々の逸話や言い伝えが残されているので、予習してから行くとより楽しみが深まりますよ。

数あるフランスの世界遺産の中から、特に人気の史跡をご紹介しました。行ってみたい史跡、忘れられない史跡はありましたか?どの史跡も目を見張る美しさや壮大なスケールで「来てよかった」と思う場所ばかり。次の旅行には、フランスの自然や文化に触れる世界遺産巡りへ出発してみませんか。